契約社員から正社員登用を狙う上でのポイントは?一般企業・ゲーム会社それぞれ解説


 
契約社員は正社員と同様に勤務先に雇用されて働きますが、原則として最長3年という雇用期間の定めがあるため、「できれば正社員登用されたい」と思っている人が多いでしょう。しかし、「具体的にどうしたら正社員になれるのかわからない」と思っている人も少なくありません。
 
そこでこのコラムでは、契約社員から正社員登用を狙える条件や、狙ううえでのポイントなどを解説します。将来設計にも関わる話なので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
 

1. 契約社員から正社員登用を狙える条件

この項目では、契約社員から正社員登用を狙える条件を解説します。
 
まず契約社員から正社員になると、雇用と収入が安定する傾向にあり、福利厚生が手厚くなることも多いです。またキャリアアップのチャンスやキャリアの選択肢が増えるなどメリットが豊富です。
 
一方で責任やプレッシャーが増えたり、残業の量が増えたりする可能性もあるので、良いことばかりとは限りませんが、人生の中で雇用の安定化は大きな要素です。そのため、「正社員登用はうっすらとしか考えていない」という人も、ぜひこの機会に前向きに考えてみてください。
 

1-1. 正社員登用制度が存在する

そもそも勤めている会社(あるいはこれから勤めようとしている会社)に、契約社員を正社員登用する制度が存在していることが重要です。
 
厚生労働省の調査によれば、契約社員を正社員登用する制度を特に作っていない会社でも、契約社員を正社員登用した実績がある会社も存在します。しかし、それはごく少数の例であり、正社員登用を行っている多くの会社は正社員登用を制度化している会社です。
 
そのため、すでに勤めている場合は制度がなくても「正社員登用してもらえないか」と相談する価値はありますが、これから勤める会社を選ぶのであれば正社員登用制度がある方が圧倒的に有利です。
 

1-2. 無期転換ルール(5年ルール)の対象になっている・前例がある

「無期転換ルール」とは、同じ勤め先で有期労働契約が連続して5年を超えた場合に、労働者本人が望めば無期雇用に転換を可能とする取り決めです。
 
例えば毎年契約更新するルールで雇用されている人なら、連続して5回目の契約更新が行われたときに無期契約社員になる権利が発生します。この場合、5年間勤めたのちに無期契約が可能となりますが、契約期間が3年の場合、2回更新されたときに無期契約に転換される権利が発生するので、6年を要する点に注意が必要です。
 
ちなみに、無期契約社員になると契約期間が限定されなくなるのでその職場で長期にわたって働けるメリットが発生しますが、正社員とは限らないので注意してください。無期契約社員になると契約期限がなくなりますが、契約社員であることには変わりないので、給与や福利厚生などの待遇は正社員より低い場合が多いです(収入や福利厚生は会社ごとに異なるので、勤め先で確認してください)。
 
また、無期契約社員になると正社員になりにくくなる点にも注意が必要です。さらに、上記の年数が経過すると自動的に無期契約に転換されるわけではなく、労働者本人が申し込みをしなければならない点にも注意してください。なおこのルールは2024年4月から、労働条件として明示する決まりができています 。
 
また、無期転換ルールの対象となっていなくても、勤め先に正社員登用の前例があれば可能性は開けるので、ぜひ確認してみましょう。
 

2. 契約社員から正社員登用される確率

厚生労働省が行った「労働者の過不足状況」調査によれば、2023年(令和5年)2月から2024年(令和6年)1月までに正社員以外の労働者を正社員登用した全産業通算の割合は、正社員登用制度がある会社は全体の76%であり、正社員登用を行った実績があるのは42%と報告されています。
 
ちなみに、正社員登用制度がないのは23%ですが、制度がなくても正社員登用実績がある会社が8%存在するので、制度がない会社に勤めている場合でも確認してみることをおすすめします。また、正社員登用性がなく正社員登用実績もない会社は15%なので、全体で見ると少数派です。
 
なお、ゲーム業界のみの統計は報告されていませんが、ゲームソフト開発会社を含む情報通信業は社員登用制度がある割合が62%と全産業合計より低く、社員登用実績も32%と低めです。
 

3. 正社員登用が狙える会社で実際に正社員になるために意識したいポイント

ここからは、正社員登用が狙える会社(正社員登用制度があるか、正社員登用実績がある会社)で、正社員になるために意識すべきポイントを解説していきます。
 
なお、この項目では業種を問わず意識するべき点を紹介しますが、ゲーム業界に限定したポイントは本コラムの「正社員登用が狙える会社で実際に正社員になるために意識したいポイント(ゲーム会社編)」の項目で解説しますので、合わせて参考にしてください。
 

3-1. 正社員になりたい意思を会社に伝えている

企業としては「出費を抑えたい」という考えから、積極的に社員登用制度の利用を促さないことも考えられます。しかし、社員登用制度を用意している会社であれば、契約社員が社員登用を目指すことを止めることはできません。そのため、意思表示はしっかりしておくことをおすすめします 。
 

