Unityスキルを証明する“Unity認定試験”について徹底解説!

 

“Unity(正式名称:Unity3D)”は、100万人以上の開発者が利用する人気のゲームエンジンで、ゲーム開発に限らず自動車産業や医療現場など、さまざまな場所で活用されています。

本記事では、ゲームクリエイターならばほぼ必ず触れることになるであろうUnityの資格について紹介していきます。

Unity認定試験とは?

ゲームエンジン“Unity”とは?

Unityは、2005年にユニティ・テクノロジーズが開発したゲームエンジンです。
ゲームエンジンとは、コンピュータゲームの動作において主要な処理を行うために用いられる共通のプログラムです。
異なるプラットフォーム上で同じ仕様のものを動かすクロスプラットフォームに対応しており、モバイルゲームやパソコンゲーム、ブラウザゲームなどの制作に使われます。
ゲームエンジン自体はC言語/C++で書かれており、開発者はC#を用いたプログラミングが可能です。
iOS/Android用アプリの『ポケモンGO』や『Fate/Grand Order』の他、PS4用ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』などに使用されています。

運営団体について

Unity認定試験は、Unityを開発したアメリカのビデオゲームソフトウェア開発会社“ユニティ・テクノロジーズ”が運営しています。
日本法人はユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社で、Unityの日本国内販売、サポート、コミュニティ活動、研究開発、教育支援などが主な事業内容となります。

試験の概要

認定アソシエイト

Unityとゲーム開発を学習するための実践的な自己学習プログラムを求める人を対象とした試験で、試験範囲に含まれる16のトピックから100問が出題されます。
コースウェアで提供される“Zombie Toys”アセットを使って、実際のゲームを一から構築する内容で、受験対策にもなっています。
本試験はオンラインおよび世界中のピアソンVUEセンターでの対面形式で受験可能です。

認定プログラマー試験

プロジェクトを技術的に実行するために必要なコアスキルに関する問題が出題される私見で、合格することで複雑な問題を解決するコード作成に熟達していることを証明できます。

認定3Dアーティスト試験

Unityで作業するために必要となる芸術面および技術面のスキルを測る試験です。
3Dオブジェクトのレンダリングやライティングオブジェクト、パーティクルの使用と効果などの分野に関する問題が出題されます。

エキスパートゲームプレイプログラマー

ゲームプレイプログラマーやゲームエンジニア、レベルデザイナーなど、数年の実務経験を持つ人材向けの認定資格です。
本試験に合格することで、高度なスキルと実用化のさまざまな経験を証明できる他、他社と共有可能でオンライン認定証明として機能するデジタルバッジをもらえます。
なお、認定資格は2年間有効です。

エキスパートテクニカルアーティスト:リギング&アニメーション

テクニカルアーティストやテクニカルアニメーターをはじめとした、ある程度の実務経験を持つプロフェッショナル向けの認定資格です。
エキスパートゲームプレイプログラマーと同じく、合格するとオンライン認定証明として機能するデジタルバッジをもらえます。

エキスパートテクニカルアーティスト:シェーディング&エフェクト

シェーダー記述やライティング、エフェクトなどを担当するアーティストとして実務経験を持つプロフェッショナル向けの試験です。
レンダリングやシェーダーをはじめとした分野が科目に含まれており、ゲームの見た目、スタイル、テーマ、美的外観を効率的に実装するために必要なスキルを証明します。

合格によるメリット

資格試験の合格メリットとして一般的なものとして挙げられるのは“勉強過程で能力を習得できる”、“能力の証明”です。
Unity認定試験は、開発元のユニティ・テクノロジーズ試験の運営はもちろんのこと、学習支援も行っていることから民間試験でありながらこの2つのメリットが他の民間試験よりも比較的大きくなっているといえるでしょう。

必要となる職種

Unity認定試験の資格が必要となる職種は、ゲームエンジニアやレベルデザイナー、テクニカルアーティストなど、上記の試験概要で想定されているものが当てはまります。
また、認定アソシエイトであれば職種にかかわらず広く門戸を開いているため、挑戦する価値はあるかもしれません。
しかし、後述しますが本試験はいずれも料金が高く、試験を受けるための条件も設定されているため“資格を取ってキャリアに箔をつけたい”という目的で受験するのはオススメできません。

試験について

試験日程・時間

Unity認定試験は、テストセンターの他、自宅および職場からのオンラインで受験可能となっているため試験日程を自由に選択することが可能となっています。

 

