ARゲームとは?ARゲーム開発の流れや話題のARゲーム会社についても解説!
目次
ARゲームとは?
ARについて
ARとは、Augmented Realityの略語で、日本語では「拡張現実」と訳されます。
現実世界に実際には存在しない情報を出現させることで、あたかも現実世界の一部と思うような現実を作り出す概念、技術の事を指します。
2016年にリリースされ世界的に人気になったアプリゲーム「ポケモン GO」はこのAR技術を上手く応用させています。ポケモン GOでは自分の位置情報とカメラを活用する事で、現実世界にポケモンを登場させ、まるでポケモンの世界に自分が入り込んだ様なユーザー体験を実現させました。またTikTok、SNOW、InstagramといったSNSサービスにも、動画及び画像の加工機能、編集機能がありますが、これらもAR技術の1つです。
ゲームやアプリ等のエンタメ分野だけでなく、他分野における生産性向上や広告プロモーションに使われる事もあるなど、注目を集めている技術です。
VRとの違い
ARと似た言葉にVRがありますが、これはVirtual Realityの略語で「仮想現実」を意味します。ARが、実際の現実に情報を追加する技術なのに対し、VRは全くの仮想現実を作り出す概念、技術を意味します。専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と呼ばれる装置を使用する事で、全く別の世界を楽しむことが出来ます。
ゲーム業界におけるARの活用例
先に述べたポケモン GOだけでなく、現在様々なARゲームが発売されています。
ハリー・ポッター:魔法同盟
『ハリー・ポッター:魔法同盟』ポケモン GOの開発企業であるNianticと、サンフランシスコのWBゲームズによって開発されたアプリゲームです。ゲームのプレイヤーは現実世界を歩いてゲームを進めていき、呪文を唱える、モンスターを集めるといった、ハリー・ポッター世界を体感できるゲームになっています。
ラピスリライツ
2021年内リリース予定のゲーム『ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~』ですが、ゲーム内に登場する”ARカメラモード”がファンの間でも話題になっています。
ゲームジャンルは育成シミュレーションRPGゲームで、魔女のアイドル達を1人前のアイドルに育てていくゲームになっていますが、時空を超えて現実世界に魔女が登場し、AR空間でお気に入りの魔女と写真撮影をする事が出来る機能を備えています。魔女とコミュニケーションを取ったり、ツーショット撮影をするなど幅広い遊び方も可能になっています。
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ARゲーム開発について
ARアプリ開発の流れ
ARアプリを自身で開発する前に、自分が作りたいARの方向性を決める必要があります。
ARアプリは大きく分けて、画像認識型/GPS型/空間認識型の3種類あり、それぞれ開発する豊饒性によって扱う言語やツールも変わってきます。まずは作りたいArの方向性を定めてから開発に臨みましょう。
開発の大まかな流れとして、
〇開発環境の準備
〇ツール設定
〇プログラミング
〇テスト及び公開
という大まかな流れがあります。基本的に通常のゲーム開発と流れは変わりませんが、AR開発時に必要となる専用ツールがあるため、下記項目ではおすすめのAR開発ツールをご紹介します。
おすすめのAR開発ツール
Apple ARKit
Apple ARKitはApple社が開発したiOS専用のAR開発ツールです。AR KitではiOSに搭載されたモーションセンサーとカメラにより空間情報を取得し、その情報を元に高精度なARアプリを作ることができます。平面検出機能/明るさを検出機能/3D情報の検出機能と様々な機能が搭載されており、iPhoneやiPadのカメラを使ってARコンテンツを構築できるため、誰でも手軽にAR体験をすることができます。
Google ARCore
Google ARCoreは、Googleが提供するARアプリ開発ツールです。スマホ内蔵のカメラやモーションセンサーだけでARコンテンツを構築することができます。AR CoreはGoogleが以前に展開していた『Tango』というARプラットフォームを、より簡素な形で利用できる様に改良されています。
3D空間上に立体的な像を検出することで行うモーショントラッキング機能や、アニメーション機能によってARオブジェクトを自在に動かすことが出来るSceneform等、AR開発に際する様々な機能が搭載されています。
話題のVRゲーム会社
Niantic
Nianticはアメリカ企業で、ポケモン GOを始めとした数々のARゲームを開発している会社です。2010年にGoogleの社内スタートアップ「Niantic Labs」としてスタートし、2015年委独立しています。ポケモン GOリリース前の2015年10月には、Google、任天堂、ポケモンより最大3,000万ドルを調達するなど事業拡大を進めており、拡張現実/位置情報ゲーム企業のパイオニアです。
2021年3月には、任天堂株式会社との共同開発により実現した新たなARゲーム、「ピクミン ブルーム」を発表し、同年10月にシンガポールとオーストラリアでリリース。今後日本版リリースの動向にも注目が集まっています。
Graffity株式会社
Graffity株式会社は、東京都渋谷区に本社を置くARゲーム会社です。「ARで、リアルを遊べ」というビジョンの下、ARヒーローシューターの『Leap Trigger』やARシューティングバトルゲーム『Pechabato』をリリースしています。
グローバル展開を見据えたARエンタメコンテンツ開発事業を推進しており、2020年にはアメリカのクラウドファンディングサイトにて200名近くの支援を集めるなど、次世代を担う企業として注目されています。
まとめ
ここまでゲームARに関する説明をしてきました。VRやAI、今回紹介したARなど、ゲーム業界では多くの新しい技術が登場しています。ゲーム業界を志す皆様は、今回の記事を通してARに関する知見、そしてゲーム業界に関する知識を深めていくきっかけになれればと思います。
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