ゲーム業界の転職で年収を交渉するのはどのタイミング?成功のポイント
転職に際して、給与や年収を気にしない人は少ないはずですが、「収入の交渉をすると採用されにくくなるのでは?」と遠慮してしまう人も多いでしょう。また、「交渉したいがタイミングがわからない」と迷っている人が多いのも実情です。
そこでこのコラムでは、ゲーム業界の転職活動で、年収を交渉するベストタイミングと、交渉成功のポイントを解説します。
目次
1. そもそも転職時に年収交渉をすることは可能?
結論から言うと、転職の際年収交渉することは可能ですし、実際に交渉して収入アップした人は少なからず存在します。とはいえ、交渉すれば必ず年収アップできるとは限りませんし、交渉の仕方によっては選考で不利になる可能性もあります。
そのため、交渉のタイミングを見極めることや、業界や職種の年収相場、自分自身のスキルや価値などを客観視したうえで交渉することをおすすめします。
2. 転職時の年収交渉のタイミング
この項目では、転職活動中に年収の交渉をする際にはどのタイミングが良いのかを解説します。
2-1. 内定後の待遇面を確認する面談がベスト
転職活動中に年収の交渉をするのにもっとも良いのは、内定をもらったあと、その返答をする前に行われる面談のタイミングです。このタイミングがベストである理由は、当コラムの「内定前の場合は合否に影響する可能性があるため」の項目で詳しく解説します。
理由は後述するとして、このタイミングなら具体的にいくらもらえるのか聞いても不自然ではありません。そのうえで、企業側が提示する金額が満足できるものなら、そのまま内定を承諾すれば良いでしょう。
一方、希望額より少なければ、交渉して収入アップを目指しましょう。ただし内定をもらったからと言って極端に強気に出るのはおすすめしません。相場観や価値にそぐわない年収を要求すれば、交渉が成立しないだけでなく企業側からの評価が下がるリスクがあるからです。
2-2. 面談がない場合は内定後承諾前に人事に直接交渉する
前の項目で、収入の交渉は内定が出た直後の面談時がベストと書きましたが、内定獲得後に面談が行われない場合もあります。その場合は内定を承諾する前に、採用担当者や人事担当者に連絡して直接交渉しましょう。
3. 年収交渉の会話内容とタイミングを慎重に判断すべき理由
年収の交渉において、タイミングを選ぶことやどのように交渉を進めるかは大きな問題です。この項目では、タイミングと会話内容を慎重に判断した方が良い理由を解説します。
3-1. 内定前の場合は合否に影響する可能性があるため
内定が出る前に年収を交渉するのが好ましくないのは、採用検討に影響が出かねないからです。年収交渉のすべてがマイナスになるとは言えませんが、待遇向上を求めること自体が「入社後もいろいろ主張してくる面倒な人かもしれない」と思われるリスクにつながります。
一方、内定が出てからであればすでに高評価を得ている前提なので、内定が出る前より圧倒的に有利です。
そもそも企業が転職希望者に内定を出すのは、スキルや経験、人間性などを評価して、将来性もあると認めた相手です。つまり一定以上の評価を得ているわけですから、交渉しやすいタイミングが唯一この時なのです。
また、早い段階で年収交渉をすると、「業務内容よりも待遇を優先する人」と思われる可能性があります。この場合「この人を採用しても、もっと良い待遇があればすぐ他社に行くかもしれない」と思われがちです。
上記のように思われないようにするためには、まずその企業で活躍できるスキルや経験があること、業務に前向きであることなどをしっかりアピールすることが欠かせません。
3-2. 金額に根拠がない場合「市場や自分の価値を客観的に見れない人」という評価が下るため
年収の交渉を行う際、根拠をもって話すことが大前提です。
例えば「家族が大病を患っているので、その治療費を稼ぎたい」といった事情があるとしても、個人的な事情を交渉材料にするのはNGです。企業が多く給与を払うとすれば、それはスキルや実績など自社の業績に貢献してくれる要素に対してです。
仮に個人的事情を待遇に反映させた場合、能力が高い人、会社に長く貢献してきた人より事情がある人が高給をとるような事態が起きかねません。そうなると社内で不満が出て、組織が成り立たないからです。
また、市場価値や相場観を踏まえない年収交渉をすると、自分の価値や状況を客観視できない人と判断されるリスクがあります。自分の価値を把握できていない人を採用すると入社後に対人関係でトラブルを起こしかねませんし、状況の客観視ができない人は仕事でも大きな失敗をするリスクがあります。
そのため年収の交渉をする際は、まず自分の職種の給与相場を把握し、自分が持つスキルや経験にどの程度の価値があるかを事前に考えておくことが重要です。
4. ゲーム業界における転職時の年収交渉の例文
ここからは、ゲーム業界における転職活動において年収交渉をする際の例文を掲載します。状況として3つのケースを用意していますので、ぜひ参考にしてください。
