グラフィッデザイナーのための資格“Illustratorクリエイター能力認定試験”について徹底解説!


グラフィックデザイナーはイラストや文字などを同一画面に構成する人材を指し、広告、WEBページなどのデザインを行う職業が当てはまることは、以前“グラフィッデザイナーのための資格“Photoshopクリエイター能力認定試験”について徹底解説!”の記事で紹介した通りです。
本記事では、“Adobe Photoshop(通称:Photoshop)”と同じくグラフィックデザイナーには必須ともいえるソフトウェア“Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター/通称:Illustrator)”に関係する資格“Illustratorクリエイター能力認定試験”について紹介します。

 

なお、本記事で紹介するIllustratorクリエイター能力認定試験は、Photoshopクリエイター能力認定試験と同じ株式会社サーティファイが運営を行っています。
試験日程や申込方法など、共通する部分がいくつか存在していますので、そちらの紹介記事も併せてご確認ください。

Illustratorクリエイター能力認定試験とは?

Adobe Illustratorとは

“Adobe Illustrator”は、アメリカのAdobe(アドビ)社が開発したベクターイメージ編集ソフトウェア(ドローソフト)です。
画像を数値や式として表現するベクターイメージを作成・編集するソフトで、図形を組み合わせて描画を行える他、文字入力や着色をはじめとした多くの機能を備えています。
ロゴタイプや図面、広告、パッケージなどをデザインする描画ツールソフトとしても活用可能で、DeskTop Publishing(デスクトップパブリッシング/DTP)でのデファクトスタンダードとなっています。

Illustratorクリエイター能力認定試験の運営団体について

Illustratorクリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが運営を行っています。
同社は、社会情勢と人材ニーズの多様化への対応を目的として“日本情報処理教育普及協会”、“日本ソフトウェア教育協会”、“マルチメディアクリエイター教育普及協会”、“WEB利用・技術検定協会”、“日本ホテル実務教育協会”の5協会により2001年に設立しました。

 

現在では“コミュニケーション能力認定委員会”、“著作権検定委員会”、“コンプライアンス検定委員会”も設立されています。
同社の代表的な活動は認定試験の開発、主催、実施をはじめ、試験対策問題集の開発、販売です。
認定試験は非常に幅広く、7分野26種別存在しています。

試験の概要及び目的

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Illustratorの活用能力を測定・評価する資格検定試験で、ドキュメントデザイン技術に関する知識とIllustratorを使ったコンテンツの制作能力を認定します。
試験は、実技問題と実践問題から構成されるスタンダードと、実技問題と実践問題に加えて知識問題も解くこととなるエキスパートの2種類が存在します。

 

スタンダード

 

Illustratorで、指示通りの作業を正確かつ合理的に行うことが認定基準となる試験です。
Illustratorの基本的な操作や作業指示書にもとづいた制作を行う能力が求められます。
公式サイトで団体向けに公開されているモデルカリキュラムによると、合格レベルに達する目安となる標準学習時間はCCシリーズが22時間、CS5・CS6が18時間となっています。

 

※モデルカリキュラムの標準学習時間は、“初学者がスタンダードの合格レベルに達するまで”の目安とのことです。

 

エキスパート

 

Illustratorを活用して、クライアントのニーズに対応した創造性の高いコンテンツ制作を行えることが認定基準となる試験です。
DTP/WEBデザインに関する基本的な知識の他、コンセプトや目的に応じた適切な機能選択および表現能力が求められます。
モデルカリキュラムによると、合格レベルに達する目安となる標準学習時間はCCシリーズが22時間、CS5・CS6が19 時間となっています。

 

※モデルカリキュラムの標準学習時間は、“スタンダード取得者がエキスパートの合格レベルに達するまで”の目安とのことです。

合格によるメリット

本資格試験の合格メリットとして大きなポイントは、Photoshopクリエイター能力認定試験と同じく“能力の証明”の部分です。
IllustratorはPhotoshopと同じく業界においてのデファクトスタンダードの地位を獲得しており、他のソフトよりも活躍する機会やアピールするシーンは多くなります。
Illustratorクリエイター能力認定試験に合格することで、Illustratorのスキルを習得し、それを資格という形でクライアントなどに証明することができます。

