ゲーム業界での転職活動中に複数内定が出たら?適切な対応と注意点
転職活動においては、「なかなか内定がもらえない」と悩むことがある一方、同時期に複数の内定が出ることもあります。その場合、「内定を出した企業に対してどう連絡したらよいか」、「どんな基準で転職先を決定するか」といった悩みが生じます。
そこでこのコラムでは、ゲーム業界での転職活動中に複数の内定が出た場合の対応や注意点を解説します。
目次
1. まずは内定への返事を保留する旨を伝えよう
複数の内定をもらっても、その中の1社が本命であることが明確な場合、本命企業に入社を承諾する連絡を行い、ほかの企業はお断りすれば済みます。
しかし1社に決めるのが難しい場合、まず返事の保留を知らせる必要があります。保留の連絡も文章を考える上で難しいので、次の項目で保留を知らせるメールの例文を記載していますのでぜひ参考にしてください。
複数の内定をもらった場合、決定を迷ってしまうのは仕方のないことです。しかし、基本的には内定の通知には連絡期限が記載されており、その期限まで保留の連絡をせず、時間が過ぎるのは好ましくありません。企業側としては内定を辞退された場合、次の候補者に連絡を入れなければならないため、時間が無駄に過ぎることを嫌う傾向があるのです。
また、転職希望者が複数の企業にエントリーしているのは企業側も理解していますから、他社の選考状況を共有した方が後出しにならずにスムーズに進行できます。
なお、保留の期間は通常2~3日で、どれほど長くても1週間が限界です。あまり長く待たせると企業側からの印象が悪くなりますし、悪い場合内定を取り消される可能性もあるため、2~3日で最終返答をするように心がけましょう。
1-1. 内定への返事を保留する場合のメール例文
以下に内定への返事を保留する際のメールの例文を記載します。
内定への保留メールは、まだ入社する可能性がある会社に送るものですから、礼儀を重視しつつ、希望する保留期間を明確に伝えることがポイントです。
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株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。
本日内定のご連絡をいただきました◯◯(名前)です。
本来内定をいただきましたことに対してすぐにもご返答すべきかと思いますが、
◯月◯◯日に返答をいただく企業がありますので、大変恐縮ですが、内定の回答を◯月◯◯日までお待ちいただけないでしょうか。
ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
◯◯(名前)
電話番号
メールアドレス
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2. ゲーム業界での転職活動中に複数内定が出た際の決断ポイント
この項目では、ゲーム業界で転職活動をする中で複数の内定が出た場合に決断するためのポイントを、3つの視点から解説します。
2-1. 自分の転職理由・目的と合致している条件先を優先する
複数の企業から内定をもらった場合、まず何よりも自分自身の転職理由と目的に照らし合わせて、できるだけ合致している企業を選ぶことをおすすめします。
例えば、自分が求める仕事内容を重視して転職活動を始めたのに、内定をもらった企業の中で収入が良いことに目を引かれることもあるでしょう。もちろん収入は就労先を選ぶうえでの大きな要素です。しかし本来の目的からずれた選択をすると、転職後に後悔することになります。
苦労して転職したのに、短期間のうちにまた転職を考えることにならないように、まずは最初の目的を踏まえましょう。仮に最初の目的と異なる選択をするとしても、きちんと考えたうえで出した結果であれば後悔することも少ないでしょう。
2-2. 内定先の良い点・悪い点をそれぞれ見える化して整理してみる
複数の内定をもらったとき、冷静な判断をするために比較要素を客観視できる表を作成して検討することをおすすめします。
ゲーム業界の転職先を選ぶ上で考えられる要素としては、業務内容や開発実績、収入や通勤のしやすさ、福利厚生や教育制度などが考えられます。これらを表でまとめ、見える化すると各社の違いを客観視できます。
内定先比較検討表
現職 | 転職候補A社 | 転職候補B社 | |
業務内容 | × | ◎ | ◎ |
開発実績 | △ | ◎ | ◯ |
収入 | △ | ◯ | ◎ |
通勤しやすさ | ◯ | ◯ | ◯ |
福利厚生 | △ | ◯ | ◎ |
教育制度 | ◯ | ◯ | ◯ |
総合得点 | 7点 | 14点 | 15点 |
※配点…×0点、△1点、○2点、◎3点
上記の例ではB社が最も高得点となっていますが、例えば転職目的の最上位項目の配点を倍にするなどのルールを加えると、さらに客観視しやすくなるでしょう。
またゲーム会社を選ぶ検討ですから、過去作の好みやジャンルの傾向も比較すべきかもしれません。経営面を重視する人なら、売上額や利益率を検討要素にすべきと考える人もいるでしょう。日々の暮らしを重視する人なら、残業の多さや各種手当の有無なども重要です。
上記の表はあくまでもサンプルなので、自分の将来や日々の暮らしを左右する選択であることを踏まえて、項目選びから真剣に考えることをおすすめします。
2-3. 企業と自分の将来性(キャリアパス)を加味する
転職に際しては、企業自体の将来性と自分自身のキャリアパスを考えることも重要です。
