「ローグライク」ゲームとは?概要や代表作をわかりやすく紹介
このコラムは、「ローグライク」というゲームのジャンルについて解説します。ローグライクの言葉の意味や成り立ちのほか、このジャンルの代表的な作品も記載しますので、ぜひ最後まで読んでゲームの知識を深めることに役立ててください。
目次
1. 「ローグライク」とは
「ローグライク」とは、文字通り「ローグのような」という意味です。では、「ローグ」とは何かというと、1980年に海外で発表されたコンピュータRPG「ROGUE」が語源となっています。
1-1. ローグライクの特徴
ローグライクゲームの明確な定義があるわけではありませんが、大まかな共通性としては、ダンジョンやマップがランダムに作られるので毎回違うプレイが楽しめる、ゲーム上で死ぬとレベルゼロに戻る、難易度が高いなどがあります。また、アイテムドロップもイベント発生もランダムという点も共通要素です。
1-2. ローグライクの歴史
前述したようにローグライクという言葉は、1980年にアメリカで発表された「ROGUE」のようなゲームを示しています。
「ROGUE」という英単語には、ならずものや冒険者といった意味があります。ゲームとしての「ROGUE」には、ダンジョン、モンスター、アイテムなどの現在でも楽しまれているRPG要素が盛り込まれていました。
しかし、それだけでなくランダム生成されるダンジョンや恒久的な死(死ぬとレベルも戻ってしまうゲーム性)といった要素で攻略が困難なことから熱狂的なファンが増えていったのです。
「ROGUE」は1980年という時代もあって、ドット絵すらなくすべてがアスキー文字で表記されていました。日本でも1986年に発売されたものの、その時点では一部のマニア以外には評価されていません。
とはいえ、現在の「ローグライク」というジャンルは、間違いなく1980年の「ROGUE」から始まっているのです。
1-3. ローグライクと「不思議のダンジョン」シリーズの関係性
前の項目で「ROGUE」そのものは日本では人気が出なかったと書きました。しかし、1993年にチュンソフトがリリースした「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」が事態を一変させます。
この作品は、「ROGUE」の要素と「ドラゴンクエスト」の世界観を活かした作品としてリリースされたことで大きなヒットを飛ばしました。これ以降、「不思議のダンジョン」はシリーズ化され、代表的なシレンだけでなく、ポケモンやファイナルファンタジーのチョコボといった人気キャラクターが登場するタイトルも作られていきます。
2. ローグライクゲームに属する代表的な作品
ここではローグライクゲームの代表的な作品を紹介します。ただし、ローグライクゲームは非常に多く作られているので、今回紹介できるのはほんの一部であることはご理解ください。
2-1. NetHack
1980年に「ROGUE」が一定の評価を得た後、キャラクター性を高めたローグライクゲーム「Hack」が誕生します。「NetHack」はその直系で、マップが保存されるようになったことで探検要素が強くなっています。
また、アクションが増えた点やシステムメッセージが追加された点も「NetHack」ならではの特徴です。
2-2. 変愚蛮怒
2000年に発表された作品ですが、「ROGUE」と同様にアスキー文字で表現されています。また、死ぬとイチからやり直しというシステムや難易度の高さもしっかり踏襲されています。
種族が37種類、職業が12種類あり、組み合わせでゲームの難易度が変わる点が大きな特徴です。
2-3. Elona
日本で2007年に発表されたフリーローグライクゲームです。ローグライクゲームとしては異例のロード機能がありますが、死亡時に全てが引き継がれるわけではありません。例えば所持金やアイテム、能力などが減るペナルティがあります。
かなり自由度が高いことや、キャラクターがかわいらしいこともこのゲームの大きな特徴です。2020年にはスマートフォン向けの「Elona Mobile」がリリースされています。
2-4.トルネコの大冒険シリーズ(不思議のダンジョン)
1993年にシリーズ第1作である「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」が発売され、好評だったことでシリーズ化されています。
ダンジョンのランダム生成や死亡するとアイテムを失うなどの「ROGUE」の要素はしっかり入れ込まれています。その一方で、「ドラゴンクエスト」に登場したトルネコというキャラクターを利用することで日本にローグライクゲームを根付かせました。
2-5. 風来のシレンシリーズ(不思議のダンジョン)
「トルネコの大冒険」シリーズに次ぐ日本製のローグライクゲームシリーズです。「風来のシレン」の第1作は1995年に発売され、ナンバリング5作品以外に外伝もリリースされるほどに人気を得ています。
ローグライク要素の多くは踏襲しつつ、仲間が同行する点やアイテムを収納する「壺」が増えた点などの工夫も特徴的です。
3. まとめ
「ローグライクゲーム」というジャンルの成り立ちや特徴、代表作をまとめました。
ローグライクゲームはランダム生成のダンジョンや恒久的な死といった独特の特徴を持っているため、初心者には難しいとされる面もあります。しかし、難しいだけに面白みもあることから、世界中に多くのファンが存在しています。
ジャンルの名称になった「ROGUE」の登場以来、40年以上もの歴史を持つので、今回紹介した以外にも多数の人気タイトルが存在しています。これを機会に、ぜひさまざまなローグライクゲームを楽しんでみてください。
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