ゲーム業界でも英語は業務や転職に役立つ!英語が使えるメリットや場面


世界は今、グローバル化の波に包まれており、もちろん日本もその流れの中にあります。

そんな中で英語を自由に使えることは大きな意味を持っています。

 

このコラムでは英語力に自信が無い人や、逆に英語を得意としている人に向けて、ゲーム業界で英語スキルがどのようにいかせるかを解説していきます。

 

1.ゲーム業界での業務や転職にも、英語は役に立つ時代

まず結論を言いましょう。

「英語スキルが低い場合、ゲーム企業へ就職が不可能か」と聞かれればそうではない、と言えます。

 

ただしこれは英語が必要ない、ということを表しているわけではありません。

冒頭でも書いたように英語を使う機会は増えていますから、今後はその重要性が上がっていく可能性は高いです。

すでにゲーム業界の中でも、海外との仕事を中心にしている会社も少なくありませんから、英語を必須スキルとするゲーム企業や部門はいくつも存在しています。

つまり英語スキルがなくても入社は可能ですが、高いスキルがある人ほど選択肢が広がるということになります。

 

次の項目では英語を必要とするシーンや、英語を使いこなせることの便利さを紹介していきましょう。

 

2.職種別ゲーム業界で英語が必要になる場面と使えるメリット

ゲームを制作している会社では、プロデューサーやディレクター、デザイナーなどさまざまな職種があります。

一般的な名称やその業務内容を紹介する記事があるので、以下をご参照ください。

「ゲーム制作に携わる仕事の種類は?企画・デザイン・プログラマーなどゲーム職種を説明」

 

2-1. エンジニア職

エンジニア職には、クライアントサイドエンジニアやサーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、さらにインフラエンジニアなどがあります。

これらの全ての職種に共通しているのは、プログラミング自体が英語であるという点です。

プログラミング言語だけでなく、ゲームエンジンなどの新しい技術は英語で発表されますから、英語が理解できれば新しい情報をタイムラグなく入手することができます。

 

さらに、エンジニアに限る話ではありませんが、英語ができれば海外のゲームカンファレンスや研究会、講習会などでのプレゼンテーションにダイレクトに参加可能です。

プログラムの設計図とも言われる「ソースコード」を読むとき、それが海外発祥の場合は付属するコメントを読むにも英語力が必要です。

 

2-2. 企画職

企画職にはゲームプロデューサーやゲームディレクター、ゲームプランナーなどの職種があります。

 

これらの職種で英語スキルがあれば、海外のスタジオに業務発注することが容易になり、選択肢が広がります。

また、今までは日本で制作したものを英語圏用に翻訳しているものが多いですが、現在では最初から英語圏を意識したゲーム制作が増えていく傾向にあります。

そのため海外の文化の理解、ニーズの把握、相手国に受け入れられやすいものを作るためにも英語力があることは大きなプラスになります。

 

2-3. 営業・プロモーション・広報

日本のゲームは海外でも多く受け入れられていますから、英語圏への営業、プロモーションなどもすでに盛んにおこなわれています

そんな時、通訳者を挟まずに自分自身が会話できれば説得力も上がりますし、商談を成功に導けるかもしれません。

 

2-4. カスタマーサポート

カスタマーサポートはユーザーの声に触れる仕事ですから、今現在でも英語を母語とする人の声に答えています。

日本国内だけを見ても2017年末時点で250万人以上の外国人が生活しています。

さらに、日本に住んでいなくとも、海外にいる人も既に非常に多くの人が日本で作られるゲームをプレイしています。

ですから英語の問い合わせは数多くありますし、英語によるクレームもあるでしょう。

 

今後英語圏へ向けたゲームが作られていけば、大部分が英語で対応するカスタマーサービスのスタッフも必要になるでしょう。

また、カスタマーサポートの仕事は顧客対応だけでなく、顧客の要望や反応をまとめ、企画職に報告することも含んでいます。

正しい報告をするには細かいニュアンスを漏らさずくみ取ることが非常に重要ですから、カスタマーサポートにおける英語スキルの価値は向上していくでしょう。

 

2-5. ローカライザー

ローカライザーは日本で制作したゲームを海外向けに翻訳することが仕事の中心ですから、英語力は必須のスキルです。

この職種につくには、日常会話程度ではなくしっかりした外国語能力が求められます。

 

