ゲーム業界の特徴と他業界との違いとは?わかりやすく解説!
この記事では、ゲーム業界への就職を目指す人に向けて、一般的なイメージではなく実際にゲーム業界は他の業界とどういった点が違うのか、を具体的にまとめます。
ゲーム業界へのエントリーを考えている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
目次
1. 就職・転職活動に知っておきたい、ゲーム業界の代表的な特徴
ここからはゲーム業界への就職・転職を目指す人に向けて、ゲーム業界の代表的な特徴を記載していきます。
ただし、ゲーム会社と言っても非常に多く存在しており、個々の違いがあることはご理解ください。
1-1. 一つのタイトルを開発するために様々な部署が協力する
ゲーム開発というと、一人で黙々とパソコンに向かっている状態を想像する人が多いかもしれません。
しかし実際には、多くのゲームは分業で作られていきますから、打ち合わせも多くコミュニケーション能力は必要とされます。
会社によって呼び方は違いますし、ゲームごとに構成も変わりますが、例えば全体の企画や管理をする総合職の人、シナリオを作る人、キャラクターやアイテムのデザインをする人、画像や音を作る人、ゲームが機能するようにプログラムをする人などに分かれます。
開発だけでも上記のような役割があり、実際にはもっと多くの役割の人が存在します。
さらに営業や広報、経理、人事などさまざまな人たちが関わりながら仕事をするのが一般的である、という点は知っておきましょう。
1-2. ビジネスモデルが会社の扱うコンテンツによって大きく異なる
ゲーム業界では、一昔前は家庭用ゲーム機向けのソフト開発が主流だったので、売り切りで利益を得るビジネスモデルが多く見られました。
現在もこのスタイルはありますが、スマホなどを使ったソーシャルゲームが増えており、基本は無料でゲームをする中で、いかに課金を誘って利益を上げていくか、あるいは広告で収益を上げるか、というビジネスモデルが多くなっています。
また、サブスクリプションでゲームを提供するスタイルや、e-sportsのような開発や販売ではない利益の上げ方もあります。
このように、売り上げや利益の上げ方が複数あり、今後も変遷していくことが予想されるのがゲーム業界の特徴の一つとなっています。
1-3. 残業が多い傾向にあり、納期前は特にタイトなスケジュールになる
職種・部署にもよりますが、開発職に従事していれば残業は比較的多い業界と言えるでしょう。
売り切り型のゲーム、ソーシャルゲームに関係なく、リリース直前に特に忙しくなる傾向があります。
またソーシャルゲームの場合はリリースすれば終わりというわけではないので、平均的な忙しさが続く傾向にあります。
ゲーム業界の残業について詳しく書いたコラムがあるので、以下をぜひ参照してください。
→「ゲーム会社は残業が多いって本当?残業の理由と健康に働くためのポイント」
1-4. 技術の進歩に伴う変化が激しい
ゲーム業界は常に技術改革が起こっており、変化に追いつくのは大変です。
プラスの面を見れば変化が激しいからこそ、小さな会社が一気に利益を上げるチャンスもあります。
その一方で、他の業界のように年齢とともに技能を上げながらキャリアアップしていく、という未来像が描きにくい面があります。
会社単位での合併・吸収が多いのも特徴です。
ただし、小さな企業に入ったのにオンリーワンの技術を持っていることで、いきなり大手企業の一員になれるという可能性もありますから、合併・吸収も悪い面ばかりではありません。
→「ゲーム会社同士が合併・吸収する理由は?実際の合併ケースもあわせて紹介」
2. 覚えておくとスムーズに仕事できる!?ゲーム業界のユニークな点
ここからは、ゲーム業界ならではのユニークな特徴を紹介していきましょう。
2-1. 服装自由の会社が多い
ゲーム業界と言えば服装や髪形などが自由、というイメージがあります。
この点はイメージだけでなく、開発職などであればアニメキャラのプリントTシャツにジーンズ、髪の色が緑やピンクといった、一見するとサラリーマンとは思われないような人も実際に存在します。
ただし会社や部署によって違いはあり、開発職でも襟付きのシャツは当たり前という会社もありますし、総務や営業の人などはどの会社でもそれほど自由ではありませんから、その点は理解しておきましょう。
ゲーム業界の服装について詳しく書いた記事があるので、ぜひ併せてご覧ください。
