ゲーム実況にみる新たなゲームマーケティング手法
近年、動画投稿サイトではゲーム実況が高い人気を集めています。
ゲーム実況の概要から、マーケティング例、収益をあげる方法、著作権、機材、そして人気ゲーム実況者などを紹介します。
目次
(1)高い人気を集めるゲーム実況
ゲーム実況とは自身のプレイ画面を録画し、そこに人の声や機械音声のリアクションが追加されている動画です。
他にも自身のプレイを生配信する場合もあります。
ゲーム実況を行う人々は実況者と呼ばれています。
ゲーム実況が行われているサイトは「ニコニコ動画/生放送(https://www.nicovideo.jp/)」「ツイキャス(https://twitcasting.tv/)」「Twitch(https://www.twitch.tv/)」「OPENREC(https://www.openrec.tv/)」など様々ですが、日本国内では「YouTube(https://www.youtube.com/)」に有名実況者が集まっています。
(1-1)芸能人もゲーム実況に注目
近年では芸能人もゲーム実況に取り組み始めています。
ゲーム実況に寄せられている注目度が高まりつつあることがよく分かります。
★女優/モデルの本田翼さんのチャンネル「ほんだのばいく」
URL:https://www.youtube.com/channel/UC8pMBOI9vXf6fIM670vdIPw
本田翼さんのYouTubeチャンネル。
配信から1週間でチャンネル登録者が80万人突破しました。
本田翼さん自身がかなりのゲーム好きで、マネージャーから健康を心配されている模様です。
★声優の大塚明夫さんのチャンネル「田中のおっさん」
URL:https://www.youtube.com/channel/UCw5MXcDMVg6oT69yfulq33Q/
メタルギアシリーズのスネークの声を担当していることで有名な声優の大塚明夫さんのYouTubeチャンネルです。
一応、「田中のおっさん」という設定なのですが隠す気がない模様です。
(1-2)メーカーもマーケティング目的にゲーム実況に注目
近年、ソフト/アプリを発表するメーカー側もマーケティング目的にゲーム実況に注目しています。
ゲーム実況者に依頼して動画を作成してもらうことで、作品の認知を向上させます。
これらの取り組みはゲーム実況者達からは「企業案件」と呼ばれています。
任天堂は自社で動画配信まで取り組んでいますが、企業案件のマネジメントを専門に行う会社も存在します。
「BUZZCAST(https://www.buzzcast.bz/)」、「UUUM(https://www.uuum.jp/)」らが代表的な企業です。
★任天堂公式チャンネルの「よゐこのマイクラでサバイバル生活」
YouTubeの任天堂公式チャンネルではゲーム実況が発表されています。
代表的なものが「よゐこのマイクラでサバイバル生活」です。
ソフトの購入を考えている潜在顧客層に効果的なPR方法でしょう。
他にもNintendo Switchで遊んでいる様々な動画が配信されてマーケティングにゲーム実況が活用されています。
★BUZZCASTが取り組んだ「ゆるドラシル」
BUZZCASTがYouTubeでゲーム実況を活用したマーケティングを実施した実例です。
マーケティングは本動画も含めて10人程度の実況者を起用して行われました。
(2)ゲーム実況の3つの魅力
続いてはゲーム実況が持つ魅力を確認しましょう。
皆様も以下の3つのいずれかを体感したことがあるのではないでしょうか?
(2-1)一緒に遊んでいるような気分になれる
アドベンチャーゲームなどでは実況者の声を通じて、その場で一緒に遊んでいるような感覚になることができます。
横で友達がゲームを遊んでいる姿を見ていた時に近い感覚になることができるでしょう。
(2-2)アプリ/ゲームソフト購入の参考になる
アプリやソフトを買おうか悩んでいるとき、ゲーム実況を見ることで検討することができます。
各配信サイトには魅力を存分に紹介してくれている実況動画が数多く紹介されています。
(2-3)攻略方法が分かる
高度なテクニックを持つ実況者は、攻略方法をゲーム実況動画上で教えてくれます。
皆様も「あそこの攻略法がわからない…」「イベントで上位に食い込む秘訣が知りたい…」と思ったときにゲーム実況を視聴したことがあるのではないでしょうか?
