「イノベーションが笑顔と信頼に」。ゲーム分野からプロモーション分野まで幅広く展開する株式会社KINSHAの事業内容に迫ります!

 

“すべての人々に最善を提供する”という理念の基、東京、京都の2拠点においてデバッグ事業、ローカライズ事業、デバッグ人材派遣事業を主軸に展開される株式会社KINSHA。デジタルコンテンツ事業をワンストップで提供する同社は、今年で54期目を迎えるデジタルマーケティングの老舗企業です。
今回はそんな株式会社KINSHAの多角的な事業内容について、代表の坂田様、ローカライゼーショングループのハワード様と高木様、デジタルマーケティング部の桂様と坂口様に、KINSHAの事業内容と今後のご展望について聞いてみました!

株式会社KINSHAで働く皆様

――まずは皆様の自己紹介をお願い致します。
坂田
株式会社KINSHAの代表をしております坂田晋一と申します。
前職は大手コーヒーチェーン店のスタッフで、2009年に営業部配属で入社いたしまして、2021年7月1日付で代表取締役社長に就任いたしました。入社以来ゲーム業界に携わっております。

 

〇株式会社KINSHA代表取締役社長
坂田 晋一 様

 

 

ハワード
ローカライゼーショングループのヘッドディレクターをしております、ハワードと申します。
日本政府が行っているJETプログラムに参加したかったことが日本に来た理由です。JETプログラムは、外国青年招致事業の略称になっており、外国青年を招致して地方自治体等で任用し、外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事が目的になっています。
私は新潟県に配属されて、新潟県庁の国際課で2年間ほど勤めており、翻訳業務およびJETプログラムのアドバイザーとして働いていました。
元々好きだったゲームに携わりつつ、翻訳ができる仕事を探していた時にKINSHAを見つけたのが入社のきっかけです。自分が好きな日本のゲームに携わることができて、かつプロジェクトマネジメントのスキルも学べると思い入社を決めました。
現在はローカライゼーショングループの統括をしつつ、実作業としても校正や翻訳といった業務を行っています。

〇ローカライゼーショングループ ヘッドディレクター
ブランドン ハワード 様

 

 

高木
ローカライゼーショングループの高木です。
前職では営業職をしていましたが、小さいころからゲームが好きで、シンガポール生まれなので英語が出来るという事もあり、その2つを掛け合わせた仕事がしたいと思っていました。転職活動をする中でKINSHAを見つけ、立地的にもアクセスが良く、業務としても好きなゲームと得意な英語力を生かせる最適な職場だと思い入社しました。
現在はハワードの下でローカライゼーショングループのディレクターを務めており、案件に対して翻訳業務を所属するフリーランスの方に指示したり、クライアントとの窓口としての業務を行ったりしています。

〇ローカライゼーショングループ ディレクター
高木 俊亮 様

 

 


人材派遣とデバッグ事業部の管理をしている桂と申します。
2007年に入社しているので今年2021年で14年目になります。元々は派遣のマッチング事業を行う会社で働いていたのですが、当時KINSHAが新規事業を行うという事もあり、面白そうだなと思って入社を決めました。
デバッグ業務におけるプロジェクトの管理、機材やネットワークの設計を見直すなどの環境整備、実務における技術的解決方法を現場にアドバイスしていくテクニカル領域のフォロー等が主な業務内容になります。

〇デジタルマーケティング部 マネージャー
桂 利光 様

 

 

坂口
坂口です。桂と同様にデバッグ事業部及び人材派遣を担当しております。
前職は古着屋さんと古本屋さんでしたが、接客だけでなくゲームそのものに携わりたいと思いKINSHAに入社しました。
元々携わりたかったゲーム業界という事もありましたし、私の様に服装自由、金髪でもOKと募集要項にも書いてあったのも理由の1つです(笑) 。
最初はアルバイトから入社をしたのですが、現在は正社員としてデバッグ事業部全体の管理を務めつつ、案件ヒアリングや営業の方とのミーティング、各拠点のKPIを含めた目標設定、方針策定業務などを行っています。

〇デジタルマーケティング部 マネージャー
坂口 真悟 様

 

――株式会社KINSHAの理念、沿革、事業内容について教えてください
坂田
株式会社KINSHAは、1957年に写真製版業として創業し、法人としては1968年に設立しており、今年2021年で54期目になります。
2020年11月にグループの再編が行われ、京都、東京の拠点にて、デバッグ事業、ローカライズ事業、デバッグ人材派遣事業の3つを主に展開しています。
“すべての人々に最善を提供する”という理念を基に事業推進を行っており、ステークホルダー全員に対して、より良いサービス、より良い環境を提供するために日々精進しております。
グループ会社には、株式会社KINSHAオプティムス、株式会社界グラフィックス、株式会社KINSHAクリエイションズの合計3社があり、会社ごとにサービス範囲は違いますがゲームに携わるお仕事をしております。

