ゲームプログラミングでも使われる、インタプリタ言語の特徴とは?


ゲーム開発に使われる言語は様々な言語が挙げられますが、プログラミング言語の種類として”インタプリタ言語”があります。本記事ではそんなインタプリタ言語の特徴や、メリットデメリット、またインタプリタ言語に分類されるプログラミング言語について紹介していきます!

インタプリタ言語とは

インタプリタについて

インタプリタ(interpreter)は、日本語で通訳という意味があります。
インタプリタ言語は、人間が書いたソースコードをコンピュータが実行する際に、1つ1つコンピュータが読みやすいように機械語に翻訳しながら実行する方式を持っています。
そのため、比較的小規模のゲーム開発プロジェクトにおいては開発スピードが求められるため、処理を逐一行ってくれるインタプリタ言語は生産性が高くなります。

 

またインタプリタ言語の特徴として、コンパイル作業が必要ではないという点が挙げられます。コンピューターがプログラミング言語を処理する際の一連の変換作業をコンパイルと呼びますが、インタプリタ言語にはコンパイル作業が発生せず、プログラムの確認や修正が容易に行う事が出来ます。

コンパイラ言語との違い

インタプリタ言語の対をなす言語として、コンパイラ言語が挙げられます。コンパイラ言語とは、プログラミング言語で書かれたプログラムを、機械語に全て翻訳してからプログラムを実行する言語です。
両者の違いは、「逐次翻訳」、「一括翻訳」の違いがあり、インタプリタ言語が逐次翻訳型、とコンパイラ言語は一括翻訳型となります。

インタプリタ言語のメリット・デメリット

■メリット①:プログラムをすぐに処理できる
インタプリタ言語は逐次翻訳型の方式になっており、1つ1つの命令を即座に処理できるというメリットがあります。
コンパイル作業の時間が削減できることから、小規模プロットの開発に向いている言語といえます。

 

■メリット②:修正作業が容易に行える
上記メリットにも付随する部分ですが、インタプリタ言語はコンパイル作業を行わずに逐次翻訳出来るという性質により、デバッグやエラー修正を簡単に行う事が出来ます。

 

■デメリット①:実行速度が比較的遅い
1行1行プログラミングを処理する事は可能ですが、コンパイラ言語と比べた時に実行の速度は落ちます。コンパイラ言語が処理したコードを一括で翻訳出来るのに対し、インタプリタ言語は一回一回機械語に翻訳する処理が必要になる事がその理由です。

代表的なインタプリタ言語

Ruby

Rubyは、日本のソフトウェア技術者であるまつもとゆきひろ氏によって1995年に開発されたオブジェクト指向型言語です。国際標準化団体「国際電気標準会議」において、日本で初めて認証された言語になっており、フレームワーク「Ruby on rails」の利便性から、最近ではスタートアップ企業でも使われ始めています。

 

文法が分かりやすくシンプルで、初心者でも比較的簡単にコードを書くことが出来、通常は数行に渡るプログラミング処理を、フレームワークとの併用により1行で済ますこともできます。通常のプログラミング言語と比べて少ない記述量、かつ自由に記述が出来てエラーが起きにくいという特徴から、ゲーム開発においても広く活用されています。
Gosu、DXRubyといったゲーム開発専用のライブラリも充実しているため、今後もそのシェアを伸ばしていく事が考えられます。

Python

Pythonとは1991年にオランダのグイド・ヴァンロッサム氏によって開発されたプログラミング言語です。現在オープンソースで運営されており、Webシステムの組み込みやアプリケーション、AIやビッグデータ解析など多岐に渡って活用されています。GitHubの最新調査では、扱いやすい言語ランキングで2位にランクインしています。

 

Pythonの大きな特徴としては、シンプルなコードで簡単にプログラミングが可能であるという点が挙げられます。Python独自のルールに、「オフサイドルール」という言葉がありますが、これは行の最初をインデントする事により、プログラミング処理を指定する方法です。これにより、誰が書いても同じソースコードで見やすくなるため、開発現場においても重宝されています。
また、Pythonのもう一つの特徴として、ライブラリの数が豊富であるという点が挙げられます。クロスプラットフォームのゲーム開発用ライブラリ「PyGame」や、2Dゲーム開発専用の「cocos2D」等、その数は数万以上にも上るとされています。

シンプルな記述かつ豊富なライブラリを揃えている事から、ゲーム開発以外の開発現場でも幅広く利用されている言語です。

JavaScript

JavaScriptとは、1995年にネットスケープコミュニケーションズ社によって開発されたプログラミング言語です。オブジェクト指向に分類されており、主にweb開発におけるインターフェース部分の構築に用いられる言語です。
2D視覚化に特化したゲームライブラリ「PixiJS」や、3DCG描画に特化した軽量なライブラリ「Three.js」等、ゲーム開発に使用されるライブラリも豊富に揃っています。

PHP

PHPとはラスマス・ラードフ氏によって1995年に開発されたオープンソースのサーバーサイド言語です。動的なWebページを生成することができるプログラミング言語として全世界で親しまれています。動作確認が簡単で、HTMLの中で簡単にコードを動かせることから、Webサービスを開発するプログラミング言語としてトップクラスの人気を集めています。

まとめ

インタプリタ言語に関する特徴からメリットデメリット、インタプリタ言語の種類について説明して来ました。ゲーム開発のプロジェクトや開発形態により、適正言語も様々な種類があります。自分が行きたいゲーム会社の作品やプロジェクトについてしっかり研究したうえで、より向いていると思われる言語を選び習得する様にしていきましょう。

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