(3)ゲーム実況者が稼ぐ方法
実況者達がどのように生計を立てているかご紹介します。
主な方法としては以下の3つです。
- 「You Tube」などの動画投稿サイトでの広告収入
- 動画投稿サイトに設置された投げ銭機能からの収益
- メーカーから依頼を受けて実施する企業案件による報酬
実況者によっては上記3つだけでなくゲーム関連のイベントへの出演料や、eスポーツの賞金からも収入を得ています。
(4)ゲーム実況と著作権について
ゲーム映像や静止画は、著作権法上でが「映画の著作物」として保護されています。
よってメーカーの許諾を受けていないゲーム実況は厳密には著作権侵害になります。
しかしながら各メーカー、様々な条件を設けながらゲーム実況を許可しています。
ゲーム実況できる範囲を定めたり、基準はメーカーによって異なります。
代表的な取り決めですと任天堂は営利目的のゲーム実況は認めていませんが、YouTubeパートナーブログラムによる収益化を認めています。
(5)ゲーム実況/生配信のやり方
ゲーム実況は投稿スタイルにかかわらずPCを使う方法が一般的ですが、PS4やXbox One、スマートフォンならば、それ単体で投稿することも可能です。
そのため、極限まで突き詰めればゲーム実況に必要となる機材はゲーム機あるいはスマートフォンのみとなります。
とはいえ、この方法は作成する人にかかる負担も大きくなるため、基本的にはやはりPCを含むさまざまな機材が必要となります。
PCを使ってゲーム実況を行う場合に必要な機材は下記の表のとおりで、3D、2Dモデルをゲーム画面上に表示させたり、ボイスソフトにテキストを読み上げさせる手法を使用したりする場合は、そのためのソフトが追加されます。
必要な機材の半分はPCにインストールするソフトなので、よほど大きいものでそろえない限りは「スペースが足りなくてゲーム実況ができない!」というような事態に陥ることはないでしょう。
機材名 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
PC | 100,000円~ | PCゲーム実況ならばそれに応じたスペック マウスやキーボードなど周辺機器を含む |
実況用マイク | 2,000円~ | 実況用 ヘッドセット(ヘッドフォンと共用)でも可 |
ヘッドフォン | 2,000円~ | ヘッドセット(マイクと共用)でも可 |
配信ソフト | 無料~ | ゲーム配信で投稿を行う際に使用 |
動画編集ソフト | 無料~ | 動画投稿を行う際に使用 |
キャプチャーボード | 20,000円~ | コンシューマーゲームの録画に使用 |
キャプチャーソフト | 無料~ | PCゲームの録画に使用 |
ミラーリングソフト | 無料~ | スマホゲームの録画に使用 |
※価格は参考レベル。
予算に関しては切りつめて124,000円程度となりますが、PCやマイク、ヘッドフォンは最低限の価格のものとなっています。
特にPCについてはモニター、マウスといった周辺機器がすでにあるという想定のものですので、現実的な予算となると倍近くになる覚悟はしておいたほうがよいでしょう。
しかし、予算の大部分はPCに割かれているため、すでに所持しているPCが必要なスペックを満たしているようであれば予算も低くなるでしょう。
(5-1)ゲーム実況の種類について
動画投稿
動画投稿は、あらかじめ録画および撮影したゲーム画面に編集を行った動画(編集は必須ではありません)をサイトに投稿する方法で、実況動画、実況プレイ動画と呼ぶばれることもあります。
メリットとしては、編集を行うという工程を挟むため、テロップや演出効果などを入れたり、中だるみするシーンをカットしたりと動画の内容を工夫できます。
また、一度の作業で複数の動画を作ることもできるため、連続して動画を公開しやすいことも大きな利点です。
反面、視聴者との距離感を取るのが難しいというデメリットがあります。
1度の作業で1本動画を公開する場合は視聴者の反応に細かくリアクションを取れますが、編集作業により短いスパンで動画を作ることが難しくなってしまいます。
複数公開する場合は短いスパンで動画を作ることができますが、視聴者の反応に次の動画でリアクションすることができません。
ライブ配信
ライブ配信は名前の通り、リアルタイムの生放送を行う方法で、ゲーム配信、生配信、配信、放送、ストリームとも呼ばれます。
視聴者とリアルタイムでやりとりできるため、視聴者からアドバイスをもらったり、プレイ内容を投票できたりと一体感を出しやすくなっています。
また、視聴者との会話を続けることで長時間配信でも、中だるみしづらいというメリットもあります。
