家庭用ゲーム業界の現状や今後は?求められる人材も説明


家庭用ゲーム業界の現状や将来性、そして今後就職活動する際に知っておきたいポイントなどについて紹介していきます。

家庭用ゲームを作ることに憧れはあるけれど、ソーシャルゲームの影響などから、将来性はどうなのか気になる人もいるかと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

 

1. 家庭用ゲーム業界の現状と課題

家庭用ゲーム

1-1. スマートフォンの台頭により、家庭用ゲーム機は押されている

スマートフォンが広く一般に普及したことから、家庭用ゲーム機の市場規模は、以前よりも減少傾向にあります。

一方でスマートフォンの所有率は年々増加傾向にあり、2018年の段階で約80パーセントの人がスマホを使用しているというデータもあります。

スマホは常に持ち運びができるデバイスで、多くの人が気軽にゲームをプレイできるという特徴も、現在の状況に影響しているといえます。

(参考データ:http://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/report/20180528_22258.html

 

1-2. 海外タイトルが広く受け入れられるように

レベルデザインやキャラデザインが日本人にも受け入れられるようになったことから、現在は海外のゲームタイトルの中にも日本で人気を得ているものがあります。

少し前まではゲームは日本のお家芸として知られてきましたが、今はそうも言えない状況が続いているようです。

 

1-3. 日本タイトルの海外進出の際には、文化の違いを考慮する必要がある

「ドラゴンクエスト」シリーズは日本で大人気のゲームですが、実は海外ではそれほど知名度が高くないことをご存知でしょうか。

内で人気が出たタイトルであっても、そのままでは文化の違いから海外で振るわない可能性があり、それらを考慮して調整する作業が必要になります。

 

ちなみに、同じく国内で人気のある「モンスターハンター」シリーズもこれまで海外ではそれほどメジャーなタイトルではありませんでした。

しかし2018年1月にリリースされた「モンスターハンターワールド」は、それまでのシリーズのお約束を色々と見直すことで世界に受け入れられ、全世界で出荷本数1000万本を突破するヒット作となっています。

このようにこれまでの固定概念にとらわれず、柔軟に開発を進めることが大切と言われています。

(参考データ:http://www.capcom.co.jp/ir/news/html/180820.html?utm_source=capcom_top&utm_medium=web&utm_campaign=referer

 

1-4. タイトルあたりの制作規模が大きくなっている

ソーシャルゲームでも同じ傾向にありますが、家庭用ゲームもハードのスペックに比例して、より細かく丁寧に作り込むことが必要になってきています。

これまでたくさんのクオリティの高いゲームに触れ、ユーザーの目も肥えてきており、そこまでリッチではないローグラフィックでは視覚的な満足を得られることが難しくなってきています。

グラフィック面にリソースを割かずに楽しめるものを作るためには、ゲームの軸になるアイデアの部分が肝となります。

 

1-5. ゲーム機のスマートデバイス化により、ソーシャルゲーム寄りのものも生まれている

任天堂は2017年に、持ち運び可能な「Nintendo Switch」を発売しましたが、アナリストの予想をはるかに上回る1000万台以上の台数を販売することに成功し、今もなお人気の状態が続いています。

ちなみにNintendo Switchはソーシャルゲーム利用者の増加を受けて開発されたスマートデバイスといわれており、この特徴からソーシャルゲーム寄りのタイトルも存在しています。

 

2. 家庭用ゲーム業界の将来性

2-1. 大手はソーシャルゲームの利益で大型タイトルを作成するモデルが増加

ソーシャルゲームから3DSに展開した「パズル&ドラゴンズ」や、PS4に展開しようとしている「グランブルーファンタジー」など、ソーシャルゲームで有名IPを作りだし、その利益で家庭用ゲームを開発(横展開)した例もあります。

「ドラゴンクエスト」や「FINAL FANTASY」など、これまでは家庭用ゲームの有名IPを使ってソーシャルゲームを作成するパターンはよくありましたが、この逆のパターンも増えつつあります。

 

2-2. アイデア次第でインディーズや中小企業も十分人気タイトルになれる可能性がある

家庭用ゲームといえば、他のゲーム業界よりも高いクオリティが求められるイメージが強く、任天堂やソニー、カプコンなど、資本力が豊富な会社が有利になると考える人が多いかもしれません。

しかし実際には、「マインクラフト」や「Undertale」などのタイトルに代表されるように、制作体制がほぼ一人という場合であっても、アイデアが斬新であれば大ヒットする可能性は大いにあり、インディーズや中小企業などでも人気タイトルを作れる可能性は十分あると言われています。

特に最近は、クラウドファンディングなどのサービスを使って資金を集めることも可能なので、優れたアイデアと実行力がより大切になってきていると言えそうです。

 

3. 家庭用ゲーム業界に就職を考えている人へ

3-1. ソーシャルゲームなどに比べ、即戦力が求められる傾向にある

家庭用ゲーム業界は、ソーシャルゲーム業界よりも、より即戦力になる人材が求められる傾向にあると言われています。

ソーシャルゲーム業界の場合はアシスタントのポジションが募集されていることも多く、未経験でも前職での経験やスキルを活かすことが出来れば採用される可能性がありますが、家庭用ゲーム業界の場合は、そういったポジションの募集はあまり行われていません。

 

未経験から家庭用ゲーム業界を目指す場合は、まずはソーシャルゲーム業界の仕事などで、家庭用ゲームでも活かせる経験を積んでいくことが必要になるでしょう。

 

3-2. 福利厚生や安定感を求めるなら大企業だが、ゲーム開発にしっかり関わるなら中小企業

大企業は福利厚生などの制度も充実していますし、資金力や実績などの点でも有利になります。

しかし制作するタイトルが大規模なものになりがちなので、部署がかなり細分化されて、ゲームの一部にしか関われない可能性もあります。

一方で中小企業の場合は、良くも悪くも一人あたりの裁量が大きくなります。

「ゲームを作っている」という感覚が欲しい場合や、自由度が高い働き方をしたい場合は、中小企業も考慮するべきです。

 

4. まとめ

ゲームが好きな人は、家庭用ゲーム業界に憧れを持つ人も多いと思います。

しかしNintendo Switchなどのように、最近は家庭用ゲーム業界でもソーシャルゲームを意識した開発が行われていたりするため、特定の業界へ固執せずに、柔軟な視点を持って就職活動を進めていくことも大切といえそうです。

 

変化のスピードも早くなってきているので、経験したことがすぐに使い物にならなくなる可能性もあります。

将来どういう方向にゲーム業界が変化していくか、そのことについてもしっかりと考えながら、キャリアを積み重ねていくことが大切といえます。

 

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