ソーシャルゲーム業界の現状や今後は?求められる人材も説明

この記事ではソーシャルゲーム業界の現状や課題そして将来性などについて紹介していきます。

ソーシャルゲーム業界に就職・転職することを検討している人は、知らないことで不利になってしまう情報がないか、逆に自分の将来性を決定づける出来事がないかぜひチェックしてみてください。

1.ソーシャルゲーム業界の現状

ソーシャルゲーム業界

1-1. アプリランキング上位は月商が億を越えるなど、ヒットすればしばらくは安泰という高いギャンブル性

アプリランキングで上位にランクインするようなソーシャルゲームは、月商が億を超えるとも言われています。

ちなみにメジャーなタイトルのそれぞれの課金売上ですが、『ファミ通モバイルゲーム白書2018』のデータでは2017年1月1日~10月3日の期間で「モンスターストライク」は1041億円、「Fate/Grand Order」が896億円、「パズル&ドラゴンズ」は473億円と言われています。

(参考データ:https://www.famitsu.com/news/201712/08147606.html

 

なお、参考としてコンビニ1店舗あたりの1日の平均売上金額は約50万円前後と言われ、月間では約1500万円の売り上げになります。

よってこれらのようなモンスタータイトルでなく、仮に月商3億円のソーシャルゲームであっても、ゲームひとつでコンビニ20店舗ほどの売上を稼ぎ出すことになります。

もちろんゲームの場合は仕入れ費用なども必要ないため、利益率はかなり高く、粗利はさらに多くの店舗分と言えるでしょう。

 

1-2. スマホゲームのユーザーが遊ぶゲームアプリは平均3~4個

上記の通り、スマホゲームはヒットすれば確かに稼げるジャンルですが、一方でヒットさせることがとても難しく、運の要素が大きいのも事実です。

スマホユーザーが遊んでいるスマホゲームの数は平均3~4個と言われていますが、そもそも、この3~4個の中のゲームに選ばれるようなものをつくることは簡単ではありません。

なおかつ、この3~4個の中のゲームに選ばれても、ずっと継続して遊んでもらえるかどうかはまた別の問題で、ユーザーを飽きさせないように工夫し続けることが必要になります。

ちなみに約4割の人は半年以内に今遊んでいるゲームをやめてしまうというデータや、スマホゲームユーザーが一ヶ月にダウンロードするアプリの数は平均2.4個というデータもあります。

(参考データ:https://gamestyle.sega-net.com/data/detail/data-033748.html

 

1-3. 日本はアプリ支出額世界3位と、課金するユーザーが多め

日本はデジタルコンテンツに課金することに対して比較的抵抗が少ない国となっており、アプリ支出額は世界で3位となっています。

そもそもゲームそのものの人気が高い国というのも相まって、熱心なゲームファンを獲得できれば、1ユーザーあたりの課金額を充実させることができるでしょう。

(参考データ:https://www.appannie.com/jp/insights/market-data/app-annie-2017-2022-forecast/

 

2.ソーシャルゲーム業界の課題

2-1. 求められるクオリティが高まり、開発費が増大傾向にある

これまでのソーシャルゲームは半年~1年のサイクルで新作を開発できていましたが、今ではコンシューマーレベルの開発費と時間が必要なものも出てきています。

同業種のゲームはもちろんですが、そのほかの動画やSNSなどのサービスもユーザーを奪い合うライバルのコンテンツになるため、クオリティにはとことんこだわる必要があり、それによって開発費も大きくなってしまいます。

 

2-2. 人気上位アプリは定番化が進み、影で多数の新規タイトルがサービス終了している

先ほど売り上げランキング上位のタイトルをいくつか紹介しましたが、「モンスターストライク」や「パズル&ドラゴンズ」は、ある程度昔からヒットし続けているモンスタータイトルです。

さらに根強いファンを持つ「Fate/Grand Order」、「グランブルーファンタジー」も、もはや無視できない定番タイトルとして高い知名度を持ちます。

約6割の人が半年以上継続して同じタイトルを遊ぶというデータもあるため、一度ヒットさせることができれば、ある程度は安定した人気を見込むことができます。

ただし一方で、しっかりとした売り上げをつくれないまま途中でサービスを終了してしまう新規タイトルが多いことも、忘れてはいけません。

それだけヒットさせることは難しいことなのです。

 

3.ソーシャルゲーム業界の将来性

3-1. スマホの普及率は伸び続けており、それに比例して需要も増え続ける

スマホの普及率が伸びれば、比例してソーシャルゲームのユーザー数も増えることになります。

株式会社セガゲームス・ゲームスタイル研究所のデータによると、2016年12月の時点でスマホ人口が5583万人(所有率は64.5パーセント)に対して、スマホゲーム人口は2825万人(所有者の約50パーセント)という結果になっています。

(参考データ:https://gamestyle.sega-net.com/data/detail/data-034963.html

ちなみに博報堂のデータによると、2018年のスマホ所有率は79.4%となっているため、約2年でスマホ利用者は約15パーセントも増えたことになり、スマホゲーム人口も、同様に約500~700万人ほど増えていると予想できます。

(参考データ:http://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/report/20180528_22258.html

 

3-2. 大企業はハイクオリティ路線、中小企業はアイデア勝負に

ソーシャルゲームの方向性に関しては、大企業はハイクオリティ路線、そうでない中小企業はアイディア重視の路線と明確に分かれてきています。

大企業の場合は資金が豊富なので、ハイクオリティなゲームをつくりやすい環境にありますが、資金がそこまで豊富ではない中小企業はアイデアでその差を埋める必要があるわけです。

もちろんハイクオリティ路線の方が、安定した人気を獲得できる可能性が高いというのは言うまでもありません。

しかし斬新なアイデアやユーザーの心を掴んだタイトルというのは、熱狂的なファンや爆発的なヒットを生み出す可能性を秘めています。

SNSが浸透した今の時勢も、タイトルをバズらせるという点で有利に働くでしょう。

 

4.ソーシャルゲーム業界に就職を考えている人へ

4-1. 需要が多く、他の業界に比べ受け入れ口が多いが、年々厳しくなってきている面も

コンシューマーやアーケードなどに比べると、ソーシャルゲームは、技術よりもまだまだアイデアにウェイトを置いている部分が大きくなっています。

とはいえ、ソーシャルゲームの開発規模や開発要求技術が年々向上しているのも事実で、要求水準は高くなっている傾向にあることも認識しておく必要があります。

4-2. 望ましいキャリアが積めるかをしっかりと調査する

今はソーシャルゲームが流行していますが、10年後にはまったく新しい種類のゲームが出てきている可能性もあります。

ソーシャルゲームしか作れない、という人材になってしまわないように、自分の興味や関心をうまくコントロールすることも大切ですし、自分のキャリアプランをしっかりと整理したうえで仕事をしていくことが大切になります。

 

5.まとめ

ソーシャルゲーム業界の現状は、売り上げ規模だけでみるとかなり大きい市場です。

しかしヒットしているタイトルはごく一部で、ユーザーに選ばれるゲームをつくることは、とても難しいことだともいえます。

売り上げの大きいタイトルを持つ企業に入社できれば、資金力もあるため、通常よりもやりたいことができる可能性は増えると言えるでしょう。

しかし中小企業であっても、ユニークなタイトルの開発にすぐに参加できる可能性があるなど、それぞれスケール別にチャンスがあります。

なおソーシャルゲームはリリースの機会も多く、基本的にはスケジュール面がストイックな傾向にある業界だということも忘れてはいけません。

就職や転職を考えている場合は、こういった側面もしっかりと認識したうえで判断するように注意しましょう。

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