必要となる職種

活躍する分野が近いこともあり、Illustratorクリエイター能力認定試験を必要とする職種はPhotoshopクリエイター能力認定試験と似通っています。
少なくともグラフィックデザイナーをはじめとした“画像の編集”を行う職業においてはほぼ確実に役立つでしょう。

 

Photoshopと同じくIllustratorはデファクトスタンダードの座に着くほど人気を獲得しているため、場合によってはデザイナーではない仕事をしている場合でも、本ソフトを使用するケースが発生します。
そのため、Illustratorクリエイター能力認定試験は必須の試験でこそありませんが、Illustratorを活用する可能性あるならば確実に何らかの形で役立つ資格といえます。

試験について

試験日程・時間

Photoshopクリエイター能力認定試験と同じく、個人で受験する場合は“認定試験会場”で随時試験が実施されており、試験会場ごとに試験日が設定されているため、ある程度日程を選んで受験できます(土曜日や日曜日に設定されていることが多いです)。
なお、団体受験制度を活用する場合は試験日を自由に設定することができますが、いくつかの申請条件が存在しており、個人が行うことは現実的ではないため、本記事でも紹介を割愛します。

 

試験はスタンダード、エキスパートともに2部制で、試験時間はスタンダードが第1部40分、第2部90分の合計130分、エキスパートが第1部50分、第2部90分の合計140分とほとんど差はありません。

受験料

受験料はエキスパートが8,600円、スタンダードが7,600円となっており、会場へ受験申込を行う際に、決定した受験会場が指定する方法で料金を支払います。
なお、受験会場を決定する際に、希望会場に対して申込や支払に関する詳細を確認することになるので、しっかりとチェックしておきましょう。
その他、合格後の話ではありますが、認定証明書の再発行は1通1,000円(税込)、エキスパート合格時に発行されるハイライセンスシールの追加発行は5シート(100枚)1,000円(税込・送料込)となります。

申込日程・受験資格

前述のとおり、個人で受験する場合は日程を選択できるため、申込日程などは特に定まっていません。
なお、受験に際して学歴や年齢などは制限されておらず、障がい者の場合でも“障害者特別措置”により必要な措置を行ったうえで受験することが可能です。

 

申込を行う場合は、公式サイト内“随時試験受験会場検索”ページより受験会場を検索し、受験希望会場に電話やメールなどで連絡の上、Illustratorクリエイター能力認定試験の受験希望を伝える必要があります。
連絡の際には試験日時、受験申込期間、受験申込方法、受験料支払方法、受験結果受領方法を確認しておきましょう。
詳細を確認したら、会場指定の方法で直接会場への受験申込と料金支払いを行います。
受験票は試験の1週間前までに“受験票をオンラインで表示し印刷する”を選択した場合はメールで、“受験票を郵送で受け取る”を選択した場合は郵送で届きます。

合格発表日

受験結果は、試験終了後1カ月を目処に発表され、受験会場が定める方法で受け取る流れとなります。
なお、同一試験の受験申込は前回試験の合否結果受領後まで行得ないため、再受験する場合は注意が必要です。

試験難易度について

出題形式及び出題範囲

 

スタンダード

 

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Photoshopクリエイター能力認定試験と同じくソフトウェア上で編集した解答データの提出となっています。
“回答だけ書き込む”という作戦は使えないので、気づいたら時間が無くなっていたという事態に陥らないように素早く作業を行えるよう練習したり、事前に問題ごとの時間配分を決めたりしておくことをオススメします。

 

出題範囲は基本機能、オブジェクトの基本操作、パスの描画と編集、カラー設定、オブジェクトの編集、レイヤー、テキストの入力と編集、グラフ、アクションと自動処理、データの入出力、DTP/WEB デザイン基本知識の11科目です。

 

科目の数こそ多いですが、内容としては“指定されたファイル形式での保存”、“用紙サイズやプリントサイズの設定”など普段からIllustratorを活用していればわかるものも多いので、ソフトを活用しながら勉強していけばスムーズに理解できる内容となっています。