デメリットは、生放送であることからなにが起こるかわからないということです。
出演者側は台本を作ることである程度のコントロールはできますが、それ以外の要素はほとんど未知となるため、出演者のアドリブ力が試されます。
また、上記のメリットは視聴者がいるという前提にあるものという点にも注意が必要です。
視聴者を呼び込み反応を起こしてもらうためにも、視聴しやすくライバルが少ない時間に配信する、流行の作品など視聴者が気になるタイトルをプレイするなどといった工夫が必要になります。
(5-2)ゲーム実況の主流はPC(パソコン)
ゲーム実況/生配信を行うにはPCを使うのが主流です。
動画を編集したり、リアルタイムで綺麗に自身の肉声を重ねるにはPCでなければ難しい作業が多いからです。
以下はゲーム実況を行う際に求められる環境です。
- PCのスペックは最低でもCPUはCore i5以上、メモリは8GB以上
- PCゲームを実況する場合はBandicamなどのキャプチャーソフト
- PS4やNintendo Switchを実況する場合はキャプチャーボード
- 実況の声を録音するためのマイク
- マイクとPCを接続するためのオーディオインターフェイス
- 動画を編集するためのAviUtlなどの動画編集ソフト
- その他、実況したいゲームに求められる推奨動作環境を確認
(5-3)ミラティブ(Mirrativ)を使えばスマートフォンでも実況可能
ミラティブ(Mirrativ)を活用すればスマートフォンでも実況が可能になります。
ミラティブはiPhone、Androidで使用可能です。
イメージとしては、スマートフォンの画面に映っているものをそのまま視聴者に見せる方法と思ってください。
「フォートナイト」などの人気アプリのプレイを配信できます。
またミラティブでの配信が終わった後には録画を「YouTube」や「ニコニコ動画」などの動画投稿サイトにアップロードすることも可能です。
★iPhoneだけでゲーム実況できるMirrativ(ミラティブ)で配信してみよう!【Gadget Girl】
(5-4)ゲーム実況の主な配信媒体は?
YouTube・YouTube Live(ユーチューブ・ユーチューブライブ)
YouTubeはGoogle LLCが提供する世界最大の動画共有サービスにして、動画共有サイトの世界的な先駆けです。
全世界20億人以上のユーザー数を誇り、毎日10億時間視聴されている他、100カ国80の言語にも対応しているなど、世界でもっとも親しまれている動画共有サービスといえるでしょう。
サイトへの埋め込みタグが簡単に発行可能なので、ブログやサイトに掲載することが容易となっている他、12時間未満のライブ配信であれば自動的にアーカイブ化することも可能です。
膨大なユーザー数によりファン数の成長率の期待値はもっとも高いですが、その分ライバルとなる他の配信者も多くなるという点には注意が必要です。
なお、YouTubeで収益を上げる方法は、動画に広告を表示してもらう広告収入、ライブ配信などでのスーパーチャット(投げ銭)、メンバーシップ(月額制機能)による収入の3つが主です。
niconico(ニコニコ動画/ニコニコ生放送)
niconicoは、ドワンゴが運営するニコニコ動画やニコニコ生放送、ニコニコ静画などのさまざまなサービスの総称です。
日本最大級の動画配信サービスであるとともに、日本でゲーム実況のプラットフォームとして定着した最初の配信媒体でもあります。
ゲーム実況ではニコニコ動画(動画投稿)、ニコニコ生放送(ライブ配信)が利用されます。
再生中の動画上にコメントを投稿して共有できる機能により、コメントが増えた=盛り上がったタイミングや手の込んだコメント=熱心なファンといった形で反応が捉えやすいのがメリットです。
ただし、月額550円(税込)のプレミアム会員にならなければ使いづらい機能などがある点はデメリットといえるでしょう。
ニコニコ動画およびニコニコ生放送で収益を上げる方法は、クリエイター奨励プログラムやニコニコ生放送で有料チャンネルを作る、視聴者からのギフト機能(投げ銭)などです。
Twitch(ツイッチ)
Twitchは、Amazon.com が提供するライブストリーミング配信プラットフォームです。
最大の特徴はゲーム配信に特化していることで、一般ユーザーだけでなくプロゲーマー、ゲームセンター、ゲームメーカーなども参加する世界最大のゲーム専門のライブ配信サイトとなっています。
配信者としてレベルアップしていくためのガイドラインがある他、自分の視聴者を他の配信中のチャンネルに流せる支援機能が存在しているので、自分の動画を見てもらう、ファンになってもらうという点については一番チャンスが大きい媒体といえるかもしれません。
