ゲーム業界における紹介の転職(リファラル採用)の注意点とは?


 
近年、社員や会社関係者からの紹介による採用活動(リファラル採用)という言葉を耳にする機会が増えており、ゲーム業界でも導入する企業が見られます。しかしその一方で、縁故採用と混同されることもあり、転職活動中や採用された後にトラブルが発生することもあります。
 
そのためこのコラムでは、ゲーム業界におけるリファラル採用の意味やメリット・デメリットのほか、注意点などを解説しますので、ぜひ転職活動の参考にしてください。
 

1. 紹介転職(リファラル採用)とは

この項目では、近年増えている「紹介転職(リファラル採用)の意味や、縁故採用との違いを解説します。
 

1-1. ゲーム業界におけるリファラル採用

リファラル採用とは、自社の経営者や幹部、従業員や自社のことを良く知る人からの紹介や推薦によって行われる採用活動のことです。
 
企業としては、自社の業務内容を細かく理解している人の紹介であれば、スキルや経験のミスマッチを防ぎやすく、定着率の高さも期待できます。また、転職業者や人材紹介業社の手を借りないので金銭的出費が少なく、採用活動の人的コストも抑えやすいなど利点が豊富なため、近年制度化して利用する企業が増えています。
 
リファラル採用の理想的な姿は、企業にとっては自社のニーズにマッチする人を低コストで採用できて長期的に活躍してくれることであり、採用された人は知人の仲介によって自分のスキルや希望に合う企業に入社できることです。また紹介者は自社に良い人材を紹介したことで評価され、報酬をもらえますから、企業、転職者、紹介者の3者ともがメリットを享受できます。
 
リファラル採用を導入する企業が増えている背景には、少子化の影響で企業が人材を確保しにくくなっていることや、若手社員の離職率が高くなっていることなどがあります。
 
とはいえ、リファラル採用にもデメリットはあります。社員の紹介であってもミスマッチは起こり得ますし、人材の偏りが起こりやすいことや不採用時に紹介活動をした社員の不満、不利益が発生することなどが企業にとってありがちな問題点です。
 
そのため採用活動が全面的にリファラル採用に移行するのではなく、方法のひとつとして導入する企業が増えているのが実情です。これを踏まえて、就職・転職希望者としてはチャンスがあれば良い話かどうかをしっかり検討してみることをおすすめします。
 
リファラル採用は、紹介や推薦による採用という点で縁故採用と似た面もありますが、ある面で明確な違いがあります。縁故採用の場合、経営者や幹部の血縁に当たる人を入社させる傾向が強く、スキルや経験値とのマッチングよりも関係性が優先されがちです。一方リファラル採用は、紹介者が社内の人や自社の関係者であるというだけで、素養やスキルが合わないと判断されれば不採用となる点で全く異なります。
 

2. リファラル採用を受ける前後で注意すべき内容

この項目では、友人や知人の紹介で、リファラル採用に臨む場合の注意点を、入社前と入社後に分けて解説します。
 

2-1. リファラル採用で会社に入る前の注意点

まずは、リファラル採用を利用して転職・就職活動を始める際の注意点を解説します。
 

2-1-1. 「紹介してくれたから」で受けるのではなく会社の情報をしっかり調べる

就職や転職活動は大変なので、「友人や知人が紹介してくれる」という魅力に直面すると、安易にその話に乗ってしまう可能性があります。
 
しかし、就職や転職は自分の人生を左右する大きな分岐点になりがちですから、安易に話に乗るのではなく、事前にしっかり検討することをおすすめします。
 

2-1-2. 自分のスキルが本当に活かせる職場なのか確認する

リファラル採用の利用にあたって最も注意すべきなのは、自分自身のスキルや経験が生かせる会社なのか、自分が入りたいと思える会社なのかです。
 
特に、就職・転職活動に苦戦している場合、「せっかくの誘いだから」と話しに載ってしまいがちですが、リファラル採用は縁故採用ではないので、相手企業にとってスキルや経験がマッチしないと判断されれば不採用となります。
 
また、採用されたとしても、入社後に「自分にとって興味が持てない仕事だった」と分かった場合、結局辞めることになるかもしれません。
 
これらを踏まえると、リファラル採用であってもそれ以外のケースと同様に、自分のスキルや経験、希望とマッチする企業かどうかを十分に検討することが重要です。
 

2-1-3. 持ちかけてくれた友人の人柄を今一度客観的に見てみる

リファラル採用は企業にとって転職サイトなどに払うコストが発生しない分、企業は紹介者に報酬を渡して利用率を上げる制度を取ることが一般的です。
 
そのため、中には「報酬が欲しい」という気持ちが先行して声を掛けられるケースも考えられます。このような場合、準備して面接などを受けても結局不採用となって時間を無駄にする可能性があります。また、仮に採用されても、スキルのミスマッチや入社後に紹介者とのトラブルが起こる可能性もあります。
 
そのため、リファラル採用の話をもちかけられた場合、まずその友人や知人の人柄や自分との関係性を客観視してからその話に乗るかどうかを考えるようおすすめします。自分自身はその人と信頼関係を築けているのか、その人は自分のスキルや経験を理解しているかなどを考えて、トラブルになりそうなら安易に話に乗らない方がよいかもしれません。
 

