“ネットの学びの当たり前を創る”N/S高を運営する角川ドワンゴ学園のエンジニアの仕事とは?学校の特徴と併せてお伺いしました!

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KADOKAWA、ドワンゴが創るネットの高校として知られる、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校、及びS高等学校。2016年4月のN高等学校の開校から、通信制高校の制度とインターネットを活用した“ネットの高校”として運営をしており、現在の生徒数はN/S高合わせて2万人を超えるなど、教育への新しい取り組みを推進し続ける教育機関です。

〇左:N高等学校(沖縄県うるま市)
〇右:S高等学校(茨城県つくば市)

 

本日はそんなN/S高の教育カリキュラムと特徴を、S高校長の吉村様に、そしてN/S高の教育を支えるドワンゴの仕事内容について、プロダクト開発に携わる吉原様、吉田様にお話をお伺いしました!

 

※インタビュイーの表記には、普段生徒とのチャットコミュニケーションでも使われているハンドルネームを記載しております。

 

インタビュイー様のご紹介

角川ドワンゴ学園S高等学校校長 吉村総一郎様(sifue)

角川ドワンゴ学園S高の校長を務めている、吉村です。
大学の研究では顕微鏡画像解析やプログラミングをしており、新卒でソフトウェアのSIerとしてキャリアをスタートしました。

 

その後2012年にドワンゴに入社して検索機能の開発などを行っていましたが、現角川ドワンゴ学園理事の川上から、「高校を作るからプログラミングを生徒に教えて欲しい」と言われました。その時は、N高という名前のWebサービスかと思ったんですが、やってみたら本当の教育機関で(笑)2015年からN高に関わり始め、プログラミング責任者、学園IT責任者、N高副校長と段階を経て、2021年に開校されたS高で学校長に就任しています。

株式会社ドワンゴ 吉原恵美子様(emyy)

ドワンゴエンジニアの吉原です。
中学の時から簡単なウェブサイトを作ったり、ネット上に小説をアップしたりしていたことが楽しく、将来パソコンをずっと触って仕事したいと思い大学ではコンピューターサイエンスを学びました。その後、何を作るのかという所を重要視して企画に携わりたいと思い、新卒の時は外資系メーカーで要件定義やコンサル業務を行っていました。学ぶことは多かったのですが、やはり自分の手で開発を行いたく、退職してWebサイトやアプリ開発のフリーランスになりました。

 

その後ご縁があってドワンゴに入社したのですが、子どもが生まれ教育という領域がより自分ごとになったこともあり、教育事業へはモチベーションを持って携わっています。
現在はN/S高でも利用されている教育システム『N予備校』のサーバーサイドエンジニアを担当しています。

株式会社ドワンゴ 吉田拓真様(miyado)

同じくドワンゴでエンジニアを担当している吉田です。
大学時代はコンピューターサイエンスを学んでおり、情報技術を使ったアプリケーションで世の中の役に立つものを作りたいという思いでドワンゴに入社しました。就職活動をしている2015年の時がちょうどドワンゴが高校を立ち上げる準備をしているタイミングだったのですが、学生時代に教育に助けられた経験から元々教育に興味があった事も入社した理由の一つです。

 

現在はN予備校のフロントエンドにおいて、チーム開発をまとめるマネージャーをしています。最近だとN/S高共に生徒数が伸びているので、それに合わせて開発チームも成長させないといけません。生徒のためにも教員のためにも人員拡大を目指しているので、是非ドワンゴやプロダクトの魅力が伝わればなと思っています。

ネットで作る未来の高校、N/S高等学校

・N/S高の概要とカリキュラムについて教えて下さい。
吉村(sifue)
N高等学校は、2016年4月に開校した、学校教育法第一条に定められた高等学校です。
通信制高校の制度を活用したネットの高校として、自分がやりたいことに使える時間が増える/将来へつながるプログラムを学べるといった特徴が挙げられます。

 

N高とS高にカリキュラムや方針の相違はありません。N高の生徒数が増えたことから、茨城県に本校を置くS高等学校を2021年に開校しています。

 

現在の生徒数はN/S高合わせて21,409名(2021年12月時点)。すべての生徒を“ふつうの生徒”として向き合い、個性を伸ばす未来の高校を目指して運営をしております。

 

・“ふつうの生徒”とはどのような生徒を指すのでしょうか?
吉村(sifue)
ふつうとは、“多様であることが当たり前である”という意味です。

 