また、収益化のハードルが比較的低い点も人によってはメリットとなりうるでしょう。
収益化の条件は、30日以内に「フォロワー50人」、「ゲーム配信8時間以上」、「ライブ配信を7日以上実施」、「ライブ視聴者を平均3人獲得」と項目こそ多いものの、難しくはないものとなっています。
収益を得る方法も、広告収入、投げ銭、チャンネルの月額会員の他、ゲーム販売(実況プレイ中のタイトルを視聴者が購入する仕組み)というユニークなものが存在します。
TwitCasting(ツイットキャスティング/通称:ツイキャス)
TwitCastingは、モイが運営するPC、スマートフォン、タブレットなどに対応したライブ配信サービスです。
普段使っているSNSアカウント(Twitter、Facebook)があれば登録作業の必要がなく、スマートフォンやパソコンがあればそれだけで配信できます。
YoutubeやTwitterとの連携も可能で、Twitterアカウントを使えば自分のタイムラインに配信に関する投稿を行える他、録画した動画をYoutubeにアップロードすることも可能なので、複数のメディアで動画を公開したい人にはオススメです。
基本的に30分で配信枠が区切られるため、一度のプレイ時間が長いゲームや視聴者と長く会話を続けるスタイルでの配信とは相性が悪いかもしれません。
使用する際は取り扱うタイトルや配信スタイルを確認しておくとよいでしょう。
TwitCastingで収益を上げる方法には、動画収益、アイテム収益(投げ銭)、キートス(配信者の企画に対して視聴者がスポンサーとなって課金)、ツイキャス公式のオンラインストアなどがあります。
OPENREC.tv(オープンレックティービー)
サイバーエージェントの関連会社・CyberZが運営する日本発のゲーム実況配信プラットフォームです。
ゲーム配信をメインとしている他、ゲームの公式大会も実況配信されています。
配信者・視聴者ともに日本人がメインとなっており、公式サイトも日本語表記に対応している他、ゲームごとに配信を検索する機能も実装されています。
「シャドウバース」や「スプラトゥーン2」といったタイトルが人気なので、これらのタイトルを使用した配信を行う人は、OPENREC.tvの利用を考えてみてもよいかもしれません。
なお、OPENREC.tvではエール機能(投げ銭)や広告収入(分配式)で収益を上げることができますが、会員登録後に審査を申し込む必要があります。
Mildom(ミルダム)
MildomはDouYu Japanが運営するゲームのライブ配信特化型サイトで、視聴者と配信者の双方が楽しめるプラットフォームの構築を目標に掲げ、高画質低遅延の配信を謳っています。
もっとも大きな特徴は配信者に対する報酬制度です。
MildomにはL1ランキング、L2ランキングというものが存在しており、L1ランキングでは時間ごとの報酬、L2ランキングでは順位に応じた報酬(上位のみ)を受け取ることができます。
報酬を受け取るには相応の難しさがあるので、複数のメディアで配信していたり、ある程度人気が出てきてから参加したりと、報酬を目標とするならば戦略をある程度練っておく必要がありそうです。
(5-5)ゲームの利用規約・著作権を確認しよう
ゲーム実況を行う際にもっとも気を付けるべきことは、実況するゲームに関する利用規約や著作権です。
著作物を著作権者に無断で利用する行為は、著作権法で著作物の利用が認められていない限りは著作権侵害にあたります。
ゲームソフトにも著作権は発生しており、著作権者(今回の場合はゲームソフトを開発・販売するメーカー)に無断でゲーム動画をアップロードすることは違法であり、著作権侵害を理由に動画が削除される場合があります。
仮に削除されなかったとしても、メーカー側の黙認・静観や見落としの可能性があるため、許容しているわけではないということは覚えておきましょう。
なお、メーカーおよびゲームタイトルによっては、動画を作成して公開することが認められている場合があります。
たとえば、任天堂は「ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」を発表しており、これによってユーザー自身の創作性やコメントが含まれた動画や静止画が投稿されることを期待しているとの意向を示しています。
また、アトラスより発売中のPS4用ソフト「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」でも「動画・生放送等配信ガイドライン」が発表されており、個人の使用かつ非営利の目的に限り、ガイドラインに従ってプレイ動画の投稿や生放送配信などが可能であることを発表しています。