2-1-4. 友人が自分のことをどのように伝えているかを把握しておく

親しい友人がリファラル採用を仲介してくれる場合、「友人として就職や転職を助けたい」という気持ちから、実像よりもスキルや人格が高い人として企業に伝えられることもあります。
 
上記のような例は友人の善意から起こることですが、現実との乖離が激しいと、喜んでばかりはいられません。面接の際などに企業にがっかりされると、自分自身にとってもマイナスだからです。そのため、まず友人が企業に対して自分をどのように伝えているかを確認し、当てはまらない点があれば早めに修正してもらいましょう。
 

2-2. リファラル採用で会社に入った後の注意点

ここからは、リファラル採用制度を利用して会社に入ったあとの注意点を記載します。
 

2-2-1. 友人との待遇の違いについて覚悟しておく

友人の誘いでリファラル採用を利用、転職した場合、プライベートでは「友人」であった相手が、職場では「先輩社員」という位置づけになります。そのため、スキルや経験値の差がないとしても、勤続年数の違いから、紹介してくれた友人の方が自分より待遇が良いことは覚悟しておきましょう。
 
たとえば、友人がリーダーを務める職場で、自分が部下になるという可能性もありますし、収入の差が明確となる場合もあり得ます。
 

2-2-2. コネ入社だと思われないよう真摯に取り組む

リファラル採用はコネ入社とは明らかに異なり、会社の採用過程をしっかり通ることが一般的です。とはいえ、「コネを使って楽をして転職した人」といった偏見をもたれる可能性が無いわけではありません。
 
まず、偏見を気にせず堂々としていることが重要ですが、ネガティブなイメージを実際の評価に結びつけない配慮も大切です。そのため、日々の仕事に真摯に取り組み、ていねいに成果を積み重ねていくことで、職場内での信頼を勝ち取っていきましょう。
 

2-2-3. ビジネスとプライベートの線引きはしっかりする

知人や友人の紹介でリファラル採用を利用した場合、その知人・友人との距離感は非常に重要です。とくに相手が社内で高い地位についている場合、その恩恵を利用して高待遇を得ようとしていると勘違いされることは好ましくありません。
 
その点を踏まえて、プライベートでは親しい間柄だとしても、職場内では過度に馴れ馴れしい態度は避けましょう。また、相手の側が友情や関係性をもちだして、無理な要求をしてくる可能性もあります。
 
さらに、リファラル採用を仲介したことの見返りを求めるような態度を取ってくる場合も考えられます。そんなときでも、社内での一般的な関係性を崩さないように、ビジネス上の線引きをしながら、注意して付き合うことをおすすめします。
 

2-2-4. 「友人に悪いから」と無理をしすぎない

知人や友人の誘いで転職した場合、どうしても「恩義」を感じる面はあるでしょう。とはいえ、その人に過剰な遠慮をしたり、無理な義理立てしたりするのは社会人として好ましくありません。
 
また、「自分の業績が悪いと、紹介してくれた人の立場が悪くなってしまう」という気持ちが起こることもあるでしょうが、短期的な成果にこだわるのもNGです。心身にストレスを掛け過ぎて健康を害するようなことがあれば、みんなにとってマイナスです。
 
人間として感謝の気持ちをもつことは大事ですが、長期的な目線をもって、トータル的に会社に貢献する方法を考えましょう。
 

3. ゲーム業界の紹介転職(リファラル採用)で陥りやすいケース

リファラル採用は各企業にとってまだ新しい採用方法であり、企業や紹介者がリファラル採用のあるべき姿を理解できていないことはあり得ます。そのため、「友人の紹介だから自分のスキルとマッチした仕事ができるだろう」と安易に飛びつくと、「扱ったことがない言語をメインにしている開発現場だった」といったことも起こり得ます。
 
そんな事態におちいらないためには、リファラル採用の話を持ち掛けられた際に、まずその友人や知人としっかり話し、企業としてリファラル採用の導入がきちんと進んでいるかを確認しましょう。
 
また、その企業の業務内容や実績を確認し、自分のスキルやキャリア、希望とマッチするかを調査することも欠かせません。
 

4. まとめ

近年採用方法のひとつとして導入が進んでいるリファラル採用について解説し、就職・転職する人の立場から見た注意点をまとめました。
 
リファラル採用はうまく利用されれば、企業、転職希望者、紹介者の3者にメリットをもたらしますが、すべての事例でうまくいくわけではありません。そのため、当コラムに記載した注意点を把握して、就職や転職を成功させるようにしてください。
 
また、リファラル採用に頼らず自分の力で希望のゲーム会社に就職したいという方は、「G-JOBエージェント」の利用をおすすめします。G-JOBエージェントはゲーム業界に特化した転職エージェントなので、より応募者にマッチした会社を提案可能です。「友人から紹介を受けたけれど、あまり自分が活躍できそうな会社じゃなかった…」という方も、ぜひ登録してみてください。
 

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