任天堂株式会社の「ポケットモンスターシリーズ」についてご紹介！【AAAタイトル紹介Vol.4】

1997年に初めて放送されたポケモンアニメは、商品化、カードゲーム、アーケードゲームと様々なメディアミックス展開がなされ、日本国外でも多大な人気を獲得しています。

最近ではAR技術を活用したゲームアプリ『ポケモンGO』が登場。まるで本当に現実世界へポケモンが現れたかのようなビジュアルが話題となり、根強いファンは後を絶ちません。

 

そんな『ポケットモンスター』について、皆さんはどこまで知っているでしょうか？
どこの会社が開発したの？どんな企業が携わっているの？という皆様の疑問にこたえるべく、今回は大人気コンテンツである『ポケットモンスター』シリーズの変遷を辿り、そのビジネスモデルを紐解いてみようと思います！

ポケットモンスターシリーズとは？

ポケモン誕生の歴史

『ポケットモンスター』シリーズは、“ポケットモンスター（以下ポケモン）”という不思議な生き物が生息する世界において、ポケモンを自らのパートナーとし、ポケモン同士のバトルを行う“ポケモントレーナー“たちの冒険を描く大人気コンテンツです。

 

そんなポケットモンスターの最初の誕生は1990年秋。
1989年に設立された株式会社ゲームフリークのゲームプランナー田尻智氏によって企画され、その前身は“Capsule Monster”という名称でした。
そして田尻氏はこの企画を任天堂株式会社に持ち込み、企画を受けた任天堂株式会社はこの企画に対して開発の援助を決定します。その後カプセルモンスターの名称が、当時の商標権の都合上使えないこと、またキャッチーな名称にした場合の略語として“カプモン”ではゴロが悪いという理由から、今の名称である『ポケットモンスター』に名称を変更しました。

主なストーリーと概要

シリーズ初作品である『ポケットモンスター赤・青・緑』のゲーム内の目的は、すべてのポケモンを集めてポケモン図鑑を完成させることです。そして並行するストーリーとして、ライバルとの対戦、ロケット団と呼ばれる組織との闘い、各地のポケモンジムリーダーとの戦いを経て、勝利の証であるポケモンバッジを手に入れる事で、四天王と対決する権利が与えられるというストーリーがあります。

 

なおこのシナリオは『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』までほぼ同じ形で統一されています。最初は151種類だったポケモンも、最新作時点では898種類となっており、2021年冬には『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の発売が予定されています。

 

1996年に初めての作品『ポケットモンスター赤・青・緑』が発売されましたが、2004年に発売された『ポケットモンスター エメラルド』までの対応ハードはゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスの3つでした。
その後はニンテンドーDS、ニンテンドー3DS、Nintendo Switchなど任天堂株式会社から発売されるハードに合わせてリリースされています。

開発会社について

ポケモンシリーズは多くの会社が関わっていますが、シリーズ販売を任天堂株式会社、開発元は株式会社ゲームフリーク、『ポケモンカードゲーム』の企画・開発・制作や、ポケモンに付随するデジタルコンテンツを手掛ける株式会社クリーチャーズの3社を”原作3社”としており、3社共同で“ポケットモンスター・ポケモン・Pokémon“を登録商標としています。そして上記3社の共同出資として、ライセンス事業を手掛ける株式会社ポケモンが設立されています。下記にて、それぞれの会社の概要について見ていきましょう。

任天堂株式会社

言わずと知れた日本の大手ゲーム会社であり、TOPIX Core30の構成銘柄の一つでもある企業です。京都府京都市に本社を置いており、玩具やコンピューターゲームの開発/製造/販売を行っています。2020年度3月期決算によれば、売上高は1兆7589億円、純利益は4803億円になっています。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ、『どうぶつの森』シリーズ、『スーパーマリオ』シリーズなど、この記事をご覧の皆様にとって聞いたことが無い方はいないのではないでしょうか？それくらい、市場としてもゲーム業界としても影響力の高い会社になっています。
本作で取り上げている『ポケモンシリーズ』については、2021年2月で25周年を迎えており、そのゲームソフトの出荷数は30億6,800万本以上。ポケモンカードは304億枚の出荷数になっており、日本国内のみならず海外にも多くのファンを持っています。

