ゲーム会社に就職したい学生の自己PR文章の書き方


就職活動の1次選考で大切な役割を果たす「履歴書」。

名前や学歴を書いて、後は真っ白・・・という学生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな就職活動初心者の皆様に向けて、今回は、履歴書に必ず記載する「自己PRの書き方」について触れたいと思います。

 

志望動機の書き方については、下記記事をご参照ください。

・ゲーム業界に就職・転職する際の望ましい志望動機とは?
https://game-creators.jp/column/032/

【1】いきなり完璧な自己PR文章は書けない

ゲーム 新卒 就職

履歴書に、名前や学歴、志望動機を書いて、さて自己PR文章を書こう!と意気込んだものの、なかなか上手く書けないという方は多いはずです。

綺麗な自己PR文章を書くには、下準備が必要です。

準備をして、何度もブラッシュアップすることで、自己PR文章は完成に近づきます。

 

【2】自分の持つ武器を探そう

ゲーム 新卒 就職

あなたには、これまで勉強してきたことや、身についてきたスキル、頑張ってきた歴史があります。

まずはその自分の歴史を書き出すことで、自分の武器を棚卸ししていきましょう。

最初からきれいな文章で書くことを意識する必要はありません。

まずはどういう武器を持っているのか、箇条書きで書き出していきましょう。

また、ひとりでは棚卸しがうまくできないという方は、友達同士で「何をして来たか・どういったことがあったか」などを質問し合うのがおすすめですよ。

 

2-1:学校で何を勉強してきたか

ゲーム制作について、学校で学んできたことをまとめましょう。

またグループ制作などでの担当箇所については分けて書きだすといいでしょう。

 

例)

①授業内で学んだこと

プランナーでしたら、企画書の書き方、仕様制作、パラメータ調整、データ作成といった座学で学んだこと。

 

②グループ制作などでの担当箇所

プランナーなら、企画作成、仕様書作成、スケジュール調整、クオリティ管理、デバッグなど。

 

2-2:得意なことの具体的なエピソードを書き出す

2-1で棚卸しを行った「学び」の中で、得意なことについてその理由や、具体的なエピソードを書き出しましょう。

 

例)

・得意;企画書制作

・理由:2年制の個人作成で、○○をテーマに作成した企画書が学校内で高い評価を得た。

・エピソード:この企画書で一番にこだわった点は○○。また工夫した点は○○。

 

2-3:何が苦手か

2-1で棚卸しを行った「学び」の中で、苦手なことについてその理由や、具体的なエピソードを書き出しましょう。

※苦手については、自己PR文章で書く必要はありません。

面接で質問されたら答えられるように準備しておきましょう。

 

2-4:学校以外で頑張ったこと

学校外で、頑張ってきたことや、取り組んでいることを書きだしましょう。

 

例)

自主制作や自主学習で取り組んだことや、趣味のゲーム制作やプログラミングなど、学校外で勉強したことなど。

 

①アルバイトで取り組んだこと

どんな仕事をしたのか、仕事で創意工夫をしたところ、頑張ったことなど。

リーダーなどの経験がある方はマネジメント力などもアピールできます。

 

②サークルや部活動で取り組んだこと

どんな活動をしてきたか、どんな成果を残せたか、頑張ったことなど。

部長や副部長などの経験がある方はマネジメント力などもアピールできます。

 

③その他

趣味での活動や、続けている特技などアピールできそうなこと。

 

【3】自己PR例

この項目では、強調したいポイントを明確にした自己PRの例文を何点か記載しますので、ぜひ参考にしてください。

 

①学校で身に着けてきたことをアピールしたい場合

【例文】

私は学校でプログラミングについて学びました。

 

C言語やRuby、PHPなど複数の言語を扱い、グループ制作ではプログラマーとして主に○○の実装に携わりました。

短時間での実装する必要があったので○○といった工夫をして、期日までに完成することができました。

 

また、学校の必修以外にもゲームエンジンを扱うスキルは必要と考え、UnityやUnreal Engin4については独学での習得し、Unityのゲームアプリを1本作成しました。

面接の機会をいただけましたら、自主製作したアプリをポートフォリオにてご覧いただきたいと思います。

 

・この例文のポイント

学んだことを具体的に伝えて即戦力であることをアピールしつつ、自らスキルを高める自主性があることを強調しています。

ポートフォリオに関してはエントリー時に出してよい企業と、面接時にのみ許される企業があるので注意してください。

エントリー時に提出が許されるなら、出し惜しみせずにスキルを提示して採用担当者の目に留まる努力をしましょう。

 