デバッグ事業について

――まずはゲームデバッグ事業の概要について教えてください
坂口
基本的な業務内容は、ゲームデベロッパー様、パブリッシャー様から依頼を受け、ゲーム内の不具合を検出するテスト業務を行っています。
お客様がどういうものを作るのか、どういうチェックをしたいのかによってアサインするテスターは様々ですが、弊社営業がお客様のゲームの仕様を把握しすり合わせをしてくれます。
何故デバッグするのか?どんな仕様なのか?という部分が作業においては一番重要な部分になるので、仕様把握に関してはかなり注力しています。

 

――テスターの方への教育なども積極的に行っていますか?
在籍しているテスターは、ITパスポートやJSTQB 認定テスト技術者資格取得者など、デバッグに関する知識をしっかりと学習した技術者が多く在籍しております。
また、人材創成課という人材育成や社内研修を取りまとめているチームもある為、ステップアップできる仕組み作りが出来ているところがデバッグ事業部の強みになっていると思っています。

 

――ゲームデバッグ作業の一般的なお仕事の流れについて教えてください。
坂口
案件のジャンルや内容によって変動はありますが、大まかにいうとデバッグ案件のヒアリング、スケジュールの作成、実行といった流れになっています。
デバッグ項目は幅広く、意図的な不規則操作による不具合の検出を行うイレギュラーチェック、課金システムに絞ったデバッグ、ガイドラインチェックなどが挙げられます。

 

――これまでのデバッグ実績についても教えて下さい。
これまでに1000タイトル以上を手掛けており、そのテスト結果は社内のデータベースに蓄積されています。数多くの不具合を過去のノウハウから素早く発見することが出来るため、スピーディな対応力も強みになっています。
最近はソーシャルゲームが案件の7割ほどを占めていると思いますね。
ちなみに昔は辞書の検品などもやっていました。その他にも学習ソフトやプリクラ機器のデバッグも実績ございます。色んなことに幅広くチャンレンジしています。

 

――1案件にどれくらいの期間を設けていますか?
坂口
現在はソーシャルゲームが主流になっているので、運営と寄り添いながら行うという意味で、5年以上携わるケースも多いです。
特にソーシャルゲームなどはアップデートの回数には限りがありません。またそのたびに機能や仕様も変わる事があるので、1つのタイトルにずっと併走していくイメージですね。
コンシューマーゲームなどは、発売とアップデートが終了すると一旦期間は空きますが、昔と比べるとその部分は伸びたかなと思います。

 

――デバッグ事業部として心掛けている事について教えて下さい。
不具合を発見するだけではなく、ゲームをより面白くプレイするにはどうすべきかといったユーザー目線を基に、日々の品質向上を第一に目的としています。
ゲーム業界は非常に流れが速く、スーパーファミコンからNintendo Switch、ソーシャルゲーム等目まぐるしく流行も性能も進化します。技術的な側面も含めて、業務内容もアップデートをし続けていきたいと思っています。

人材派遣事業について

――人材派遣事業の概要について教えてください。
坂口
ゲームデベロッパー様、パブリッシャー様に向けて、在籍しているテスター、テストリーダーをお客様のもとへ派遣する事業になっています。

 

――派遣スタッフの方々に関して特徴はありますか?
坂口
現在はお客様の元へ数十名が従事していますが、いずれもKINSHA社内で実務経験を積んだスタッフが派遣スタッフとして活躍しています。
実作業にあたるテスターを統括・指揮できるリーダー職の人材や、お客様の指示のもと的確な検証を実行できるテスターなど特徴は様々ですが、デバッグの経験値、どんなタイトルが好きか、どれくらいゲームをプレイしてきたかといった、書類上の経歴だけでは見えない経験やゲームの嗜好、個性まで把握した上でマッチングを行うので、円滑なコミュニケーションのもとプロジェクトを進めることができています。

 

――案件マッチングの際に意識している事や特徴はございますか?

一番は、お客様及び在籍スタッフといかにコミュニケーションを取るかという部分です。
営業担当が求めている人材像などをヒアリングしてくれていますが、その項目に合っていれば良いというだけだと、在籍スタッフにとってメリットが少ないマッチングになってしまいますし、モチベーションも上がりません。
お客様の要望を踏まえたうえで、在籍スタッフが今後伸ばしたいスキルや関わりたいタイトル、今までの経験値から積み重ねた強みの部分がより生かせる様な案件にアサインするために、マッチング時以外のコミュニケーションは欠かさず取っています。

 

坂田
各拠点のリーダーが在籍スタッフと頻繁にコミュニケーションを取ってくれています。
年に2回の人事評価を設けているのですが、それ以外の時間でもどういう風に働いていきたいかというモチベーションの管理は意識している部分ですね。高いモチベーションが無いとより良いお仕事にはつながらないと思いますので。

