ゲーム会社に事務で入社したい!業務内容と求められるスキルとは
ゲーム会社で働きたい、ゲームに関わる仕事がしたい、という希望はあるものの開発などの特殊なスキルは持っていない、という場合もあるでしょう。
そんな時は事務系の仕事でゲーム会社に就職する方法もあります。
このコラムでは、事務系でゲーム会社に勤めることを考えている人に向けて、業務内容やゲーム会社の事務にどんな人が向いているか、また事務系の仕事のキャリアプランなども紹介していきます。
目次
1.ゲーム会社の事務職業務内容
1-1. ゲーム会社での事務職の概要
ここでは、事務系の部門が会社の中でどんな仕事をしているのかを解説していきましょう。
まず、大きく事務という仕事を考える場合、業務に必要な書類などを作る仕事があげられます。
書類と言っても社内の伝達事項を書いたものや、大きな仕事の契約書など実にさまざまです。
また、営業部門のアシスタント業務なども事務系に含まれる場合もあります。
ゲーム会社と言えばクリエイターの集団というイメージもありますが、利益を上げるためには営業職を支えるポジションの存在は欠かすことができません。
他にも、必要な人員を採用し、勤怠を管理する人事や、資産や設備の管理をする総務的なことも事務方の仕事です。
お金の出入りを把握して、給料、仕入れ先やパートナー企業への支払いなどの管理をする経理部門も事務職の中では大きな役割を担っています。
さらに、著作権や法的トラブルに対処するための法務の仕事、輸出入の管理をする貿易を担当する仕事など、ゲーム会社にはさまざまな事務的業務が存在しています。
1-2. ゲーム会社の事務職で働くメリット
事務職で働く人のメリットとしては、まず比較的退社時間のコントロールがしやすく、長いスパンでも月間の残業量などが予想しやすいことがあります。
ゲーム会社であれば同じ社内で開発的な業務をこなしている人が多いと思いますが、それらの職種では新しい技術に関わることも多いので「やってみないと分からない」、という側面があります。
また、さまざまな工程が絡み合うことで予期せぬ遅れが出ることもあって、全体として残業量をコントロールしにくいのが実情です。
もちろん事務系の仕事でも、例えば経理であれば給料計算や支払いなど、決められた期日や時間を守るために大変なことはあります。
とはいえ、開発職に比べれば予想外のことは発生しにくいので、キャリアを積むことで対応しやすくなります。
そのような意味で、事務系の業種はワークライフバランスを大切にしたい人、あわただしい変化を要求される職種を避けたい人に向いています。
また、開発職に比べるとオンリーワンのスキルがないと入社できないというハードルは少ないですし、入社後に身につく技能にも普遍性があるという特性があります。
例えばOAスキルや経理の処理能力などは、会社ごとのローカルルールはあるとしても、多くの業種で活用できます。
そのため、転職を考える際には業種の幅を持ちやすいという大きなメリットがあります。
1-3. ゲーム会社の事務職で働くデメリット
事務系の業務は会社を運営していくうえでは重要なことばかりです。
しかし、比較的地味であることやルーチンワークが多く、変化に乏しい日々を送ることになるケースが少なくありません。
また、売り上げや利益に直結しない事務職では、成果が目立ちにくいこと、工夫をしても認められにくいこともデメリットと言えるかもしれません。
もちろん事務職でも職場ごとに苦労があるのは当然のことですが、変化が激しい職種の人からは「楽な仕事」という誤解を受けることがあり、雑用や後始末を依頼されることもあるかもしれません。
さらに、能動的に行う仕事よりも、あるものを処理する受動的な業務が多いので、個性を発揮しにくいこともデメリットと言えるでしょう。
特にゲーム会社であれば開発やクリエイティブな分野で活躍する人が多いので、なおさらネガティブな面を気にしてしまう人はいるかもしれません。
このようなデメリットから、モチベーションを維持しにくく、仕事にやりがいを感じられずストレスを抱えてしまう人もいるでしょう。
2.ゲーム会社の事務職として就職・転職する際に有利になる資格・キャリア
この項目では、ゲーム会社に事務系で就職や転職する際に必要となるスキルや、有利になるキャリアなどを紹介していきましょう。