特にゲーム業界は変化が激しい分野ですから、5年先や10年先を正確に予見できる人はいないでしょう。とはいえ、自分なりに情報を集め、比較検討したうえで納得をもって選択することには大きな意味があります。
もしかすると転職しても思った結果が得られず、再転職を考えることもあるかもしれません。そんな時でも、納得感をもって選んだ結果であれば、後悔より先を見据えた選択がしやすくなります。また、真剣に悩んだ結果を記憶していれば、次の選択の反省として生かしやすいでしょう。
3. 転職先決定後に他の企業からの内定を辞退する流れ
ここからは、複数の選択肢の中から転職先を決定した後、選ばなかった企業に内定を辞退する流れを解説します。
3-1. ①早めに”電話”で内定辞退の旨を連絡する
内定辞退を決断した企業には、まず早めに電話で辞退の旨を知らせましょう。結果的に辞退することになったとはいえ、雑な対応は避け、誠意をもって連絡することをおすすめします。
内定を出してくれたということは自分を高く評価してくれた上に、長期的に雇用する意思を示してくれたわけですから、礼儀をもって接するのが社会人としての対応です。
その一環として、辞退の理由を聞かれた際には、無礼に当たらないような答え方を心がけましょう。例えば「御社からいただいた条件も有難いものでしたが、選択した企業は業務内容が自分の希望にあっていたからです」といった返答は問題ありません。
一方、「そちらは給料が安かったから」とか、「私の希望に沿ってくれなさそうだったから」など相手を下げる表現は控えましょう。
3-2. ②電話後に改めてメールでも連絡する
電話連絡した後には、面倒でも改めてメールで辞退の旨を送付しましょう。相手企業にとって採用活動は多くの時間や予算をかけて行っている業務なので、メールなど後に残る形で意思を示すことに意味があります。
ただし、辞退のメールに他者との比較を書く必要はありません。内定をもらったのに申し訳ないという謝辞と、他社に入ることにしたという端的な結果だけにとどめる方が礼にかなっています。
次の項目で内定を辞退する際のメールのサンプルを記載しますので、ぜひ参考にしてください。
3-2-1. 内定辞退のメール例文
以下に内定を辞退するメールの例文を記載します。
内定辞退のメールは送ること自体に意味があります。そのため辞退の旨が明確であること、礼儀を欠いていないことを重視してください。謝辞を述べる形なので辞退の理由を細かく書きたくなるかもしれませんが、相手はその情報を必要としていません。
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株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。
先日内定のご連絡をいただきました◯◯(名前)です。
内定をいただきましたこと、本当にありがとうございます。
大変恐縮ですが、検討の結果、別の会社に入社することとなりましたので、内定を辞退したく思います。
書類選考や面接などにお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果になり申し訳ございません。
本来お伺いしてお伝えすべきところですが、メールでのご連絡となりましたことをお詫びいたします。
◯◯様をはじめ、皆様には大変お世話になりました。
貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
◯◯(名前)
電話番号
メールアドレス
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4. 転職エージェントなら複数応募から内定辞退の対応まで相談可能
ここまで複数の企業から内定をもらったときの対応について書いてきましたが、面倒に思った人も多いでしょう。これらの手間を簡素化したいと思った人には、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントなら転職希望者の代理として企業とのやり取りを行ってくれますし、転職希望者として連絡しなければならないときも、対応へのアドバイスをしてくれます。また内定を保留したいときのメールや、内定辞退のメールを送る際もフォーマットを出してくれるでしょう。
ゲーム業界への転職で頼れるエージェントを探しているのであれば、「G-JOBエージェント」がおすすめです。G-JOBエージェントはゲーム業界に特化した転職エージェントなので、今回のような事態に適切に対応してくれます。
また、エントリー時に提出するポートフォリオへのアドバイスや、面接対応などもサポートしてくれるので、非常に頼りになります。
5. まとめ
ゲーム業界の転職活動で、内定を複数もらったときの対処についてまとめました。複数の内定が出た場合、しっかりと比較して自分の人生にプラスになる選択を心がけてください。
ゲーム業界に特化した転職エージェントである「G-JOBエージェント」なら、ゲーム業界での就労経験があるスタッフか、国家資格を有するキャリアアドバイザーが、希望するキャリアパスにマッチするアドバイスをしてくれます。また、転職希望者と企業の双方にプラスとなるマッチングも期待できるので、転職活動をスマートに進めたい人におすすめです。
ゲーム業界の転職活動をする際には、ぜひG-JOBエージェントをご利用ください。
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