Unity、スナップチャットの運営会社・スナップ社と広告分野などで提携
マルチプラットフォーム向け統合開発環境「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:豊田 信夫、以下 当社)は、親会社であるUnityが米国スナップ社(Snap Inc.)とパートナーシップを組み、Unity Adsのリーチ(出稿)を写真共有アプリ『スナップチャット(Snapchat)』の広告主に拡大し、またSnap Kitを通じてスナップ社の技術をゲーム開発者に提供することを発表しました。
現在、モバイルゲームの50%以上がUnityで作られており、Unityとスナップチャットの広告とゲーム開発が統合されることで、モバイルゲームのプレイヤーへのリーチとモバイルゲームがより多くの方に発見してもらえる可能性が両社のプラットフォームで強化されます。
「Unityという会社は、制作開始段階からゲーム開発・ビジネスのライフサイクルのすべての段階まで、開発者皆さんを成功に導くというコミットメントの上に成り立っています」とUnityのOperate Solutionsの収益担当バイスプレジデントであるジュリー・シューメイカー(Julie Shumaker)は述べています。
「今回の提携でスナップ社は、同社の広大な広告主コミュニティをUnityのエコシステムにもたらすと同時に、非常にエンゲージメントの高い価値あるゲームプレイヤー層にリーチすることができます。また、スナップ社によって検証された技術を使用してUnity上でゲーム開発することにより、ゲームパブリッシャーはプレイヤーのソーシャル共有や新しいゲーム発見の可能性を促すことができます」
本日より、AndroidとiOSの両方で非常に高くエンゲージメントされたモバイルゲームプレイヤー達にリーチできているUnity Adsが、Snap Audience Network(SAN)にも含まれるようになりました。
スナップチャットのSAN広告主キャンペーンには、Unityが持つ広範なモバイルゲームタイトルのネットワークからの動画インベントリが含まれるようになり、広告主はスナップチャットの枠を超えて広告を拡大することができます。
Unity Adsの報告によると、グローバルで月間229億以上の広告インプレッションが報告されており、世界中の月間アクティブエンドユーザー数は20億人以上に達しています(※1)。
2020年には、モバイル広告の視聴者のコンバージョン頻度が高くなり、インストールコンバージョン率は23%上昇し(※2)、モバイルゲーマーのアプリインストール数は84%増加しています(※3)。
「スナップチャットは親しい友人とのつながりを維持するためのものですが、友情は会話だけではありません」とスナップ社の パートナーシップ担当VPのベン・シュウェリン(Ben Schwerin)氏は述べています。
「ゲームは明らかにスナップチャットのユーザーにとっても生活の一部になってきており、スナップチャットの広告キャンペーンを通じて、リテーラーやブランドがUnityの活発なゲームコミュニティにより簡単にアクセスできるようにすることも目指しています」
本日よりSnap KitがUnity Asset Storeで利用可能となり、モバイルゲーム開発者はSnap Kitの一部の機能を活用してゲームプレイやゲームの発見体験を向上させることができます。
・Snap Kit’s Login Kit により、ゲーマーはスナップチャットのアカウントを使ってゲームに素早くサインアップしたりログインしたりすることができます。
・Snap Kit’s Creative Kit により、ユーザーがゲームプレイを共有する際に、静止画や15秒の動画をブランドステッカーで装飾したり、ゲームのブランディングで作成したARレンズを通してスナップチャットの友達と共有したりすることができるようになり、プレイヤーのゲーム体験を拡張することができます。
シェアにはゲームへのリファラルリンクも含まれており、Unity開発者にとってはスナップチャットの2億4,900万人のデイリーアクティブユーザー(※4)に対するゲームの発見可能性とユーザーの獲得が促進されます。
Bitmojiの統合も2021年初頭に予定されており、ゲームプレイに新たなレベルのパーソナライゼーションが追加されます。
Bitmoji for Game’s Unity SDKを使用することで、開発者は3D Bitmojiを活用して、Unity製のゲームでより没入感のある体験を作り出すことができるようになります。
開発者は、プレイヤーのBitmojiアバターをゲームプレイの中心に連れてくることができるようになり、プレイヤーはゲームの中でこれまで以上に自分自身が存在しているのを感じられるようになります。
Snap KitとBitmoji SDKの両方とも、Unityの公認ソリューションパートナー(Verified Solutions Partners)プログラムを介して提供されます。
このプログラムはサードパーティ製のSDKやプラグイン、エディタアプリケーション、クラウドサービス、その他ソリューションを対象に、これらがUnityの最新リリースに準拠していることを検証しており、Unity開発者が最小限の労力で公認ソリューションパートナーの製品を統合できるよう保証するものです。
スナップ社のシュウェリン氏は次のようにも述べています。
「生活スタイルや友人・家族関係にマッチする様々なタイプのゲームが世の中にはたくさんあります。(そのような状況下で)Snap KitとBitmojiをUnityと統合することにより、スナップチャットのオーディエンスはお互いのゲーム体験をより簡単に共有することができるようになり、ゲーム開発者にとっては自分のゲームの知名度を高めながらオーディエンスにリーチするための多くの新しい機会が開かれるでしょう」
Unity AdsのSnap Audience Networkへの統合は米国とカナダで利用可能で、近日中に他の国でも利用可能になる予定です。
Snap Kit’s Login KitとCreative Kitの機能は本日から全世界で利用可能です。
Bitmoji Kitの統合は2021年初頭に利用可能になる予定です。
Unity Adsの詳細については公式サイトをご覧ください。
【参考】
※1:2020年6月期第2四半期時点で報告されている数値です。
※2:出典 Unity report;“COVID-19’s Impacts on the Gaming Industry: 19 Takeaways”
※3:出典 Unity report;“COVID-19’s Impacts on the Gaming Industry: 19 Takeaways”
※4:Snap Inc.の社内データによる。2020年第3四半期 Snap Inc.がSECに提出した公開資料を参照。
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社について
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは、リアルタイム3Dコンテンツを作成・運用するための世界有数のプラットフォーム「Unity」の日本国内での販売やサポート、コミュニティ活動、研究開発(R&D)および教育支援などを行っています。
ゲーム開発者からアーティスト、建築家、自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターがUnityを使い想像力を発揮しています。
Unityのプラットフォームは、携帯電話、タブレット、PC、コンソールゲーム機、VR・ARデバイス向けのインタラクティブなリアルタイム2Dおよび3Dコンテンツを作成、実行、収益化するための包括的なソフトウェアソリューションを提供しています。
1,400人以上在籍するUnityのR&Dチームは、外部パートナーと協力して最新リリースやプラットフォームのために最適化されたサポートを保証することで、Unityをコンテンツ制作の最先端であるようにし続けています。
Unityのクリエイターが開発したアプリは、2019年に20億以上のユニークデバイスで月30億回以上ダウンロードされました。
※Unityおよび関連の製品名はUnity Technologiesまたはその子会社の商標です。
※本プレスリリースは当社の米国本社が発表した内容を元に配信しています。
提供元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000156.000016287.html