ゲームプログラマーに役立つ資格“PHP技術者認定試験”について徹底解説!

 

PHP(PHP: Hypertext Preprocessor※)は、ゲーム開発だけでなく、WordPressやWEBアプリケーションにおいても活用の機会があり、一定の人気を誇るプログラミング言語です。

また、PHPには、能力の証明としてプログラマーの役に立つ資格も存在します。

本記事ではそんなPHPの資格“PHP技術者認定試験”について紹介します。

 

※再帰的頭字語(正式名称の中にそれ自身が含まれている頭字語のこと)

PHPとは?

PHPは、“The PHP Group”というグループによってコミュニティベースで開発されている汎用スクリプト言語です。
PHPの最初のバージョンであるPHP/FIの開発者であるラスマス・ラードフさんが個人的にC言語で開発していたCGIプログラム“Personal Home Page Tools(PHP Tools)”が起源で、プログラミング言語としてはC言語やPerl、Javaなどに強く影響を受けています。
オープンソースなので商用・個人用途を問わず自由に使用でき、各種ライブラリも充実しているので、さまざまなWEBサイトやWEBアプリケーションの開発に利用されています。

PHP技術者認定試験とは?

運営団体について

PHP技術者認定試験は、一般社団法人PHP技術者認定機構が運営しています。
本団体は、“PHP技術の普及や技術者育成の推進を目的とした活動”、“PHP技術者認定試験の運営”、“出題レベルの諮問、教材認定”を目的として、オライリー・ジャパンの特別協賛を受けて2011年2月に設立されました。
試験運営は2012年5月から開始しており、現在ではニフティ、日本マイクロソフト、NTTコミュニケーションズの特別協賛を受けています。
また、設立当初は任意団体でしたが、2014年2月4日に一般社団法人へ移行しています。

試験の概要

PHP技術者認定試験は、PHPの専門技術取得能力を正当に評価できる技術者認定試験です。
試験の目的は、認定者の雇用機会や認定者が所属する会社のビジネスチャンスの拡大とされています。
2021年時点での試験区分は“PHP7技術者認定初級試験”、“PHP5技術者認定初級試験”、“PHP5技術者認定上級・準上級試験”、“PHP5技術者認定ウィザード”の4つとなっています。

各試験内容について

PHP7初級試験、PHP5初級試験

PHPプログラミングの基本知識を問う試験です。
PHP7、PHP5の2区分が存在しており、主教材や出題範囲の内容は異なりますが、難易度自体は同レベルと捉えられています。

PHP5上級試験/準上級試験

PHPの言語仕様から実用的なプログラミングテクニックまでの知識を問う試験です。
7割以上の正解で上級試験合格、5割以上~7割未満の正解で準上級試験合格となります。
上級が“PHPの言語仕様から実用的で高度なプログラミングテクニックをもつ上級者”、準上級が“オンラインマニュアル等を参考にプログラミングができるレベル”と捉えられています。

PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定機構が定める最上位資格であり、上級試験でスコア90点(90%)以上を取得した場合に挑戦可能です。
所定の文章を提出して、承認された場合に認定されます。
申し込みは2020年3月14日から再開されています。

合格によるメリット

必要となる職種

今までゲームクリエイターで紹介してきたプログラミング言語に関する資格と同じく、基本的にはプログラマーなどの人材にとって有用な資格ではありますが、就職の際に必須となるわけではありません。
その他の業務を目指している、あるいは就いているのであれば、プログラマーと深くかかわるならば挑戦しておく程度の認識でも問題ないでしょう。

試験について

試験日程・時間

PHP7初級試験、PHP5初級試験、PHP5上級試験/準上級試験は試験会場にてほぼ一年中実施されています。
試験時間は、PHP7初級試験とPHP5初級試験が1時間、PHP5上級試験/準上級試験が2時間です。
なお、PHP技術者認定ウィザードは文章を作成して応募する形となっているため、試験日程や試験時間などの概念はありません。

受験料

受験料は、PHP5技術者認定初級試験とPHP7技術者認定初級試験の一般価格が13,200円(税込)、学割価格が6,600円(税込)となっています。
PHP5技術者認定上級/準上級試験は初級試験よりも高く、一般価格が16,500円(税込)、学割価格が8,250円(税込)となっています。
なお、対象となる学生と教員は、試験当日に学生証もしくは教員証を提示することで、学割価格で受験できます。
初級試験に関してはそこまで高い難易度ではないため、学生のうちにチャレンジしてみるのもよいでしょう。

申し込み日程・受験資格

PHP7初級試験、PHP5初級試験、PHP5上級試験/準上級試験は試験会場にてほぼ一年中実施されているため、Odyssey CBTの特設ページからいつでも受験申し込みが可能です。

なお、PHP技術者認定ウィザードに挑戦する場合は、応募資格として“応募時点で実施されているPHP技術者認定上級試験で90点もしくは90%以上の獲得”を満たす必要があります。
応募の際は、所定の文章(500文字以上)を提出する必要がある他、文章に関するレギュレーションや応募方法なども細かく決まっているため、応募する前によく確認しておきましょう。

合格発表日

試験結果は、試験終了直後に判定され、試験終了後に“試験結果レポート”を受け取ることができます。
合格した場合は、試験終了直後からWEBサイトで合格を証明できます。

試験難易度について

出題形式及び出題範囲

 

PHP7初級試験

PHP7初級試験の出題形式は選択式(複数または単一選択)で、設問数は40問、合格ラインは7割の正解となっています。
出題範囲は、『初めてのPHP(PHP7版)』主として、一般的な知識やPHPオンラインマニュアルなどからも出題されます。

 

