岡山開催!スタートアップセミナー「ゲーム技術を活用したビジネス」 イベントレポート


9月14日(土)に岡山県岡山市のスタートアップ支援拠点「ももたろう・スタートアップカフェ」にて、ゲーム技術を活用した起業・ビジネスに関するスタートアップセミナーが開催されました。

ゲーム業界のジェネラリスト蛭田 健司氏と、CG技術を医療に応用し創業された瀬尾 拡史氏が登壇し、「ゲーム技術を活用したビジネス」についての事例紹介と、両名のパネルディスカッションが行われました。

 

【登壇者】

・株式会社AKALI代表取締役 総務省地域力創造アドバイザー 蛭田 健司氏

・医療CGプロデューサー、医師、株式会社サイアメント代表取締役 瀬尾 拡史氏

 

参加者は、最新のゲーム技術に興味がある方はもちろん、岡山市での開催とあって、地方創生に興味がある方々がいらっしゃいました。なんと岡山市は、登壇者の蛭田氏の出身地でもあるそうです!

 

そんな蛭田氏は、「最新のゲーム技術紹介と他分野ビジネスへの応用例」というタイトルで、ゲーム技術を活用したビジネス展開や、地方における産業としての取り組みについて講演されました。

 

技術の紹介ではゲームエンジンについて触れられました。

現在のゲームエンジンの主流の1つ、Unityについてもご紹介がありました。

世界のスマホ向けゲームの50%がUnityで作成されているようです。

また、ゲーム開発だけでなく、スピーディな開発が求められるインタラクティブな3Dコンテンツの開発には、Unityは欠かせない存在になっています。

 

一方でUnityと双璧をなすUnreal Engine4は、ハイクオリティなフォトリアル(写実的)グラフィック表現に強みがあります。

その高いクオリティ表現から、ゲーム業界以外にも、映像業界から建築業界といった異業種にまで使われ、VR技術と組み合わせたリアルなショールーム体験などが体験できるものもあります。

 

他分野ビジネス応用例として、大規模ソフトウェアの開発から、教育・訓練・防災といったものから、最新のブロックチェーン、AI、VTuberといったものまで、幅広い事例を紹介いただきました。

また、近年話題のeSportsビジネスについてもお話があり、興味を持つ自治体が多い一方で、やり方が分からずどうしたらいいかという問い合わせが日々蛭田氏宛に寄せられている現状のようです。

 

瀬尾氏からは、ゲームエンジンとゲームCG技術をどのように医療分野に活かしているか、具体的な事例をわかりやすい映像にてご紹介いただきました。

 

 

パネルディスカッションでは、一見異なる「サイエンスの専門的な世界」「エンターテイメントに使われるCGの世界」の2つの分野にも共通点があり、それらを組み合わせて、掛け合わせていけば無限大に新しいモノが生まれる可能性があると、お二方の経験談などを交えながらお話いただきました。

 

 

最後に、これからの時代は、お二方のような専門分野同士を繋げていく「通訳」のような存在が、ビジネスには重要になってくると話を締めくくられました。

 

蛭田氏が代表取締役を務める株式会社AKALIでは、地方創生のための様々なイベントを開催されています。

地方創生の取り組みや今後の業界発展への貢献についての記事は、下記URLよりご覧いただけますので、ぜひご覧ください!

【前編】https://game-creators.jp/column/099/

【後編】https://game-creators.jp/column/100/