Unity、「2020年 Unity for Humanity 助成金」の受賞者を発表

 

マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:豊田 信夫、以下 当社)は、親会社であるUnityが「2020年 Unity for Humanity 助成金」交付先 5プロジェクトを選定したことを発表しました。
受賞した各プロジェクトには資金のほか、各プロジェクトでのUnityの活用を高めるためのメンターシップや技術支援が与えられます。
Unity for Humanityは、Unity Social Impact内のプログラムで、リアルタイム技術を使って変革を起こそうとしているクリエーターを称え、支援しております。

 

 

Unity for Humanityの活動は、Unityが持つ「The world is a better place with more creators in it. (私たちは、より多くのクリエイターがいれば、世界はもっと良い場所になるはずだと信じています。)」というの強い信念と、パワフルな体験を実現するためのリソースとガイダンスをクリエイターに提供するというコミットメントの象徴と言えます。
今回助成金が交付される各プロジェクトは、プロジェクトが提供する体験や視野の包括性と多様性、社会的影響の度合いの可測性、Unityの活用方法などの独創性、プロジェクト計画の実現可能性が評価されました。

 

「2020年 Unity for Humanity 助成金」受賞者(作品)

Ahi Kā Rangers

ニュージーランドの先住民族であるマオリ族のチームが主導するエコロジカルなモバイルゲームで、周囲の世界とのつながりを失った世代を、地球のためのチアリーダーやアクティビストに変えることを目的としています。
プレイヤーはバイオマスを育成・管理し、他のプレイヤーを助け、ライブデータ収集ミッションに参加して科学的な研究に貢献します。

 

 

Dot’s Home

米国の住宅制度に組み込まれた不正に光を当てるゲームで、社会から疎外されたコミュニティが住宅制度の中でどのような選択をしなければならなかったかに焦点を当てています。
『Dot’s Home』は、デトロイトに住む若い黒人女性が、祖母が大切にしていた家に住みながら、家族の歴史の中で人種、場所、家がぶつかり合う重要な瞬間を追体験していく様子を描いています。
『Dot’s Home』は『Rise-Home Stories Project』の一環として制作された、アメリカの住宅や土地、人種差別の問題で活動する、いくつかの草の根団体のマルチメディア・ストーリーテラーとソーシャル・ジャスティス・アドボケイトたちによるコラボレーション作品です。

 

 

Future Aleppo

子供たちが戦争で破壊された家や街を再建することができるインタラクティブなVR体験です。
この作品は、当時少年だったモハメッド・クテイシュ(Mohammed Kteish)くんが、落ちている瓦礫を使って爆撃で破壊された自分の街の模型を作ったことに端を発しています。
このプロジェクトはのちに映画化され、さらにその映像はUnityを使って完全な没入型のインタラクティブな体験に変換され、街をバーチャルに保存したことで、シリアの東アレッポ市民に希望を与えています。
『Future Aleppo』のチームメンバーは現在、紛争地域や孤児院にいる他の若者たちと協力して、自分たちの街や家を建築することで、主体性を取り戻しトラウマを解消する手助けをしています。

 

 

Our America

アメリカの黒人について学ぶためのバーチャルリアリティ体験です。
この体験では、父と息子のただの通勤時間が生死を分ける出会いにまで発展していく様子を通して、あからさまな、そして狡猾な人種差別を体験することができます。
『Our America』は、人種差別、マイクロアグレッション(自覚なき差別的言動)、警察の残虐行為など、制作者の個人的な体験を元にしており、組織的な人種差別の多くのパターンに光を当て、アメリカの黒人が日々直面している体験をユーザーが直接理解できるようにしています。

 

 

Samudra

環境をテーマにした、手描きイラストの2Dパズルゲーム。
プレイヤーは海中の生物と出会い、深海の汚染を引き起こしている「地上の住人」の行動に関する真実を明らかにしていきます。
セリフのないユニークなデザインで、言語や聴覚の違いを超えて楽しむことができます。
制作者は、世界中の若い視聴者に汚染について学び、行動を促すことを目指しています。
特に、2025年までにインドネシアでのプラスチック使用量を70%に抑えるというインドネシアの活動家サークルとのコラボレーションの一環として、プラスチック廃棄物に焦点を当てています。

 

 

UnityのSocial Impact担当副社長のジェシカ・リンドル(Jessica Lindl)は次のように述べております。
「Unityは今回初めて、リアルタイム技術によってプレイヤーにこれまでと少し違った目線で世界を体験できるよう社会活動をしているUnityクリエイターの皆さんに助成金などを贈ることができました。
世界をより良い場所にするために、ストーリーテリングを通じてインスピレーションを与えてくれるチェンジメーカーの皆さんを、Unityはサポートできることを光栄に思います。」

 

Unity for Humanityは、Unityの一部門であるUnity Social Impactの中の助成プログラムで、より包括的で持続可能な世界を育むために、あらゆるバックグラウンドを持つ社員やクリエイターに力を与えることを目的としています。
Unity Social Impactは、「教育と経済的機会」、「サステナビリティ」、「デジタルヘルスと福祉」の3つの柱で構成されています。
そして「インクルーシブ・ストーリーテリング」は、Unity Social Impactのすべての取り組みに共通する重要なテーマです。

なお、次回「2021年Unity for Humanity 助成金」の募集は、2021年4月22日より開始します。
詳細については、特設サイトよりご覧ください。

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 概要

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、リアルタイム3Dコンテンツを作成・運用するための世界有数のプラットフォーム「Unity」の日本国内での販売やサポート、コミュニティ活動、研究開発(R&D)および教育支援などを行っています。
ゲーム開発者からアーティスト、建築家、自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターがUnityを使い想像力を発揮しています。
Unityのプラットフォームは、携帯電話、タブレット、PC、コンソールゲーム機、VR・ARデバイス向けのインタラクティブなリアルタイム2Dおよび3Dコンテンツを作成、実行、収益化するための包括的なソフトウェアソリューションを提供しています。
1,400人以上在籍するUnityのR&Dチームは、外部パートナーと協力して最新リリースやプラットフォームのために最適化されたサポートを保証することで、Unityをコンテンツ制作の最先端であるようにし続けています。
Unityのクリエイターが開発したアプリは、2019年に20億以上のユニークデバイスで月30億回以上ダウンロードされました。

 

※Unityおよび関連の製品名はUnity Technologiesまたはその子会社の商標です。

 

提供元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000165.000016287.html