ゲーム業界の花形イベント!E3やTGSなどのゲームカンファレンスを紹介


「カンファレンス」という言葉は、ビジネスや医療の業界では「会議」、「協議」といった意味でつかわれますが、「ゲームカンファレンス」という言葉にはある程度イベント的な意味が含まれています。

ここではゲームカンファレンスの役割や代表的なイベントを紹介していきましょう。

 

1.ゲームカンファレンスとは

まずは、ゲーム業界におけるカンファレンスの大きな二つの流れを紹介していきましょう。

 

1-1.新作を発表するプレスカンファレンス開催など、ビジネスとしての場

ゲームカンファレンスの中のいくつかは、新タイトル発表に関連する場として設定されます。

この場合、ビジネス目的の関係者のみが参加する日と、ユーザーへの広告を兼ねた一般人参加可能日を分けて行われることが多い傾向があります。

 

1-2.ゲーム業界における技術面の情報共有の場

新タイトルの発表の場とは別に、ゲーム業界全体の技術力向上のために情報共有する場としてのゲームカンファレンスもあります。

勉強会や講演会といった雰囲気もあり、大規模なものから小規模なものまでさまざまです。

技術面でのやり取りが多いですが、懇親会などがあれば厳密な意味でのビジネス要素も強く含まれます。

 

この場合、業界の関係者のみ参加できるものがほとんどで、一般の人が参加できることは稀です。

 

2.現在開催されている主なゲームカンファレンス

次に、近年開催されているゲームカンファレンスを具体的に紹介していきましょう。

 

2-1.東京ゲームショウ(TGS)

東京ゲームショウは、1996年から毎年開催されているコンピューターゲームの総合展示ショウです。

ゲームに関連する様々な企業がブースを運営しており、それぞれのブースを見て回る楽しみがあります。

グッズ目当ての人やコスプレイヤーも多く、娯楽要素が強くなっています。

(東京ゲームショウのホームページにはキッズ向けのページも用意されており、主催の側も子どもが多く来ることを前提としています)

 

その一方で、有名クリエイターの話を聞くこともできるメリットもありますので、ショウの全体が娯楽や子ども向けというわけではありません。

 

以前は新しいタイトルを試しにプレイしてみる、という要素が強かった時期がありました。

しかし、近年は参加者も増えたことから(2017年には25万人以上の人が来場)試遊には数時間並ぶケースが多く、eスポーツなどを見たり、ステージイベントで楽しんだりする場所としての要素が強くなってきています。

 

2019年の東京ゲームショウ公式サイトはこちら

https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2019/

 

2-2.E3(Electronic Entertainment Expo)

北アメリカでも最大規模のゲーム展示会で、例年ロサンゼルスで開催されています。

世界のゲーム制作会社が新タイトルを発表する場として、ユーザーはもちろん企業からも注目されるゲームカンファレンスです。

アメリカで開催されることもあって日本から現地に行くのは大変ですが、さまざまなゲームの試遊やデモ版の視聴、開発者の発言もネット上でLive配信されます。

そのため部分的なリアルタイム参加なら自宅からでも可能です。

 

2019年のE3公式サイトはこちら

https://www.e3expo.com/

 

2-3.gamescom

gamescomはドイツのケルンという地域で行われる、ヨーロッパでも最大級のゲーム関連イベントです。

ここまでに紹介した東京ゲームショウ、E3と合わせて世界三大ゲームショウとも言われます。

 

2016年には34.5万人が来場したと発表されているので、規模感では世界最大級と言っても良いでしょう。

ビジネスエリアとエンターテイメントエリアに分かれており、関係者やメディアのみが来場する日と、一般来場可能日を分けている点も特徴です。

 

新タイトルの発表もありますが、グッズ目的の人も多く、ゲームファンには目が離せないイベントとなっています。

 

2019年のgamescom公式サイトはこちら

https://www.gamescom.global/

 

2-4.Game Developers Conference

1988年から毎年開催されている、ゲーム開発者中心のゲームカンファレンスです。

世界三大ゲームショウと言われる東京ゲームショウ、E3、gamescomと比較すると新作の発表やユーザー向けの告知などは少なく、ビジネス要素が強いことが特徴です。

 

