カニバリゼーション

カニバリゼーション(Cannibalization)とは、直訳で「共食い」を意味する。マーケティング用語の1つであり、企業が出すサービスや店舗、若しくは商品同士が競合関係に陥いることで売上を奪い合い、結果的に全体の売り上げが上がらなくなってしまう現象を指す。これは競合企業間だけでなく自社内だけでも起こりえる現象である。

例えば家庭用ゲームの販売事業を主軸とするAというゲーム会社があるとする。このゲーム会社が新たに携帯用ゲームの販売を始めると決めた際、既存タイトルとターゲットを差別化する/市場で優位に立てるコンテンツにするなどの調査と分析を怠って販売してしまうと、元々A社の家庭用ゲームのファンだった層が携帯用ゲームの方に流れていき、かつ家庭用ゲームのユーザーはそのままという現象が起こり得るのである。そしてその結果、新規サービスへの投資をしたにもかかわらず、全体の売り上げが変わらず赤字になるケースもある。 自社タイトルの市場でのポジションや、会社の方向性、プロダクト自体の理解と市場分析を密に行う事でこの現象を回避する必要がある。

 

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