ただしどのケースであっても、タイミングは内定が出た後、入社を承諾する前の一択です。また、職種における年収の相場や、自分のスキルや経験値がもつ市場価値を把握しておくことはすべてのケースで前提となることは理解しておきましょう。
4-1. 自分から要求する場合
内定が出た際に、年収を提示されていないのであれば、まずいくらもらえるのかを質問しましょう。提示される収入が充分であればそもそも交渉の必要がありませんから、初手は質問の形が最適です。以下に想定される対話例を記載します。
自分「内定をいただきまして、誠にありがとうございます。御社に入社して貢献できることを目標として転職活動をしてきましたので、心から感謝しています」
相手は何らかの社交辞令や定型文を返す。
自分「ところで、御社に入社した場合の年収についてお伺いしてもよいでしょうか?」
・相手が提示した額が希望を満たしている場合…「過分な待遇を用意していただいたことに感謝します。そのご期待に沿うためにも、内定を受諾させていただきます」
・相手が提示した額が希望より低い場合…「私は○○の業務において●年(または件数)の実績がありますし、△△の業務を水準以上に果たせると考えています。また~~~(特殊スキルやマネジメントスキルなど何らかのプラス要素)もありますので、可能であれば年収○万円をご検討いただけないでしょうか?」
4-1. 企業側から希望額について質問された場合
企業側は採用活動の中で希望年収を聞くことがあります。この場合、相手から提示された金額がない状態なので、自分の希望を伝える以外ありません。ただし、自分の立ち位置を踏まえることと、提示額の根拠を明確に伝えることが重要です。
・スキルや経験値に誇れるものが少なく、転職成功が最優先の場合…「私が勤める○○職の年収平均は○万円と聞いております。私としては御社に入って○○の業務で活躍することを目指しておりますので、相場程度をいただければありがたいと考えています」
上記は、提示できるスキルがない場合相場以下の年収になる可能性があるため、せめて相場の年収を確保するための案です。
・スキルや経験があり、相場以上の市場価値があると自認している場合…「私が勤める○○職の年収平均は○万円と聞いております。私は△△や◇◇において水準以上の働きができると自負しておりますし、実際に前職では常に中心的な働きをしてきました。また、~~~(特殊スキルやマネジメントスキルなど何らかのプラス要素)もありますので、御社でも確実に成果に貢献できると考えています。このような点にご配慮いただき、可能であれば相場の●%増しの年収○万円をご検討いただけないでしょうか?」
4-2. 面接時に提示された金額について交渉したい場合
企業側から金額を提示され、その額に交渉する場合、相手から見た自分の市場価値が、自分が思うより低いことを物語っています。そのため、そこからの交渉には注意が必要です。
事前に考えていた額と提示された額に大きな差がある場合、希望額をそのまま伝えると採用自体が危うくなる覚悟が必要です。この場合の例文は以下の通りです。
相手「年収○○円を想定していますがいかがでしょう?」
自分「ご提示ありがとうございます。私は△△や◇◇において水準以上の働きができると自負しておりますし、実際に前職では常に中心的な働きをしてきました。また、~~~(特殊スキルやマネジメントスキルなど何らかのプラス要素)もありますので、御社でも確実に成果に貢献できると考えています。このような点にご配慮いただき、可能であれば相場の●%増しの年収○万円をご検討いただけないでしょうか?」
5. 「年収交渉はストレス…」という人は転職エージェントに相談するのがおすすめ
ここまで年収交渉のタイミングや交渉の仕方を解説してきましたが、「年収は上げたいけど交渉するのはストレス」、「タイミングを見たり、上手に交渉したりする自信がない」という人も多いでしょう。
そのような場合、転職エージェントを経由して年収交渉をすることをおすすめします。転職エージェントを使えば自力で交渉するストレスがありませんし、第三者の立場から交渉してくれるので企業から悪印象をもたれにくいメリットがあります。
また、ゲーム業界の転職なら「G-JOBエージェント」がおすすめです。G-JOBエージェントはゲーム業界に特化しているので相場を踏まえた交渉が容易ですし、ゲーム会社とのパイプも太いので年収アップを引き出すのに有利です。
6. まとめ
ゲーム業界における転職で、年収を交渉するタイミングや交渉を成功させるためのポイントを解説しました。
ゲーム業界の転職で年収交渉するなら、タイミングは内定が出た直後、交渉にあたっては相場や自分の市場価値を踏まえた額を提示することが重要です。
「転職活動自体が大変なのに年収交渉まで成功させるのは難しい」と感じる人は、ぜひ「G-JOBエージェント」にご相談ください。G-JOBエージェントはゲーム業界への転職を様々な角度からサポートしますし、年収交渉も代行してくれます。
スマートに少ないストレスでゲーム業界の転職を行いたいのであれば、G-JOBエージェントがおすすめです。
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