ゲーム業界で早期退職の経歴は今後の転職にどう影響する?伝え方についても解説


 
就職後、早い段階で辞めてしまう早期退職。「相性が悪い会社に長くいるよりも早く辞めて良い会社を探そう」という考え方は悪いわけではありませんが、短期間で辞めた経歴はその後の転職で不利に作用することもあります。
 
そこでこのコラムでは、ゲーム業界での早期退職について解説し、早期退職後の転職に役立つアドバイスを多数記載します。
 

1. “早期”退職の定義

そもそも「早期退職」という言葉には、ふたつの意味があります。
 
ひとつは企業が人件費削減や若手人材の成長促進のために、定年前の自主退職にメリットをもたせるもので、この場合企業が制度として導入します。
 
ふたつ目は、新規入社した従業員が、何らかの理由で、早い段階で自主的に退職する行為です。
 
このコラムでは、制度としての早期退職ではなく、後者の入社後早い段階で退職する行為について解説します。ちなみに入社後どのくらいまでに辞めることを早期退職と呼ぶかの定義は明確ではありませんが、入社から3年以内に辞めることを早期退職と呼ぶのが一般的です。
 

1-1. ゲーム業界における平均勤続年数

政府統計の総合窓口「e-Stat」に掲載された「産業別性別構成比、平均年齢及び平均勤続年数」(2024年4月30日更新)によれば、日本企業における平均勤続年数は17.3年です。
 
一方、ゲーム業界に目を向けてみましょう。一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会 技術委員会 人材育成部会が2024年3月に発表した「ゲーム開発者の就業と キャリア形成2023」によれば、現在の職場での就業年数の平均値は7.52年とされています。
 
前述のe-Statによる日本全体の統計に比べると、ゲーム業界の平均勤続年数は半分以下であり、ゲーム業界では世の中の平均より早く退職や転職を行う傾向があることがわかります。
 
ゲーム業界全体で転職が多いのは、ゲーム業界では比較的キャリアアップのための転職が盛んなことや、ゲーム開発がプロジェクト単位で行われる経緯から、所属する場所を変えることに抵抗が少ないことなどが原因と考えられます。
 
早期退職に限定した理由は上記以外にも考えられるので、次の項目で詳しく解説します。
 

2. ゲーム業界における早期退職の主な理由

ここでは、ゲーム業界における早期退職の主たる理由を解説します。
 

2-1. 入社前と入社後のギャップ(業務内容・人間関係など )

ゲーム業界に入る人の多くは「ゲームが好き」という原動力をもっており、結果的に「好き」を仕事にすることになります。「好き」だからこそ苦労を乗り越えられることも多いですが、「好き」だからこそ考えていた業務とのギャップがあったときに苦しくなるケースも見られます。
 
また、人間関係がうまくいかないのはどの業界でも起こることです。人間である以上、相性が悪い人が存在するのは当然ですが、上司や同僚など頻繁に接触する相手とうまくいかない場合、毎日の出社がストレスになることもあり得ます。耐えたりやり過ごしたりしているうちに慣れたり打ち解けたりすることもありますが、仕事に支障が出るほどあわない相手がいると退職を考えることもあるでしょう。
 
ほかにも、自分の相性とは別に、職場がギスギスしている場合なども転職したくなることがあります。
 

2-2. 転職する理由が曖昧なまま転職をしている

何を求めて就職、転職するかが曖昧な人は、転職を繰り返すことが多いようです。
 
そもそも求めるものが絞れていないと、エントリーする企業を選びにくく、収入や業績の良さ、有名タイトルに関わっていることなどが企業選択の目安になりがちです。上記の条件に目を向けることが悪いわけではありませんが、自分のスキルや資質とは関係がないので、入社してもやりがいや満足感を得にくいでしょう。
 
また、ゲーム業界には「好き」を追求して入社してくる人が多いため、希望やモチベーションがぼんやりした状態では周囲の人との熱意の差を感じて辞めたくなることもあるかもしれません。
 

2-3. 転職を「不満解消の唯一の手段」と捉えてしまっている

職場に不満があっても、その場にとどまって慣れたり問題を解消したりする人もいますが、居場所を変えることでやり直そうという考え方もあります。
 
相性が悪い職場や仕事内容に耐えて自分をすり減らし続けるより、早めにリセットした方が良い場合もあるので、早期退職が一概に悪いとは言えません。
 
とはいえ、安易に「転職すれば今の不満は解消できるだろう」と考える人もいます。
 

3. ゲーム業界における転職活動で早期退職の経歴が影響するポイント

ここからは、ゲーム業界で転職活動を行う際に、早期退職していることが及ぼす影響を解説します。
 

3-1. 選考上不利になる

転職に対するハードルが比較的低いゲーム業界ではありますが、早期退職が転職時に不利になることは考えられます。採用担当者としては、「雇用してもまたすぐ辞めてしまうのではないか?」という疑念がつきまとうからです。
 
特に前職を極端に早く辞めている場合や、早期退職を繰り返している場合などは、「我慢することができない人」「ストレス耐性が低い人」と思われるリスクが高いです。
 
早期退職をネガティブにとらえられにくい説明の仕方は、本コラムの「4. 転職活動で早期退職の理由を聞かれたときの伝え方」の項目で解説しますが、早期退職の経歴がある場合、「今回は早期退職しない」と採用担当者に思わせることが重要です。
 