ただしビジネスメインと言っても、机上での商談だけが行われるようなイメージではなく、クリエイターたちが新しい技術を試しながら(試遊しながら)意見交換したり、自社や個人のスキルをアピールして仕事を得たりする場所といったイメージです。

 

2019年のGame Developers Conference公式サイトはこちら

https://www.gdconf.com/

 

2-5.CEDEC

CEDECは一般社団法人コンピューターエンターテインメント協会(CESA)が開催しており、ゲーム開発者向けとしては国内最大級のイベントです。

 

初めて開催された2008年には東京ゲームショウと一緒に開催される勉強会でしたが、参加者が増えたこともあり現在は単独のイベントになっています。

エンジニアリング、ビジュアル・アーツ、サウンドなど分野別のセッションが多数あるのでクリエイターにとっては大きな情報共有の場です。

例年優れた技術に対しての表彰も行われるので、クリエイターの祭典とも言えるゲームカンファレンスです。

 

2019年のCEDEC公式サイトはこちら

https://cedec.cesa.or.jp/2019/

 

2-6.GAME CREATORS CONFERENCE

GAME CREATORS CONFERENCEは、一般社団法人デジタルエンターテインメントクリエイター協会 (DECA)が開催するゲームクリエイターのための関西最大級の勉強会であり、技術的情報共有の場として広く知られています。

さまざまなセッションやパネルディスカッションがあり、懇親会も開催されるので、新しい技術との出会いだけでなく人や企業との出会いの可能性もあります。

 

2019年のGAME CREATORS CONFERENCE公式サイトはこちら

http://www.gc-conf.com/

 

2-7.China Joy

中国最大のゲームショウで2017年には34万人以上が来場しており、その規模は東京ゲームショウを上回るものです。

20歳代の来場者が多く、ショウとしての内容が強いように見えますが、ビジネスとしての目的で来場している人も多く、2017年の開催中に行われた商談は525億円にも達しているそうです。

 

2019年のChina Joy公式サイトはこちら

http://2019.chinajoy.net/

 

3.ゲームカンファレンスに参加するには

ゲーム カンファレンス

ゲームカンファレンスはゲーム業界に身を置く人間の大切なビジネスの場ですが、一方で一ゲームファンが心躍る一大イベントでもあります。

ここでは、これらのゲームカンファレンスへの参加方法を紹介します。

 

3-1.ゲーム業界に携わる

ゲーム関連業界に勤めていれば、関係者しか参加できないゲームカンファレンスのほとんどに参加できます。

海外のゲームカンファレンスに参加するにも、就職した企業の理解があれば経費で参加できる可能性もありますから、ぜひ積極的に進言してみましょう。

 

例えば2019年の東京ゲームショウではビジネスデイに参加できるのはゲームビジネス関係者のみ、とされており事前登録も必要です。

出展者が業界内で事前に発行する登録券があれば登録を行うだけで無料入場できますが、登録券が無い場合1万円(税別)が必要になります。

 

これらのビジネス参加はゲーム制作企業だけでなく、メディアや流通関係でも可能で、ゲームの専門学校生も見学可能な場合があります。

 

3-2.一般でも参加できるゲームカンファレンスを探す

東京ゲームショウやgamescomなどはゲーム制作会社の告知も多数あり、娯楽イベント、ショウの要素も強いので関係者以外も広く参加可能です。

また、世界三大ゲームショウのひとつであるE3も2017年から一般参加が可能になりました。

 

3-3.オンライン開催している場合はPC(スマホ)とネット回線が必要

ゲームカンファレンスの中にもオンライン開催されるものや、部分的に配信が導入されているものもあります。

 

なお、オンラインでカンファレンスに参加する場合は、ネット回線が必要ですし、パソコンやスマホなど映像を見ることができるデバイスも欠かせません。

また、オンラインパスなども別途要求されることがあるので、オンライン上でいつでも参加できると楽観的にならず、興味があるカンファレンスは参加条件などを事前にしっかりチェックしておきましょう。

 

