ゲーム業界におけるイラスト制作の仕事(ゲームイラストレーター)とは?具体的な業務内容について解説します!


ゲームデザインの種類には、2D/3Dの分類があります。昨今のCG技術の発達により3D作品が多くなってはいるものの、平面のイラストやドット絵を扱う2Dイラストは現在でも様々なゲームで使われる事から非常に需要の高い分野です。
本記事ではそんな2Dのイラスト制作の仕事(ゲームイラストレーター)内容と、ゲームイラストレーターになる為に必要なスキル、おすすめの資格について解説します!

ゲーム業界におけるイラスト制作

2Dデザイナーと3Dデザイナーの違い

ゲーム業界のデザイナーには2Dデザイナーと3Dデザイナーが存在します。
2Dデザインは平面のキャラクターや背景のイラストを意味し、3DはCG技術を使って作成する奥行きのあるオブジェクトを指します。そのため本記事で取り上げるゲームイラストレーターは、平面イラストの制作を行う2Dデザイナーに分類される職種です。
下記記事では2Dデザイナーと3Dデザイナーについて詳しく解説しておりますので、参考にしてみて下さい

 

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ゲームイラストレーターの主な仕事内容

ゲームイラストレーターの仕事は一言でいうと、”2Dデザインの素材制作全般”を指します。
作る素材例としては、
・キャラクター
・背景
・アイテム
・アイコン
等のゲームに登場するデザインを担当する事になり、プロモーション用のキービジュアルを作成する事もあります。

 

またイラスト制作の手法にも種類があり、ノベルゲームやアドベンチャーゲームのキャラクター同士の会話シーンに用いられる「立ち絵」や、乙女系ゲーム等に用いられる一枚絵の「スチル」、レトロゲーム風のイラストに用いられる「ドット絵」等が挙げられます。

 

ソーシャルゲーム、コンシューマーゲーム問わずゲームデザインのクオリティや求められる完成度は年々高くなっており、ゲームイラストレーターに求められるビジュアルレベルも高くなっています。ゲームの世界観やユーザー層、ゲームシステム等を踏まえて、キャラクターの頭身や背景の色合いといった細かな部分を、より正確に制作する事が求められます。

年収

ゲームイラストレーターの年収は350万円〜800万円とかなり幅があります。どの職種にも共通して言える事ですが、扱えるツールや担当した案件、デザインセンスといったスキルと経験が上がるにつれて年収も上がる傾向にあります。
年収の高い案件は、イラストの制作面だけでなく「企画」や「管理」の適性を持つ人材を募集している案件が多いため、自分の今のレベルと照らし合わせながら足りないスキルを補い、イラストだけでなくプランニングやディレクション、マネジメント領域にも挑戦すると良いでしょう。
下記は実際のゲームイラストレーターの求人例です。
——————————————–
〇職種名
2Dイラストレーター

〇業務内容
・コンソールゲーム、ソーシャルゲーム等で用いられる2Dイラスト素材の制作
・キャラクター、背景等のイメージボード制作
・新規素材の書き起こし、既存素材のパーツ分けや差分素材の追加制作

〇必須条件
・イラストツール(Photoshop、Illustrator、Clip Studio、Sai等)を用いた2Dグラフィック作成経験のある方
・社内外コミュニケーションに抵抗のない方

〇歓迎条件
・新規ゲームの立ち上げに企画として携わった方
・絵コンテや仕様書等の制作経験のある方
・部署を巻き込んで案件を主導した経験のある方(プロデューサー/ディレクター経験のある方)

〇給与
月収25万円~55万円 ※スキルにより応相談
——————————————–

ゲームイラストレーターに必要なスキル

イラストツールの習熟度

ゲームイラストレーターが主に扱うツールには、Photoshopとillustratorが代表的なツールとして挙げられます。どちらもAdobe社から販売されているツールですが、キャラクターデザインや背景デザイン、またデザインコンセプト共有のための仕様書作りなど多くの場面で使用されます。またその他にもLive2D、Spine、Clip studio等が代表的なツールです。
自身の描きたいイラストの方向性や求人内容に合わせて、ツールの知識や経験を積んでいきましょう。

 

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デッサン力等の美的センス

背景制作やキャラクター制作など、どのデザインを担当するうえでも対象物を正確に描くことが出来るデッサン力が求められます。現在はイラストツールの発達により、直感的にイラスト制作を出来るツールも増えていますが、立体物や空間を平面上に表現する技術や作品の特性を見分ける審美眼や美的センスは、ゲームイラストレーターの基礎体力として養っておく必要があります。

コミュニケーション能力

どの職種にも必要となるコミュニケーション能力ですが、とりわけゲームイラストレーターに必要なコミュニケーション能力は、相手の意図をしっかり理解する力です。
個人法人問わず、ゲームイラストレーターはゲームプロデューサーやディレクター、またはクライアントといった企画者と共に仕事をします。先に述べた仕事内容の様に、ゲームの世界観やコンセプトをまずは理解し、どんなイラストを作る必要があるのかという要望をしっかり汲む力が求められます。

おすすめの資格

ゲームイラストレーターになるために必須の資格はありませんが、イラストツールの習熟度を定量的に図る指標として、下記の資格取得は求職活動においてメリットになります。

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験は、Adobe社から販売されているデザインツール「Photoshop」の活用力を測定出来る試験です。認定試験の開発、主催事業を行う株式会社サーティファイにより実施されている試験で、画像編集技術に関する知識と、Photoshopを駆使してコンテンツを制作する能力を図ることが出来ます。
試験はスタンダードとエキスパートに分かれており、各試験毎に試験日が設定されているため基本はいつでも受けることが出来ます。(土日が少し多め)
試験はスタンダード、エキスパートともに2部制で、試験時間はスタンダードが第1部40分、第2部90分の合計130分、エキスパートが第1部50分、第2部90分の合計140分。受験料はエキスパートが8,600円、スタンダードが7,600円になっています。

 

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Illustrator®クリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験は、同じくAdobe社から販売されているデザインツール「illustrator」の活用力を測定する試験です。上記と同じく株式会社サーティファイが実施しており、Illustratorの活用能力を測定・評価する資格検定試験になっています。
試験はPhotoshopクリエイター能力認定試験と変わらず、スタンダード、エキスパートともに2部制で、試験時間はスタンダードが第1部40分、第2部90分の合計130分、エキスパートが第1部50分、第2部90分の合計140分。受験料はエキスパートが8,600円、スタンダードが7,600円になっています。

 

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まとめ

ゲーム業界のイラストレーターについて、仕事内容や求められるスキル、おすすめの資格について解説して来ました。自分が描いたイラストが多くの人の目に触れることは、ゲームイラストレーターにとって大きなやりがいのひとつですし、ディレクターやプロデューサー等の上流工程へのキャリアアップや独立など非常に可能性の高い職種です。本記事を通して、ゲームイラストレーターの方もこれから目指す方も、自身のスキルアップに慣れればと思います。

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