その他、タイトルによってはシェア機能や動画の投稿機能などが実装されている場合もあるので、動画の作成時にはメーカーやタイトルごとの規約を入念に確認しておきましょう。
(5-6)ゲーム実況において心がけること
ここまでに説明してきたことから、ゲーム実況は作業環境や投稿スタイルの他、取り扱うタイトルによってかかる労力や注意点が異なるため、非常に入念な準備が必要なコンテンツであるといえます。
本項では、ゲーム実況を行う際に必要となる機材やルール以外のことについて紹介します。
コンセプトを決める
まずは、ゲーム実況を行う際の明確なコンセプトを決めましょう。
コンセプトが決まれば、実況における台本やプレイスタイルが決まりやすくなる他、視聴者とのふれあい方における指標を立てることもできます。
また、視聴者側の「上手なプレイ動画を見たい」、「特定のボイスソフトを使用した動画を見たい」といったニーズをコンセプトに組み込むことで視聴数の増加も見込めます。
動画の投稿スケジュールを決める
動画の投稿スタイル(動画投稿、生配信)にかかわらず、投稿スケジュールは詳細に決めておきましょう。
無理のないスケジュールを決めておくことで、動画の投稿頻度やクオリティの低下を防げる他、「この日までに作成できれば大丈夫」というゆとりも生まれます
また、決まった頻度やスケジュールに投稿・配信することで、視聴者の習慣に組み込まれやすく、ファンの獲得につながります。
なお、動画の投稿スケジュールはチャンネルなどで告知しておき、投稿の際にはSNSで告知するのもオススメです。
WEBコンテンツ配信時のリスクを意識する
ゲーム実況はWEBコンテンツの1つです。
WEBコンテンツはSNSなどを通じて非常に高い速度で拡散され、完全に抹消することはほぼ不可能といえます。
そのため、不用意な発言をしてしまえば瞬く間に炎上してしまうことはもちろん、個人・機密情報につながる発言が含まれていれば取り返しのつかない大事に至ってしまう可能性もあります。
ゲーム実況を行う際にはそういったネットリスクを把握し、問題を起こさないよう細心の注意を払いましょう。
また、万が一に問題が発生した時に被害を抑えるため、対応方法なども理解しておきましょう。
(6)代表的なYouTubeの人気ゲーム実況者は?
先述の通り、YouTubeに人気ゲーム実況者が数多く集まっています。
そこで2019年9月現在、高い評価を集めている人気ゲーム実況者をご紹介します。
・ニコニコ動画時代から人気をあつめる「キヨ。」
URL: https://www.youtube.com/user/KIYOisGOD
キヨ。さんは元々は「最終兵器俺達」のメンバーの一人としてニコニコ動画で活動していました。
YouTubeでも人気は衰えること無く、男女問わず支持者を集めています。
また様々なゲームイベントにも精力的に参加しています。
・ゲームにあまり詳しくなくても楽しめる「ポッキー」
URL:https://www.youtube.com/user/pockysweets
ポッキーさんは2011年ごろからゲーム実況を開始しました。
当初はニコニコ動画を活用していましたが現在はYouTubeを中心に活動しています。
優しい喋り方から中高生の女性を中心に人気をあつめました。
ゲームにあまり詳しくなくても楽しめる話術を披露してくれます。
・マリオ系のプレイで人気を集める「明日香チャンネル」
URL:https://www.youtube.com/channel/UCRbyjyOWHO9W7wyLSlLeeIg
明日香さんは主にマリオ系のゲーム実況動画を投稿して人気を集めている女性ゲーム実況者です。
特にマリオメーカーでは、誰かが作った難しいステージをプレイする様子が人気を集めています。
高い腕前は視聴者達に攻略方法を教えてくれます。
また声の良さも人気を集めている秘訣です。
・ゆっくり実況で高い評価集める「たくっち」
URL:https://www.youtube.com/user/takuxtuti0502/
たくっちさんは「ゆっくり実況」と呼ばれる、機械音声を使ったゲーム実況で高い評価を得ています。
生声ではなく、機械音声だからこそ生み出される面白さを知ることができます。
・VTuberのゲーム実況「A.I.Games」
Vtuberのキズナアイさんのゲーム実況専門チャンネルです。
キズナアイさんは現像VTuberとして知名度が高く、メディア出演も積極的にされているのでご存知の方も多いのではないでしょうか?