試験時間は、Unity認定アソシエイトが105分、Unity認定プロフェッショナル認定試験(認定プログラマー試験、認定3Dアーティスト試験)が120分、Unityエキスパート認定試験が180分となっています。
なお、これらの試験時間はいずれもUnity認定資格プログラムの利用規約の確認時間(15分)を含めたもので、実際にはこれよりも短くなる点に注意が必要です。

受験料

受験料は、Unity 認定アソシエイト試験、Unity 認定プログラマー試験、Unity 認定3Dアーティスト試験登録が34,055円となっています。
エキスパート ゲームプレイプログラマー、エキスパート テクニカルアーティスト:リギング&アニメーション、エキスパート テクニカルアーティスト:シェーディング&エフェクトは45,845円で、前者より1万円高くなっています。
いずれにせよ非常に高額となっているので、受験するならば必ず合格する意気込みで挑みましょう。

申し込み日程・受験資格

Unity認定試験は試験日程を自由に選択できるため、申し込み日程も同様に自由となっています。
なお、試験を受けるための必要条件が設定されている試験があるのでしっかりと確認しておきましょう。

 

【必要条件一覧】

■認定プログラマー試験
・Unityを使って、ゲームや3Dのインタラクティブなプログラミングで2年以上の実務経験
・C#などのコンピュータープログラミングで2年以上の実務経験
・コンセプト構想から完成まで、全体にわたるソフトウェア開発ライフサイクルにおける経験
・ゲーム開発、インタラクティブエンターテイメント、デザインのビジュアライゼーションなど、Unityを使ったソフトウェア開発のためのプロフェッショナルなアプリケーションの理解
・キャラクターと環境の設定を含む、Unityにおけるビジュアル/3Dアセットとアニメーションパイプラインの基本的な理解
・ユニットテストやバージョン管理を含む、プロフェッショナルチームによるソフトウェア開発プラクティスの理解
・コラボレーション、収益化、ライブ操作、マルチプレイヤーに関するUnityサービスの知識
・線形代数演算や行列演算を含む、3Dインタラクティブな開発に不可欠な数学の理解

 

■エキスパートテクニカルアーティスト:リギング&アニメーション
・ビデオゲーム開発スタジオで、少なくとも2つのタイトルをリリースした経験
・C++、C#、またはUnityscriptなどの言語を使用したスクリプティング/コーディングに関する知識
・初期のコンセプトから発売まで、ゲームのライフサイクル全体の経験
・リギング/キャラクターセットアップとアニメーションの経験
・Python、MEL、MaxScriptなどのデジタルコンテンツ作成(DCC)で使用されるスクリプティング言語の深い知識
・キャラクターと環境の設定を含む、ゲームアニメーションパイプラインの知識
・ファイル構造、命名規則、その他の確立された手続きに準拠した確かな組織化スキル
・Adobe Creative Suite、Substance Designer、Substance Painter、Quixel Suite、Autodesk Maya、3ds Max、Pixologic ZBrush、Motion Builder などのアセット作成ツールを使用

 

■エキスパートゲームプレイプログラマー
・没入型ゲーム、ウェブ/モバイルゲーム、デジタルゲームの設計経験
・C#を使用したスクリプティング/プログラミングに対する優れた知識
・初期のコンセプトから発売まで、ゲームのライフサイクル全体の経験
・ゲームデザイン(レベル、ノンプレイヤーキャラクター、ゲームメカニズム)のすべての側面に対する専門知識
・Unityサービスの設計と実装経験
・キャラクターと環境の設定を含む、ゲームアセットとアニメーションパイプラインの理解
・ファイル構造、命名規則、その他の確立された手続きに準拠した確かな組織化スキル
・可能な限り最高のゲームを作るためにプレハブのライブラリを作成し、使用する能力

 

■エキスパートテクニカルアーティスト:シェーディング&エフェクト
・ビデオゲーム開発スタジオで、少なくとも2つのタイトルをリリースした経験
・物理ベースのライティングテクニックとワークフローに関する深い知識
・物理ベースのレンダリングパイプラインのためのマテリアルオーサリングに関するエキスパートレベルの理解
・カラーコレクションとポストエフェクトに関するエキスパートレベルの理解
・フォトグラフィックのコンセプトに関する深い知識
・HLSL、CgFXまたは他のシェーディング言語でのシェーダーの作成経験
・C++、C#、またはUnityscriptなどの言語を使用したスクリプティング/コーディングに関する知識
・Alembic など、パーティクルシステム、ダイナミックシミュレーション、交換フォーマットに関する深い知識
・Adobe Creative Suite、Substance Designer、Substance Painter、Quixel Suiteなどのアセット作成ツールへの習熟
・2D/3D数学の概念に対する深い理解

