
ゲームプログラマーにおすすめのプログラミング言語12選
ゲームプログラマーの仕事は多岐にわたりますが、その一つにプログラミング言語を利用したシステム構築があります。
ゲームプログラマーを目指す方へ向けて、「学んでおくと就職や転職活動が有利になるプログラミング言語12選」をまとめました。
ゲームプログラマーを志望する方にとって必見の内容になっています。
目次
1. ゲーム作成に用いられるプログラミング言語の種類
ゲーム作成に用いられるプログラミング言語には、「クライアントサイド」と「サーバーサイド」の2種類があります。
1-1. クライアントサイドエンジニア(フロントエンドエンジニア)向け言語
クライアントサイドエンジニア(フロントエンドエンジニア)とは、クライアント(顧客)もしくはフロント(前部)の意味する通り、ユーザーが見たり操作したりする部分を担当する職種です。
ゲームプログラマーの場合はC言語やJavaなどの言語をメインに使用します。
C++
「C++」とは汎用的なプログラミング言語であり、現在では広く普及しています。
C++はC言語の拡張版といわれており、開発現場で多く用いられています。C言語よりも効率的にプログラムを組むことが可能で、互換性もあります。その特徴からC言語と同時に利用されることも多くあります。 現場では「シープラ」の愛称で呼ばれています。
C#
「C#」とは、マイクロソフト社によって作られたプログラミング言語であり、C言語やC++に加え、「Java」をベースに作られています。
C#はC言語やC++との互換性がない点を理解しておきましょう。
C#は複雑なプログラムを効率よく安全に作成できるため、ゲーム開発に向いています。
作成時に読みやすいコードに仕上げることが可能で、Unityでの開発にも使用できる言語です。
一般的には「シーシャープ」と呼ばれることがほとんどです。
Java
「Java」はプログラミング言語の中でもとくに人気が高いものです。それは、多くのOSに対応する汎用性の高さにあります。
WindowsでもAndroid でも問題なく動作できるため、ソーシャルゲームに加えWEB上のアプリケーション作成に多く使用されています。
JavaScript
「JavaScript」とは、Javaと似た名称ですが実際には異なったプログラミング言語です。
ゲームやアプリ開発に多く使用されており、注目を集めています。
JavaScriptはクライアントサイドでもサーバーサイドでも使用できる点が魅力的であり、シェアを拡大中です。
1-2. サーバーサイドエンジニア(バックエンドエンジニア)向け言語
サーバーサイドエンジニアとは、ユーザーには見えないサーバー側のプログラム開発を行うエンジニアのことです。
ステムの裏方の作成を担当するため、バックエンドエンジニアなどと呼ばれることもあります。
サーバーサイドエンジニア向けの言語には、PythonやPHPなどがあります。
Python
「Python」とは、コード量を少なくできるため初心者でも習得しやすいプログラミング言語です。
C言語などと比較してプログラムを比較的簡単に組むことができるため、後からでもソースコードを読みやすいのが特徴的。
データ解析やAIの開発において幅広く使われており、今後の発展が期待できるプログラミング言語です。
PHP
「PHP」とはスクリプト言語の一種で、WEBやゲーム開発などに多く利用されています。
HTML内に埋め込めるのが最大の特徴です。PHPはサーバー側での動作に重点が置かれています。
PHPは初心者にも扱いやすいだけでなく、上級者にとってもさまざまな機能を盛り込むことができるため、人気のプログラミング言語となっています。
Ruby
「Ruby」とは、オブジェクト指向スクリプト言語であり、柔軟性の高いプログラミング言語です。
そのため、C言語やJavaといった言語に比べ、よりスムーズなプログラミングを可能にします。
日本で開発されたプログラミング言語としては初の、国際電気標準会議で国際規格に認証されるなど、世界中で愛用されています。
Perl
「Perl」とは、PHPと並ぶ著名なプログラミング言語です。
C言語などの優れた部分を取り入れており、文字列を処理する機能によって、システム管理やテキスト処理などのプログラム作成に強みを持っています。
日本語だけではなく世界中の言語を処理でき高い互換性を持つなど、幅広い用途に利用可能です。
1-3. その他の言語
上記で紹介したほかにも、Visual Basic .NET、Go、Swift / Objective-Cなど3つのプログラミング言語をご紹介します。