一般的に、教育現場において生徒は“文武両道”、”品行方正”といった理想像を求められることがあると思います。もちろん勉強や部活には大きな意味がありますが、学校の理想を叶えるための教育が、果たして生徒にとっても意味があるのかと思うんです。

 

例えば勉強が得意という生徒も、自身でWebサービスを立ち上げ、企業とのアライアンスもしながらイベントも主催してきた生徒も、きっと変わらず社会で活躍する人材になるでしょう。

 

様々な価値観があって、多様な生き方が肯定される世の中で、自分の理想像を叶える為の環境が揃っているネットの高校。それが、N/S高等学校の役割だと考えており、生徒自身が持っている理想像を実現するサポートをするという意味が、この言葉には込められています。

 

・現在はオンライン教育が主流ですか?
吉村(sifue)
オンラインでの学習に加え、キャンパスに通学して学ぶコースもあります。全国33か所にあるキャンパスで学ぶ通学コース、ネットの学び場に集ってみんなで学ぶオンライン通学コース、プログラミング学習に特化した通学プログラミングコースがあります。

 

カリキュラムとしては、学習用アプリ『N予備校』を始め最先端のITツールを使用した授業を行っており、高校卒業資格の取得に必要な必修授業だけでなく、Webデザイン、プログラミング、機械学習から、ヘアメイク、声優、文芸小説などの課外授業を、追加費用無しで受けることが出来ます。
ゲームクリエイターのヨコオタロウさんや、声優の速水奨さんといった豪華講師陣に登壇してもらい、現場での仕事内容やアドバイスなどを学生にして貰っています。

 

VR教育、eスポーツ部、-やりたい事を最新技術でアップデートしていく-

・学校の特徴的な授業である、VR教育についても教えて下さい。
吉村(sifue)
大前提として、オンライン教育にはメリットがたくさんありますが、一方でいくつかの課題もあります。PC画面越しで集中しづらい、対面コミュニケーション力がつきづらいといったデメリットがあるのですが、それを解決できるのがVR教育です。

 

2021年4月からVR技術を本格導入しており、従来型の映像学習にバーチャル空間での学びをプラスして、バーチャル空間での体感学習やコミュニケーションが可能になっています。

 

現在N/S高併せて約4,000名がVR学習を行なっており、授業の約半数がVR技術に対応しています。例えば社会科教材では、ベルリンの壁や国会議事堂など滅多に行けない場所をVRで体験をする事も出来ます。視覚、聴覚で刺激を受けながら授業を受ける事で、内容の理解が深まる事がメリットにもなっています。

 


〇地学、図形のVR授業の一例。古代生物に触れたり、実際の図形を操作するなど、自分だけの学習空間で学ぶことが出来る。

 

また最近では、AI・VRを活用した英会話トレーニングソフト「スマート・チューター」も導入しており、グローバル人材を目指すための教育にも力を入れています。

 

・多くの部活がある中で、特にeスポーツ部は特徴的ですね。
吉村(sifue)
eスポーツ部では、「eスポーツでつながり、競い、成長する」というコンセプトがあります。
部員たちは、コミュニケーションツール「Slack」で雑談を楽しんだり、ゲーム好きに欠かせないボイスチャットアプリ「Discord」を使い交流。大会を目指す部員もいれば、好きなゲームをプレイし、語り合うことを楽しみにしている部員もおり、eスポーツを通じて友人を作り、競技に挑み、成長することを目指しています。

 

部員は約1,900名、PCブランド「LEVEL∞ (レベル インフィニティ)」を運営している株式会社ユニットコム様に協賛いただいています。

 

eスポーツを通じて、より多くN/S高生同士が交流をすると同時に、外部の実力者やプロチームから指導を受けて実社会ともつながり、部員同士が成長できることを目的にeスポーツ部は設立されており、これがそのままコンセプトになっています。

 

実績としても、「第4回 全国高校eスポーツ選手権」ロケットリーグ部門での優勝、「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021」リーグ・オブ・レジェンド部門、クラッシュ・ロワイヤル部門、フォールガイズ部門での優勝など多数の実績があり、特別強化選手制度を通してプロの指導を受ける場も設けています。


〇「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021」の様子
(C)STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021 実行委員会

学生の未来を支える、ドワンゴエンジニアの仕事とは?

