ゲーム業界の転職でリファレンスチェックはある?知っておきたいポイント
近年、転職者に対してリファレンスチェックを行う企業が増えてきました。リファレンスチェックが実施される場合、転職希望先から前職や現職の上司などに連絡を取られるので、緊張する人も多いと思います。しかし、求職者にとってプラスな面もあるので、リファレンスチェックの意図を正しく知ることが重要です。
そこでこのコラムでは、リファレンスチェックの内容や目的、詳しく方法などを解説します。
目次
1. 転職時のリファレンスチェックとは
リファレンスチェックとは、求職者に対して転職希望先の企業が、前職や現職での勤務状況や人柄などの確認を行うことを指します。
リファレンスチェックが広く行われるようになってきたのは最近のことですが、外資系企業では以前から行われてきました。日本で近年リファレンスチェックが増えてきたのは、企業としてのリスクヘッジもあると思いますが、新型コロナウイルス感染拡大時にリモート面接が増えたことに伴って採用活動の質を担保するためとも言われています 。
前職や現職の上司などに連絡されると聞くと緊張する人もいるかと思いますが、リファレンスチェックは求職者の了解を得たうえでしか行われません。また、連絡されたくない理由があれば断ることもできるので、まずはこのコラムをよく読んで適切に対応してください。
1-1. リファレンスチェックとバックグラウンドチェックの違い
リファレンスチェックと混同されやすいものとして、バックグラウンドチェックがあります。
バックグラウンドチェックは日本語で背景調査と呼ばれており、職務上の不祥事の有無や職務経歴書などに虚偽がないかなどを確認する目的でおこなわれます。
リファレンスチェックでも提出書類に虚偽がないかの確認は行われますが、それ以外に採用後のミスマッチを防ぐことや、提出書類や面接で分からないことを確認するなど、前向きな目的に重点がおかれます。
2. リファレンスチェックが行われる傾向にある業種
この項目では、リファレンスチェックが行われやすい業種について解説します。
まず前述したように、外資系ではリファレンスチェックが行われるのはかなり一般的です。ほかには、金融系や環境系、コンサルや保険業、エネルギー系など大手での実施が進んでいると言われています。さらに、ベンチャーやスタートアップ企業でも近年リファレンスチェックを取り入れる傾向が増しています。
ベンチャーはそもそも実績がない状態から少人数で事業を開始するので、トラブルを起こす人がひとりでもいるとリソース的にカバーできませんし、問題を緩和できる実績もないため、人材の信頼度は死活問題なのです。
2-1. ゲーム業界でリファレンスチェックがされることはある?
ゲーム業界が一般の会社より多くリファレンスチェックをしているという情報はありませんが、実際に行っている会社はありますし、ほかの業界より少ない理由はありません。
そのため、今後世の中でリファレンスチェックが一般化していけば、ゲーム業界でも広まっていくのが自然でしょう。
3. 企業がリファレンスチェックを行う目的
ここでは企業がリファレンスチェックを行う目的を詳しく解説します。
3-1. 職歴や経歴に詐称がないかどうかをチェックするため
企業としては、履歴書や職務経歴書、業務経験などは採用決定の大きな要素なので、詐称がないかを確認するためにリファレンスチェックを行います。
もともと履歴書や職務経歴書は事実を正しく書くべきものですが、書き間違いを「詐称」と取られては大ダメージですから、今後はこれまで以上にこれらの書類はしっかりチェックしてから提出するよう気をつけましょう。
3-2. 企業が求める人材とのミスマッチがないかをチェックするため
求職者のスキルや経験、人柄などを把握してミスマッチを防ぐのもリファレンスチェックの重要な目的です。これまでは企業側は書類や数度の面接で求職者を見極めなければなりませんでしたが、前職や現職の評価を聞けばミスマッチを減らすことができます。
求職者としては前職や現職に就業態度などを聞かれるのは面白くないかもしれません。しかし、転職先の採用担当者は職場Aへの配属を考えていたが、リファレンスチェックで特性の理解を深めて職場Bに配属し、転職者にも採用した企業も満足する結果を得られる、という可能性もあります。
そのため、リファレンスチェックをあまりネガティブに捉える必要はないでしょう。
3-3. 書類や面接では不明だった部分をチェックするため
書類選考と面接だけでは不明な部分が多いので、リファレンスチェックでは求職者のコミュニケーションスキルやリーダーシップ、勤怠状況などを捕捉します。
4. リファレンスチェックの方法
リファレンスチェックにはある程度決まった流れがある一方、いくつかの方法もあります。そのためどのようにリファレンスチェックが行われるのかをしっかり把握して、できるだけ不利にならないようにしましょう。
4-1. ①企業からリファレンスチェックを行う旨の連絡が届く
