PvEとは?意味やPvPとの違い、代表的なゲームジャンルを解説


 
ゲームに関連して「PvE」という表現を見聞きすることがあると思います。しかし、PvEという言葉を聞いたことはあっても、「具体的にどのようなものか分からない」という人も少なくないでしょう。
 
そこでこのコラムでは、まずPvEの意味を明確にしたうえで、似た言葉であるPvP・PvPvEとの違い、PvEが多いゲームジャンル、どのような人に向いているのかなどを解説します。プレイするゲームを選ぶ際に役立つ情報が満載なので、ぜひ参考にしてください。
 

1. PvEとは

PvEとは「Player vs Environment」の略称です。Environmentという単語は「環境」を意味するので、プレイヤー対環境と日本語訳されます。
 
「環境」という言葉だとわかりにくいかもしれませんが、ゲーム内にあらかじめ用意された敵(モンスター、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)、AI(人工知能)、ステージに配置されたトラップやギミックなど操作するプレイヤーがいない要素)と対戦すると考えるとわかりやすいでしょう。PvEのゲームでは、プレイヤーはこれらのシステム上の敵を相手に勝利を目指します。
 
たとえば1人でじっくりとストーリーやクエストを進めていくシングルプレイのタイトルの多くはPvEに含まれます。また、プレイヤーがオンライン上でパーティーを組んで敵と戦ったりダンジョンを攻略したりするゲームでも、敵がシステムであればPvEです。
 

1-1. PvEとPvPの違い

PvPは「Player vs Player」の略称であり、名称の通りプレイヤー同士が対戦するゲームを指します。
 
プログラム上の敵を相手にするPvEとは異なり、PvPの対戦相手は生身の人間です。そのため、行動パターンが決まっておらず、対戦の流れが読めないことも少なくありません。
 
PvEの場合、強い敵であれば繰り返し挑んで行動パターンを把握して勝利に至ることが可能です。一方のPvPは、同じ相手と対戦しても都度動きが異なる可能性があり、その対戦中に活路を見出す必要があります。
 
このため、瞬間的な判断や手の読み合い、メタ(最適な戦術)の考察などが重要です。この特徴によって、ランクマッチなどは独特の盛り上がりを見せます。
 
PvPの特徴や代表的タイトルについて知りたい方は、ぜひ以下のコラムもご一読ください。
「「PvPゲーム」とは?概要や開発、バランス調整の注意点などを解説」
 

1-2. PvEとPvPvEの違い

「PvPvE」は「Player vs Player vs Environment」の略語で、PvP(対人戦)とPvE(対環境戦)を混合したジャンルです。
 
たとえばシステムで制御されたモンスターと戦いながら、他のプレイヤーが操作するキャラクターと物資を奪い合う、といった形が代表的です。上記の形式のゲームでは、敵プレイヤーとの勝負だけに集中していると、モンスターに襲われて全滅するリスクがあります。だからといってモンスターだけに目を向けていると貴重な物資を奪われてしまい、目的を達成することができません。
 
また、戦況がリアルタイムに変化するものが多く、PvEの戦略性とPvPの緊張感を同時に味わえるゲームデザインが多くのゲーマーを魅了しています。
 
PvPvEの特徴や魅力、代表的なタイトルなどを解説したコラムがありますので、ぜひ以下もご参照ください。
「ゲームジャンル「PvPvE」とは?特徴や代表作、これからの展望について」
 

2. PvEが多いゲームジャンル

昨今の傾向として純粋にPvEだけのゲームは少なく、PvEメインでも部分的にPvPコンテンツを取り入れたものが増えています。そのため、以下で紹介するものの中にも、PvP要素を含むものがあることをご了承ください。
 

2-1. RPG・アクションRPG

RPG(ロールプレイングゲーム)およびアクションRPGは、伝統的にPvE要素を中心にゲームデザインが行われているジャンルです。
 
これらのゲームでは、ストーリーを進めながらアイテム収集やキャラクターを育成し、ボスを攻略することを大目的とします。上記のように要素を書き出してみると、PvEにマッチする内容が多いことがわかるでしょう。
 
歴史的に1人でじっくりと遊ぶソロPvEの形式が多いですが、近年はマルチプレイ対応のアクションRPGも増えています。この場合、仲間と一緒に役割を分担して巨大な敵に挑む面白さが魅力です。
 
RPGやアクションRPGとしては、以下のシリーズが代表的です。
・ファイナルファンタジーシリーズ
・ドラゴンクエストシリーズ
・ゼルダの伝説シリーズ
・ペルソナシリーズ
 

2-2. ハクスラ ・ローグライク

ハクスラ(ハックアンドスラッシュ)やローグライクと呼ばれるジャンルも、PvEとの相性が良いことで知られています。
 
ハクスラは次々と襲いかかってくる大量の敵をなぎ倒し、敵が落とす装備やアイテムを収集しながら強化育成していくジャンルです。周回要素が意味を持つので、PvEであることに大きな意味があります。
 
このジャンルで有名なのは、Diabloシリーズ、Path of Exileシリーズなどです。
 
ローグライクは、ダンジョンの構造や出現アイテム、敵の配置などがランダムに変化するシステムを特徴とします。ゲームオーバーになるとキャラクターのレベルや所持品がリセットされる仕様が多く、プレイヤーの知識や臨機応変さが重要です。
 
