e-Sports(エレクトロニック・スポーツ)とは?知っておきたい基本知識
この記事では、e-Sportsの概要から、e-Sportsとして採用されているゲームタイトルやその賞金金額、そしてe-Sports選手になるための方法や選手以外の業界に携わる働き方などを説明しています。
e-Sportsは、もはや「たかがゲーム」とは呼べないくらい大きな文化になっています。
日本でも、今後さらに普及していくはずのものなので、今のうちにチェックしておきましょう。
目次
1. e-Sportsとは
e-Sports は「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、ゲームを通して行われる複数人での対戦を、スポーツ競技として捉えるための名称になります。
これまで日本ではゲームは遊びの一つとして認識されてきましたが、海外では昔からスポーツのひとつとして捉える流れがあり、アジアオリンピック(アジア競技大会)での正式種目として追加されたことなどを受けて、最近は日本でもこの流れが徐々に浸透しつつあります。
2. e-Sportsのメジャータイトルと賞金規模
2-1. e-Sportsの対象に選ばれているタイトル
前提として、ゲームであれば何でも選ばれるわけではありません。
競技性やゲームバランス、競技人口など様々な観点からe-Sportsに選ばれています。
League of Legends(略称LoL)やDota 2といったタイトルは、5対5の2チームに分かれて相手の本拠地を破壊するゲームです。
月間アクティブ人数が1億人を突破している超人気MOBA系ゲームです。
これらのタイトルの醍醐味は、戦略性や仲間といかに協力するかだと言われており、その2つが相手に勝利する上での鍵になっています。
他にも戦争をテーマにしたシューティングゲームの「Call of Duty(略称CoD)」、ファンタジー世界で敵と戦いながら自分のキャラクターを成長させていく一般的なMMORPGの「World of Warcraft(WoW)」、そして特殊部隊とテロリストの戦いがテーマの「CounterStrike」というシューティングゲームや、サッカーゲームの「FIFA」などが、特にメジャーなタイトルになっています。
2-2. 大会賞金とプロゲーマーの収入について
タイトルや大会の規模によっても賞金は変わってきますが、世界で最も賞金額の大きいものはDota2の大会で、賞金総額はなんと23億円以上、優勝賞金は約10億円となっています。
ちなみにこれほどまでに莫大な金額を賞金に設定できている理由は、大会の観戦チケットをゲーム内で販売しているからだそうで、このチケットの売り上げの一部が、そのまま賞金になっているようです。
優勝賞金10億円となると、「たかがゲーム」とは言えなくなってきますし、かなり夢がある話だと思いませんか?
ちなみにプロゲーマーの収入ですが、このように莫大な金額の賞金が用意されていることも影響し、年収1億円を超えるプレイヤーも続出しているようです。
ただしこれは主に海外の話で、日本ではまだe-Sportsはそこまで普及していないことから、月収30万円など、サラリーマンと同程度の収入の人もまだまだ多いようです。
3. e-Sportsの選手になるには
ここまでの説明だけであれば、優勝賞金が億を超えたり、オリンピックの種目に選ばれたりなど非常に夢のある界隈に見えるかもしれません。
ゲームが好きな人からすれば、「ゲームをしてお金をもらえるなんて!」と考える人もいるかもしれませんが、残念ながらそれほど甘い世界ではありません。
e-Sportsの選手として活躍をするためのキャリアパスは国によって細かく異なりますが、王道の流れとしては以下になります。
なお、今回の「e-Sportsの選手(プロ)」としての定義は、「スポンサーを獲得し、大会賞金だけでなく安定した収入を得られるようになる」とします。
①e-Sportsに選ばれたタイトルで名を上げる
↓
②チームに所属するかソロでの活動に力を入れ、スポンサーにアピールする
↓
③スポンサーを獲得し、プロとして活躍する
人それぞれ、好きなタイトル、得意なタイトルは異なるものです。
「小学生の頃、このゲームなら誰にも負けなかった」という経験を持つ人もいるでしょう。
ただしe-Sportsの選手として生計を立てるには、当たり前ですが「e-Sportsに選ばれたタイトル」で活躍する必要があります。
さらに言うと、Dota2であれば上記のように賞金総額は23億円以上ですが、マイナーなタイトルだと100万円にも届かないこともあるなど、タイトルによっても金額(収入)が異なってきます。
賞金総額が高いタイトルは人気のタイトルであるということと同義なので、上を目指せば目指すほど壁も大きなものになります。もちろん格闘やMOBAといったゲームジャンルによって操作性や要求されるセンスが大きく違うだけでなく、同じジャンルであってもタイトルごとにメタゲームは様変わりします。
つまりe-Sportsの選手として活躍するには、「e-Sportsに選ばれたタイトルに才能があり、努力が苦にならない」という前提があり、「活躍を通してスポンサーの目に留まる実力と運」を持ち合わせ、「そのタイトルのメタゲームを研究し、本番で十分な力を発揮できるポテンシャル」が継続的に求められると言えるでしょう。
4. 世界と日本におけるe-Sportsの状況
4-1. 世界におけるe-Sportsの扱い
海外は、プロ選手の数や競技人口がとても多く、大会を開催すると会場のスタジアムがいっぱいになるほど人気があります。
特に中国、韓国、アメリカ、スウェーデンなどでの白熱ぶりはすごく、特に韓国ではプロゲーマーは花形職業の一つとして認識されており、ゲームで活躍すると、女の子からの黄色い歓声もあがります。
年収も莫大でモテる職業なのですから、当然なりたい人も増えて人気が出ますよね。
4-2. 日本におけるe-Sportsの扱い
海外では既に2013年の段階から大規模な大会が開催されていましたが、日本は上のような国々と比べて大分遅れてしまっているのが現状です。
ただ、アジア大会で日本代表選手が優勝したことなどから徐々に注目を集めるようになり、今年2018年に入ってからメディアで取り上げられる回数も多くなりました。ち
なみに2018年はe-Sports元年とも呼ばれていて、今後ますます日本でも一つの文化として浸透していくことが予想されています。
5. ゲーム業界で働きe-Sportsに関わるには
プレイヤーとしてではなく裏方としてe-Sportsに関わり、シーンを盛り上げていきたいと考えている人も中にはいると思います。
その場合、方法は大きく2つあります。
5-1. e-Sportsに選ばれやすいジャンルのタイトルに関わる
一つ目の方法は、e-Sportsに選ばれやすいジャンルのタイトルに関わることです。
特に、格闘ゲーム、FPS、RTS、MOBAなどが選ばれやすいと言われていますが、最近は「モンスターストライク」などのソーシャルゲームもe-Sportsの対象に入っているので、今後もさらに広がっていく可能性があります。
5-2. JeSUなどのe-Sports団体と関わりのある企業に転職する
より確実な方法は、JeSU(日本e-Sports連合)などの、e-Sportsに直接関わる企業に就職することです。
いま現在JeSU(日本e-Sports連合)での採用は行われていませんが、プロゲームチームの業務支援をする「eSports connect」という企業では、正社員の募集が行われています。
Jesu(日本e-Sports連合)も2018年の2月に設立されたばかりなので、今後ますますこういった企業が増えていく可能性があります。
6. まとめ
選手を目指す人はもちろん、e-Sports業界を盛り上げるために働きたいという人も、まだ決して浸透しきっているとは言えない今から動くことで業界に詳しくなれるはずです。
e-Sportsは日本で今後さらに盛り上がっていくはずなので、興味のある人は出来るだけ早くから関わっておくようにしましょう。
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