・N予備校のプロダクトに携わるドワンゴのエンジニアとして、どのような業務をされていますか?
吉原(emyy)
私はサーバーサイドを担当しており、N予備校の改善や新機能追加、日々の運用保守部分といった業務が主になっています。

 

弊社は裁量労働制なので、自分のパフォーマンスが上がる時間に働き始め、昼頃に日礼を行います。作業自体は案件や人によってさまざまですが、具体的な担当範囲としては、N予備校のクライアント向けのAPIや、教材開発者向けの教材インポートシステム、N/S高教務システムとのインターフェイスなどの仕様検討や内部のマイクロサービスでどう作るかの設計などです。

 


〇N/S高で必修授業と課外授業の学習に利用する学習アプリ『N予備校』。N/S高生に限らず一般ユーザー向けにも提供されている。

 

・吉原様は他社、フリーランスを経てドワンゴで働いていますが、違うと感じる部分はどのあたりですか?
吉原(emyy)
一番は、エンジニア気質の方が多い事が特徴です。

 

ドワンゴは、エンジニア以外にも、PM、企画、デザイナーの方々と一緒にプロダクト開発をしていきますが、モノづくりを考えるエンジニア思考を持っていることが多く、入社して最初に驚きました。
技術がしっかり分かっていて、かつモノづくり好きな人が集まっているので、そういう雰囲気が他の会社とは違うなというのは感じています。

 

かつて経験した開発案件だと、上流工程での要件定義が第一で、エンジニアやデザイナーはそれを実現するための人。そのためプロダクトを中心に考えるというより、設計をいかに実現するかという側面があると思います。
それに比べるとドワンゴは、企画設計面でもエンジニアの声、要望が大きく反映される環境だと思っています。

 

・フロントエンドの吉田さんはいかがですか?
吉田(miyado)
基本的なマインドや働く環境はバックエンドとあまり変わりません。裁量労働制で自分のパフォーマンスの高い時間に合わせて働けるので、その辺は助かっています(笑)もちろん結果を出す、と言う事が前提ではあります。

 

保守や新機能実装の部分にも関わっていきますが、フロントエンドは、N予備校とユーザーの橋渡しとして、サービスを提供する窓口になります。そのためバックエンドと比べると、データ分析、デザイン面、機能面の設計の業務割合が多いかもしれません。
また、教職員の方々からN予備校に対するフィードバックを貰う事もあり、生徒も含めて関係者からの要望をいかに実現出来るかをハンドリングする事が、開発チーム、フロントエンド全体で考えている所かなと思っています。

 

・UI・UX周りもかなり携わっているんですか?
吉田(miyado)
そうですね、流行りや時勢含めてUI・UXは見るようにしています。
N高開校当時の2016年と比べてもユーザーのスマホアプリへの習熟度は格段に上がっていて、直感的に操作しやすい、使い心地が良いという知見は年々高まっています。
特に生徒さんは10代が多く、トレンドに対する感度も高い。UI・UX部分は、デザインチームと話し合うようにしています。

 

最近だとアクセシビリティの改善に関する重要度も上がっており、特に我々は学校教育としてアプリを提供しています。通常の学習アプリと違い、N予備校の不具合が学生の将来に直結してしまう重要な役割であるため、緊張感を持って仕事に臨んでいます。

 

・実際にドワンゴで働いていてみてどうですか?
吉田(miyado)
エンジニアリングを分かっている方が多いので、プロダクトへの理解度や実現性も高い点が働きやすいですね。
またコミュニケーション面でも、サービスと、ユーザーを念頭に考えて同じ方向を向いています。ユーザーファーストな環境は、働いていてとてもメリットだと感じています。

 

・ドワンゴではプロジェクト毎に開発体制を設けていますが、どんなメリットがありますか?
吉原(emyy)
企画やデザインの段階で、エンジニアも関わっていけることが一番大きいですね。このUIを作っておいてください、というウォーターフォール型ではなく、職種関係なく意見を出し合って決めていけるので、リリース時まで全員当事者意識を持っています。
あとはシンプルに、皆で作るプロダクトなので愛着を持てます。愛着があるから改善したい、課題が出たら絶対解決したいと思えるので、経験やノウハウが蓄積されているのも良いかなと。

 

・ドワンゴではどんな人が多いですか?
吉原(emyy)
技術が好きな人が多く、手を動かすのが好きな人が多いですね。テクノロジーが好き、エンターテインメントが好きといった遊び心がある人が沢山いるという印象です。

 