4.2020年のコロナ禍で変わるゲームカンファレンスのあり方

ゲーム カンファレンス

ここからは、2020年に突然世界を襲った新型コロナウイルス感染拡大で、ゲームカンファレンスがどのような影響を受けたのかを見ていきましょう。

 

4-1.2020年のゲームカンファレンスの開催状況

この項目では各ゲームカンファレンスがコロナ禍にどのような対応をしたのかを解説します。

 

・東京ゲームショウ(TGS)

東京ゲームショウ(TGS)は2020年9月23~27日にオンラインで開催されました。

34ヶ国から424の団体が出展して、ライブ配信を中心にさまざまな番組が無料公開されています。

新作ゲーム実況や、ゲームの未来を語るトークセッションなど方向性も多様で、ユーザーやゲーム関係者の興味に応えてくれたようです。

 

・E3(Electronic Entertainment Expo)

2020年3月にはコロナ禍の影響で「E3中止!」のニュースがネット上をにぎわせました。

出店予定だったゲーム会社や団体の一部はE3開催予定だった6月に、代替案的にオンラインで映像配信を実施、新作の発表などがそれぞれで行われる形で終了しました。

 

・gamescom

ヨーロッパ最大級のゲームイベントgamescomも、2020年はリアルでの開催は行われず、8月27~30日の期間にヴァーチャル開催されました。

例年の恒例となっているgamescom awardも2020年版がしっかり発表されましたし、コスプレビレッジもオンライン上で楽しまれています。

 

・Game Developers Conference

Game Developers Conference(GDC)も他のイベントと同じく、2020年は8月4~6日にオンライン開催されました。

なお、2021年の予定は既に発表されており、従来使用していたカリフォルニアの会場でリアルイベントを行いつつ、オンラインも併用したハイブリッド形式をとる模様です。

 

・CEDEC

CEDECは2020年9月2~4日にオンライン開催されました。

そもそも受講要素が強かったためか、他のカンファレンスと比較して開催形態の変更を嘆く意見は少なく、ネット上には個々のセッションへの感想が平常通り流れている印象があります。

 

・GAME CREATORS CONFERENCE

GAME CREATORS CONFERENCE’20は、コロナ禍の影響を受けて開催中止という形を取りながらも、予定されていたいくつかの講演を動画で配信するという対応が行われました。

 

・China Joy

China Joyはコロナ禍で中止が危ぶまれましたが、当初の予定通り、7月31日~8月3日の日程で上海国際展覧を中心に開催されました。

コロナ対策で入場制限などが行われる中でも多くの人が来場して、中国のゲームユーザーの熱気が再確認されています。

また、オンラインも並行して利用され、クラウド上のショーには6億人ものアクセスがあったと報告されています。

 

4-2.ゲームカンファレンスの新しいあり方はプラスの側面もある

前の項目で記載したように、ゲームカンファレンスはコロナ禍の影響を受けてオンライン化や、リアルとオンラインを併用するハイブリッド化が進んでいます。

 

もちろん会場に足を運んで直接的に新しいゲームを体感することや、ブースの熱気に触れることには大きな意味があります。

その一方で、オンラインなら開催地から遠く離れたところに住んでいる人も参加しやすいメリットがあります。

 

また、過去のリアル開催であれば、会場に行けない人は事後の開催報告などで情報を得ることが普通でしたが、配信であればリアルタイムで情報が拡散される特徴もあります。

 

新型コロナウイルスの影響はまだまだ見通しがつかない部分が強いので、今後もゲームカンファレンスの開催方法の模索は続いていくことでしょう。

 

5.まとめ

ゲームカンファレンスの二つの大きな種類や、例年開催されている代表的なゲームカンファレンスの中で大規模なものをいくつか紹介しました。

 

ゲームカンファレンスの目的は、根本的にはビジネスですが、ユーザー向けに新しい技術や新タイトルを楽しむ場所であるケースと、クリエイター向けの技術情報交換の場の提供を目的としているケースがあります。

いずれにしてもゲーム業界への就職、転職を目指す人には情報や人脈を得るチャンスが多い場所です。

これを機会に積極的に参加してみてください。

 

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