2-1. 各種オフィススキル
事務系ならどの部署に入るとしても、Word、Excel、PowerPointを使いこなせることは必須と考えた方が良いでしょう。
それも入力ならできる、というレベルではなく、表やグラフが自在に作れる、社外に公開するための効果的な資料が素早く作成できる、というレベルを目指しましょう。
2-2. 事務職の経験(業種は問わない)
どんな職業でも実働の経験は転職に有利です。
ゲーム会社でなくても事務の職業的には共通性があるでしょうから、事務系の経験値があればしっかりアピールできます。
もちろん、会社ごとのローカルルールがあって入社後にしか対応できないこともありますが、大差なくスキルが生かせる部分も多いはずです。
2-3.バックオフィスの専門職(経理や法務、人事など)の経験
上の項目に書いたように経験は大きなアピールポイントになります。
ただし、前職が経理部門だったので同じ経理で、というケースではなく、経理から総務、などジャンルが変わる場合はキャリアプランに一貫性が無い、とみられる場合もあります。
その時は、現状の志望動機をしっかり説明できるように用意した方が有利です。
例えば、経理を担当していた人が営業事務に転職を希望する場合、数字に強いことをアピールしつつ、明確な利益貢献ができる職場への転職を希望した、などのアピールは有効です。
また、「前職ではそもそも営業事務を希望したが、会社の都合で経理に配属された。配属された以上はそこでスキルを付けて、夢に向かって数年後に社内転属を希望したが断られた。その時、ちょうど御社の募集が自分の希望する職種とあっていた」という話なら面接担当者もうなずけます。
キャリアプランに沿う中で条件が良かった、という話は素直に話しても構いませんが、待遇の良さだけを志望動機にすると、新たに待遇が良い会社が見つかればすぐ転職する人と判断されかねませんから気をつけましょう。
3.ゲーム会社の事務が向いている人
ここではゲーム会社の事務で働くにはどんな人が向いているかを解説しましょう。
3-1. ゲーム会社で働きたいが、クリエイター面のスキルよりは事務職のスキルの方が優れていると感じる人
ゲーム会社で働きたいという希望はありつつも、自分自身に向いているのは事務職である、という自覚がある人は最も向いていると言えます。
ゲームが好きなので、自分自身もそこに関わりたいという人が全てクリエイターになるわけではありません。
自分の資質が事務系に向いていると思える人は、その素養を活かしましょう。
3-2. ゲーム会社を裏方で支えたい人
ゲームの制作を支えたい! という気持ちが強い人はバックオフィス的な仕事に向いています。
クリエイターは注目される仕事ではありますが、ある意味特殊な仕事に特化しているので事務的なスキルは持っていない場合もあります。
つまり、クリエイターの存在を支える人がいるからこそ、創造的な仕事ができるのです。
クリエイターを支えて、人気タイトルが生まれることに貢献したいという思いはゲーム会社にとって大きな力になるでしょう。
4.事務職のキャリアプラン
トップクラスの大企業でない限り、事務職の人は多様な処理を求められることが多く、ある意味雑用的な仕事もしばしば任されるかもしれません。
しかし、中には企業の運営に重要な事柄もあるでしょうから、臨機応変な対応ができ、幅広い業務内容を嫌がらずにこなす人は受け入れられやすいでしょう。
ただし、その中でもしっかりキャリアを積んでいけば、経理や法務などのスペシャリストになったり、広報、営業で会社の利益に貢献したりという道もあります。
単なる「何でも屋」という位置づけにとどまらず、自分が望むキャリアを積み上げて行けば、スキルやキャリアを高めることは可能でしょう。
5.まとめ
ゲーム会社の事務系に努める時の業務内容や、必要なスキル、向いている要素、キャリアプランなどをまとめました。
クリエイティブな会社において事務部門は地味な存在に映るケースが多いですが、どんな会社も経理や総務の機能なしで成り立つことはありません。
事務職がしっかりしていなければ会社の運営も困難をきたしますから、その点ではクリエイターと同様に会社を背負うプロフェッショナルとして経営を支えているのです。
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