ゲーム業界での転職にはSNS活用が便利!?活用のポイントと注意点
SNSは日常のコミュニケーションや情報収集の手段として、多くの人に浸透しています。しかし近年、転職に役立つツールとしてもSNSが利用されるケースが増えていることは御存知でしょうか?
転職シーンでのSNSの利用はどの業界でも始まっていますが、特にゲームやIT、Web関連業界はもともとSNSとの相性が良いので、利用されやすい傾向があります。
そこでこのコラムでは、ゲーム業界での転職にSNSが活用されている理由や背景、メリットや利用上の注意点などを解説します。
目次
1. なぜ転職にSNSを活用する必要があるのか?
SNSが転職に活用されるようになった背景には、若者の行動の変化があります。
情報収集の手段として、少し前にはGoogleなどの検索エンジンを利用することが一般的でした。しかし近年の若者は、情報収集もSNSで行う傾向が強くなっています。ホームページ等に企業が行う公式発表よりも、若者にとってはSNS上の記載の方が「リアル」と映るからです。
企業もこの点を踏まえて、SNSを使った採用活動に乗り出しています。SNSを使えば、企業としては転職希望者とダイレクトに接触できるため、このような動きを、「ダイレクト採用」とも言います。また、「SNS採用」や「ソーシャルリクルーティング」といった言葉もおおむね同じ活動を指します。
SNSを使えば企業からの発信は容易ですし、ブランディングや認知度のアップにも役立ちます。また、転職市場に直接接していない潜在層に関心を持たせることもできますし、関心をもった人との接触も容易です。
また、企業がSNSを使った採用活動に前向きなのは、転職市場が活況なことも影響しています。かつては当たり前だった終身雇用の時代が終わったことは、さまざまな人が指摘していますが、実際に転職率が上がっていることは統計的に示されています。転職の理由は勤め先への不満もありますが、キャリアアップやワークライフバランスの充実を考えて転職する人も少なからず存在します。
このような背景から転職市場に優秀な人が存在する傾向も上がっているため、企業としても無視できなくなっているのです。
2. ゲーム業界での転職とSNSの相性
もともとゲーム好きな人はPCやスマートフォンを使っていることが多いですし、ゲーム関連の情報をSNSで収集することも一般的です。
また、ゲーム会社側もSNSを使ってゲームの情報拡散を行うことが日常化していますし、ほかの業界よりWebやITに明るい人が多いことがその現象に拍車をかけています。
ゲーム会社としては、SNSを使うことで情報発信のコストを抑えることができますし、イベントの告知やメンテナンス情報などもリアルタイムで発信できる便利さがあります。つまり、そもそもゲーム業界とSNSは相性が良いのです。
そのうえ、ゲーム業界への転職希望者もSNSの利用頻度が高いことを考えれば、SNSを使った採用活動や転職活動が行われているのは、ごく自然なことと言えるでしょう。
また、X(旧Twitter)などのハッシュタグを利用するSNSであれば、企業側も転職希望者側もそれぞれが求める相手にコンタクトしやすいメリットがあります。例えば「#3Dデザイナー」や「#ゲームプログラマー」といったハッシュタグで相互認識できれば、転職へのハードルを非常に低くできます。
3. 転職を考慮した上で活用されやすいSNSの種類
この項目では、転職を考慮したうえで活用しやすいSNSの種類を紹介し、それぞれの特徴を解説します。
3-1. X(旧Twitter)
ユーザー数が多く、ゲーム会社が情報拡散の手段としても広く使っているのがX(旧Twitter)です。
とはいえ、多くの人は情報収集に利用していて、何かを発信する手段として利用している人は多くはありません。そのため、自分なりの書き込みをして、ある程度のフォロワーを獲得している人はライティングスキルがある人、テキストを介したコミュニケーションができる人として企業の目を引くこともできます。
ただし、誹謗中傷や迷惑行為の露出などでフォロワーを増やしている人とは企業は距離を置きますから、その種の行為は厳禁です。またXはハッシュタグを使うことで、企業側も転職希望者側も求める相手につながりやすいメリットがあります。
3-2. Facebook
Facebookは若者の利用率が低いSNSとして知られていますが、その点はむしろ転職に有利な特徴です。Facebookは経営者層の利用率が高い特徴を持っており、ゲーム会社の社長や幹部と直接コンタクトできる機会を作りやすいからです。
また、X(旧Twitter)より実名率が高いことで企業のキーマンを見つけやすいので、転職目的でSNSを使う人には有利です。ぜひ気になるゲーム会社の経営者や幹部を見かけたら、「いいね」をつけるだけでなくコメントを書き込んで認知されるよう努めましょう。
ただし、書き込みはネガティブな内容を避け、相手への応援や肯定的な意見、社会人として恥ずかしくない質問などに限定することをおすすめします。
3-3. LinkedIn
今回紹介するSNSの中では利用者数は少ないですが、もともとビジネス特化型のSNSなので、転職目的では優位性があります。一般企業の経営者層の利用は少ないですが、ゲーム関係の経営者であればほかの業種より多いことが期待できます。
また外資系の企業の利用率は非常に高いので、外資も視野に入れている人なら登録は必須です。登録してプロフィールを書き込んでおけば興味をもった人からスカウトがくることもあるので、ぜひご利用ください。
3-4. Instagram
