2Dアニメーションツール『Sprite Studio』について、機能や特徴を解説!
株式会社ウェブテクノロジからリリースされている、「Sprite Studio」2Dアニメーション制作に関する様々な機能が搭載されており、インディーゲーム開発者から大手ゲーム会社まで幅広く使用されています。
本記事では、Sprite Studioの概要と特徴について解説していきます!
Sprite Studioとは?
Sprite Studioとは、ゲームを始めとしたクリエイティブ業界におけるミドルウェアを提供している、株式会社CRI・ミドルウェアのグループ会社、株式会ウェブテクノロジからリリースされた2Dアニメーションツールです。
正式名称は、『OPTPiX SpriteStudio』となっており、個人クリエイター向け廉価ライセンスの『OPTPiX SpriteStudio Personal』も併せてリリースされています。
”夢を描いて、動かそう”をコンセプトにアニメーションを制作できるツールとして、家庭用ゲーム、スマホアプリゲーム等、プラットフォームを問わず活用されており、超汎用2Dアニメーションツールとしての立ち位置を確立しています。
3Dデザインが多くなってきたゲーム業界ですが、シミュレーションゲームやRPG、アドベンチャーゲームなどでは2Dが使用される事が多く、キャラクターアニメーション、インターフェース、エフェクトやVFXなど、様々なジャンルのゲームにおいて使用されています。
実際に、株式会社サクセスからリリースされている『コットンロックンロール』や、株式会社flaggsより提供されるアプリゲーム『HoneyWorks Premium Live』のイラスト、スチルにも使われるなど、用途も幅広くなっています。
主な機能と特徴
Sprite Studioには他のアニメーションツールと比べて様々な特徴がありますが、下記では主な機能をご紹介します。
・メッシュ・ボーン機能
メッシュ、ボーンとは、モデリングをする上で組み合わせる要素になります。Sprite Studioでは既存のメッシュ・ボーン機能を使う事で、キャラクター髪の毛や着ている衣服の布、しなりといった細かいアニメーション表現が可能になり、立体的な2Dイラストを作る事で、グラフィックに厚みを持たせることが出来ます。
ボーンとメッシュは自分で編集する事も可能ですが、範囲に合わせて自動で生成する事も可能。ツールに触れたばかりでも、2Dアニメーション制作の知識があれば、簡単に利用することが出来ます。
・エフェクトエディタ
バトルやシナリオ上の演出にはエフェクトが使用される事が多いですが、Sprite Studioではエフェクトエディタが搭載される事で、パラメータとパーツ設定で多様なエフェクト表現を可能にしています。
また、炎や光等の表現と通常のアニメーションを組み合わせる事も可能。ゲーム内のエフェクト効果のすべてを実現することが出来る機能です。
・直感的に使えるカーブエディタ
2Dアニメーションにおいて、キャラの曲線や緩急は、よりリアルなアニメーションにする上で大変重要な要素になります。
カーブエディタでは、直線的な滑らかな動きや、指定した二点間を結ぶ滑らかな曲線を算出する計算手法である”ベジェ曲線”を直感的に使う事で、3Dツールのような感覚で操作することが出来ます。アニメーション制作において難度の高い緩急を、簡単に実装する事が可能です。
料金
Sprite Studioの料金はプランによって変わります。
インディーゲーム開発者、個人ゲーム開発者の場合は、「Starterライセンス」を使用する事で無料でSprite Studioを使用することが出来ます。
また、大学や専門学校などの教育機関でSprite Studioを使用する場合も、「Academicライセンス」で無料で利用することが出来ます。
企業にSprite Studioを導入する場合は、小規模でのアプリ、ゲーム開発向けの「Professionalライセンス」が使用可能です。「Professionalライセンス」では、ライセンスは1アカウントまで、接続台数は2台までとなっています。
また大規模でのゲーム開発を行う場合は、「Businessライセンス」の使用が勧められています。「Businessライセンス」では、アカウント数は最低5つから、インストール出来るPC台数は無制限になっており、もちろん商用利用も可能です
料金体系をまとめると、
「Starterライセンス」、「Academicライセンス」は条件を満たせば無料。
「Professionalライセンス」は12ヶ月契約で85,000円
「Businessライセンス」は12ヶ月契約で400,000円~
になっています。
特に2020年から無料化されたStarterライセンスがある事で、インディーゲーム開発者や個人ゲーム開発者のイラストツール導入障壁は格段に下がっています。
まとめ
2Dアニメーションツール、Sprite Studioについてご紹介してきました。
現在でもゲーム内アニメーションの需要は高く、ツールの習熟度は採用にも大きく影響します。本記事を参考に、Sprite Studioに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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