ゲーム会社の職場はどんな雰囲気?入社後のギャップを無くすための会社の見極め方
一般に「自分のスタイルで仕事ができる」というイメージを持たれているゲーム業界ですが、実際にはどうなのでしょうか?
入社してから「こんなところだとは思っていなかった」、と後悔するのは避けたいもの。
そこでこのコラムでは、ゲーム業界が持っている雰囲気について丁寧に解説していきますので、ぜひ最後まで読んで就職や転職の参考にしてくださいね。
1.ゲーム業界といっても会社によって雰囲気は様々
1-1. 同じゲーム好き同士、話は合いやすい
事務や経理の職場は別かもしれませんが、クリエイティブな部門や営業、広告部門にいる人なら、多くはゲームが好きという共通点はあるはずです。
入社後に馴染めないうちでも、ゲームの話を切り口にコミュニケーションを取りやすいのではないでしょうか。
世代が違ったり、好きなジャンルが違ったりしてその場では話が続かなかったとしても、時間がある時そのゲームを調べてみましょう。
知っているクリエイターが参加しているかもしれませんし、何かしら着目できるポイントはあるでしょう。
もしプレイできればそれをやってみることで共通認識が出来て人としての接点が持ちやすくなるでしょう。
職場の人達との仲が良くなれば、働く際のストレスも少ないはず。
その仲良くなるきっかけができやすいというのは、大きなアドバンテージです。
1-2. 服装は比較的自由
服装や髪型に関しては、ゲーム会社の多くは自由な雰囲気を持っています。
入社してしまえば部署によっては全く自由、という会社も多いでしょう。
なお、面接に当たって「私服で良い」という指定があった場合、スーツを着ていく必要はありませんが、清潔感を意識して、露出が多い恰好は避けましょう。
1-3. 勤怠は以前より厳しくなっている
ゲーム会社では以前は出勤時間などが自由で、とにかく仕事を終わらせればいい、というイメージもありました。
しかし最近は勤怠管理が厳しくなっている会社が多いようです。
フレックスタイム制、裁量労働制の形態もあり、出社時間などに自由度が高い会社はあるものの、出勤そのものが自由という会社はほとんどありません。
また、自由とは逆の方向のイメージで、「ゲームを作る人たちっていつも徹夜しているんじゃないか?」と思っている人もいるかもしれません。
しかしタイトルのリリースの前後を除き、近年は多くの社員が20時には帰宅、残業しても22時が限度といった会社も増えています。
気になる人は面接の時に平均残業時間などを聞いてみましょう。
2.業種別雰囲気の傾向
2-1. デベロッパー
デベロッパー企業は基本的に開発に専念している会社なので、ストイックな雰囲気が強い傾向があります。
とはいえ会社のカラーや雰囲気はそれぞれなので、個別に情報収集に励みましょう。
2-2. パブリッシャー
パブリッシャー企業でも特に大手であれば部署や社員数が多く、職場の雰囲気は部署ごとに大きく変わります。
大手であれば総務や経理なども組織として大きいですから、それらの部署は一般に言う「ゲーム会社」のイメージはそれほど強くないことがあります。
2-3. 家庭用ゲームとソーシャルゲームによっても雰囲気が違う?
