株式会社コナミデジタルエンタテインメントの『桃太郎電鉄』についてご紹介!【AAAタイトル紹介Vol.15】
1988年12月に、株式会社ハドソンより、ファミリーコンピュータソフト、『桃太郎電鉄』のシリーズ第1作目が発売されました。鉄道会社の社長として、日本各地をすごろくで回りながら、ボードゲーム感覚で楽しめるゲームとして、大人から子供まで多くのユーザー層に愛される作品になっています。2021年に発売された『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』は累計販売本数250万本を突破しており、今後もその歴史がどんどん引き継がれていく事は間違いありません。
今回はそんな大ヒットゲーム『桃太郎電鉄』の概要と、開発に携わったコナミデジタルエンタテインメント(ハドソン)、開発者のさくまあきら氏を始めとした解説を通し、本作の魅力により迫っていきたいと思います!
『桃太郎電鉄』とは?
『桃太郎電鉄』シリーズは、1988年に株式会社ハドソン(現株式会社コナミデジタルエンタテインメント)から発売された、日本地図がボードの双六ゲームです。プレイ人数は1~4人で遊ぶことが出来、1人でコンピュータを相手にするもよし、皆でワイワイやるもよしの老若男女誰もが気軽に遊ぶことが出来るゲームです。ゲーム起動時の、「By ハドソン!」の掛け声に聞きなじみがある方も多いのではないでしょうか?
2013年にはハドソンはコナミに吸収され、桃太郎電鉄はコナミのタイトルとなり、その後開発者であるさくまあきら氏からの引退宣言等、話題性の高いタイトルでしたが、Nintendo Switch向けの新作『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』は、シリーズ初の任天堂ハードからの発売となっています。
主なゲームシステム
プレイヤーは鉄道会社の社長となり、サイコロを振って出た目の数だけ進み日本全国からランダムで選ばれる目的地を目指しつつ、全国各地の物件を購入し資産を増やしていく事でゲームは展開されます。
1ヶ月が1ターンに相当し、4月から3月までの1年が12ターンで、賞金や購入物件の収益等の賞金が手に入り、再度また目的地が選ばれる・・・を繰り返し、設定した年数が終了した時点で資産が最も多かったプレイヤーが優勝となります。
「十勝あずき畑」「有田焼き物工房」などといった地方色溢れる物件の数々や、発売時点での時事ネタが随所に見られるのも特徴のひとつとして知られています。
誰かが目的地にゴールした時点で目的地から最も遠い位置にいたプレイヤーには妨害キャラクター「貧乏神」がとりつき、毎ターン「所有している物件を勝手に半値で売る」「プレイヤーのお金を使ってカードを相場の二倍の値段で買ってくる」等の悪さをしでかします。退治する方法は無く、別のプレイヤーとすれ違ってなすりつけるか、誰かが次の目的地に到着したときに他人に移るのを待つしかないため、グズグズしていると貧乏神が「キングボンビー」や「ハリケーンボンビー」などに変身して更なる被害をもたらす事もある事から、友人同士でも家族同士でも非常に白熱するゲームとして有名です。
開発について
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
本作は当時のゲーム会社、株式会社ハドソンより発売され、2012年3月1日をもって当時親会社であったコナミデジタルエンタテインメントに吸収合併となりました。
株式会社コナミデジタルエンタテインメントは、コンピューターゲームやキャラクターグッズの開発・販売や書籍の出版などを行う会社で、コナミグループの再編に伴い誕生した新設子会社になり、代表取締役社長は、早川英樹氏が務めています。近年は、クラウドゲームプラットフォームやマルチデバイスでのタイトル提供を開始し、継続運営型サービスの強化をさらに推進しています。
主な事業内容としては、『遊戯王デュエルリンクス』、『eFootball ウイニングイレブン』の開発及び運営を手掛けるモバイルゲーム事業、『桃太郎電鉄』、『プロ野球SPIRITS』等の開発運営を手掛けるコンシューマーゲーム事業、『遊戯王デュエルモンスターズ』の開発、販売を手掛けるカードゲーム事業に分かれいます。
近年では、「eスポーツ」にも積極的に投資活動を行っており、2001年から「ウイニングイレブン」シリーズの世界選手権、2003年から「遊☆戯☆王」シリーズの世界選手権、2016年から「実況パワフルプロ野球」シリーズの日本選手権を開催しています。
そして2020年からは、事業の新たな拠点「コナミクリエイティブセンター銀座」に、eスポーツの配信に特化した施設「esports 銀座 studio」、eスポーツデバイスの体験型ショールーム「esports 銀座 store」、eスポーツ界で活躍できる人材を育成する「esports 銀座 school」がオープンしており、eスポーツのさらなる拡大・活性化に向けて、さまざまな新しい取り組みを行っています。
開発者:さくまあきら
さくまあきら氏は、東京都杉並区出身のゲームライターで、『桃太郎電鉄』の生みの親として知られており、自身が中学生のときから強い影響を受けたという作曲家のすぎやまこういちにあやかって、ペンネームを平仮名にしています。
さくまあきら氏はもともと編集者志望でしたが、若き日のさくま氏は、自分で本を創るために自ら出版社を興したところ、会社の業績が伸び悩んで倒産させることになってしまいます。そんな資金繰りに困っていたさくま氏に声をかけたのが『ドラクエ』の堀井雄二氏でした。
この頃は空前のRPGブームで、さくま氏も便乗するかたちで『桃太郎伝説』というRPGを制作します。『桃太郎』などの昔話をモチーフにしたキャラを使用した本作は、続編や外伝が何本も制作されるほどのヒット作品となりました。このヒットを受け、さくま氏はさらに『桃鉄』シリーズなどを生み出し、ゲームデザイナーの道を歩み始めていくことになります。
まとめ
大人気ゲーム『桃太郎電鉄』について、作品の概要、コナミデジタルエンタテインメントの略歴について紹介してきました。
ヒットタイトルのゲーム内容だけでなく、その歴史や携わった要素を紐解く事で、より作品に対する理解や共感を生み出していくきっかけになれればと思います。
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