→「ゲーム会社って本当に服装・髪型自由?面接時や勤務の際の服装について」
2-2. 基本はゲームが大好きな人だらけ
ゲーム会社で、特に開発系の仕事をしている人ならほとんどはゲームが好きな人です。
それもなんとなく好き、というレベルではなく、仕事にしたいくらい好き、という人ばかりです。
また、ゲーム自体が仕事ですから、仕事中にゲームの話をすることが禁句ではありません。
もちろん納期に追われたり、プレッシャーがあったりして大変なことは多いですが、ゲームを作ってお金をもらえるというのは、やはりゲームが好きな人に取ってはとても素晴らしい環境と言えるでしょう。
2-3. ユニークな福利厚生を導入している会社が多い
ゲーム会社ならではの福利厚生として、株式会社レベルファイブや株式会社グラニなどはゲームソフトの購入費を補助してくれます。
また株式会社ネクソンなどは休憩室に歴代の家庭用ゲーム機が置いてあり、従業員の誰もがプレイを楽しむことができるサービスもあります。
3. この点には注意!ゲーム業界と他の業界で気をつけたい違い
この項目では、ゲーム業界特有の特徴について、気を付けておきたい点をピックアップして解説します。
3-1. 出社時間は遅いが退勤時間も遅い傾向にある
ゲーム業界では、他の業種より平均的に遅く出勤して遅く帰る傾向が見られます。
そのため朝の通勤ラッシュにあわなくて済む利点がありますが、家族や友人とのコミュニケーションがとりにくい、帰宅時に利用できる店が限られるなどの弊害もあります。
この点を踏まえて、他の業界に努める人とのバランスを取りたい人は、できるだけ早めに出勤してできるだけ早く帰るなどの工夫が必要になります。
例えば建物自体にカギがかかっていて入れないといった場合は除いて、フレックスタイム制であればコアタイムに在籍していることが義務付けられているだけで、早く出勤する自由もあるはずなので、自分にとってちょうどよい働き方を探す努力が必要です。
3-2. 意識しなければビジネスマナーが身に付きづらい傾向にある
ゲーム業界は、髪型や服装などに関しての自由度が高く、一般的な会社とはかなりビジュアル面でのマナーが異なる傾向があります。
そのため、日常業務では許される服装も、他の業種の人からはマナー違反に見られる可能性があることは知っておきましょう。
例えばゲーム業界以外の人が出る研修や、冠婚葬祭などに参加する場合は注意が必要です。
他にも言葉遣いやメールなどのやり取りなども社内ではゆるめな会社が多いですが、世の中には社交辞令を重んじる人も多いので、一般的なマナーは意識して身につけるように心がけましょう。
3-3. 他の会社よりも仕事上覚えることが多い傾向にある
ゲーム業界は、もともと必要とされるスキルや知識が多い業界です。
その上、常に新しいことが求められる業界ですから、使用される言葉や概念、業務上の技術などが日進月歩で変化していく特徴を持っています。
そのため、一般的な会社では数年で全体的な基礎知識を身につけ、その後は少しずつ新しい知識や技術を学べば済むことに対して、ゲーム業界ではベテランになっても変わりなく多くのことを学習し続けなければなりません。
また、業務で使用する知識だけでなく、トレンドに対するアンテナも常に張っておくことが求められます。
3-4. 安定感はあまりない
ゲーム業界では、小さな会社や新しい会社でもヒット作品を出せば世界中から利益を得られることもあって、短期間に成長できる傾向を持っています。
しかしその一方で、ある程度の地位を確保していても低迷することがあり、安定感が高い業界とは言えません。
もちろんどんな業界でも業績の浮沈はあるので、絶対に安心と言える企業は存在しませんが、ゲーム業界は比較的勢力図が書き換えられやすいことは知っておきましょう。
4. まとめ
ゲーム会社については良いイメージ、厳しそうなイメージがあるが、実際にはどうなのか知りたいという人に向けて、業界としての特徴をまとめました。
実際にゲーム会社には平均的に残業は多めという現実はあるものの、他の業界にはない自由さがあります。
そして何と言ってもゲーム好きが集まる場所ですから、「面白いゲームを開発したい!」、「好きなIPに関わりたい!」と思う人に取っては至福の場所でもあります。
厳しい面があるのはどの業界でも同じですから、やはりゲームに関わりたい、と強く思う人ならイメージに惑わされずエントリーしてみることをお勧めします!
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