2-6. 上記以外の職種

バックオフィスといわれる人の仕事の中にも、英語力を求められる業務は数多く存在します。

会社の大小によらずグローバルな展開を目指している企業は多く、例えば法務や財務などでも英語を必要とする展開は十分に考えられるからです。

 

また、バックオフィスの仕事はゲームプランナー並に多岐にわたる処理能力を要求されることもあります。

そのため、多様な能力を持っていることは採用時の評価を高めることになるでしょう。

 

3.英語のスキル・資格があると転職する上で有利になるゲーム業界の職種

ゲーム業界 英語

英語スキルがあれば転職の際のアピールポイントにもなります。

この項目では、英語スキルが高いほど明確に有利な職種を上げましょう。

 

3-1. ローカライザー

ローカライザーを行う上では高度な英語スキルが必須です。

もし自分自身の外国語スキルが自社で正しく評価されていないと思えば、それをアピールポイントとして転職を試みる手もあるでしょう。

 

3-2. 営業・プロモーション・広報

大企業(パブリッシャー)はもちろんですが、ここ数年はベンチャー企業(デベロッパー)でも自社で製作したものを海外でリリースすることが増えています。

そのため営業、プロモーション、広報などの業務を英語でこなせるのは大きな強みになります。

 

3-3. パブリッシャーや海外にタイトルをリリースしているゲーム会社の多くの職種

既に自社タイトルを海外でリリースしている企業なら、どの職種でも英語スキルは歓迎されます。

また、近年は社内やパートナー企業に英語を母語とする人も増えてきていますから、業務上のコミュニケーションにも英語スキルは役立ちます。

 

日本語での日常会話が可能な外国人でも、ゲーム制作上の細かい話になるとニュアンスを正確に伝える必要がありますから、英語の方が便利という局面は多くあります。

 

4.ゲーム会社で活躍する上で具体的にどの程度英語力が必要なのか

この項目では、ゲーム業界で必要とされる英語スキルをTOEICの点数で分かりやすく解説していきます。

ただし、実際の採用基準をTOEICの点数で細かく決めている会社もあればそうでないところもあります。

また、ゲーム制作では一般的な会話スキルだけでなく専門用語を知っておく必要もありますから、一概に「この点数をとっているからこの活躍ができる」とは言えない面もあることをご理解ください。

 

4-1. 英語で意思疎通する・海外出張を任されるようになるのは500点~

TOEICで500点以上であれば、片言でもある程度の意思疎通が可能ですから、海外出張も不可能ではないというレベルです。

細かいニュアンスのやり取りや長い文章の理解は難しいので、大きな商談や専門性が高い会話を望むのであれば、もっと高いレベルを目指しましょう。

 

多くの企業が新卒の大学生なら500点以上、550点以上といった基準を設定しているようですから、職種として必要かどうか不明でもこのレベルには達しておきたいところです。

 

4-2. 英語を本格的にビジネス利用できると言えるのは700点~

海外向けのタイトルリリースなどでプロジェクトを発足した場合は、TOEICで700点程度を取っていることが求められます。

ゲーム業界に限らず、ビジネス上で相手と対等に会話をしたり、自社に不利にならないように文書の意味を読み取ったりするには最低限このレベルを要求されます。

 

なお大企業であれば、700点未満は自動的に足切りの対象にしていると言われているラインでもあります。

 

4-3. 海外の発表をリアルタイムに理解する・プレゼンをするなら800点~

海外のスタジオや外国人エンジニアへの発注業務などを行うには、800点以上を取っていることが要求されます。

業務を依頼する際に要求がぼんやりとしか伝えられないようでは、ゲームのクオリティを保つことはできません。

納期や金銭上のトラブルを起こさないためにも、受発注の責任者であればこのレベルは押さえたい所です。

 

また、800点以上のスキルがあれば、英語圏で発表される新しい技術を理解する時、人の助けを借りることは少ないでしょうから、タイムラグなく情報にアクセスすることができます。

 