生身の人間が出演しなくてもゲーム実況動画を制作できる可能性を教えてくれます。
(7)ゲーム実況に挑戦する芸能人は?
よゐこ(有野晋哉さん、濱口優さん)
記事冒頭で紹介した通りお笑いコンビ「よゐこ」の2人もゲーム実況を行っており、現在はNintendo公式チャンネル内の「よゐこの○○で○○生活」シリーズで任天堂の配信タイトルをプレイしています。
不定期かつ収録番組ながらも、ベテランお笑いコンビである2人のトークやNintendo公式のプロによる編集&ナレーション技術、Twitterでのコメント募集により高い人気を誇っています。
ケイン・コスギさん
「第1回全国高校eスポーツ選手権」のスペシャルサポーターを務め、eスポーツの世界でも注目の1人とされている俳優・タレントのケイン・コスギさんは、2020年5月まではTwitch、現在はMildomを中心にゲーム実況を行っています。
世界的に人気のタイトル『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』では、視聴者数が一時16,000人を超え世界1位を記録したことがある他、ゴールドランク(上位約35%以内の割合)に到達した経験があるなど、人気・実力ともに高い実況ゲーマーといえるでしょう。
杉田智和さん
杉田智和さんは漫画・アニメ・ゲーム・サブカルチャーなどについて奥深い知識を持っており、「東京エンカウント」といった実際にゲームを行う番組にもレギュラーとして出演していました。
ゲーム実況は、2020年4月に設立した自身が代表取締役を務める株式会社AGRSの公式YouTubeチャンネルで行っています。
チャンネルの更新は週2回予定でゲーム実況がメインというわけではないので、興味のある方はこまめにチェックしてみましょう。
手越祐也さん
手越祐也さんは、Youtubeチャンネル開設から一カ月足らずで登録者数が100万人を突破するなど、非常に大きな人気を見せています。
そんな手越さんも、実はOPENREC.tvでゲーム実況を行っています。
配信が最初に行われたのが7月2日ということもあり、まだ動画の数は少ないですが、今後も目が離せない配信者の1人です。
中川翔子さん
中川翔子さんはかなりのゲーマーで、「ポケットモンスター」に関しては高い実力を持っているだけでなく、同作を題材にした看板番組を長年にわたって受け持っています。
ゲーム実況は、「ファイナルファンタジーVII リメイク」の生実況でデビュー。
初回配信では、トラブルでゲームが中断してしまった際に、得意のイラストを披露したことが話題になりました。
現在は、「ポケットモンスター ソード・シールド」、「ドラゴンクエストX」などをプレイしています。
花江夏樹さん
趣味の一つとしてゲームを挙げている花江夏樹さんは、2018年12月にYouTubeチャンネルを開設しており、1年と少しで1年と少しで登録者数100万人達成と非常に速いペースで登録者数を伸ばしています。
ゲストを呼んで動画が多く、個人的な友人である動画投稿者だけでなく、声優仲間(小野賢章さんや江口拓也さんが主)との実況動画も公開しています。
また、声優業と二足のわらじであるにもかかわらず、驚くほど更新ペースが速いという点も特徴です。
(8)実況と共にゲームは更に進化する
ゲーム実況の解説、いかがでしたでしょうか?
ゲーム実況が誕生したことで、プレーヤー達は新しい楽しみ方を発見することができました。
ゲーム実況誕生当初は人間の声が中心でしたが時が経つにつれて機会音声を使った「ゆっくり実況」が流行したり、「VTuber」が実況者になるようにもなりました。
メーカー側も有効性を認めてゲーム実況をマーケティングに活用するようにもなりました。
今後は実況されることを視野にいれたゲームデザインに取り組むと相乗効果が生まれるのはないでしょうか。
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