【転職コラム:ゲーム業界転職③】ベストな転職先選びとは
2016年10月12日

転職する際にまず決めなければならないのは、もちろん転職先の企業です。検討している転職先企業が複数ある時に何を基準にしてベストな転職先として選ぶべきなのか迷うことがあると思います。ここでは筆者の経験を踏まえて企業を選択する際の基準について説明したいと思います。

 

1)仕事内容と年収

企業を選択する際には自分がやりたいことを実践できる環境を提供している会社がどうかを見極めることが必要です。今後ありうるかもしれない転職する際の自分のキャリアにも関わってくることでもあるため、どれだけ今後につながる経験を積めることができるかどうかという考えを持っていることが重要です。

年収も選定基準として重要な要素の一つとなりますが、年収にこだわって転職先を選ぶと自分が希望する仕事ができない環境に身を置くことにもつながり後でつらいことにもなりかねません。そのため、転職先の企業において自分のキャリアアップにどれだけつながる経験を積めることができるかどうか見極めることが大事です。

転職先の企業でできる仕事内容を調べるには、その企業が提供しているゲームの内容を良く理解すること、募集内容をよく読むことや、転職エージェントに質問してみる方法があります。特に転職エージェントは応募先の採用担当者から話を聞くことのできるコネクションを持っている場合もあるので、転職エージェントを活用することは非常に有効です。

年収は応募内容に記入されていることがほとんどですが、書類選考や面接の過程で具体的に提示されることがあります。年収の交渉は直接企業に相談しづらい面もあるので、こういった場合も転職エージェントを使うことができます。

いずれにしても、転職先の企業においてできる仕事内容を把握することを転職活動の優先事項として置くようにしましょう。

 

2)会社規模と事業内容

ソーシャルゲーム自体の流行り廃りが激しいため、そのスピード感についていける会社を選定することも重要です。ヒットしたゲームがそのまま市場で優位であり続けることはなく、ユーザーのニーズを受け入れながらも変化についていける企業はある程度限られます。アプリストアで上位に君臨する企業は数える程度となり、全てのソーシャルゲーム会社が成功しているとは言えにくい状況です。売り上げが厳しい状況になると人員整理も行われるリスクも当然あるため、ゲーム事業以外にマネタイズ領域を持っている企業が転職先としては無難と言えるかもしれません。

会社規模が大きい企業であると、ゲームに投資することもできる予算規模も当然大きいため、それだけ大きなお金を動かすことのできる機会もあります。大きな予算を動かすことはキャリア上の重みも違ってくるのでキャリアアップとしてはメリットがあると言えるでしょう。現在の市場状況で成功するには大きな予算がないと成功することがほぼ不可能であるため、大きな予算を組めるだけの体力がある企業はそれだけ成功体験を積める可能性があると言えます。

 

ただその一方で、中小のゲーム会社が突如とヒットゲームを作り市場に躍り出ることもある面白い業界でもあります。人数が少ない会社は規模が小さい分、裁量権を持って仕事できるメリットもあり、これまで行ってきた仕事の幅を広げるチャンスがあるかもしれません。

 

3)転職先の職場環境

転職先の職場環境についても気になると思います。企業文化はやはりどの企業にもあり実際に働いていると分かることですが、会社によって働く人たちの言動の特徴が異なっていることがあります。人によっては合わない社風というのもあるので、会社の雰囲気について知りたい場合は転職エージェントや面接官に聞いてみるのも一つの手かもしれません。筆者の場合は、口コミサイトを通じて転職先の社風や働いている人たちの雰囲気がどのようなものであるかを調べたりしていました。口コミは企業のWEBサイトでは決して出てこない社員達の生の声が聞くことができ以外と役に立つので、積極的に活用したいところです。

その他に福利厚生や残業時間に対する待遇についても募集内容を見てしっかりと調べることが重要です。この業界は特に残業時間が長いので、それによって損することがないよう予め残業手当の基準やどれくらいの残業時間があるのか確認しておくようにしましょう。この辺りの内容が不明な場合は、転職エージェントを積極的に活用しても問題ありません。

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