4-4. ローカライザーなどは900点~満点が要求される

ローカライザーを望む場合は英語の専門家であることを求められますから、900点から満点の範囲を要求されるでしょう。

ローカライザーは単に自分が理解できるというレベルではなく、相手の文化や感じ方も踏まえて言葉を選んでいく必要があるからです。

 

5.ゲーム業界で働きながら英語力を高めるためのポイント

ゲーム業界 英語

英語力を上げようとする時、最初にやるべきことは自分自身のレベルや欠点を知ることです。

「英語はニガテ」と思っていても中学生レベルなのか、高校卒業程度のスキルはあるのか、会話はなんとなくできるけど文法はわからない、筆記はある程度できるけど聞き取りができない…など、自分の現在の位置を知っている方が対策しやすくなります。

 

5-1. オンライン英会話サービスを利用する

近年多くなっているオンラインの英会話サービスには多くのメリットがあります。

代表的な利点は、スクールなどに通う手間が無いこと、比較的安いサービスを受けやすいこと、マンツーマンでのレッスンが受けられること、時間が自由になること、レベルや相性を考えて講師を選べること、などです。

 

一方のデメリットとしては、講師のレベルにばらつきがあること、時間が自由になる分意思が強くないと続かないこと、リアル空間で対面して話すのと微妙な違いが出ること、ネットの回線が弱いと会話がしにくくストレスが多いことなどがあります。

 

5-2. 英会話スクール・カフェに通う

英会話スクールのメリットは、特定の場所に行くので集中できる環境が用意されていること、カリキュラムが組まれていて一貫したシステムがあることなどがあげられます。

 

デメリットとしては、決まった場所に行かなければならないので天候などに関わらず移動しなければならないこと、決まった時間にスクールに行く必要があること、他の方法より費用が掛かることなどがあります。

 

また、近年は英会話カフェも増えているので紹介しましょう。

英会話カフェは好きな時間にその場所に行き、レベルに応じて用意されたテーブルで、飲み物を楽しみながら英語で会話をするというスタイルです。

特定の場所に行くという点ではスクールに近いですが、カリキュラムが無い点は大きく異なります。

リラックスした会話の中で実際の会話力を伸ばしたい人には向いていますが、基礎から学びたい人には厳しいかもしれません。

 

5-3. ローカライズされていない海外のタイトルを遊ぶ

英語圏で作られたローカライズされていないゲームで遊ぶのも、英語力アップに役立ちます。

英語のドラマや映画を見る方法も別の項目で紹介しますが、見るだけの映画よりも没入感があり、かつ馴染みやすいゲームの方が英語が身につきやすいメリットがあります。

 

また、この方法はタイトルにもよりますが、ここまで紹介した方法よりも費用的に安く済むというメリットがあります。

ただし、会話やセリフが多いゲームを選ばないとあまり効果が得られません。

また、ゲーム内容によってはスラングが多いので、ビジネスシーンでうかつに使えない英単語を覚えてしまう場合もありますから気を付けましょう。

 

ゲーム情報が日本語で出ているタイトルを選ぶと、行き詰った時にガイド的に使用できます。

また、攻略情報のwikiなどが英語版しかない場合、それを翻訳することで英語力が強化されるケースもあります。

 

5-4. 動画や映画で勉強する

映画やドラマは流れで会話が身につくことや、感情移入してみることから英語力アップに役立ちます。

特に興味がある作品なら、場面ごと会話を憶えてしまうこともできます。

動画配信サービスを使えば、繰り返し見ることができるのもメリットです。

 

ぼんやり見るとなんとなく流してしまうので、一人のキャラクターになってみる、口に出して発音するなど工夫しましょう。

ただし、映画は短い時間の中で作品性を壊さないように日本語字幕が付けられているので、英語を直訳されていないケースも多く、字幕と原文に違いがあることは知っておきましょう。

 

6.まとめ

ゲーム業界で英語スキルが要求されるのかどうかという大きな問や、要求される職種などについてまとめました。

このコラムの前半で、今現在は必須ではないと書きましたが、それは「絶対に入れないということではない」と言い換えてもいいかもしれません。

もし英語スキルがゼロであった場合は大手に対してはエントリーすら難しいこともあります。

また、必要の有無だけではなく、グローバル化は激しい勢いで進んでいますから、できるだけ英語スキルは上げておくことをお勧めします。

 

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