上場しているゲーム会社とは?代表的な会社や上場のメリットなどを紹介


 
ゲーム会社には株式を上場している会社と、上場していない会社があります。上場している場合、株主になって企業を支えることができる一方で、株式の買占めによる経営権の交代などが起こることもあります。
 
このコラムでは、上場している代表的なゲーム会社を紹介した上で、上場するメリットやリスクなどを簡単に解説します。
 

1. 上場している代表的なゲーム会社

この項目では、まず上場しているゲーム会社を紹介していきます。
 
そもそも「上場」とは、企業が資金調達のために証券取引所を通じて自社発行の株式を売買できる状態になることです。「上場しているのは大きな会社」というイメージがあるかもしれませんが、大きな利益を上げていても非上場の会社もありますから一概に規模や利益で上場するかどうかが決まるわけではありません。
 
・任天堂(7974)
コンシューマーゲーム機の製造・販売の最大手の一角であるだけでなく、ソフトウェアの分野でも世界に知られています。株主優待はしていないものの、多数の独自IPを持つ点や収益力などで多くの投資家から注目されています。
https://www.nintendo.co.jp/ir/
 
・ソニーグループ(6758)
ゲーム業界では、世界中に多くのユーザーを持つプレイステーションシリーズを出していることで有名です。株式の銘柄としてはAV機器の世界大手であり、映画や音楽、金融に加え、テクノロジー分野でも幅広く事業を展開しています。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/
 
・スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)
「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズなどの人気タイトルを持っています。傘下にタイトーを擁していることも銘柄の特徴となっています。代表取締役社長である桐生隆司氏は、ユーザーと真摯に向き合い、期待に応える「面白さ」を提供し続けることで、グループ全体の成長を実現すると宣言しています。
https://www.hd.square-enix.com/jpn/ir/stock/
 
・カプコン(9697)
コンシューマーゲーム機向けのソフトで実績が高く、「モンスターハンター」シリーズや「バイオハザード」シリーズなど、長く愛される人気タイトルを多数持つことが特徴です。また、デジタルコンテンツだけでなく、アミューズメント施設事業やアミューズメント機器事業、映画やアニメ、グッズなどの幅広い分野で事業を展開する強みもあります。
https://www.capcom.co.jp/ir/
 
・バンダイナムコホールディングス(7832)
ゲームの分野でも有名な会社ですが、株式としては「玩具」のテーマで知名度が高い傾向があります。また、映像制作やキャラクター、娯楽施設など幅広いジャンルを扱う点で、総合娯楽企業として認識されています。
https://www.bandainamco.co.jp/ir/index.html
 
・セガサミーホールディングス(6460)
「アミューズメント」や「パチンコ・パチスロ」のほか、「ゲーム関連」、「カジノ関連」など幅広いテーマで扱われている銘柄です。代表取締役社長の里見氏は投資家・株主に向けて、①人財 ②ユニークな事業ポートフォリオ/財務基盤 ③マルチチャンネル/トランスメディア ④ブランド/IPという4つの強みを活かして事業領域を拡大すると宣言しています。
https://www.segasammy.co.jp/japanese/ir/
 
・コナミグループ(9766)
「パワフルプロ野球」シリーズや「桃太郎電鉄」シリーズなど、強力なゲームIPを生み出してきたデジタルエンタテインメント事業に加えて、アーケード事業やゲーミング&システム事業、スポーツ事業などにも力を入れています。
https://www.konami.com/ir/ja/
 
・コーエーテクモホールディングス(3635)
「信長の野望」シリーズや「三國志」シリーズ、「大航海時代」シリーズなど、日本や世界の歴史を舞台にしたタイトルを多数生み出しています。往年の人気シリーズを持ちつつ新規IPの創造にも力を入れていますし、他者有力IPとのコラボレーションなど重層的な収益構造に強みを持っています。
https://www.koeitecmo.co.jp/ir/
 
・MIXI(2121)
SNS「ミクシィ」のほか、ゲーム業界では「モンスターストライク」シリーズのヒットで知られています。また、デジタルコンテンツの提供以外にも、スポーツ、ライフスタイル、投資などの分野にも事業を広げています。
https://mixi.co.jp/ir/
 
・ディー・エヌ・エー(2432)
2000年代に「モバゲー」で一世を風靡した企業として知られています。代表取締役社長岡村信悟氏は、投資家に向けて「人類の未来への希望につながる普遍的な価値を創造できる企業」を目指し、国境を越えて挑戦していくと宣言しています。
https://dena.com/jp/ir/
 