②学習の過程や取り組みをアピールしたい場合

【例文】

私は御社の◯◯に登場するような魅力あるキャラクターをデザインしたいという思いを強く持って、◯◯大学の◯◯学科に進学しました。

 

デッサンやデザインの基礎的な練習を継続的に行う一方で、カラーコーディネートや人体の骨格についても独学で学びデザインに取り入れ、リアルさと美しさを両立するキャラクターデザインができるようになりました。

実際に、学んだことを詰め込み作成したキャラクターイラストは、校内で優秀賞をいただき、講師からも高い評価をいただくことができました。

 

御社のゲーム制作に役立てられるよう、今後も自身のデザイン力を高めていきたい、魅力的なキャラクターを生み出したいと考えていますので、なにとぞよろしくお願い致します。

 

・この例文のポイント

その会社のタイトルのファンであるという点だけではアピールポイントになりませんが、具体的な着目点に向かって年単位で取り組む姿はアピールできます。

学習過程に目的性と一貫性がある点も好感を持たれるでしょうし、その努力の結果どんなことができるようになったのかを明確に答えられると好印象です。

 

③企画力や取りまとめる力をアピールしたい場合

【例文】

私はゲームのシナリオライター職種に就くことを希望しています。

この時の評価としては、ユーザーを飽きさせない展開に高得点をいただいたようです。

 

私自身としては物語が展開する場面ではキャラクターの心情をわかりやすくすること、キャラクターの心情が変化するところでは逆に展開は緩めにすることなど、自分なりの工夫を行ったことが評価されたと考えています。

また、世界観特有の展開を取り入れてユーザーの期待を裏切らないことと、意外性を盛り込むことなど、心地よさと驚きを両立させることなども常に考えています。

 

・この例文のポイント

コンテストの入賞などは一見輝かしい成果ですが、単に結果を上げるだけではアピールとして弱くなりがちです。

良い結果を得るためにどのように物事に取り組んだかをアピールすることを忘れないようにしましょう。

また、学園祭へのかかわり方などをアピールする人も多いですが、単純に頑張りましたという内容は相手に響かないので、できるだけ具体的に、自分自身が行った工夫とその努力による成果をあげましょう。

 

④アルバイト経験をアピールしたい場合

【例文】

私は企画職を希望しています。

その際、大学時代のアルバイトで培った情報収集力や発信力を役立てることができると思っています。

 

アルバイト先である古民家カフェは月替わりのメニューに人気がある店だったのですが、店長や厨房スタッフは毎月メニューに変化を持たせることに苦労していました。

そこで、私自身もいくつかのメニューを提案したところ、初期には時々採用される程度でしたが、徐々に検討の中心的存在になりました。

 

私は特に外国人観光客の多さに着目して、大学内の留学生にコンタクトを取り外国人が食べたい日本食のリサーチを行いました。

そのデータを活かして日本各地の珍しいメニューを取り入れたり、古民家の雰囲気に合うようなレトロなメニューを現代風にアレンジしたりと顧客のニーズに応えていきました。

ビジュアル面にもこだわって積極的にSNSでの露出を増やした結果、顧客数が前年より2~3割増加して売上にも貢献出来ました。

 

店長からは調査力や、実行力を評価され、時給アップにもつながりました。

また、厨房スタッフからは調理のしやすさに気を使ったことにも感謝されました。

 

・この例文のポイント

アルバイトの経験を紹介する場合は「みんなをまとめるサブリーダー的存在でした」といったアピールをする人も多いですが、ぼんやりした内容では「アピールすることが無い人」という印象を与えるだけです。

自分自身がどんな取り組みをしたか、どんな成果を上げたか、どのように評価されたかをできるだけ具体的に紹介して、採用担当者の心をつかむ努力をしましょう。

 

【4】まとめ

自分ではたいしたことはないかも・・・という内容でも、まずは書き出してみましょう。

それを自己PR文章に使うかどうかは、後で判断すればいいです。

まずは、たくさん書き出すことが大切です

 

自分の武器を箇条書きできたら、今度は文章にしていきます。

この時も、最初から上手く書ける必要はありません。

何度も書いて、読み直して気になる点や直した方が良い点を見つけ精査していく事で、徐々に良い文章にしていくことができます。

もし、自分だけでは自信が無い場合は、学校の講師や友達に相談しておかしくないか見てもらうのも良いでしょう。

 

就職活動は準備が大変です。

ですが、きちんと準備すれば恐れることはありません。

面接では自信をもって自分の武器を企業へ伝えましょう。

 

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