ゲーム業界の離職率は高い?ミスマッチを防ぐための心得も紹介


ゲーム業界は憧れを持つ人が多いことから就職、転職先として人気がある業界です。

しかし一部で「離職率も高いのではないか?」というイメージも持たれているようです。

そこでこのコラムでは、ゲーム業界の離職の理由を具体的に挙げ、転職に向けた対策を考えていきます。

 

1.ゲーム業界の主な離職理由

ゲーム業界 離職率

1-1. ネガティブな離職理由

せっかくあこがれのゲーム業界に入ったのに、残念ながらネガティブな理由によって離職する人もいます。

その例を具体的に挙げていきましょう。

 

勤務条件が厳しい…残業が多い、休日が少ないなどのワークライフバランスや拘束時間上の理由、給与が少ない(または上がらない)などの金銭的理由などがあります。

 

精神的に合わなかった…20歳代から大きな仕事を得られるチャンスがある一方、人によってはそれがプレッシャーになることもあります。

また、実力主義、成果主義の中では自己主張が強い人もいますから、たまたま合わない人に囲まれるとその職場自体が辛いということもあります。

 

その会社の将来性を考慮しての転職…小さな会社が一つのチャンスを生かして大きく成長することがあるのがゲーム業界の良さでもありますから、「将来性」の判断は難しいのが実情です。

しかし、判断は個人によるものですから否定できない側面もあります。

 

不幸にも就職した会社が倒産…ゲーム業界に限らず、先を読むのは難しいものです。

 

これらの理由は残念な面もありますが、心理的に辛さを覚えている状態を無理に続けて心身にダメージを負ったりすることを考えれば、転職は早い方が良いとも言えます。

一つの経験を得たことをポジティブに考えて、自分を生かせる企業を探すことに専念しましょう。

 

1-2. ポジティブな離職理由

一方で、ポジティブな理由で離職するケースもあります。

「自分をもっと高められる職場を求める」、「待遇が良い会社に移動する」といった転職が中心です。

この場合、参加したプロジェクトがひと段落したり、終わったりした時点での移動を考える人が多い傾向があります。

自分自身のキャリアパスを定めている人や、働いているうちに自分にさらに高い可能性があることに気づいた人などは、転職によるキャリアアップも選択肢のひとつです。

 

ゲーム業界はその時々で大手や中小の境はあるものの、数年単位で勢力図が書き換えられる不安定さがあります。

それは常にチャンスがあるということの裏返しですから、自分のスキルや価値を高めるだけでなく、どこに所属しているかも大きなポイントです。

 

1-3. その他の離職理由

その他の離職理由として、仕事に関係なく体調を崩したことやケガをしたこと、家族の介護のために社員でいることが難しくなった、などもあるでしょう。

また、家庭の事情で住んでいる地域を離れたくないのに、地方転勤を言い渡されたことも離職につながります。

 

2. 離職の原因の多くはミスマッチ!ミスマッチの原因とは

ゲーム業界 離職率

政府機関が2017年に実施した調査では、10代と20代の人が離職に至る原因で最も多いのは、「仕事が自分に合わなかったため」というものでした。

この調査から、やりたいことや思ったこととのミスマッチが離職の最大の原因になっていることがわかります。

 

ここでは、ミスマッチが起こる原因を考えていきましょう。

 

2-1. 【応募者側の原因】自己分析が甘く、自分が活躍できる環境が見えていない

就業体験が無い場合、最初に入った会社が自分にベストマッチするのは難しいことかもしれません。

とはいえ、自分に何が向いているのか、ある程度分かっていれば大きなミスマッチを防ぐことはできます。

 

逆に自己分析ができていないと、就職活動を行う際に待遇や企業の知名度にばかり目が行って、自分に向いている仕事を選ぶという考えが抜け落ちてしまいます。

 

このようなミスマッチを防ぐには、自分自身が活躍できる環境はどんなところなのかを考えて、エントリーする企業を選ぶことをお勧めします。

 

2-2. 【応募者側の原因】情報収集を怠っていた

就職したい会社を選ぶとき、多くの人は収入の大きさや企業の知名度、福利厚生などを含む待遇の良さなどに目を向けがちです。

その一方で、細かい業務内容を調査していないケースも少なくありません。

 

もちろん収入は多いに越したことはありませんが、新卒で入社する時の月収差はせいぜい数万円でしょう。

自分に向いていない仕事を選んでしまった場合、やりたいことができない会社に入ってしまった場合、2~3万円給料が良いとしても続けていけるでしょうか?

