シミュレーションRPGとは?概要や代表作を分かりやすく紹介
ウォーシミュレーションゲームの戦略性と、RPGの世界観を組み合わせたゲームジャンルであるシミュレーションRPG。本記事ではシミュレーションRPGの特徴と歴史、また代表されるタイトルについて紹介していきます!
目次
「シミュレーションRPG」とは
シミュレーションRPGは、ゲームジャンルの一種でSRPG、S-RPGと略される和声用語です。
ウォー・シミュレーションゲームの様な戦術と、RPGのストーリー性やパラメーターの成長システムを併せ持つゲームとして知られています。
シミュレーションRPGの特徴
海外におけるウォー・シミュレーションゲーム(現地ではストラテジーゲーム)では、舞台や兵士となる駒を、特定のマップ上で動かしながら戦場を支配していくゲームが一般的です。
ただそこに登場するキャラクターはあくまで駒にすぎず、それぞれのキャラに個性や能力が付与されている事は少ないです。
しかしシミュレーションRPGでは、主人公が明確に存在し、壮大な世界観やストーリーが展開されており、扱う駒を成長させることで有利にゲームを運んでいきます。
またウォー・シミュレーションは、扱う部隊全体の能力値が段階的に向上するパターンが多いのに対し、シミュレーションRPGでは、通常のRPGのように、ゲーム内の様々な経験を通して細かいパラメーターを成長させていくようなシステムがあります。
日本では、1988年にリリースされた『マスターオブモンスターズ』を皮切りに、ウォーシミュレーションゲーム要素にレベルアップや、大魔法というRPG要素を持ち込んだゲームが生まれ、以後数々の名作SRPGが登場しました。
シミュレーションRPGの歴史
シミュレーションRPGの由来でもあるウォーシミュレーションゲームは、19世紀のプロイセンにおいて生まれた、箱庭ボードゲームのクリークシュピールが発端となりました。
また第二次世界大戦後の1954年、アメリカのチャールズ・S・ロバーツによって出版されたボードゲーム『タクテクス』が登場。マス目が記された地図と紙で作られた駒を使うゲームをその後も多数出版しており、ウォーシミュレーションゲームの元祖と言われています。
日本では1970年代に一部の熱狂的ファンにより支持されていたウォーシミュレーションゲームでしたが、「人生ゲーム」等が主流であった日本において、当時はあまり好意的には受け取られていませんでした。
日本においては下火となっていったウォーシミュレーションゲーム。しかし80年代に登場した『マスターオブモンスターズ』を境に、戦争では無くシミュレーションゲームの要素をRPGと融合させたシミュレーションRPGが台頭するようになります。
シミュレーションRPGの簡単な定義
ここまでで紹介したように、シミュレーションRPGとは、
・ウォーシミュレーションゲームの戦術性
・RPGのストーリー性や成長要素
が合致したゲームであると定義することが出来ます。
ただ、似たジャンルの1つに戦略シミュレーションゲームがあり、このジャンルの線引きは若干曖昧、かつ場合によっては異なるジャンルであると定義される事もありますが、基本的なシミュレーションRPGの概念は下記でも紹介する『ファイアーエムブレム』の様なゲームを指す事が多いです。
シミュレーションRPGに属する代表的な作品
ファイアーエムブレム
『ファイアーエムブレム』シリーズは、日本を代表するシミュレーションRPGです。1990年に第1作目『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』のリリース以降、他作品とのコラボなどを通して現在でも新作が発売されています。
日本におけるシミュレーションRPGというジャンルを確立させたゲームとして知られており、マップ上でユニットをターン性で行動させるシミュレーション要素、キャラクターそれぞれのグラフィックや能力値や個性、経験値によって成長するというRPG要素を詰め込んだ作品になっています。
シミュレーションRPGかどうかを判定する尺度として、”ファイアーエムブレムみたいなゲーム”という分類方法が存在するなど、日本のシミュレーションRPGの長ともいえる作品です。
タクティクス オウガ
『タクティクスオウガ』は、1995年に発売されたシミュレーションRPGです。
架空の世界における民族紛争をテーマとした世界観で、独自のゲームエンジンを使用したグラフィック、プレイヤーの行動によってシナリオが分岐するなどを特徴としており、アドベンチャーゲームの要素も兼ね備えるゲームです。
各拠点を移動しながら、指定された戦闘マップで勝利する事でストーリーが展開されていき、それぞれの戦闘ごとの勝利条件をクリアする事でゲームを進めていきます。勝利条件には、「リーダーを倒す」、「敵を殲滅する」の2パターンがあり、ゲーム内で指令があった条件を満たす事で戦闘をこなしていきます。
ゲーム開始時には主人公のプロフィールを決めることが出来、女神から受ける12の質問に答えることで、初期パラメータや装備品、守護神を決めることが出来ます。
スーパーロボット大戦シリーズ
『スーパーロボット大戦』シリーズは、1991年に発売されたシミュレーションROGです。
2021年にはシリーズ30周年を迎えており、アジア地域を中心とした海外でも人気のゲームです。
1970年代に大流行した『マジンガーZ』や『機動戦士ガンダム』などの様々なロボットアニメ作品ないのロボットやキャラクターが一堂に会す作品であり、各作品のロボットにより結成されたプレイヤーは、反体制組織と戦いながら地球圏に平和を取り戻すというストーリーが描かれています。
ゲームの基本システムとしては、ストーリー毎に指定されるマップの上で自軍ユニットを出撃させ、各ロボットを操作する事で敵群を全滅させていく事が目的になっています。ユニットの個性を生かした「精神コマンド」を使いながら攻略していくゲームであり、各ステージはアニメの様に主題や副題が表示されています。
これまでに登場しているキャラクターは、機動戦士ガンダムシリーズのアムロ・レイやシャア・アズナブル、新世紀エヴァンゲリオンより、主人公の碇シンジ、謎の敵である使徒など大型IPからの参戦がほとんどであり、各作品のファンも多い話題作になっています。
まとめ
シミュレーションRPGについて、概要や代表作品について説明してきました。各ゲームジャンルには様々な歴史や有名タイトルが存在します。
今回紹介した以外にも有名なシミュレーションRRPGは多数存在しますので、ぜひ好みのタイトルを探してプレイしてみてください。
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