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)
「パズル&ドラゴンズ」シリーズや「TEPPEN」などのスマホ向けゲームのイメージが強い企業ですが、「ニンジャラ」などのコンシューマーゲーム機向けの分野も展開しています。経営方針として、新たな価値の創造や既存IPの活用を掲げています。
https://www.gungho.co.jp/jp/ir/
 

2. 会社が上場する理由


ゲーム会社の中には、創業から間もない段階で上場を目指す企業もあれば、長年にわたって非上場を維持する企業もあります。ゲーム業界はヒット作の有無によって業績が大きく変動するため、開発資金の確保や企業の信頼性向上を目的として上場を選択するケースが少なくありません。
 
一方で、上場にはメリットだけでなくデメリットも存在します。そのため、ゲーム会社が上場を目指す理由や注意点を理解しておくことが重要です。
 

2-1. 会社が上場するメリット

ゲーム会社が上場する最大の理由は、資金調達の選択肢を広げられることです。
 
ゲーム開発には多額の費用がかかりますし、その傾向は年々拡大していると言われています。近年はグラフィックの高品質化が進んでいますし、オンライン機能やクロスプレイの実装などにより、開発費が数十億円規模になることも珍しくありません。
 
株式を上場すると、投資家から資金を調達しやすくなり、新作ゲームの開発や海外展開、新規事業への投資を進めやすくなります。
 
また、企業の知名度や社会的信用が上がるのも大きなメリットです。株式を上場するには証券取引所の厳しい審査を通過する必要があるため、取引先や金融機関、求職者からの信頼を得やすくなります。
 
さらに、上場準備の過程で社内ルールや管理体制が整備されるため、組織の健全化も期待できます。
 

2-2. 会社が上場することによるリスク

上場には多くのメリットがありますが、同時にさまざまなリスクも伴います。
 
まず、上場後は四半期ごとの業績開示が求められます。ゲーム会社はヒット作の有無によって業績が変動しやすい業界ですが、株主の中には短期的な成果を重視する人もいるため、プレッシャーが強くなる場合があります。また、情報開示をするコストが上場以前より増えることにも注意が必要です。
 
さらに、株価の変動によって企業評価が可視化されるのも、ときにデメリットとなることがあります。評価が良いときには企業としてプラスが多いですが、株価が下落すると投資家や従業員に不安が広がりますし、採用活動に悪影響が出るリスクもあります。
 

2-3. 会社が上場するのに必要なもの

会社が株式を上場するためには、証券取引所が定める要件を満たし、厳しい審査を受ける必要があります。要件は市場によって異なりますが、上場時の見込み株主数や流通株式数、株価総額や純資産の額など、多数の項目が存在します。
 
また、審査を通過するには企業の継続性や収益性、経営の健全性などが求められますし、適切な情報開示も必須です。ほかにも内部管理体制の構築や会計処理、コーポレート・ガバナンスの整備など会社として取り組むべきことが多数存在します。そのため、詳細な予定を立てて、計画的に進めなければ上場を果たすことはできません。
 
ちなみにゲーム会社の場合、IPの管理体制や収益モデルの安定性は評価ポイントとなるため、上場前からIPを育てておくことも大切です。
 

3. ゲーム会社が上場しているかどうかは就職・転職面でも重要?

就職・転職活動において、企業が上場しているかどうかは確認しておきたいポイントの一つです。
 
上場企業は財務情報や事業内容を公開しているため、企業研究がしやすいメリットがあります。また、ガバナンスやコンプライアンスが整備されている傾向もあり、働く環境の良さも期待できます。
 
しかしゲーム業界では、上場の有無が、必ずしも会社の安定性や規模を示すわけではない、ということも知っておく必要があります。
 
上場していないゲーム会社でも長年安定的に経営しているところはありますし、上場企業でもヒット作に恵まれなければ不安定になることもあるからです。
 
そのため、就職先を選ぶ際は上場・非上場だけで判断するのではなく、売上推移、利益率、主力タイトル、開発の方向性、福利厚生の充実度などを総合的に確認することが大切です。
 

4. まとめ

上場しているゲーム会社の紹介や、上場するメリットやリスクなどを解説しました。ゲームファンにとっては、ゲーム会社が上場している場合、その会社特有の株主優待を受けることができたり、株式を購入して経営を応援したりすることが可能です。また、自分自身が就職や転職を目指す会社の株式を購入することで、経営状態に関心を持つこともできます。
 
この機会に、興味があるゲーム会社が上場しているかどうか調べてみてはいかがでしょうか?
 

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