企業はリファレンスチェックを行うことを、求職者本人に告知する義務があるので、事前に何らかの連絡があります。
ちなみにリファレンスチェックを行うタイミングとしては、最終面接の後(内定決定前)がもっとも多く、次いで多いのは最終面接の前 です。リファレンスチェックは求職者本人が断ることができますが、最終面接まで漕ぎつけていれば内定の可能性は高いと考えられるので、求職者としては断りにくい局面です。
4-2. ②リファレンスチェック先が決定される
企業からリファレンスチェックを行う旨の連絡が来て、求職者が了承すればリファレンスチェックを誰に行うかが検討されます。
このとき以下の選択肢があるので、求職者はそれぞれのケースを予想しておくことをおすすめします。
4-2-1. 求職者がリファレンスチェック先を提示する
企業から求職者に対して、誰にリファレンスチェックを行うべきかを聞かれた場合、求職者は自分の働きぶりや人となりを説明してくれる人物を提示しなければなりません。
好ましくない情報を出されたくないと考える場合、仲の良い同僚を提示したくなるでしょうが、適切な評価をできる人物を提示しなかった場合、企業は欲しい情報を得られません。これを踏まえて、自分自身の評価を落とさないためにも直属の上司を提示するのが一般的でしょう。
一方、自分自身が一定以上の評価を得ている自信がある場合、転職を希望する企業に現職や前職の上司から自分を推薦してもらえる機会です。仮に幹部や経営者層から認められていることが伝われば、内定獲得へのプラス材料となるでしょう。
なお、リファレンスチェック先の提示は行うとしても、求職者がリファレンスチェックに立ち会うことはありません。そのため提示した相手にはリファレンスチェックを受けてくれるか確認し、状況を説明しておくことをおすすめします。
4-2-2. 企業が直接リファレンスチェック先を探す
求職者がリファレンスチェックの実施を承諾した後は、企業側がすべてを進めることもあります。この場合、求職者がすることは何もありません。
履歴書などから前職の配属先を確認してリファレンス先を探す場合もありますが、調査会社に依頼するケースや、転職エージェントに依頼することもあります。
4-3. ③リファレンスチェックを依頼し実施する
調査の方法は、電話やメール、文書や面談などさまざまですが、いきなり電話して質問を始めるようなことはなく、依頼 → 日程調整 → リファレンスチェックといった具合に段取りを踏んで進められます。
このため、リファレンスチェック先がわかっているのであれば、前職の上司などの対象人物と実施前に打ち合わせしておくと良いでしょう。
5. リファレンスチェックの質問内容とポイント
リファレンスチェックでおこなわれる質問はおおむね以下のようなものです。
・前職や現職の就業期間や就業内容
・勤務態度や仕事への取り組み方
・保有スキルや経験
・人柄や素養
・長所や短所
・人間関係やコミュニケーションスキル
・職務上の功績や失点など
6. 転職エージェントによってはリファレンスチェックの有無を教えてくれることもある
転職エージェントを利用している場合、マッチング先の企業が過去にリファレンスチェックを行ったことがあれば、転職エージェントが事前に教えてくれることもあります。そうなると、リファレンス先となる元上司と事前に打ち合わせする時間も取りやすいので、リファレンスチェックの通知が来ても慌てずに済みますし、転職エージェントのアドバイスも得られるでしょう。
ゲーム業界に特化した転職エージェントである「G-JOBエージェント」をご利用いただければ、リファレンスチェックの有無は事前に連絡することができます。
また、G-JOBエージェントはゲーム業界内に太いパイプをもっているので扱っている総案件数は3400件を超えますし、一般の求人サイトには載らない非公開求人も豊富です。さらに、面談はゲーム業界で人事経験3年以上、あるいはゲーム開発現場でマネジメント経験をもつスタッフが担当するので、求職者のスキルや経験を生かしたマッチングを実現できます。
これら豊富なメリットを踏まえて、ゲーム業界で転職を考える際はぜひG-JOBエージェントにご相談ください。
7. まとめ
近年求職者に対してリファレンスチェックを行う企業が増えつつあるので、リファレンスチェックの意味や目的、実施の流れや注意点などをまとめました。
予期しないタイミングでリファレンスチェックの実施を通知されると慌ててしまう人もいるでしょうが、ゲーム業界に特化した転職エージェントであるG-JOBエージェントを利用していれば、リファレンスチェックの実施を事前に知ることができます。そのため慌てず適切に対応できますし、リファレンスチェックに向けたアドバイスももらえます。
ゲーム業界の転職でリファレンスチェックに備えたい人は、ぜひG-JOBエージェントをご利用ください。
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