 

仕事が常に順調なら問題ないかもしれませんが、どれほど良い会社に入っても仕事をしていれば厳しい局面に立つことは必ずあります。

そんな時、やりたい仕事、向いている仕事に就いていれば前向きに乗り越えることができます。

しかし、数万円の給料の違いだけで選んだ会社なら、無理に続けようという気は起らないでしょう。

 

多くのエネルギーを使う就活で、ミスマッチを起こさないように就職後に自分自身が行う仕事をしっかり調べておきましょう。

 

2-3. 【会社側の原因】社員に能力を求めすぎている

早期の離職が多い場合、会社側に問題があるケースも少なくありません。

漠然と「優秀な人」を入れれば成果を出してくれるだろう、と思うのは間違いです。

出身校が良く成績が優秀な人でも、社風にマッチすること、自社が用意した仕事に向いていることなどがクリアできなければ、相手はストレスを感じて辞めてしまいます。

 

また、就職後の教育やフォローをしなくても自動的に成長してくれるような奇跡の人材は存在しません。

採用活動に使った時間や費用を無駄にしないためにも、求めすぎないこと、フォローをしながら双方が歩み寄れる体制を作っていくことが大切です。

 

2-4. 【会社側の原因】会社の雇用条件に問題がある

企業としては求人を出す以上、人材を確保したいのは当然のことです。

しかし、雇用条件をあいまいにしたり、現実より良く見せたりすると、新入社員は騙されたと思って早期に離職してしまいます。

 

できるだけ正確な情報を提示すること、業務内容を細かく具体的に示すことを徹底して、ミスマッチを防ぎましょう。

また、就職希望者に言えないようなネガティブなことがあるのなら、この機会に改善して会社の健全化を図りましょう。

 

3. 望まない離職を防ぐための会社ミスマッチ対策

3-1. 面接の時に職場環境を聞く・見極める

面接時などに新しい職場の環境や待遇を聞くのは非常に重要です。

ここでは転職という前提ですから、その理由によって攻め方も変わってきます。

前の項で書いたポジティブな転職か、ネガティブな転職かで質問事項も変わりますから、面接への臨み方を具体的に挙げていきましょう。

 

ポジティブな転職の場合…基本的にキャリアアップを求める転職であれば、その会社が自分の狙いに足りるのか? という点を見極めることに力を注ぐ必要があります。

例えば単純に小さい会社から大きい会社に移ることが目的なのか、技能を高めることが目的なのか、を明確にして臨みましょう。

その上で自分の実績とスキルをしっかりアピールし、どんな待遇が得られるのかを明確に聞いても良いと思います。

 

ネガティブな転職の場合…要素によるのでいくつかに分けて解説しましょう。

 

「就職した会社がブラックだった」、「会社が倒産した」、などの場合は、自分自身には責任はありませんから、事実の範囲を説明してしましょう。

ただし、前の会社の悪口や愚痴はあなた自身の印象を悪くしてしまうのでNGです。

自分のスキルを明示したうえで、望む職種や待遇を説明することに努めましょう。

さらに、また同じような状態にならないように、就業規則を確認する、人員構成を確認するなどで社員の定着率を確認しましょう。

 

「上司と合わなかった」などの人間関係による転職は、それを主な理由すると面接官は評価しにくくなります。

「対人トラブルが多い人なのではないか」「ウチもすぐ辞めてしまうのではないか」と思われる可能性があるからです。

そのため、「以前の会社よりもこの会社に可能性を感じた」、などの理由を前面に出し、その会社の強みをしっかりリサーチして望みましょう。

その上で自分自身は前の会社で「合わなかった要素」を学習しているわけですから、似たような面がその会社にもないかを質問してミスマッチを繰り返さないように注意しましょう。

 

3-2. OBOG訪問や元社員の口コミ情報をチェックする

OBOG訪問は重要な機会です。

相手も人材確保の一環としてやっていますから極端にへりくだる必要はありませんが、有効な質問を引き出すためにも以下の準備はしていきましょう。

 

・相手の会社のHPには十分目を通し、創業年や社員数、支社の分布など見ればわかることを質問するのは避けましょう。

・相手が話している時はしっかり聞く、質問に質問を返さないなどのビジネスマナーを踏まえた会話を心がけましょう。

・自分自身が知りたいことをしっかり整理して行きましょう。

職場の雰囲気を知りたいとしても、「職場の雰囲気は良いですか?」と直球で聞いては、相手は「良い」としか答えられません。

その人の意見が取り入れられた体験談や、どんな風にチーム作りを行っているか、などの質問から欲しい答えを拾っていきましょう。

これらの質問であればポジティブな上に、待遇だけを質問されるより好感も持たれやすいでしょう。

 

また、ネット上にある元社員の体験談などは鵜呑みにしない方が賢明です。

基本的には主観に基づいた情報は無視して、定量的な情報だけを見るようにしましょう。

 

4. まとめ

ゲーム業界の離職についてまとめました。人間関係などの理由はどの業界にもあるもので、ゲーム業界特有のものはありません。

また、残念ながらどの業界にもブラックな企業はありますからそこに引っかからないように注意しましょう。

 

一方20歳代のポジティブな転職が多いのはゲーム業界の特色とも言えます。

実力があれば待遇を高められること、業界の勢力図がしばしば書き換えられることなどから、そんなポジティブさが歓迎される業界であるのも事実です。

自分がやりたいこと、自分が望むキャリアなどをしっかり踏まえて、実りある転職をしましょう。

 

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