代表的なタイトルとして、トルネコの大冒険シリーズやHadesなどがあります。
 

2-3. パズルゲーム

パズルゲームは、歴史的にシステムが出す課題をクリアしていくタイトルが多かったので、過去にはPvE中心のジャンルでした。しかし近年、PvPで対戦するパズルゲームが増えているため、PvEの代表的ジャンルとは言い難い状態になっています。
 
パズルゲームの代表的タイトルには、テトリスやぷよぷよがありますが、初期にはPvEだったこれらのタイトルにもPvP化の波が押し寄せています。
 

3. PvEのゲームが向いている人

PvEとPvPの両方を楽しむ人もいますが、ゲーム性に大きな違いがあるので、向き不向きを知っているとプレイするゲーム選びがスムーズになります。PvEが向いている人の特徴を以下に列挙します。
 
・他者と競うよりも攻略や成長を楽しみたい人
PvEでもランキングコンテンツはありますが、PvEメインのゲームではプレイヤー同士で競い会うことは少なめです。その一方で、PvEは攻略が魅力なので、情報収集や試行錯誤で強敵を倒すことに達成感を覚える人に向いています。
 
・ストーリーや世界観に没入したい人
PvE形式を採用したタイトルには、ストーリーや世界観を深掘りしたものが多数あります。そのためゲームとしてインタラクティブな要素を楽しみつつ、ひとつのエンターテインメント作品として捉えるプレイヤーに適しています。
 
RPG系であれば魅力的なキャラクターや練り込まれた設定に浸れるものが多いですし、近年は美しいグラフィックをウリとするタイトルも多く、このタイプの人を引き付ける要素が豊富です。
 
・自分のペースで遊びたい人
他人とのやり取りを気にしたり、プレイスキルの差を非難されたりすることを嫌うユーザーにもPvEは向いています。PvEの多くはプレイを途中で中断できるので、自分のタイミングで中断したい、気が向いた時にだけ少しずつ進めたいという人におすすめです。
 
・友達と協力して強敵を倒したい人
友人との共闘は楽しみたいが、対人プレイは好まない、という人にもPvEは適しています。PvPでも強い相手と戦うことはできますが、繰り返しプレイしながら仲間と試行錯誤して強敵を倒す、というスタイルはPvEならではです。
 

3-1. PvEが向いていない可能性がある人

一方で、PvEがあまり向いていない人もいます。例えば、「自身が関与できない範囲が多いコンテンツでは満足感が得られない」、「ストーリーを見ることに退屈さを感じてしまう」といったユーザーにはPvEはあまり向いていないかもしれません。
 
以下でPvEが向いていない可能性がある人の特徴を掘り下げます。
※ただし、PvEにもさまざまなタイプがあるので、「自分にはPvEは向かない」と断定し過ぎると面白いコンテンツに触れる機会が減ってしまう可能性があります。気になるタイトルはあまりジャンルや方式を気にせず、プレイしてみることをおすすめします。
 
・常に人間相手の駆け引きを楽しみたい人
あらかじめプログラムされた敵や、AIとの対戦は好まない、という人にはPvEは向かないかもしれません。システムが動かす敵は、どれほど複雑であってもある程度のパターンや法則性があるからです。このタイプの人は、人間同士だからこそ生まれる心理戦を渇望する傾向が見られます。
 
・ランク戦や勝敗の緊張感を重視する人
自分の実力が明確な数字や階級として可視化され、「他のプレイヤーより優位に立った」と実感したい人にはPvEよりPvPの方が向いています。「勝ち負けがはっきり決まるプレッシャーが欲しい」、「負けても、それをバネにして実力を磨くプロセスが楽しい」といった人であれば、PvPをおすすめします。
 
・同じ敵やミッションの周回が苦手な人
PvE、特にハクスラやRPGのエンドコンテンツでは、特定の強力な装備や素材を入手するために、同じダンジョンへ何度も繰り返し出撃する「周回プレイ」を必須とするタイトルがあります。こうしたルーティンワークに対して作業感を覚えてしまい、すぐに飽きてしまう、といったタイプの人にはPvEは楽しみにくいでしょう。
 
・短時間で強い刺激を求める人
PvEでは、キャラクターの育成やストーリーの進行に時間を要する傾向があります。その過程では、地道なプロセスを要求されることも少なくありません。そうした「準備的な時間が苦痛」、「起動してすぐに最高潮の緊張感が欲しい」といった人にとっては、PvEのテンポ感や手間の多さは不満を持ってしまう可能性があります。
 

4. まとめ

ゲームシステムのひとつであるPvEについて解説し、PvP、PvPvEとの違いや、PvEが多いジャンルなどをまとめました。
 
PvEは、プレイヤーが自分のペースで世界観に没入し、地道な育成や強敵と繰り返し対戦する中で達成感を味わえる特徴をもっています。
 
今後プレイするゲームを選ぶ際には、ジャンルだけでなく対戦方式がPvEかPvPか、あるいはPvPvEかといった点にも着目してみてください。
 

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