 

第1部 実技
内容:Illustratorの操作によるDTPファイル、及びWEBデザインパーツの作成
形式:問題文の指示に従ってIllustrator上で編集を行い、解答データを提出
題数:テーマ別大問7~9問程度
第2部 実践
内容:Illustratorの操作による作品制作
形式:問題文の指示に従ってIllustrator上で編集を行い、解答データを提出
題数:1テーマ

 

エキスパート

 

エキスパートとスタンダードの出題形式における違いは、多岐選択解答形式の知識問題が追加されている点です。
試験時間も増えていますが、問題数の合計がスタンダードよりも多く、問題ごとに使える時間としては減っているとみてよいので、スタンダード以上に時間配分やスピーディーな作業を行う能力が試されます。

 

出題範囲はスタンダードと同様ですが、内容がより詳細になっています。
“テキストの入力と編集”や“DTP/WEB デザイン基本知識”などは内容が倍近く増えているので、出題範囲をしっかりと確認しておきましょう。

 

第1部 知識
内容:IllustratorおよびDTP、WEBデザインに関する知識
形式:多岐選択解答形式
題数:テーマ別大問4~6問程度
第1部 実技
内容:Illustratorの操作によるDTPファイルおよびWEBデザインパーツの作成
形式:問題文の指示に従ってIllustrator上で編集を行い、解答データを提出
題数:テーマ別大問4~6問程度
第2部 実践
内容:Illustratorの操作による作品制作
形式:問題文の指示に従ってIllustrator上で編集を行い、解答データを提出
題数:1テーマ

 

合格率

各試験の合格基準は公式サイトで公開されており、スタンダードは“実技問題65%以上、実践問題70%以上の得点率”、エキスパートは“知識問題・実技問題65%以上、実践問題70%以上の得点率”となっています。
形式上、試験ごとの合格率や受験者層などは不明ですが、累計受験者数と合格率は確認可能で、2019年3月31日までの累計受験者数が80,369名、2018年度の平均合格率が70.4%と発表されています。
Photoshopクリエイター能力認定試験と比較すると、同条件の累計受験者数が76,980名、平均合格率が72.3%であることから、誤差レベルではありますがこちらのほうが難易度は高いといえます。
しかし、団体向けに公開されているモデルカリキュラムの標準学習時間が18~22時間となっていることから、正しく勉強すれば難易度はそこまで高くならない試験であることがうかがえます。

過去問

公式サイトでは、実際の試験内容を具体的にイメージできるように、サンプル問題および正答例を公開しています。
特設フォームに必要事項を記入して送信することで、問題文と解答のファイルをダウンロードして試験内容を確認できます。

 

参考書籍は『Illustrator クリエイター能力認定試験問題集』、『Illustrator クイックマスター』が発売されています。
問題集はスタンダードとエキスパート各級2題ずつの模擬問題で構成されており、WindowsとMacの両OSに対応しています。
また、全模擬問題を受験プログラム化したデータのダウンロードも可能です。
クイックマスターは対策用教材となっており、Illustratorで素材データを加工する作業を通して基本機能を理解できます。
なお、参考書籍は複数種発売されており、それぞれ対応バージョンが異なるので中止しましょう。

 

その他、『10倍ラクするIllustrator 仕事術』が推薦書籍として挙げられています。
本書は、基本的な操作方法の解説を省略し、“直しに強いデータの作り方”、“使い回しと一括反映の方法”といったベテランユーザー向けのトピックを紹介する内容となっています。
ある程度Illustratorを活用している人はこちらがオススメです。

まとめ

Illustratorクリエイター能力認定試験は、Photoshopクリエイター能力認定試験と同じく、民間資格ではあるものの非常に有用な試験となっています。
Illustratorの活用範囲が広いことから、デザインの仕事についている人はもちろん、画像ファイルなどを扱うことがあるというレベルの人でも無駄になりにくいので、あてはまる方はぜひ挑戦してみてください。

 

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