 

任天堂株式会社の歴史は古く、明治22年(1889年)に娯楽事業を行う会社として創業され、
山内房治郎氏によって創業されました。その後はGolden Joystick Awardsを受賞し、“トップ依存経営からの脱却を目指した集団経営体制”を提唱した岩田聡社長、“世界で評判の良いCEOアンケート”で日本人として唯一トップ10に選出された君島社長と続いていき、2018年からは現在の社長である古川俊太郎氏に受け継がれていきます。

株式会社ゲームフリーク

株式会社ゲームフリークは、ゲームソフトの企画、開発事業を行う会社です。『ポケットモンスター』シリーズの田尻智氏が代表を務めており、“世界を変えよう。何度でも。”というビジョンの下、『ポケットモンスター』シリーズのゲーム開発を主な事業内容としています。
1989年に設立された株式会社ゲームフリークですが、初めは会社としてではなく、代表の田尻智氏によって主催された同人サークル“ゲームフリーク”が母体になっていました。そこで自主制作ソフト『クインティ』を開発し、発売したことを機に法人化しています。

 

また『ポケモン』シリーズのみならず、2010年からは、ボトムアップ型の新規タイトル開発制度“ギアプロジェクト”を始動しています。年々大きくなっていく『ポケモン』シリーズのプロジェクトとは別に、自由にモノづくりをする機会を増やす目的で始動しました。

 

現在ゲームフリークの開発体制は、開発1部/開発2部に分かれており、開発1部がギアプロジェクト、開発2部がポケモンシリーズを担当しています。
その中で生まれたタイトル『GIGA WRECKER』は、2017年2月に本格リリースされ、2019年にはNintendo Switch、PS4、Xbox Oneで展開されています。

株式会社クリーチャーズ

株式会社 クリーチャーズは、1995年11月8日に石原恒和氏によって設立されたゲーム会社です。『ポケットモンスター』シリーズの第1作目である『ポケットモンスター赤・緑』の時点から同作品の開発に携わっており、『ポケモンレンジャー』シリーズ、『ポケパーク』シリーズなどのデジタルゲームや、『ポケモンカードゲーム』の製造販売等を事業内容としています。

 

『ポケモンカードゲーム』は1996年に初版が発売され、以降14回にわたり改編や追加されながら発売されています。
2021年現在でカードの累計製造枚数は341億枚以上、出荷数は304億枚以上となっています。販売言語数は13言語、販売エリアは76エリアとなっており、世界中のユーザーに愛されているトレーディングカードゲームです。

株式会社ポケモン

1998年4月、原作3社である任天堂株式会社、株式会社クリーチャーズ、株式会社ゲームフリークの共同出資により、前身のポケモンセンター株式会社が設立されました。店舗運営事業を行う同社は2000年10月に社名を変更し、株式会社ポケモンとしています。

 

事業としては、『ポケモン』というコンテンツを永続的なブランドとして育てていくために、コンテンツ企画、商品マーケティング、国内に拠点を持つグッズショップの運営事業等を行っています。
ポケモンという存在を通して、現実世界と仮想世界の両方を豊かにすること」を社是として活動しており、各自治体と連携した“ポケモンローカルActs”や、好きなポケモンシャツをオーダーメイドで作ることが出来るイベント、ポケモンのイラスト素材を、教育保育に役立てることが出来るポケモンイラストラボの運営などを行っています。

 

 

まとめ

大人気コンテンツ『ポケットモンスターシリーズ』について、歴史、原作3社と株式会社ポケモンの概要、生みの親である田尻智氏について説明してきました。
ヒットタイトルのゲーム内容だけでなく、その歴史や携わった要素を紐解く事で、より作品に対する理解や共感を生み出していくきっかけになれればと思います。

ゲーム業界経験者が転職するなら

GAME CREATORSを運営しているリンクトブレインでは、ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスを提供しています。
ゲーム業界に精通したコンサルタントが、非公開求人を含む3,400件以上の求人の中から、あなたの希望や適正にあった最適な求人をご紹介します。
あなたの転職活動を成功に導くためにサポートいたしますのでお気軽に登録してください！