個人向けのビジネスを展開している企業の利用率が高く、企業の広告発信の場としての利用数はX(旧Twitter)より高いとする調査もあります。また企業が利用する場合は、社内の様子やイベント風景などの投稿にも利用されがちです。
若者の利用率が高いことに着目して、企業側が転職の潜在層にリーチする手段として利用するケースも見られるので、無視できない特徴をもっています。
4. ビジネス型SNSの転職での活用のポイント
ビジネス型SNS、つまりLinkedInを利用する場合、ゲーム会社の目に留まるように、プロフィールを充実させることをおすすめします。できることや経験値、得意なことや仕様ツールなどを明確化しておけば企業としてもスカウトしやすくなります。
とくにLinkedInには「クリエイターモード」があり、自分のスキルや実績を効率よく発信できます。この点を考えれば、ゲーム開発をする人にとってLinkedInは非常に便利なツールです。
ただし、書き込んだ情報が古いまま放置されていると印象が良くないので、情報は定期的に更新するよう心がけましょう。
5. プライベートのSNSアカウントを転職で活用するポイント
たとえばX(旧Twitter)を転職活動に使用する場合、ハッシュタグ(#)の利用が欠かせません。転職活動をしているのであれば、#転職活動中、#転職活動、#転職といったハッシュタグをつけて発信することで企業に見つけてもらいやすくなります。
また、ゲーム関連のスキルや経験を持っている人や、職種を限定したい人は#ゲームクリエイター、#ゲームプログラマーなど具体的な職種を書き込む手もあります。
企業側が#エンジニアの人と繋がりたい、といった書き込みをしている例も見られるので、SNSを使った採用活動をしている会社を見つける際にもハッシュタグは便利です。
ハッシュタグで注目企業を見つけたら、DM(ダイレクトメッセージ)を使って企業と連絡を取り、採用活動について尋ねてみましょう。ただし、プライベートで利用しているSNSであっても、企業に接触する際はビジネスマナーをわきまえた書き方をするよう注意してください。
6. SNS経由でゲーム業界に転職を目指すメリット
ゲーム業界での転職でSNSを使う場合、複数のメリットがあります。
まず、当コラムの「プライベートのSNSアカウントを転職で活用するポイント」で記載したように、ハッシュタグでSNS採用をしているゲーム会社を探し出せるメリットがあります。
また、SNSを利用すると自分の側から発信して、企業に声を掛けてもらえるメリットもあります。特にゲームに関連する仕事をする人なら、自分の作品をアップしてアピールできますし、作品やポートフォリオなどを掲示しているサイトに誘導することも可能です。
このように、クリエイターにとってSNSは転職活動の大きな武器として役立つので、ぜひ上手に利用してください。
7. SNS経由でゲーム業界に転職を目指す際の注意点
ここまでの項目ではSNSを使った転職活動の特徴やメリットを書いてきました。しかし、SNS経由でゲーム業界への転職を目指すことには注意点もあります。そのため、ぜひこの項目もしっかり読んでからSNSを使った転職活動を始めてください。
まずSNSを使用する場合の基本的な注意点として、個人情報の露出に気を付ける必要があります。企業に注目してもらいたい、という気持ちがあると情報を増やしたくなりますが、不特定多数の人が見ることを踏まえて、住所や電話番号などを直接公開することは避けましょう。
また、発信する情報にも注意が必要です。他者への誹謗中傷や不確かな情報の発信は企業にとってNG項目なので、書き込まないようにご注意ください。さらに愚痴やネガティブな書き込みも、転職目的での利用には好ましくありません。
現職がある状態で転職活動をしている人が注意すべき点があります。SNSで発信することによって転職活動をしていることが現在の職場にバレると、立場が悪くなるかもしれません。そのため身バレによるマイナスを懸念する人は、直接的な発信には十分気をつけましょう。匿名であっても内容によって身バレするリスクはありますから、企業名や個人を特定されるような内容は、転職候補企業にDMする以外には使わない方が良いです。
さらに、自分が関わった仕事であっても、勤務先の情報をうかつに開示すると、場合によっては罪を問われる可能性もあるので、絶対に避けましょう。
8.まとめ
ゲーム業界での転職にSNSを使うことの意味やメリット、注意点などをまとめました。
近年、企業がSNSを使って採用活動を行う傾向は増していますし、そもそもゲーム業界とSNSは相性が良いので、上手に利用すれば効率的な転職ができます。
ただし、SNSを使った転職活動には注意点もあるので、活動を開始する前に当サイトをよく読んで、トラブルのない転職活動を心掛けましょう。
また、SNSによるコネクションが難しいという方でも、転職エージェントを利用すれば希望のゲーム会社に就職できる可能性は大きく上がります。「G-JOBエージェント」は、ゲーム業界に特化した転職エージェントなので、SNSによるマッチングと縁が無いという方にもフラットな可能性を提示してくれます。SNSの利用と併用することでも転職成功率を上げられますので、ぜひ登録してみてください。
ゲーム業界経験者が転職するなら
GAME CREATORSを運営しているリンクトブレインでは、ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスを提供しています。
ゲーム業界に精通したコンサルタントが、非公開求人を含む3,400件以上の求人の中から、あなたの希望や適正にあった最適な求人をご紹介します。
あなたの転職活動を成功に導くためにサポートいたしますのでお気軽に登録してください!