ゲームにおける「サマーセール」とは?プラットフォーム別大型セールの特徴


 
今回は、ゲームのメーカーやプラットフォームが開催する「セール」について解説し、特に注目度が高い「サマーセール」を中心にメリットや注意点などを紹介します。サマーセール以外のセールや、過去のセールで安く販売されて話題を呼んだタイトルなどについても記載しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
 

1. ゲーム好きの間で知られる「サマーセール(サマセ)」とは

この項目では、まず「サマーセール(サマセ)」 について解説します。そもそも英単語の「sale」は、販売、売却などのほか、特売、安売りという意味を持っています。そのため、「サマーセール」は、文字通り「夏の特売」を意味しています。
 
世の中では衣服や家電などあらゆる商品が季節ごとにセールを行って集客につなげていますが、ゲーム業界でも春夏秋冬の季節やクリスマスなどのイベント時期にセールを行うことが通常化しています。
 
特に割引率などが決められているわけではありませんが、季節のセールではSteamのサマーセールが取り扱いタイトルの多さやプライスダウンの規模の大きさで、世界的に広く知られています。
 

2. 2023年7月以降のサマーセール

この項目では、2023年7月以降に開催される各社のサマーセールの情報を記載します。
 

2-1. Steam

2023年の7月以降にSteamが行う公式セールとしては、6月29日~7月13日の「サマーセール」や、7月24日~7月31日の「ステルスフェス」があります。また、8月7日~8月14日の「ビジュアルノベルフェス」、8月28日~9月4日の「ストラテジーフェス」なども発表されています。
 

2-2. PS Store

PS Storeでは「夏先取りセール」が6月21日~7月5日まで行われます。また例年の傾向を見ると「セール襲来中」というセールが7月7日~7月21日頃、「サマーセール」が7月21日~8月18日頃に行われることが予想できます。
 

2-3. ニンテンドーeショップ

2023年6月23日現在、ニンテンドーeショップのホームページを見てもサマーセールの告知はありません。しかし例年サマーセールは開催されていますし、2022年には8月1日から8月16日の期間に「Nintendo Switch サマーセール 2022」が開催されました。
 

2-4. Amazon

Amazonではプライム会員限定の「プライムデー」が7月11日0時~7月12日23時59分まで開催されます。また「先行セール」が7月9日0時~7月10日23時59分まで行われます。
 
さらに、8月には「タイムセール」が開催されることが多く、2022年は8月27日9時~8月29日23時59分まで開催されました。
 
Amazonのセールはゲームに限定しないので、この時期にパソコンやゲーム機、周辺機器などを購入するゲーマーも多数見られます。
 

3. サマーセールだけではない?その他のセールと規模

Steamではサマーセールだけでなく、様々な時期にセールが開催されています。そこでこの項目では、サマーセール以外のセールについて解説しましょう。
 

3-1. 大規模セール

大規模なセールとして有名なのは、「サマーセール」と「ウインターセール」です。この2つのセールでは特に対象ゲームが多く、価格も安くなるのでゲームファンとしてはチェックしておくことをおすすめします。
 
2023年の「サマーセール」は6月29日~7月13日と発表されています。一方、「ウインターセール」は12月21日から2024年1月4日までの2週間にわたって行われます。
 

3-2. 中規模セール

「サマーセール」と「ウインターセール」より規模は小さいですが、対象ゲームも多く、ゲームによっては値下げ幅もかなり大きいので見逃せないイベントです。
 
具体的には、3月中旬から下旬に開催される「スプリングセール」、10月下旬から11月上旬の「帰ってきたSteam絶叫フェス(ハロウィン)」(2023年は10月26日から11月2日)、11月中旬から11月下旬の「オータムセール」(2023年は11月21日から11月28日)の3つをチェックしましょう。
 

3-3. 小規模セール

Steamでは、上記の大規模、中規模ほどの扱いではなくても、小規模のセールをしばしば開催しています。具体的には、デイリーの「スペシャルセール」や「Weekend Deal」、「ゲリラセール」などです。
 
日程が不明瞭なものもあるので、ときどきチェックしてみることをおすすめします。
 

4. 過去のサマーセールの代表的なタイトル(2022年)

この項目では、過去のサマーセールで扱われた代表的なタイトルについて解説しましょう。
 

4-1. Sekiro: Shadows Die Twice – GOTY Edition

2019年にリリースされ、多数の賞を獲得したフロム・ソフトウェアの代表作、「Sekiro: Shadows Die Twice – GOTY Edition」が、2022年のサマーセールでは、50%OFFで販売されました。8,360円が4,180円ですから、値引き幅が大きいだけでなく、金額的なお得感も絶大です。
 

4-2. Ghostwire: Tokyo

2022年3月にリリースされたばかりの「Ghostwire: Tokyo」も、2022年のサマーセールにて50%OFFで販売されました。「Ghostwire: Tokyo」は三上真司氏が在籍していた時期のTango Gameworksで作られたタイトルで、2022年の日本ゲーム大賞優秀賞を獲得した話題作です。
 
