エンジニアに役立つ資格“Ruby技術者認定試験”について徹底解説!

 

“Ruby”は、柔軟性の高いプログラミング言語であり、ゲームクリエイターズで掲載している“ゲームプログラマーにおすすめのプログラミング言語12選”(https://game-creators.jp/media/career/017/)でも紹介しています。

本記事ではRubyに関する資格である“Ruby技術者認定試験”について解説していきます。

プログラミング言語“Ruby”について

Rubyは、まつもとゆきひろ氏が1993年より開発している日本発のオブジェクト指向スクリプト言語で、日本で開発されたプログラミング言語としては初めて国際電気標準会議(IEC)で国際規格に認証されました。
“ストレスなくプログラミングを楽しむこと”が重視されており、可読性を重視した構文となっている他、本格的なオブジェクト指向機能とスクリプト言語としての手軽さをあわせ持っています。

Ruby技術者認定試験とは?

試験の概要

Ruby技術者認定試験は、Rubyを活用するエンジニアやコンサルタントの他、Rubyの授業にかかわる講師および学生などを対象とした認定試験です。
本試験により、Ruby技術者としての技術力や高い水準のRubyによるシステム開発能力が評価されます。
また、認定によりRubyベースでのシステム開発における基礎知識と応用力をアピールできます。
その他、合格者はRubyアソシエーションより“Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver/Gold version 2.1”として認定されます。

Silver(Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver version 2.1)

Rubyの文法知識、クラスとオブジェクト、標準ライブラリの知識について基本的な技術レベルを持つことを認定する試験となっています。
基本的な知識や技術を問う内容なので、システム開発者だけでなく、これからRubyを学ぶ人にとっても最適な難易度となっています。

Gold(Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold version 2.1)

Rubyによるプログラム設計技術を持つことを認定する試験で、実務経験者や、より実践的なスキルを身に着けたい人に向いています。
Silverで求められる内容からさらに掘り下げた知識に加えて、標準添付ライブラリ、アプリケーション設計に必要となるクラスやオブジェクトなど関する知識ももとめられます。

運営団体について

Ruby技術者認定試験は、非営利団体“Ruby Association”が運営しています。
本団体は、プログラミング言語Rubyの普及と発展を目的としており、
Rubyの開発者であるまつもとゆきひろ氏を理事長として、Rubyの利用に関する諸問題の解決に取り組んでいます。
Ruby開発およびコミュニティー支援の他、イベント開催をはじめとした情報発信、Ruby技術者認定試験事業、事業者認定制度、企業協賛などが活動内容です。

合格によるメリット

必要となる職種

Rubyはプログラミング言語であり、Ruby技術者認定試験はそれにかかわる資格であることから、本資格が必要となるのは基本的にゲームプログラマーに分類される人材となります。
なお、4,000万人ものユーザー数を誇るソフトウェア開発プラットフォーム“GitHub”の年次レポート“The 2020 State of the OCTOVERSE”によると、Rubyは開発言語の人気TOP10に10位ギリギリで入っています。
プログラミング言語全体で見ればRubyの人気が非常に高いことがわかりますが、必ずしも現場でRubyが使われるわけではないので、“プログラマーで、かつRubyを頻繁に使用する環境にいる人材”に必要な資格ということができます。

試験について

試験日程・時間

Ruby技術者認定試験は、Computer Based Testingとしてプロメトリック社より配信されているため、試験日および会場は複数存在する候補日および会場から選択できます。
試験時間はSilver、Goldの両区分とも共通で90分となっています。

受験料

受験料はSilver、Goldの両区分とも共通で16,500円+税となっています。
また、ガク割制度が実施されており、
Ruby技術者認定試験では、学生の受験者を対象とした割引制度も実施されており、対象者※は指定の手順より申し込むことで、8,250円(税込)で受験できます。
なお、割引制度はSilver、Goldのどちらでも利用可能です。

※学校教育法で定められた学校のうち、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、職業能力開発大学校などに在籍する学生および生徒。

