ゲーム業界における転職で「いつから働けますか」と聞かれたときの回答とは

 
転職活動をする中では、「いつから働けますか」と聞かれることがあります。この質問は選考の一環として行われるものですが、答え方によって評価が上下する可能性もある質問です。特に人手不足の傾向が顕著なゲーム業界では、入社可能日の回答が大きな意味を持つケースが少なくありません。
 
そこでこのコラムでは、「いつから働けますか」と聞かれた時に取るべき対応を詳しく解説します。
 

1. ゲーム業界で「いつから働けますか」という質問に返答する際の注意点

転職活動中に、「いつから働けますか」と聞かれた経験がある人は少なくないでしょう。この質問に対しては注意すべき点が複数ありますし、特にゲーム業界では重要な意味を持つので、この項目で注意点をまとめます。
 

1-1. 可能な限り最短の日程を伝える

ゲーム業界の転職活動で「いつから働けますか」と聞かれた場合、可能な限り最短の日程を伝えるのが基本です。これにはいくつかの理由がありますので、ここで説明します。
 
まずゲーム業界の多くの会社が人手不足であり、即戦力を求める傾向が強いことが大きな理由です。経験不問の求人ならともかく、必須の業務経験が記載されている求人であれば入社後できるだけ速やかに戦力になってほしい、という求人と考えてよいでしょう。また、ゲーム開発はプロジェクトで行われることが多く、必要な人員が集められなければ納期の遅延が起こりかねません。
 
そのため、入社予定日が不明な人を悠長に待つことは難しく、回答が不明瞭な場合や、その会社が期待するより後にしか働けないと答えた場合、内定獲得に向けて大きなマイナスになる場合があります。
 
とはいえ、「最短の日程」は在職中の場合と離職中の場合で大きく異なるので、以下でその違いを解説します。
 

1-1-1. 在職中の場合

在職中でも辞める日が決まっているのであれば、「できるだけ早く」の原則を踏まえて、退職予定日+数日で働くことができると答えるのがベターです。転居を伴う転職であれば上記の+数日も少し長くなるかもしれませんが、転居などがないのであれば、退職日から2～3日後など、できるだけ早く働けると答えることをおすすめします。
 
一方、在職中で会社にまだ辞めることを告げていない場合、2～3ヶ月後と返答するのが一般的です。これは、退職を申し出たあと、残務の整理や引継ぎ業務などに1～2ヶ月程度かかることが多いからです。
 

1-1-2. 離職中の場合

離職中であれば、「明日からでも」とか「来週から」といった回答をすることをおすすめします。例えば企業側が同程度のスキルをもつ人を比較して採用を検討している場合、すぐにでも働けると答えることで採用に近づけるケースもあるからです。
 

1-2. 評価を下げる可能性がある返答はNG

離職中なのに数ヶ月先を指定すると、転職への本気度が低いか、本命の他社があると思われる可能性があります。前述したようにゲーム業界では人手不足が慢性化しており、即戦力を常に求めています。そのため、早く入社できる人を採用しようとする傾向が強く、入社可能日が遠いことが低評価につながることも十分に考えられます。
 
また、離職中なのに、「わからない」などのあいまいな返答をすることも好ましくありません。さらに、予定を確認して後日知らせるといった返答もNGです。ゲーム業界は納期意識が強いこともあって、転職活動をしている本人であれば、自分自身の予定を把握していないことがマイナス評価につながる可能性があります。
 

1-3. 伝えた日程に働けなくなったとしても早めに連絡すればOKなことが多い

極力早い日程を伝えるという原則ばかりを重視して慌てると、間違った日にちを答えてしまうのではないか、と懸念する人もいるでしょう。
 
しかし、間違っても早めに連絡して訂正すればOKなことが多いのが実情です。例えば面接時に「いつから働けますか？」と聞かれて、慌てて3日後と言ったのに実は5日後にしか働けなかった、といった場合でも即日に訂正すれば大きくとがめられることはほとんどありません。
 
ただし、内定を出した後に日にちをずらすことは嫌う企業が多いので、変更する場合はできるだけ早急に連絡しましょう。
 

1-4. 「いつから働けますか」と聞かれる＝採用確定　ではない

「いつから働けますか」と聞かれたことを内定と勘違いする可能性がありますが、入社可能日を聞くのは採用検討のためのひとつの要素であり、採用確定ではありません。
 
そのため、「いつから働けますか」と聞かれたことだけで、現職の企業に退職届けを出すのは危険です。
 

2. 「いつから働けますか」という質問に対する返答例

この項目では、「いつから働けますか」という質問に対する返答例を、ケース別に紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
 

2-1. 在職中の場合の返答例

「いつから働けますか」と質問された際に、在職中の場合の返答例を、退職日が決まっている場合と、まだ退職の意志を伝えていない場合に分けて解説します。いずれの場合も可能な限り最短であることが重要ですが、プラスアルファの日程は、必要に応じて変更してください。
 
