「クローンゲーム」とは?概要や代表作をわかりやすく紹介


 
今やゲーム用語としては一般的な言葉として定着している「クローンゲーム」ですが、元々は80年代ごろのアーケードゲームの移植版などから始まったといわれます。クローンゲームという言葉は知っているけれど、実際にクローンゲームとはどういうものなのかわからないという人も多いかもしれません。
 
今回は「クローンゲーム」とはどういうものを指すのか、また代表作や著作権などの問題も、詳しく解説していきます。知っておくことで、これからクローンゲームやフリーゲームをしようと思っている方の参考になるでしょう。
 

「クローンゲーム」とは?

クローンゲームとは元々存在する既存のゲームのコンセプトやルール・素材・システムなどを流用、あるいは複製したゲームの総称をいいます。
 
ほとんどの場合が元のモデルとなったゲームの原作者や権利者には許可を得ずに、制作されていることが多いようです。原作に「リスペクト」や「オマージュ」を受けて独自性のある作品も中にはあるとはいえ、グレーゾーンに近いものが多いでしょう。
 
誕生したのは1980年代ごろからで、まだクローンゲームという呼称はありませんでした。当時の人気アーケードゲームをパソコン向けに移植したものや、別のタイトルをつけ無許可販売されたものの分野がもとになっています。しかし中には、移植元の開発元に持ち込み許可を得て、公認として販売されたケースもあります。
 
当時、インターネットは今ほど普及していなかったため、店頭販売や雑誌へのソースコードの掲載のみの頒布しかありませんでした。しかし、現在のクローンゲームは、ほとんどがフリーソフトとして頒布されているといえるでしょう。
 

「クローンゲーム」の特徴

クローンゲームは大きく二つに分かれます。
 
①既存のゲームのシステムやルール、またアイディアに至るものを題材にしながら近い形で新しく作られたゲーム
②既存のゲームのデザインや音楽・キャラクターなどそのまま用いて、名称だけ変え新たに作られたゲーム
 
①の場合、1980年代のアーケードゲームの模倣に加え有名パズルゲームの登場以降に、このタイプのクローンゲームが非常に増加しました。日本国内では、個人が趣味の延長で制作されたフリーソフトウェアのクローンゲームがほとんどだといえるでしょう。海外では有料で販売されるものや、企業が開発したクローンゲームも多い傾向が見られます。
 
また②の場合は、人気RPGゲームを題材としたクローンゲームを中心に制作されることが多いという特徴があります。認知度の高い作品をベースにして、いくつかの原作のキャラクターをクロスオーバーさせ競演として盛り込んだものなどで、人気が出たクローンゲームもあります。他にも原作そのままのビジュアルや世界観を間借りし、内容はオリジナルなものや、ほとんど原作に忠実で名称などだけが違うものなども存在するのです。
 

クローンゲームは著作権に抵触するのか

そのようなクローンゲームですが、著作権に抵触するのかを解説していきましょう。
 
確かに著作権法などの視点から見るとクローンゲームはほとんどがアウトになるものも多いでしょう。しかし、日本国内においてその多くは、個人の趣味で作られたうえ、フリーソフトウェアで小範囲に頒布されることが多いようです。元の権利者などからクレームや公開停止、告訴などに至った例はほとんどないといえます。
 
またクローンゲーム作品のシステムの模倣やオマージュ部分なども、違法と合法のはっきりとした著作権法での境界線が曖昧なのも事実です。
 
ただ、動画サイトなどにプレイ動画を上げたことにより権利者により削除されたことから、制作者がクローンゲームの公開を自主的に終了するケースも多々あります。
 
その中でも、公開を1年ほどの限定で行い人気を得たクローンゲームもあり、著作権には触れずに終えています。その一例を紹介していきましょう。
 
たとえば、『ディアボロの大冒険』は、2007年に制作された代表的なクローンゲームといえるでしょう。このクローンゲームは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を題材にして作られネットでフリー配布されたものです。現在は配布を終了していますが一躍有名となったクローンゲームです。制作側の意図として、「原作である漫画の20周年を記念して作ったもので一年終了の予定だった」「好評を得たが、多忙により開発が間に合わなくなった」などの理由で終了しています。
 
このクローンゲームは、他のゲーム作品『トルネコの大冒険』からトレースおよび模倣しています。他にも原作漫画『ジョジョの奇妙な物語』からのセリフや関わりのあるBGMが無断使用されています。
 
「すでに配布終了している」「あくまでもファン活動であり、営利目的ではない」という点から著作権法には現在も触れていない、または権利者が黙認・不知などの理由が考えられるでしょう。
 

まとめ

今回は「クローンゲーム」について概要や特徴、代表作そして著作権についても詳しく解説していきました。クローンゲームの歴史は長く、1980年代ごろから続いているものになります。
 
さまざまなジャンルはあれど、そのどれもが原作を模倣したり、アイディアなどを流用して作られてたりしているのが事実です。オマージュやリスペクト作品であるものや、そのままトレースしたものなど種類はさまざまです。
 
国内ではそのほとんどが著作権に引っかかるまでもない小規模なもの、または個人の趣味程度のフリーソフトウェアであることがほとんどでしょう。しかし、物によっては著作権法に触れることもあり得るので自己責任で選ぶことが大切です。
 

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