申し込み日程・受験資格

申し込みにはプロメトリックIDが必要となるため、まずはプロメトリックの公式サイトからユーザー登録を行う必要があります。
登録後はマイページ上から申し込み可能で、試験会場・日時、試験を行う時間帯などを設定できます。
なお、本試験について受験資格は設定されていませんが、Goldの認定にはGold、Silver両区分で合格する必要があるため、Gold認定を目指す場合はどちらの区分も受ける必要があるという点には注意が必要です。

合格発表日

試験日に即日スコアシートとともに合否が公開されます。
また、認定者には合格証書が2種類発行されます。
電子証書の場合は2週間以内に登録されたEメールアドレス宛に、紙面の場合は約1カ月で登録した住所に届きます。

試験難易度について

出題形式及び出題範囲

Silver

Silverは、コンピュータ試験で問題数が50問(選択式)、合格ラインが75%となっています。
基本的な知識や技術を問う試験ということもあり、試験範囲も基礎的なものとなっています。

 

■Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver ver. 2.1の試験範囲
●文法
コメント
リテラル(数値、真偽値、文字列、文字、配列、ハッシュ等)
変数/定数とスコープ
演算子
条件分岐
ループ
例外処理
メソッド呼び出し
ブロック
メソッド定義
クラス定義
モジュール定義
多言語対応
●組み込みライブラリ
よく使用されるクラス、モジュール
(Object、数値クラス、String、Array、Hash、Kernel、Enumerable、Comparable等)
●オブジェクト指向
ポリモルフィズム
継承
mix-in

 

Gold

Goldの出題形式や問題数はSilverと同様で、異なる点は試験範囲のみとなっています。
試験範囲における違いは実務経験者向けの試験ということで実行環境や標準添付ライブラリに関する問題が出題される点です。
その他、文法をはじめとした範囲も、より掘り下げた内容となっているので注意が必要です。

 

■Ruby Association Certified Ruby Programmer Gold ver. 2.1の試験範囲
●実行環境
コマンドラインオプション
組み込み変数/定数
●文法
変数と定数
演算子
ブロック
例外処理
大域脱出
キーワード引数
ラムダ式(->)
●組み込みライブラリ
よく使用されるクラス、モジュール
(Object、Module、Kernel、Enumerable、Comparable等)
数値
正規表現
●標準添付ライブラリ
よく使用されるライブラリ(socket、date、stringio等)
●オブジェクト指向
メソッドの詳細
メソッドの可視性
クラスの詳細
クラスの継承
モジュールの詳細

合格率

Ruby技術者認定試験の合格率は非公開となっています。
なお、試験の難易度は公開されており、“IPA 独立行政法人 情報処理推進機構”の関連団体である“特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会”が公開している“ITスキル標準(ITSS)”のキャリアフレームワークより確認できます。
本フレームワークは各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標であり、Silverがレベル1、Goldがレベル2にあたります。
過去にゲームクリエイターズで紹介したことがある資格だと“情報処理技術者試験 基本情報技術者試験”がレベル2にあたることから、Silverはそこまで高い難易度ではないものの、Goldはそれなりに難しい試験であることがうかがえます。

過去問

公式サイトでは、Ruby技術者認定試験の受験対策用資料として、オンライン資料と書籍が案内されています。
オンライン資料は、Silver試験用の模擬問題集(PDF)とリバティフィッシュ株式会社が提供する模擬問題集“Rex”が公開されています。
後者はSilver、Goldの模擬問題が合計で300問準備されており、すべて無料で利用できます。
書籍としては、『Ruby公式資格教科書 Ruby技術者認定試験 Silver/Gold対応』、『メタプログラミングRuby第2版』、『Rubyのしくみ』の3冊が挙げられています。

まとめ

ゲーム業界は変化が非常に速く、会社によってメインで使われているプログラミング言語は異なることから、プログラマーにはさまざまな言語に対応できる基礎・応用力が求められることがめずらしくありません。
しかし、1つのプログラミング言語を極めることで、新たな言語に遭遇した際にもベースとなる知識と照らし合わせて理解を深めていくこと事も不可能ではありません。
Rubyについて興味がある、すでに勉強しているという人は、本資格を通してまずはRubyについて極めてみてはいかがでしょう?

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