転職に際して空白期間（ブランク）がある場合、企業からマイナス評価を受けるリスクがあります。そこでこのコラムでは、ゲーム業界に転職する際に空白期間がどのように影響するかを解説し、マイナス評価を受けないための対策も紹介します。
空白期間が気になっている人はぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
1. ゲーム業界での転職で空白期間（ブランク）はどのように評価される？
転職時に空白期間（ブランク）がある場合の評価は、ゲーム業界であってもほかの業界と同様です。どんな業界、業種でも、空白期間がプラス評価されることはほとんどありませんし、期間や理由によってはマイナス評価される可能性があります。
そのため空白期間がある場合、できるだけマイナス評価されないための伝え方などを考えて転職活動を行うべきでしょう。
1-1. 一般的にマイナス評価にならない空白期間のボーダーライン
ここでは空白期間がマイナス評価となるボーダーラインがどの程度かを記載します。
まず、大前提として3ヶ月未満の空白期間であれば問題視されることはほとんどありません。これは転職活動には一般的に3ヶ月程度かかることが普通だからです。
ただし、上記は一般的な考え方であり、3ヶ月の空白期間でも問題視する面接官や採用担当者がいないとは言い切れません。それを踏まえると、本当に転職に3ヶ月を要したのであれば、その旨をきちんと説明しておく方が賢明でしょう。
さらに「辞める会社とは言え在職中に転職活動をするのは不誠実と考えて在職中は勤務に専念し、辞めてから転職活動を始めた」と説明すれば誠実さのアピールにもなります。
なお、上記で3ヶ月程度は問題ないと書きましたが、問題視されるボーダーラインはどの程度でしょうか？目安として空白期間が半年を超えると、マイナス印象を受ける可能性が高いと考えるべきでしょう。これに面接官や採用担当者の個人差を加味すると、3ヶ月を超える空白期間がある場合はマイナス評価を受けないための明確な説明をした方がよいと考えてください。
2. なぜ空白期間はマイナス評価になりやすい？企業目線での懸念
この項目では、空白期間がなぜマイナス評価の要因になるのかを、企業目線で解説します。転職活動をするうえで企業側の心理を推し量ることは重要なので、ぜひ以下に目を通してください。
2-1. 労働意欲自体が疑問視されるため
職業の空白期間がある場合に企業が懸念する最大のポイントは、「勤労意欲が薄い人物なのでは？」という点です。言い換えると「勤勉さに欠ける可能性がある人は雇いたくない」、「懸命に働いてくれる人を採用したい」ということでしょう。
2-2. 空白期間で労働の感覚が鈍り即戦力にならないのではないかと思ってしまうため
空白期間が長いと、「休んだ間に労働の感覚が鈍っているのでは？」、「だらだら過ごすことが身についてしまって、即戦力としては厳しいのでは？」といった点を懸念する企業もあります。
2-3. 他に人材として致命的な部分があり空白期間になったのではないかと疑ってしまうため
空白期間があるのは、人材として何らかの問題があるからではないか、と疑う企業もあります。
例えば、心身に何らかのトラブルがあって仕事を休みがちとか、社会生活をする上でのスキルが不足していることを疑う採用担当者もいるかもしれません。仮に健康上の問題があれば正直に伝えるしかありませんが、誤解によってマイナス評価を受けるのは好ましくないため、悪い評価を受けないように書類や面接で説明しましょう。
3. 空白期間が目立つ場合でも不利にならない理由例
ここでは、ある程度の空白期間があっても転職活動上マイナスとならない理由を紹介します。
3-1. 資格取得・キャリアチェンジの勉強といった「前向きな理由」
例えば、「異業種への転職を成功させるために資格取得に時間をかけた」、「キャリアチェンジのために勉強していた」といった前向きな理由であればマイナス評価はされにくく、内容や成果によってプラスに評価される可能性もあります。
これらの場合、どのような勉強をして何を得たのかを明確に示すことが重要です。例えば、「エンジニアとしてキャリアアップするために、時間をかけて勉強して合格率が非常に低い資格を取得した」といった流れであればマイナス評価はされないと思われます。資格取得であれば空白期間中に受験したことや合格証を提示すること、何らかのスクールで学んだのであればその記録を見せて、「言い訳」でないことを実証してください。
ただし、資格取得や勉強が評価されるのは、転職希望先の業務とマッチしている場合のみです。例えば苦労してワインソムリエの資格を取ったとしても、ゲーム業界でプログラマー志望の人であった場合、「趣味に時間をかけていた」としか受け取られません。もちろん趣味であっても、その情熱を傾ける力が評価されることはありますが、伝え方次第となります。
3-2. ケガ・病気・出産育児といった「自分起因のやむを得ない理由」
ケガ、病気、出産・育児など、就労できない明確な理由があれば、人間としてマイナス評価されることはないでしょう。