そのため、提出書類や面接でエントリーした企業に自分がマッチしていることや、活躍、貢献できることを通常以上にアピールする必要があります。
 

3-2. 早期退職の経歴を受け入れざるを得ない会社に転職する可能性がある

前の項目で書いたように、入社後極端に早い段階で辞めた人や、早期退職を繰り返している人は選考上不利になりがちです。そのため希望する企業に入ることが難しくなっていき、結果的に残業が多かったり、収入が少なかったりする企業にしか入れなくなる可能性が上がっていきます。
 
希望する企業に入れない状態が続くと自己肯定感も下がるので、悪いスパイラルに入っていくこともあるかもしれません。
 
自暴自棄になったり自分をあきらめたりせず、以降の項目に記載する内容を踏まえて、前向きに転職に取り組むことをおすすめします。
 

4. 転職活動で早期退職の理由を聞かれたときの伝え方

早期退職の理由は、伝え方によってマイナスイメージが強くなります。そのためこの項目では早期退職の理由を、プラス印象を与えるように伝える方法を解説します。
 
なお、以下で解説するのは前向きに言い換える方法であり、嘘をつくことではありません。相手を騙して転職することはフェアではありませんし、転職後に嘘がバレるリスクもありますから、嘘の理由は言わないようにしましょう。
 

4-1. 早期退職の理由①待遇面

前職で約束した待遇が叶えられなかった場合は、相手企業の落ち度なのでその点を隠す必要はありません。しかし、転職時に前職の悪口や恨みなどを伝えるとマイナス印象を与えるので、事実だけを端的に伝えることを心がけてください。
 
また、自分がしっかり仕事をしたことを伝えられれば、前職での評価が不当だったと信じてもらいやすくなります。そのため、前職での業績をしっかり提示することが重要です。
 
業績が数値で示せると相手に伝えやすいですが、業種によっては数値化しにくいことも考えられます。その際は守秘義務に反しない範囲で、担当した内容を伝えるなどして前職に貢献していたことをアピールしましょう。
 

4-2. 早期退職の理由②想定していた業務内容・社風とのギャップ

前職での業務内容や社風があわなかった場合、単にミスマッチだったことだけを伝えると、その企業にエントリーした側の落ち度もあると考えられる可能性があります。そのため転職希望先の業務をしっかり調査して、その業務であれば自分の経験やスキルにマッチし、活躍できることをアピールする必要があります。
 
また、社風は各企業の特徴や理念に関わることが多いので、前職の社風を悪く言うと「人間として好ましくない人」と捉えられるリスクがあります。そのため表現の仕方には気をつけましょう。
 

4-3. 早期退職の理由③人間関係

人間関係については、パワハラやセクハラなど明確な被害があった場合はその内容に端的に触れて、「貴社のようにクリーンな職場で業務に貢献したい」といった説明が有効です。
 
一方、同僚や上司と人間同士としての関係性が悪かった場合、表現に気をつけないと単なる悪口になったり、「コミュニケーションスキルが低い人」と判断されたりするリスクがあります。
 
そのため、「チームワークを重視する貴社で働きたいと思った」といった方向のアピールが良いでしょう。
 

4-4. 早期退職の理由④自己都合

自分自身や家族の病気やケガ、介護などが理由であればそれ自体はそのまま伝えて問題ありません。ただし、「現在は大丈夫なのか?」と疑問をもたれることは必至です。すでに問題が解消しているのであればその旨をしっかり伝え、仮に問題が残っているのであれば、存在する状況や制限事項を正直に答えましょう。
 
転職成功だけを考えれば隠したくなることもあるかと思いますが、入社後もごまかし続けるのは苦しいですし、結果的に自分にも周囲にもマイナスになるリスクがあります。
 

5. 早期退職の経歴を転職上ハンデだと思っている人は「転職エージェント」の利用がおすすめ!

過去に早期退職したことが転職のハンディキャップになっていると感じる場合、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントなら、好ましくない条件を踏まえつつ、もっているスキルや経験、素養などの良い面を企業にアピールしてくれるからです。
 
ゲーム業界の転職であれば、ゲーム業界だけの転職サポートを行っている「G-JOBエージェント」がおすすめです。G-JOBエージェントは多くのゲーム会社に太いパイプをもっているので、転職希望者のスキルや経験を踏まえたマッチングをしてくれます。また経験豊富なコンサルタントがキャリアアップのアドバイスも行うので、早期退職で背負っているマイナス要素を克服する機会も得られます。
 

6. まとめ

ゲーム業界の早期退職について、早期退職の主な理由や転職時の影響などをまとめ、ゲーム業界で転職する際に役立つアドバイスも解説しました。
 
早期退職からの転職は不利な面もあるため、自力で転職活動をするのは大変です。そのため、ゲーム業界で転職するのであれば、ぜひ「G-JOBエージェント」にご相談ください。
 
G-JOBエージェントはゲーム業界に特化しているので非公開情報を多数扱っていますし、転職希望者の状況を踏まえて企業とのマッチングを行います。ゲーム業界の転職サポートなら、G-JOBエージェントがおすすめです。
 

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