その作品が、通常価格8,778円から4,389円にプライスダウンしていたのですから、未入手だったユーザーにとっては嬉しいサプライズだったでしょう。
 

4-3. モンスターハンターライズ

2022年6月にカプコンからリリースされた「モンスターハンターライズ」の大型拡張コンテンツ「モンスターハンターライズ:サンブレイク」が49%OFFで配信された点でも、2022年のサマーセールは大きな話題になりました。また、シリーズの前作である「モンスターハンター:ワールド」も50%OFFで販売されていました。
 

4-4. Frostpunk

2020年2月にリリースされ、難易度が高いサバイバルゲームとして話題になった「Frostpunk」は、2022年のサマーセールで75%OFFにて販売されました。極寒の地で飢えや寒さからの生き残りを目指すこのゲームは、夏の暑さを目前に控えた「サマーセール」の時期に適したチョイスだったことでしょう。
 

5. サマーセールなどの大規模セールがもたらすメリット・注意点

この項目では、サマーセールなどの大規模セールによって得られるメリットや注意点を、ユーザーと開発者の両面から解説します。
 

5-1. 【ユーザー側】サマーセールなどのメリット

ユーザーにとってセールの最大のメリットは、何と言ってもゲームを安く購入できることです。熱狂的に支持するタイトルであればセールを待たずに定価で購入する人は多いでしょうが、誰しも無限にお金をつかえるわけではありません。そのため、「プレイしたいけど経済的にちょっと手が出ない」というタイトルが安く買えるなら、その機会を見逃す手はありません。
 
特にSteamのサマーセールのように大規模であれば、話題のタイトルが50%から75%OFFといった具合にかなり安く買えることも多いので、経済的なメリットは絶大です。また、欲しかったタイトルを入手したときの喜びも大きいでしょう。
 
さらに、大型セールが行われればユーザー同士での会話が盛り上がりますし、ゲーム業界全体がお祭り的な活気を帯びます。メディアで取り上げられることも増えるので、お祭り感を味わえることも、定期的な大型セールの楽しみとなっています。
 

5-2. 【ユーザー側】サマーセールなどの注意点

ユーザーとしてセール時期に注意すべきなのは、「安い!」という気持ちで買いすぎて積みゲーが増えることでしょう。経済的に問題なければ、「消化できないゲームが増えた」という反省で済みますが、日常生活に支障をきたすほど出費してしまうこともあり得ます。そのため、衝動買いしがちな人は、購入額の上限を決めておくなど工夫することをおすすめします。
 
また、「セールまで待てば安く買える」と考えることは、通常価格で購入する気を無くすことにもつながります。すると、結果的にセールの時以外に購入するゲームが減って、ゲーマーとしての日常の楽しみが減るということもあり得ます。
 

5-3. 【開発者側】サマーセールなどのメリット

サマーセールなどの特定の時期に盛り上がるイベントがあると、ユーザーの購買意欲が上がることは開発者にとって大きなメリットでしょう。プライスダウンがメディア等で話題になるような大型タイトルであれば、それ自体が宣伝効果となりますし、実際にプレイする人も増えるので自社と自社作品を評価してもらうチャンスとなります。
 
また、メディアで話題になるようなタイトルは無くても、通常は自社タイトルに関心を持ってくれないユーザーが、安いことやお祭り感覚で購買意欲が増しているので、入手してくれるチャンスが上がります。そのため、会社の規模に関わらず、ゲーム会社にとっては購買数を伸ばすチャンスとなるでしょう。
 

5-4. 【開発者側】サマーセールなどの注意点

「セール」では「価格を下げて販売するのが当然」という空気が醸成されます。しかし、安く売れば1本あたりの利益は下がります。一方、プライスダウンを期待してアクセスしたユーザーとしては、わずかな値引き率では購買意欲を刺激されません。
 
そのため、いくらで売るかを設定するのは、すべてのゲーム会社が悩むところでしょう。もちろんそれぞれのゲームの開発費や会社の財政状態は異なるので、「〇%OFFが正解」といった答えはありません。
 
また、Steamなどのプラットフォームを利用していれば手数料もありますから、その点も考慮しなければなりません。これらの点を総合して、しっかりと価格を決めることがセールに望む上では必須です。
 

6. まとめ

Steamやゲーム会社が行っている「セール」について解説しました。季節ごとの大型セールはあらゆる業界で行われますが、ゲームの場合は配信で販売されるので、Steamなどの有名プラットフォームが主催すれば世界規模のイベントとなります。ユーザーとしては話題のタイトルを大幅に安く買えるチャンスですが、買いすぎへの注意が必要です。
 
また、ゲームを開発し販売する側としては、セールは話題性などで販売数を伸ばすチャンスであるとともに、価格をどのように設定するかが大きな課題となります。
 
ユーザーも開発者もそれぞれのメリットや注意点を踏まえて、セールを上手に利用することが重要です。
 

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