『ゼルダの伝説』シリーズ総合プロデューサー、青沼英二とはどんな人?


ハイラル王国を舞台に繰り広げられる物語を描いた、『ゼルダの伝説シリーズ』。そして、その総合プロデューサーを務めたのが、任天堂株式会社の青沼英二でした。
本記事では、青沼氏の経歴とゼルダの伝説開発のきっかけ、シリーズの概要について解説します!

青沼英二とは?

青沼英二は、任天堂株式会社のゲームクリエイターであり、1986年に発売された任天堂の代表作『ゼルダの伝説』シリーズの総合プロデューサーです。

 

1963年に長野県で生まれた青沼氏は、東京芸術大学卒業後、1988年に任天堂株式会社へ入社しました。
大学時代はからくり人形など自主的に様々な制作物を手がけており、大学院へ進学した際も創作活動を続けていました。これまでに作った自身の制作物の展示会を開いた際、会場を訪れていたゲーム会社の人と出会ったことが、青沼氏がゲーム業界を志す最初のきっかけになったと言われています。

 

その後、同じ東京芸術大学の卒業生だった小田部羊一氏の紹介により任天堂の面接を受けます。その際の面接官の一人が、後にゼルダの伝説シリーズを共に制作することになる宮本茂でもありました。

任天堂入社

任天堂に入社すると、1990年代には『マリオオープンゴルフ』の開発や、『マーヴェラス 〜もうひとつの宝島〜』のディレクション業務を行っていましたが、当時外部との開発が多かった青沼氏は、宮本氏に社内制作プロジェクトへの参加を直談判。後に大ヒットとなる、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の開発に参加する事になります。

青沼英二が手掛けた『ゼルダの伝説』シリーズについて

1986年に発売されたファミコン用ソフト『ゼルダの伝説』以降、現在に至るまで多くのファンを魅了する同シリーズ。アクションアドベンチャー、アクションRPGと作品ごとに様々な顔を見せ、任天堂のメインコンテンツとして成長を続けてきました。

 

ダンジョン攻略、剣をメインとしたアクション、オープンワールド、アイテムによる成長等、作品ごとに要素を変えながら現在でも愛されています。
主人公である「リンク」は、ガノンやスタルキッドなど様々な敵を倒し、作中の姫、ゼルダを助けるという物語が基本システムになっています。
シリーズ毎にテーマが番う事はあれど、どの作品も主人公の設定やストーリーが異なる事もあり、それぞれが独立している為、1作目からプレイせずとも楽しむことが出来るゲームになっています。

 

下記ではファン投票などで常に人気上位を誇るゼルダの伝説シリーズについて説明します。

『ゼルダの伝説時のオカリナ』

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、1998年に発売されたNINTENDO64専用のアクションアドベンチャーゲームです。ファンからは、時オカの略称で呼ばれる事もあります。

 

時のオカリナ以前のゼルダの伝説シリーズは、2Dかつ視点は見下ろし型だったことに対し、NINTENDO64より発売された本作は、シリーズ初の3D作品になっています。また従来の3Dゲームでありがちだった、操作性やカメラワークの解決として、対象物にカーソルを合わせることが出来る”Z注目システム”を搭載しています。

 

歴代のゼルダの伝説シリーズに登場したガノンの人間の姿、「ガノンドロフ」がメインの敵として登場し、様々なダンジョンにおいて戦闘や謎解きを行いながら進めていきます。

 

システム面、世界観、ストーリー設定など、後のゼルダの伝説シリーズに大きく影響を与えた本作は、日本ゲーム大賞、第2回文化庁メディア芸術祭デジタルアート大賞など数多くの賞を受賞しています。青沼氏は本作でディレクターを務めましたが、開発体制は「多重構造ディレクター制」を初めて採用した作品でもありました。

 

ちなみに、1996年に発売する予定だった本作は、何度も修正や改善を繰り返しており、NINTENDO64の周辺機器である64DDとの連動によりダンジョンマップを一新した「裏ゼルダ」を遊べるように設計されていたそうです。『時のオカリナ』では発売に至らなかったものの、2002年に発売された『ゼルダの伝説 風のタクト』の特典として、「ゼルダの伝説 時のオカリナGC 裏」として収録されています。

『ゼルダの伝説ムジュラの仮面』

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の正式続編として2000年に発売されました。情報公開がされた当初は、『ゼルダの伝説 外伝(仮称)』とされていましたが、約1年5ヶ月の制作期間を経て、現在のタイトルになっています。

 

先ほど紹介したZ注目システムなど、基本的なシステムは時のオカリナを踏襲していますが、本作では既定のミッション達成を3日間で行う、「3日間システム」を搭載しています。また、前作時のオカリナでは、主人公リンクのパラメーターを上げて成長させていきますが、各ダンジョンで登場する”仮面”を使う事でリンクが変身出来るという大きな特徴があります。続編と言う事もあり、作中に多くのヒントは無く、シリーズの中でも比較的難易度の高いタイトルといえます。

 

本作はWii版、Wii U版、ニンテンドー3DS版と様々なリメイクがされており、『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』の収録ソフトとしても配信されています。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、2017年に発売されたNintendo SwitchおよびWii U用のゲームです。ジャンルはオープンワールドアクションアドベンチャーで、「駆ける、活きる、護る。果てなき冒険を思いのままに。」のキャッチコピーで販売が開始されました。

 

元々広い世界を舞台にしたゼルダの伝説シリーズでしたが、2016年に放送された「Nintendo Treehouse: Live @ E3 2016」では、プロデューサーの青沼氏から「どこに行って何をするのも自由なオープンワールドで遊べる、ゼルダ史上類を見ない新しいゲーム」とコメントがされています。

 

キャラクターデザインの一新、初のキャラクターボイス付きなど、オープンワールドシステム以外にも大きく変化した作品で、ゲームレビューサイトMetacriticのメタスコアでは、2010年代で最高得点のゲームの1つとして評価されています。

まとめ

青沼英二氏について、経歴と代表的なゼルダの伝説シリーズについてまとめてきました
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』については、続編が2022年に発売される事が決定していますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい!

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