採用に繋がるポートフォリオ制作のコツ
「ポートフォリオとは何か?」「なぜポートフォリオを作るのか?」
就職活動で提出が必要だから、と考えている方も多いのではないでしょうか。
ポートフォリオとは、自身の実力をアピールする重要なツールです。
ゲーム業界に限らず、デザイナーを目指す方にとって就職活動やフリーランスとして営業を行う際に必須となります。
今までの制作物をまとめた単なる作品集としてだけではなく、まとめ方を工夫することによって、自身のスキルや将来やりたいお仕事の方向性をわかりやすく伝えることができます。
例えば実務未経験であっても、ポートフォリオの出来によって書類選考を通過し、採用まで至るケースも珍しくありません。
今回は、ゲーム企業への採用に繋がるポートフォリオ制作のコツをお伝えします。
伝えると良いポイントは、こちらの記事に記載がありますので、ぜひ参考にしてください。
・ゲーム業界で就職・転職を成功させるための履歴書・職務経歴書・ポートフォリオの書き方
https://game-creators.jp/media/career/004/
目次
【1】構成について
キャラクターイラストや背景、UIやデッサン等がいくら上手く描けていても、ポートフォリオとしての見せ方が出来ていなければ、アピール力は弱まります。
まずは自分を知ってもらう
企業に提出する場合、採用側は複数のポートフォリオを見ているので、名前や年齢、自画像など個人を判別できるような最低限の情報は記載しましょう。
たまにペンネームだけを載せている方もいますが、採用時に混乱するため、気を付けたほうが良いでしょう。
会社に入って何がやりたいかを伝える
具体的に自分がどんな仕事をしたいのか、自分にはこんなスキルがあるからこの職種で働きたい!といったアピールができるよう構成しないと、会社に入って何がやりたいのか曖昧なポートフォリオになります。
やりたいことのわかる作品、一押しの作品を最初のページ付近に持ってくることで、早い段階で見る側に興味を持たせるようにするなど、しっかりとアピールできる構成を考えましょう。
後半に「こんなことも出来ます」と他のジャンルなどを載せることで、自分の幅を見せられると尚良いかもしれません。
項目ごとに分ける
例えば「キャラクター」「背景」「小物」など、統一性を持たせてカテゴライズしましょう。
履歴書や経歴書と一緒に提出するケースがほとんどなので、書類選考の際に直接内容の説明をすることはできません。
そのため、制作過程や説明文も大切な要素です。
会社に入ってイラストを描くとなると、絵柄合わせやテイスト合わせの業務も多いです。
そういった業務を見据えて幅を見せる目的であれば入れても良いでしょう。
しかし、オリジナル作品よりも数が多いと自身の方向性が見えづらくなってしまったり、キャラクターデザイン志望の方は一からデザインを考える力の評価がしづらいため、ファンアートを中心とした構成にならないよう気を付けましょう。
【2】デザインについて
ポートフォリオを通して自身を知ってもらう訳ですから、雑に作ってしまえばそのままの印象が制作者の印象になってしまう可能性が高いです。
凝りすぎる必要はありませんが、作品が映えるようなレイアウトを心掛けましょう。
ポートフォリオも作品です。
どちらでも構いませんが、データ提出の場合は横向きをオススメしています。
というのも、モニターで見る際は横向きのほうが画面いっぱいに見て確認しやすいからです。
もちろん縦のイラストが多いなど構成しづらい場合は縦向きで問題ありません。
※縦向きと横向きのページが混じる事は避けましょう。
【3】形式について
保存形式はPDF
ポートフォリオは採用担当者をはじめ、見る人に負担をかけないようにすることが基本です。
今までの制作物をまとめて1つのファイルで見せることがベストです。
JPGやPNGでも問題ありませんが、数が多い場合は1枚ずつフォルダやファイルを開けて確認することを考えると、一まとめになっている方が断然見やすいです。
・ファイルサイズに注意
容量が大きすぎるとうまく送れなかったり、ダウンロードや転送に時間がかかってしまいます。
5MB~20MB程度を目安にすると良いでしょう。
【4】注意点
とても大事な作品情報
以下4点は必須項目として、必ず入れることをオススメします。
・作品タイトル
・使用ソフト
・制作時間(およそで構わないので日数ではなく「〇時間」で表記)
・制作時期(○年○月)
制作過程や説明文も大事な要素と前述したように、作品情報をしっかり記載しましょう。
「制作時間」は筆の早さ、「制作時期」はいつ頃の実力なのか確認する基準となります。
また、二次創作は「版権物であること」を明記し、商用作品はクライアントに掲載許可をしっかり確認しましょう。
※開発中のもので公開不可の作品を掲載した場合、守秘義務違反で信用問題に係わります。
トラブルを未然に防ぐためにも必ず確認しましょう。
(参考画像)
何に使われることを想定して制作したか
同じイラストでも「ゲームイラスト」として見るか「広告イラスト」として見るかだけでも判断が大きく左右されます。
制作意図が少しでも伝わるように作品の用途を書いておくと良いでしょう。
客観視が大切
最終的に出来たポートフォリオを見るのは他人なため、客観視できているかが大事です。
人に見てもらい、自分のポートフォリオはどう見られるのか意見を聞いてみるのがいいでしょう。
その際はデザインの知識がない人のほうが、見やすいかそうでないかの意見が参考になったりもします。
また、人のポートフォリオを見ることもオススメです。
自分がどんな所で惹かれるか、コメントなど長い文章はどのくらい読むか、イラストや文字のサイズ感は見やすいか…など見る側の気持ちに立って考えると、より一層作りやすくなるかもしれません。
ポートフォリオであっても、ユーザー目線に立つことが重要です。
【5】まとめ
今回は2Dデザイナーの方を対象としていますが、クリエイティブ職を目指す人にとって、ポートフォリオはクリエイターとしてのあなたの評価を決定する重要なものです。
是非、すばらしいポートフォリオを作成してください。
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