 

――デバッグ事業部と人材派遣事業部ではどのような連携がとられていますか?
坂田
デバッグ事業部と人材派遣事業部と営業部はセットで考えております。
在籍スタッフであるテスターを開発現場へ派遣し、人材不足や固定費の増加に悩むお客様をサポートする事につめています。そのため派遣スタッフをハブとして、オフサイトのスタジオデバッグチームと連携していくことにより、よりスピーディでスムーズな業務進行が可能になります。

翻訳事業について

――ローカライズ事業の概要について教えてください
ハワード
ゲームパブリッシャー様、デベロッパー様向けに、ゲームのローカライズを含めた翻訳業務を提供しています。具体的にはゲーム内のテキスト翻訳や音声・動画などを、日本向け、海外向けに翻訳するといった内容になっています。
現在の対応言語としては、日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語などアジア圏各言語から、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語といったヨーロッパ言語まで幅広く行っており、数百名以上のフリーランスの翻訳者の方々と連携を取りながら翻訳をしています。

 

――ローカライズ作業の一般的なお仕事の流れについて教えてください。
ハワード
大枠の流れからお話すると、お客様との案件のすり合わせ→翻訳チームの編成→翻訳テキストの執筆及び整理→納品といった流れになっています。
翻訳チームは1案件ごとに1チームで対応しており、ターゲット言語のネイティブ人材が翻訳と校正を行っており、文化や習慣などが伝わりにくい場合、社内の元言語のネイティブスタッフがサポートし、本来の意図に近い翻訳を提供しております。

 

――KINSHAローカライズ事業の強みについて教えてください
高木
目に見える部分でいうと、元JETプログラム参加者が多く在籍している事や、社内におけるペアチェック体制、社外パートナーとの協力によるWチェック体制による正確性、そしてスピーディな対応力が強みになっています。

 

――ローカライズ事業部に所属しているスタッフの方々についても教えてください
高木
ゲームへの強い熱意と造詣のあることが採用の基準となっています。一概に図りにくい指標ではありますが、日々のコミュニケーションの中から、どんなゲームが好きか?どんなゲームを今までプレイしてきたか?という点をヒアリングする事で、各々のパーソナルの部分を引き出したうえでゲーム翻訳の品質を引き上げています。
機械的な案件アサインではなく登録スタッフが持っている志向やビジョン、得意なゲームのジャンルや翻訳の分野など、常にコミュニケーションを行う事を意識しています。

 

ハワード
ローカライズ作業は、ただ単純に言語を訳すのではなく、それぞれの根底に流れる文化的背景を含め、伝わる言葉を探し出すことが一番の目的です。それを実現する為のクオリティをいかに高めていくかという観点でも、部署内外含めてより密なコミュニケーションを行っています。

 

――デバッグ事業部とローカライズ事業部は、どのように連携を取られていますか?

ローカライズ事業部とデバッグ事業部と連携し、文頭禁則やスペルエラーなどの不具合を素早く発見出来るような連携を取っています。またテキスト翻訳したセリフや場面説明が、本当に開発者の意図や世界観に沿ったものになっているかゲーム画面を見ながらチェックしています。これらの作業をスムーズに対応する為、弊社では複数言語のネイティブスタッフを在籍させ、LQA(言語に関するデバッグ)サービスとして提供を行っております。

 

デバッグ事業部全体の連携面でお話すると、初めに営業部がお客様にヒアリングをする際に、翻訳としてお仕事を受注したとします。翻訳をしていく中で、実機で不具合や不具合のチェックを行いたいという要望が出た場合は、ローカライズ事業部からデバッグ事業部へ展開する様なイメージですね。その逆のパターンももちろんあります。

 

お客様としてのメリットは、サービスがワンセットで提供されるので情報共有が速く透明性が高いという点。また両事業部で相互協力しながらサービスを提供するので、お客様の状況も整理しやすくクオリティも担保しやすくなります。お客様としても安心感がありますからね。

今後について

――最後に会社として、今後事業をどう成長させていきたいか教えてください。
坂田
会社としての歴史は54年と長く続いている会社ではありますが、今回インタビューに参加しているメンバー及びサービスはまだまだ若く伸びしろのあるサービスです。グループ再編なども行い、まさに第3創成期であると感じています。
今後はゲームに関わるデバッグ、ローカライズ、人材派遣だけでなく、社内でもゲーム開発の企画から運営を一気通貫で行っていくための準備をしている最中です。
競合も多く厳しい道のりになるかもしれませんが、引き続き3事業の相乗効果と新規事業の創出を進めつつ、今までお世話になったお客様に最善を提供していきます。

 

――ありがとうございました!

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