・退職日が決まっている場合の回答例
「今現在、まだ在職中ですが現職の上司にはすでに退職の意向を伝えており、〇月△日の退職が決定しています。その日が金曜日ですので、その週明けの〇月◇日月曜日からの出社が可能です」
 
・現職にまだ退職の意志を伝えていない場合の回答例
「今現在、在職中であり、まだ退職の意向を伝えておりません。そのため内定をいただければ速やかに退職の意向を上司に告げます。その後現職の残務整理や引継ぎの責任を果たしてから、御社の業務に就きたいと思いますので、内定確定日から1ヶ月半から2ヶ月程度の期間をいただきたく思います。もし入社日のご相談があれば御社のご要望に極力沿いますので、ぜひ遠慮なくご相談ください」
 

2-2. 離職中の場合の返答例

すでに離職している場合、すぐにでも出社できるという姿勢を見せることが内定を引き寄せます。そのため、可能な限り早い日程を提示することをおすすめします。また、最短の出勤が可能なことを示しつつ、日程の決定は企業に任せる姿勢を見せることも重要です。
 
ただし、1日でも早く働きたいという意思が先行し過ぎると、預貯金がなく困っていると勘違いされて足元を見られる可能性もあります。現実にお金に困っているのでなければ、あくまでも企業の意向に合わせられる、と思わせるように話を進めましょう。
 
「前職はすでに退職しており、現在は離職中ですので、すぐにでも働くことができます。週明けや月明け、締め日明けなど御社の都合が良い日程をご指定ください。内定をいただけましたら、一日も早く貢献できるように尽力いたします」
 

2-3. 他社の選考結果を踏まえて答えたい場合の返答例

転職に際しては、多くの人が複数の企業にアプローチしていることは採用担当者も承知しているので、他社の選考待ちの間を待ってもらうことは可能です。
 
この場合、離職中であれば「まことに恐縮ですが、他社の選考を待っており、その解答予定が○月□日なので、遅くともその翌日には返答いたします」と伝えましょう。もし他社から内定をもらい、そちらに入社するのであれば、連絡を受けた即日にその旨を伝えるのが礼儀です。
 
一方他社の選考に落ちた場合は、その旨を伝えたうえで、「前職はすでに退職しており、現在は離職中ですので、すぐにでも働くことができます。週明けや月明け、締め日明けなど御社の都合が良い日程をご指定ください。内定をいただけましたら、一日も早く貢献できるように尽力いたします」といった内容を伝えましょう。
 
他社の選考待ちでも、まだ在職中で退職予定を伝えていない場合は日程に大きな余裕があるため、他社のことを採用担当者に伝える必要はありません。ただし、他社から内定の連絡を受けてその会社に入る場合は、その旨を早急に採用担当者に伝えましょう。
 

3. 日程設定がわからない場合は転職エージェントに相談

ここまで書いてきたように、ゲーム業界の転職活動では、「いつから働けますか」と質問された場合の返答によって、内定獲得の成否を左右することがあります。当コラムを読んで対応していただければ適切な対処ができると思いますが、大切な転職の過程ですから、失敗したくないと思う人も多いでしょう。
 
そんな人には、株式会社リンクトブレインが運営する、「G-JOBエージェント」の利用をおすすめします。
 
転職エージェントを使わず、自力で転職活動をする場合、企業からのすべての連絡や質問に直接対応する必要がありますが、転職エージェントを利用していれば、転職エージェントが企業との連絡を仲介するので、企業からの質問をエージェントがいったん受けて、適切なアドバイスとともに伝えてくれます。
 
また、「G-JOBエージェント」はゲーム業界に特化しているので、ゲーム業界ならではの傾向を熟知していますから、転職希望者にとってのマイナスを予防し、プラス要素を増やす方向にサポートしてくれます。
 
さらに、「G-JOBエージェント」はゲーム業界の多くの会社に太いパイプをもっているので、非公開案件を多数扱っていますし、転職希望者とゲーム会社の双方の希望を踏まえたマッチングを得意としています。
 
これらの点を踏まえて、「いつから働けますか」という質問に対する日程設定に自信がない人は、ぜひ「G-JOBエージェント」をご利用ください。
 

4. まとめ

業種に寄らず、転職活動において「いつから働けますか」と聞かれることはありますが、人手不足の傾向が強く、即戦力を求めがちなゲーム業界では特に大きな意味を持ちます。そのため安易な返答をすると、内定が遠のいてしまうこともあるため、注意が必要です。
 
ただでさえ苦労が多い転職活動の中で、注意点やマイナス要素を少しでも減らしたいと思う人は、ゲーム業界に特化した「G-JOBエージェント」を利用して、スマート＆スムーズに転職活動を進めましょう。
 

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