ほかにもさまざまなプログラミング言語が存在しますが、メインとなるのは今回説明した12の言語です。
Visual Basic .NET
「Visual Basic .NET」とは、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。Windows上で利用できます。
C言語などと比較して自然に近い形で使用できるため、プログラミング初心者が身につけやすいのが強みです。
Go
「Go」とはGoogle社が開発したプログラミング言語です。
信頼性の高さと効率的なソフトウェア開発ができるため、広く信頼されています。
比較的軽めの処理で複雑なネットワーク上のシステム構築ができる点も大きなメリットです。
これからプログラミング言語を学ぶという方は優先して覚えるべきでしょう。
Swift / Objective-C
「Swift」はiOSやmac向けのアプリ開発のために、Apple社が提供するプログラミング言語です。
以前に使われていた「Objective-C」を踏襲しつつ、バージョンアップを繰り返しています。
Objective-CはC言語をもとにオブジェクト指向化した言語であり、Apple独自のものとなっています。
2. ゲームプログラマーになるには、どの言語を学ぶべきなのか
12のプログラミング言語をご紹介してきましたが、「ゲームプログラマーになるにはどれを学べばよいのか?」と思われる方も多くいらっしゃるでしょう。
そこでここからは、2つのポイントに絞ってご説明します。
2-1. 志望している会社の求人項目をしっかりチェックする
就活や転職活動の際に閲覧する求人票。
そこには採用の条件として業務内で使用するプログラミング言語が記載されているはずです。
会社によってメインで使われているプログラミング言語は異なりますが、求人票からどんなものが使われているかを知る方法があります。
これらのプログラミング言語を習得していれば、即戦力として採用される可能性が高まるでしょう。
ただし、ゲーム業界は変化が非常に速い業界でもあります。
どれか1つの言語を身につけるだけでなく、どんな言語であってもある程度の理解ができるだけの基礎を構築しておくべきでしょう。
2-2. 自分の中でベースとなる言語を学ぶ
「数多くのプログラミング言語をマスターしろ」といわれても、重苦しく感じてしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際には一つのプログラミング言語を極めることで、ほかの言語への応用が可能です。
自分のベースとなるプログラミング言語との違いを理解するだけでもスムーズな習得につながるかもしれません。
自分のキャパオーバーになるからとあきらめてしまうのではなく、より多くのプログラミング言語を身につけることが大切といえるでしょう。
3. ゲームエンジンの進化により、プログラミング言語の勉強が必要なくなる?
ゲームエンジンは常に進化を続けています。
「Unity」という、統合開発環境を内蔵し、数多くの機材に対応するゲームエンジンが開発されました。
これにより、プログラミング言語への完全な理解がなくてもゲームの仕組みが作れるようになってきています。
つまり、プランナーやデザイナーでも大まかなゲームの枠組みを作れるようになっているのです。
アイデア重視のインディーズゲームなど、今後は多くのUnityを用いたゲームが世に送り出されるでしょう。
しかし、コンシューマーゲームや規模の大きなソーシャルゲームでは、オリジナリティと技術力が問われます。
そのため、最終的にはプログラミング言語に対する理解度が重要であり、プログラマーなどのエンジニア職には高い技術力と深い専門性が依然として求められるのです。
4. まとめ
さまざまなプログラミング言語が存在しますが、プログラミング初心者の場合はUnityで使用するC#を勉強してはいかがでしょうか。
今現在、ゲーム会社の求人の多くでUnityエンジニアを募集していますので、応募できる企業の幅が広がるはずです。
自分の中でベースとなる言語があるだけで、ほかの言語の習得効率が大幅に上がるといえます。
そのためには、クライアントサイドやサーバーサイドなど、より多くの言語を学ぶ姿勢が重要です。
ゲーム業界は技術の進歩が速い業界であり、常に学習を続ける姿勢を持つことが重要です。
プログラマーの就職に関して、下記記事でも解説しております。併せてご覧ください。
→ゲームプログラマーに必要な資格&不要な資格を、元IT人事が徹底解説
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