ただし、ケガや病気がまだ回復していない場合、転職活動上のマイナス要因にはなり得ます。とはいえ、それを隠して転職しても自分自身が苦労する可能性がありますし、企業側からの信頼も失います。そのため、就労するうえで健康上の配慮を希望する場合や、定期的な通院が必要な場合などはその旨を正直に伝えましょう。
3-3. 家族の介護といった「環境起因のやむを得ない理由」
家族の介護や地震、水害などに被災した場合など、環境に起因するやむを得ない理由であればマイナス要素になることはないでしょう。
この場合も企業が懸念するのは、「事情が継続しているのかどうか」です。日本全体で少子高齢化が進んでいることは明らかですから、親の介護が継続していることを理由に採用しない企業はあまりないとは考えられます。
とはいえ企業側が「頻繁に休む人は雇用したくない」と思うのはやむを得ないことですから、就労できない曜日や時間帯がある場合は正直に伝えましょう。
4. 空白期間の理由が特に無い場合のフォローのポイント
ここからは、ある程度の空白期間があり、しかも特に理由がない場合にどのようにフォローするかを提案します。
4-1. まずは嘘をつかず空白期間を好意的に捉えられる表現を考える
まず大前提として、噓をつかないことが重要です。「健康状態が悪かった」、「勉強していた」といった噓をついてそれが面接中などにばれた場合、気まずいだけでなく双方の貴重な時間を無駄にします。
そのため嘘はつかず、しかしできるだけ好意的にとらえられる表現をすることを重視しましょう。
4-2. 空白期間が自分にとって必要だったものだと伝える
空白期間が自分にとって必要だったこと、有意義だったことを伝えることでマイナス印象を緩和できます。
休養したことや、転職に時間をかけたことがプラスに作用していることを上手にアピールできれば、好印象を得られる場合もあります。
4-3. 空白期間が労働意欲に影響していないことをアピールする
空白期間がある場合、企業としては労働意欲が薄いことを懸念しますし、その不安は空白期間が長いほど増します。それを踏まえて、空白期間はあっても高い労働意欲を持って転職活動をしていることは明確にアピールしましょう。
4-3-1. 特に理由のない空白期間がある場合の回答例
ここまでに書いてきたことを踏まえると、空白期間が無駄ではなかったこと、労働意欲があることなどのアピールが重要です。それを考えると以下のような回答が望ましいでしょう。
①前職が長時間残業を強要する会社だったので、退職時には心身が疲弊していました。しかし、〇ヶ月間積極的に休養したことで、今は勤労意欲がみなぎっており、御社の○○で一日も早く貢献したい気持ちでいっぱいです。
※前職のネガティブな体験を語る場合はあくまでも端的に、理性的にまとめましょう。愚痴や恨み言が前面に出すぎるとマイナス印象を持たれますし、苦労話が長いとネガティブなイメージが増すばかりです。
②転職活動開始時には○○系の職種を考えていましたが、転職活動を行う中で自分のスキルを見直し、御社の△△であれば活躍でき、業績に貢献可能と考えました。
※この種類の回答の要点は、転職希望先の業務や強みを理解し、自分のスキルや経験とマッチしていることです。転職先の調査と自分のスキルのたなおろしができていないとちぐはぐなアピールに終わってしまいますから、事前の準備が重要です。
4-4. 空白期間を重視しない企業への応募やフォローが上手な転職エージェントに頼る
空白期間があっても、それを重視しない企業が存在すれば転職活動がスムーズになります。とはいえ、求人情報にどの程度の空白期間が問題ないのかを記載している企業はありませんし、書いてあったとしても採用担当者が空白期間がある人にネガティブなイメージを持っている可能性もあります。
このような問題にスムーズに対処したい人には、転職エージェントの利用をおすすめします。企業とのつながりをもつ転職エージェントであれば企業ごとの採用傾向を把握していますから、空白期間をあまり問題視しない企業を紹介してもらえるからです。
4-4-1. 空白期間が気になる人は「G-JOBエージェント」がおすすめ
ゲーム業界への転職で空白期間（ブランク）が気になっている人は、ぜひ「G-JOBエージェント」をご利用ください。ゲーム業界に精通しているG-JOBエージェントであれば転職希望者の事情を踏まえて活躍できる企業を紹介してくれますし、企業側のニーズも細かく把握しているので、転職希望者と企業の双方にプラスとなります。
また、G-JOBエージェントは多数のゲーム会社に太いパイプをもっているので、非公開求人も多数あつかっています。ゲーム業界への転職を考えるなら、G-JOBエージェントがおすすめです。
5.まとめ
空白期間（ブランク）があるときの転職について、企業が懸念する点や対応の仕方などをまとめました。空白期間が長いと労働意欲の低さや何らかのトラブルがあることを懸念する企業はあるため、書類提出時や面接時にしっかりフォローすることが重要です。
とはいえ、個人では十分なフォローができるかわかりませんし、企業側が空白期間をどの程度不安視しているかも確認しようがありません。
そのため空白期間がある人は、業界に精通した転職エージェントを使って、スマートに転職活動を進めましょう。
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