■PHP7初級試験 出題範囲(項目/出題問題数)
PHPの特徴/2問
テキストと数の操作/3問
ロジック:判定と繰り返し/2問
データのグループ:配列の操作/3問
ロジックのグループ:関数とファイル/3問
データとロジックの結合:オブジェクトの操作/2問
ユーザーとの情報交換:Webフォームの作成/4問
情報の保存:データベース/4問
ファイルの操作/2問
ユーザーの記憶:クッキーとセッション/2問
他のWebサイトやサービスとのやり取り/2問
デバッグ/2問
テスト:プログラムが正しく動作するようにする/2問
ソフトウェア開発で心得ておきたいこと/1問
日付と時刻/1問
パッケージ管理/1問
メールの送信/1問
フレームワーク/1問
コマンドラインPHP/1問
国際化とローカライゼーション/1問
※予告なく変更される場合があるとのことです。受験前に公式サイトをご確認ください。

 

PHP5初級試験

PHP5初級試験は、出題形式、設問数、合格ラインのすべてがPHP7初級試験と同様です。
出題範囲は異なり、『初めてのPHP5』を主として、一般的な知識やPHPオンラインマニュアルなどから出題されます。

 

■PHP5初級試験 出題範囲(項目/出題割合)
1章 オリエンテーションと始めの一歩/0.06
2章 テキストと数の操作/0.08
3章 判定と繰り返しについて/0.08
4章 配列の操作/0.08
5章 関数/0.08
6章 Webフォームの作成/0.08
7章 データベースに情報を保存/0.08
8章 クッキーとセッションでユーザーを記憶/0.06
9章 日付と時刻の取り扱い/0.06
10章 ファイルの操作/0.08
11章 XMLのパースと生成/0.02
12章 デバッギング/0.04
13.8 クラスとオブジェクト(クラス定数も含む)/0.02
14章 日本語処理/0.06
付録B 正規表現の基本/0.04
付録D PHP5.1とPDO/0.02
追加1.セキュリティ(各章からのポイントの集約や一般的な知識など)/0.02
追加2.出力バッファ(エラー処理。各章からのポイントも含む)/0.02
追加3.定数・予約語/0.02
※予告なく変更される場合があるとのことです。受験前に公式サイトをご確認ください。
※2011年9月現在での主な対象バージョンはPHP5.3です。

 

PHP5上級試験/準上級試験

PHP5上級試験/準上級試験の出題形式と合格ライン(上級:1050~1500点/1500点)は初級試験と同様ですが、設問数は60問と1.5倍になっています。
出題範囲は、『プログラミングPHP 第3版』を主として、一般的な知識やPHPオンラインマニュアルなどからも出題されます。

 

■PHP5上級試験/準上級試験 出題範囲(項目/出題割合)
3章 関数/0.02
4章 文字列/0.02
5章 配列/0.04
6章 オブジェクト/0.1
7章 ウェブに関するテクニック/0.12
8章 データベース/0.08
9章 グラフィック/0.04
10章 PDF/0.04
11章 XML(&XML系で追加された関数)/0.06
12章 セキュリティ/0.12
13章 アプリケーションに関するテクニック/0.08
14章 PHPの拡張/0.04
15章 WindowsでのPHP/0.02
SPL(Standard PHP Library)、日付クラス、PEAR(管理系のコマンドなど)/0.04
名前空間、クロージャー、リフレクション、Late Static Binding/0.04
JSON/0.02
PDOとネイティブモジュールの違い、mysqlndドライバについて/0.04
正規表現(pcre, posix, mbstring)/0.02
APD/Xdebug、memcache/0.04
フィルター/0.02
※予告なく変更される場合があるとのことです。受験前に公式サイトをご確認ください。

 

PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定ウィザードへの応募にともない提出する文章は、テキストで500文字程度以上かつ、text、Word、MDのいずれかの形式となります。
文章の内容は、PHP認定ウィザードに関する所信表明、PHPの好きなところ、将来の夢・展望、PHPコミュニティ活動や勉強法などが想定されています。
また、リンクの埋め込みやハンドルネームでの公開が可能です。
なお、公序良俗に反する内容やPHP認定ウィザードふさわしくない内容と判断された場合は、公開されない場合があります。

各試験の難易度

“PHP技術者認定試験”の合格率は公開されていませんが、試験の難易度は公開されており、“IPA 独立行政法人 情報処理推進機構”の関連団体である“特定非営利活動法人スキル標準ユーザー協会”が公開している“ITスキル標準(ITSS)”のキャリアフレームワークに対応しています。

ITSSは、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標で、PHP技術者認定試験 初級試験がレベル1、PHP技術者認定準上級試験がレベル2、PHP技術者認定上級試験がレベル3となっています。
過去にゲームクリエイターズで紹介したことがある資格だと、情報処理技術者試験のITパスポート試験がレベル1、基本情報技術者試験がレベル2、応用情報技術者試験がレベル3にあたります。

過去問

公式サイトで過去問の公開はされていませんが、PHP5上級試験/準上級試験の模擬問題の他、PHP技術者認定ウィザード以外の無料教材が配布されています。
出題範囲をカバーする公式模擬問題としては、インプレスより『徹底攻略PHP5技術者認定[初級]試験公式問題集』、『徹底攻略PHP7技術者認定[初級]試験問題集』、『徹底攻略 PHP5 技術者認定[上級]試験問題集』が出版されています
なお、PHP技術者認定ウィザードに関しても過去の審査結果を確認できます、

まとめ

PHP技術者認定試験は、複数の難易度が用意されていることもさることながら、教材や学割制度の面から、特に学生にとって挑戦しやすい資格となっています。
ゲームプログラマーとしてゲーム業界に進もうと考えている人は挑戦してみ手はいかがでしょうか。

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