また、ユーザー目線に立っている人がやはりほとんどですね。もちろんビジネスを継続する上でビジネス視点は重要ですが、ユーザーのためにより良いものを提供したい。モノづくりを通して世の中に価値を与えたいという根っこが共通しているのかなと思います。

 

・ドワンゴとしても、N/S高としても、理想の学習とITで未来、世の中をよくするという意識が根強いんですね。
吉原(emyy)
そうですね。やはり中等教育は全員通っている道なので、課題と思っている事は各々が持っているのも大きいと思います。
生徒が取り組むレポート課題の提出時のアクセスログから見える学習サイクルの課題や、日頃の学習時にユーザーの離脱がこちらが考えるひとまとまりの学習の途中で行われる、といった課題に対してエンジニアもすぐに気づき、さらにこういう機能が欲しいなどの話も日々の雑談の中で出るなど、働くうえでのモチベーションは高いと感じています。

 

・ドワンゴのエンジニアとして働くうえで、どんな要素が必要ですか?
吉田(miyado)
サービスファースト、ユーザーファーストのマインドは大前提で、加えて自分が好きな技術を極める事が出来る人、そこにアンテナを張れる人は、機能改修の引き出しも多いです。

 

プロダクトの課題を見つける、それを実行するという過程が何より重要になるため、個人やチームのスキルも年々上がっているかなと感じています。

 

吉原(emyy)
現在の生徒は2万人を超え、プロダクトの規模はどんどん大きくなってきています。その分発生する課題も沢山あるので、その課題を分解できる力は、今のフェーズで重要なスキルだと強く感じています。

マインド面としては吉田さんと同じで、やはり生徒や教職員というユーザーの事をいかに考えることが出来るか。理想の学習環境はどうすれば作れるかという、目標を常に考えることが必要になると思います。

・入社してほしい人物像等はありますか?
吉田(miyado)
特定のスキルや技術への習熟度が高い方が嬉しいですが、どんな技術でも適応できる環境は整っています。
そのため、教育という領域を自分事として捉えることができ、目指す理想があるというモチベーションを持っていて欲しいです。

 

吉原(emyy)
同じく、教育へのモチベーションは持っていて欲しいですね。
教育って、従来のお堅いイメージがあると思いますが、N/S高として目指すのはネットで未来を良くする事です。ドワンゴが目指す目標に共感してくれ、技術を使って教育を面白くしていける方と一緒に働きたいと思っています。

 

ドワンゴが目指す、今後の展望について

・今後取り入れたいカリキュラムや技術はありますか?
吉村(sifue)
ネットを駆使した学校運営の中で、テクノロジーは常にアップデートが必要です。現在取り組んでいるVRだけでなく、AIや統計の活用は今後も続いていく部分だと思います。

 

VR教育では、今後もっとVRが世の中に浸透する事で、ユーザーの習熟度も実現可能な事も増えていきます。某SF映画で、ホログラムを使用した会議のシーンがあると思うんですが、10年後にはそれが当たり前になっているかもしれません。時代に合わせた理想の教育は何かを常に考えていこうと思っています。

 

またAIや統計という面で、現在2万名以上のユーザー情報を抱えている中、まだまだそのデータを活用できていない状態です。例えば、この授業を受けた人の進学率は〇%であるという調査分析や、おすすめ学習のレコメンドなど、実現出来る機能はどんどんアップデートしていける部分なのかなと思います。

・ドワンゴエンジニアとしての今後についても教えて下さい。
吉原(emyy)
教育に携わるエンジニアとして、N予備校を始めとしたシステム面の強化は、今後も続けていきたいです。沢山の生徒が、沢山のコンテンツに触れることが出来るよう体制面も整えていく段階なので、是非教育を技術で変えたいと思っている方と一緒に仕事がしたいです。

 

吉田(miyado)
我々開発組織としては、“未来の「当たり前」の教育を作る”というミッションを掲げています。
『N予備校』自体も、N/S高だけでなく一般ユーザーにも展開しているアプリですので、日本全国の高校生にとっても学びやすい様な開発を進めていきたいです。

 

またドワンゴは、技術のためのサービスではなく、サービスのための技術を持ったエンジニアが多い環境です。このサービスを作るにはどうするか?どうすればより生徒さんが学びやすい設計に出来るか?という点を考えることが出来る場なので、サービス第一の姿勢で技術を学びたいエンジニアにとっては最高の環境だと思います。

 

・ありがとうございました!

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