3-2. 登用試験対策をしっかりと行う

正社員登用時には試験が行われることが多いので、登用試験に向けて具体的に取り組むことと、その取り組みを公言することをおすすめします。「人知れず勉強する」「努力はめだたないように行う」というタイプの人もいるかと思いますが、上司や管理者に「この人は正社員登用を本気で臨んでいる」と思われることも重要 です。
 
取り組みをオープンにしていれば、その会社ならではのプラスになる情報をもらえたり、アドバイスを受けられたりする機会も増えるでしょう 。また、仮に的外れな努力をしている場合も軌道修正してもらえる可能性が上がります。
 

3-3. 企業が求めるスキル・資格を自主的に取得するよう心がける

企業にとって長期的に欲しい人材と思われるためには、職場で要求されるスキルを高めることが重要です。「この人がいないと仕事が進まない」、「この人の変わりを育てるのは容易ではない」といった評価を受ければ、社員登用される可能性が上がるでしょう。
 
また、職場に貢献できる資格を取得するのもおすすめです。資格は一定以上の能力や知識を有していることを証明してくれます。さらに、前向きな努力ができる人、学習や準備に計画的に時間を使える人、という評価を高めることにも役立ちます。
 

3-4. ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを常に意識する

業務内容や会社の方針にもよりますが、正社員になると顧客や社外の人との接触が増える会社は多いので、ビジネスマナーが重要になります。そのため日常の態度や言葉遣いなどが雑だと選考上不利になることがあり得ます。
 
また、職場では情報伝達の正確性が高いことや、周囲に配慮した行動がとれることなども重要なので、コミュニケーションスキルが高いとプラス評価をされやすいです。
 
これらの点は1回の行動で周囲に印象付けられるものではないので、日々意識的に実施するよう意識しましょう。
 

4. 正社員登用が狙える会社で実際に正社員になるために意識したいポイント(ゲーム会社編)

ここからは、契約社員が正社員登用を成し遂げるために意識するべきポイントを、ゲーム会社に限定して紹介します。
 

4-1. 会社が開発で求める言語を自主的に学ぶ

エンジニアやプログラマー系の業務であれば、勤めている会社が求めるプログラミング言語を積極的に学ぶことをおすすめします。プログラミング言語の習得はエンジニア以外の職場でも役立ちますが、それぞれの職場が求めるスキルを意識的にアップすることが重要です。
 
例えばデザイナー系であれば、デザインツールの利用スキルを上げることや最新ツールの利用に積極的に取り組むことでプロジェクトにアサインされる可能性を上げることができます。
 
また、近年は海外展開を進めるゲーム会社も多いので、場合によっては外国語を学ぶことで貢献度をあげられる可能性もあります。
 
いずれにしても、まず会社や部署が求める知識やスキルに目を向け、それを積極的に習得する意識をもつように心がけましょう。
 

4-2. プロジェクトが終わってもコネクションを重視した動きをする

特定のプロジェクトが終わると、その時のメンバーとは疎遠になることもあるかと思いますが、できるだけコネクションを重視するよう心がけましょう。
 
社内に味方が多ければ、正社員登用に挑む際に助力を得やすいですし、コネクションが豊富な人は新たなプロジェクトにもアサインされやすく、「会社にとって必要な人」という立ち位置を確保しやすくなります。
 

4-3. 現会社では難しい場合はスキルと経歴をベースに他会社の中途採用正社員枠を狙う

もし現職での正社員登用が難しいと感じるのであれば、転職によって正社員になる方法もあります。ゲーム業界はほかの業界よりも転職に対するマイナスイメージが低く、転職によってキャリアアップしていく傾向も少なからず見られます。
 
転職を成功させるには、高いスキルや経験値をもっている方が有利ですから、現職で身につけられるスキルはしっかり習得すること、不足を感じる場合は仕事とは別にスキル習得の機会を積極的に作ることを意識しましょう。
 
また、ゲーム業界で転職するのであれば、ゲーム会社に特化した転職エージェントである「G-JOBエージェント」がおすすめです。G-JOBエージェントはゲーム業界内に太いパイプを多数持っているので、非公開求人を豊富に扱っていますし、正社員として雇用されるためのアドバイスやマッチングにも習熟しています。
 

5. まとめ

契約社員として働いている人が正社員登用されるために役立つ知識をまとめました。一般的な知識だけでなく、ゲーム業界に特化した情報もまとめているので、ぜひ本コラムを参考にして正社員登用を果たしてください。
 
また、もし現職で正社員登用が難しい場合、転職によって正社員になる道もあります。ゲーム業界内で転職するのであれば、「G-JOBエージェント」の利用をおすすめします。G-JOBエージェントはゲーム会社への転職に特化しているので、多くの業種を対象とする転職エージェントにはないメリットが多数あります。
 
ゲーム業界での転職なら、ぜひG-JOBエージェントをご利用ください。
 

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