上場しているゲーム会社とは?代表的な会社や上場のメリットなどを紹介
ゲーム会社には株式を上場している会社と、上場していない会社があります。上場している場合、株主になって企業を支えることができる一方で、株式の買占めによる経営権の交代などが起こることもあります。
このコラムでは、上場している代表的なゲーム会社を紹介した上で、上場するメリットやリスクなどを簡単に解説します。
目次
1. 上場している代表的なゲーム会社
この項目では、まず上場しているゲーム会社を紹介していきます。
そもそも「上場」とは、企業が資金調達のために証券取引所を通じて自社発行の株式を売買できる状態になることです。「上場しているのは大きな会社」というイメージがあるかもしれませんが、大きな利益を上げていても非上場の会社もありますから一概に規模や利益で上場するかどうかが決まるわけではありません。
・任天堂(7974)
コンシューマーゲーム機の製作・販売の最大手の一角であるだけでなく、ソフトウェアの分野でも世界に知られています。2021年4月現在、任天堂は株主・投資家に向けて、独創の精神や柔軟性、自社の強みを生かした娯楽の提案などをアピールしています。
https://www.nintendo.co.jp/ir/
・ソニーグループ(6758)
ゲーム業界では、世界中に多くのユーザーを持つプレイステーションシリーズを出していることで有名です。株式の銘柄としてはAV機器の世界大手であり、映画や音楽、金融のほかに、テクノロジーの分野でも広く興味を持たれています。
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/IR/
・スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)
「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズなどの人気タイトルを持っています。傘下にタイトーがあることも銘柄の特徴となっています。代表取締役社長松田氏は、投資者に向けて革新的で創造的なエンタテインメントを届けると宣言しています。
https://www.hd.square-enix.com/jpn/ir/stock/
・カプコン(9697)
コンシューマーゲーム機向けのソフトで実績が高く、「モンスターハンター」シリーズや「バイオハザード」シリーズなど、長く愛される人気タイトルを多数持つことが特徴です。またコンシューマー機だけでなく、近年はスマホ向けアプリにも力をいれています。
・バンダイナムコホールディングス(7832)
ゲームの分野でも有名な会社ですが、株式としては「玩具」のテーマで知名度が高い傾向があります。また、映像制作やキャラクター、娯楽施設など幅広いジャンルを扱う点で、総合娯楽企業という認識もされているようです。
https://www.bandainamco.co.jp/ir/index.html
・セガサミーホールディングス(6460)
「アミューズメント」や「パチンコ・パチスロ」のほか、「ゲーム関連」、「カジノ関連」など幅広いテーマで扱われている銘柄です。代表取締役社長の里見氏は投資家・株主に向けて、持続的な企業価値向上に励むことを宣言して投資を歓迎しています。
https://www.segasammy.co.jp/japanese/ir/
・コナミホールディングス(9766)
「ゲームソフト」や「ゲーム関連」などのテーマで扱われるほかに、投資家には「フィットネスクラブ」や「ホームヘルスケア」などスポーツ関連事業を展開していることも知られています。また、「カジノ関連」や「介護関連」などの分野から知る人もいるようです。
・コーエーテクモホールディングス(3635)
「信長の野望」シリーズや「三國志」シリーズ、「大航海時代」シリーズなど、日本や世界の歴史を舞台にしたタイトルを多数生み出しています。株式のテーマとしては「ゲーム関連」、「ゲームソフト」のほか、「eスポーツ」などでも扱われています。
https://www.koeitecmo.co.jp/ir/
・ミクシィ(2121)
SNS「ミクシィ」のほか、ゲーム業界では「モンスターストライク」シリーズのヒットで知られています。近年は新ブランドとして「XFLAG」というエンターテイメント事業を立ち上げたことも話題になりました。会社としては広告事業も展開しています。
・ディー・エヌ・エー(2432)
「モバゲー」の運営で知られており、投資家には「ソーシャルゲーム」「ソーシャルメディア」などのテーマで扱われる銘柄です。事業としてはAIの分野にも進出していることや、プロ野球の球団を運営していることでも知名度が高い企業です。
・ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)
「パズル&ドラゴンズ」シリーズや「TEPPEN」などのスマホ向けゲームのイメージが強い企業ですが、「ニンジャラ」などのコンシューマー機向けの分野も展開しています。テーマとしては「スマホゲーム」のほか「位置情報ゲーム」「萌え」などでも扱われています。
https://www.gungho.co.jp/jp/ir/
2. 会社が上場する理由
ここからは、会社が上場することの理由やメリット、リスクなどを解説します。
2-1. 会社が上場するメリット
上場すると資金調達がしやすくなることや、上場のための審査を通過した企業であるという信頼性を得られること、知名度が上がることなどのメリットがあります。また、株式売却で経営陣の利益が得られますし、やり方によっては従業員に還元することも可能です。
2-2. 会社が上場することによるリスク
上場すると情報開示を求められるので社会的責任が生じますし、管理の手間もあります。また、株式の買占めによって実質的経営権を失うこともリスクと言えるでしょう。
2-3. 会社が上場するのに必要なもの
上場をするためには、東証第一部や二部、マザーズやJASDAQなどの審査を通過する必要があります。基準はそれぞれ異なりますが、株主数や流通形式、時価総額や純資産などを満たした上に、内部管理体制や成長性などが問われます。
3. まとめ
上場しているゲーム会社の紹介や、上場するメリットやリスクなどを解説しました。ゲームファンにとっては、ゲーム会社が上場している場合、その会社特有の株主優待を受けることができたり、株式を購入して経営を応援したりすることが可能です。また、自分自身が就職や転職を目指す会社の株式を購入することで、経営状態に関心を持つこともできます。
この機会に、興味があるゲーム会社が上場しているかどうか調べてみてはいかがでしょうか?
ゲーム業界経験者が転職するなら
GAME CREATORSを運営しているリンクトブレインでは、ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスを提供しています。
ゲーム業界に精通したコンサルタントが、非公開求人を含む3,400件以上の求人の中から、あなたの希望や適正にあった最適な求人をご紹介します。
あなたの転職活動を成功に導くためにサポートいたしますのでお気軽に登録してください!