合格発表日

試験終了後から数分以内に試験結果を含むスコアレポートが届き、試験に合格しているとデジタルバッジと印刷されたデジタル証明書が届きます。
また、合格した場合は特設ページから証明書を印刷できます(新規ユーザーの場合はアカウント作成が必要)。
不合格だった場合、同一試験の再受験には少なくとも15日の待機期間が必要で、2回目の受験でも不合格となった場合は同一試験の再受験まで少なくとも90日の待機期間が必要となります。
なお、再試験の場合でも割引は適用されません。

試験難易度について

出題形式及び出題範囲

Unity認定試験の試験範囲で特に印象的な部分は、非常に幅広いこともさることながら、試験ごとに重複する部分があまりないという点です。
これは試験ごとに推奨されている人材が異なるためであり、ステップアップする形での学習ができないという点から非常に難しい試験であるイメージを受けますが、一方で必要条件を満たしていれば目的の試験を直接受けても問題ないという利点でもあります。

 

【出題形式及び出題範囲(一部)】

■Unity認定アソシエイト
・アニメーション
・ライティング
・アセット管理
・マテリアルとエフェクト
・オーディオ
・ナビゲーションと経路探索
・エディターのインターフェイス
・物理演算
・プロとしての心構え
・プログラミング
・ゲームアートの原則
・プロジェクト管理
・ゲームデザインの原則
・サービス
・業界知識
・ユーザーインターフェイス

 

■認定プログラマー試験
・プログラミングの核となるインタラクション
・アートパイプラインでの作業
・アプリケーションシステムの開発
・シーンと環境デザインのためのプログラミング
・パフォーマンスとプラットフォームの最適化
・ソフトウェア開発チームでの作業

 

■認定3Dアーティスト試験
・3Dオブジェクトのレンダリング
・ライティングオブジェクトおよび環境
・パーティクルの使用と効果
・基本アプリケーション要素のプロトタイプ
・2Dアセットの使用
・アニメーションの使用
・ソフトウェア開発チームでの作業

 

■エキスパートテクニカルアーティスト:リギング&アニメーション
・ツーリングとパイプライン
エディターのカスタマイズ
アセットのカスタマイズ
カスタムツールを使用したプロセス自動化
・プロトタイピング
リギングとアニメーションのためのプロトタイプ作成
・アニメーション&リギング
アニメーションシステムステートマシンとアニメーションイベントの設定
リグのセットアップとアニメーション
ダイナミックアニメーションのためのPhysicsコンポーネント
・パフォーマンス
シーンの最適化

 

■エキスパートテクニカルアーティスト:シェーディング&エフェクト
・ツーリングとパイプライン
アセットのカスタマイズ
カスタムツールとエディターのカスタマイズによるプロセス改善
・レンダリング
レンダーパイプライン
ポストプロセッシングエフェクト
Unityのカメラ
・シェーダー
シェーダーの構築、プロトタイプのカスタマイズ
レンダーの設定シェーダーの知識
シェーダーに関するスクリプト知識
・パーティクルとエフェクト
パーティクルシステムのカスタマイズおよび拡張
エフェクトのテクニック
・パフォーマンス
シーンの最適化

合格ライン

Unityの試験のスコアスケールはいずれも200~700です。
合格ラインのスコアは500で、スコアが500以上ならば合格、500以下なら不合格となります。
問題ごとの正否やその割合に関する情報は公開されないため、確認したい場合は自分で回答内容をメモして確認する必要があります。

学習教材

Unity公式サイトでは無料学習教材が公開されている他、ビデオやコーディング課題を通じて、自分のペースで学習を行えるコースウェアも行われています。
現在は認定アソシエイト、認定プログラマー、認定3Dアーティスト、エキスパートゲームプレイプログラマーのコースウェアが実装されています。

まとめ

Unity認定試験は受験料が非常に高く、受験のための条件も設定されていることから初心者にはオススメできない資格となっています。
しかし、そのハードルの高さからキャリアの証明として一定以上の効力を持っていることも確かです。
ゲーム業界である程度キャリアを積み“自分の実力を確かめたい”、“さらなるキャリアアップを目指したい”という人は挑戦してみてもよいかもしれません。

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