やはり会社によって異なる部分は多いですが、ソーシャルゲームを開発している会社と、コンシューマーゲームの開発をしている会社でも違いがあります。
平均的にはソーシャルゲームの業界の方はオープン度が高いようです。
家庭用ゲーム開発会社ではストイックさを求める傾向が見られます。
3. 職場の雰囲気の見極め方
4-1. 失礼に当たらない範囲で面接時に聞いてみる
面接の際に職場の雰囲気を聞いてみるのも一つの方法です。
ただし、基本的に面接官が「ウチは雰囲気悪いです」と言うことはあり得ないので、情報の質としては補助的に考えましょう。
また、聞き方によって非常に失礼な質問になる可能性があり、ネガティブな雰囲気になることがあります。
言葉の選び方に注意しましょう。
以下にいくつか例を挙げ、質問の仕方を紹介しましょう。
悪い例
・「職場の雰囲気は良いでしょうか?」…良い、悪いという質問に悪いと答える面接官はいないので、この聞き方では情報が得られない。
・「上下関係とか社則は厳しいでしょうか?」…ゲーム会社=自由、楽しいというイメージだけを持つ就職希望者と思われて評価が下がる可能性がある。
良い例
・それぞれ別の質問として、社内の平均年齢と、ここ数年の新卒採用数、社員数を聞いてみる…どれも失礼な質問ではないし、答えも簡潔に返ってくる可能性が高い。
しかしそれらを総合すれば若者が居つく会社か、あるいはやめる会社かある程度想像できる。
4-2.OBOG訪問や職場見学を行う
現場で働いている人の意見が聞ける、あるいは職場を見る機会があれば、そのチャンスを逃さないようにしましょう。
現場の人ならある程度本音で語ってくれる可能性があります。
また、現場の人なりに気を使った話し方をする場合もありますが、面接官の言葉とギャップがあれば、そこにフォーカスした質問ができます。
(ただし「面接官の人は○○と言いましたよ」など違いを直接指摘するのは失礼なので注意しましょう)
もし職場見学ができればかなり実際のイメージがつかめるはずですから、その機会は大切にしましょう。
4-3. 口コミやネット情報だけに踊らされない
口コミサイトで情報が得られるケースもあります。
実際の従業員の声であればリアルな意見として参考になる場合もありますが、全体として個人的、主観的な意見なので、参考程度に見ておきましょう。
また、その口コミサイトの存在自体がどのようなものかを判断する必要もあります。
ネガティブな情報ばかり書く雰囲気があれば、それは単に「その会社に合わなかった人が下げ気味の評価をしてストレスを晴らしている」という事もあります。
ネット上にある会社評価の情報は匿名性も高いので、あくまでもウワサ話という程度にとどめ、他の情報と総合してみる材料と捉えるべきでしょう。
4. 職場の雰囲気が自分と合わない場合の対策
入社してしまってから、どうしても雰囲気が合わない、ということもあるかもしれません。
例えば社員が愚痴や悪口ばかり言っていたり、チームワークが上手く取れなかったり、若手の意見が聞き入れられず全否定される、特定の人の言動で全てが決まってしまう、などの場合はストレスもたまるでしょう。
3-1. 上司に相談する
入社して早い段階で上司に相談する、というのは難しいかもしれません。
そんなときは周囲を見渡して話しやすそうな先輩を探しましょう。
そもそも「ゲーム好き」という共通項はあるはずですから、話題には困らないでしょうし、話ができる人がいるだけで、その職場に慣れやすいという効果もあります。
とにかく一人で抱え込まないというのは非常に重要です。
3-2. 視点を変え良いところを見つけるようにする
現実的に考えれば、「何一つ悪いことが無い」、「すべてが自分にあう」という会社は存在せず、良いところも悪いところもあるのが普通です。悪い点にはどうしても着目しがちになりますが、意識的に良いところを探してみるのも対応策のひとつです。
総合的に見てプラスになる点があれば、ポジティブに業務に取り組める可能性も出てきます。
また、「長くいる会社ではない」と判断した場合、その会社から得られる技術などを早めに習得するように意識しましょう。
技能があれば転職にも有利ですから、次の場所に行くためのステップとして期間を決めて技術習得に取り組んでみましょう。
「ずっとその職場にいる」、「逃げられない」と思うことはストレスに直結しますが、「辞める」「あと○ヶ月の我慢」と決めてしまえば、その期間はポジティブに物事に取り組めるようになるでしょう。
3-3. あまりにも合わない場合は、無理がたたってしまう前に転職を考える
せっかく就職したからといって、合わない会社に無理にいることは、自分自身にもその会社にもプラスになりません。
過度に我慢を重ねてうつ病になったりしては、キャリアアップどころではなくなってしまいますから、早めに自分自身の得意項目やキャリアをまとめて転職エージェントに相談しましょう。
5. まとめ
ゲーム業界の雰囲気についてまとめました。
出来るだけ入社する前にその職場の雰囲気をつかんで、自分のイメージとのギャップを埋めておくことが勝利の秘訣です。
とはいえ、なかなかイメージ通りの就職や転職というのは実現しないものです。
入ってしまってからもそのギャップを埋める方法はいくつかありますが、それが難しいという場合は健康を損ねないように早めに転職を考えましょう。
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