ゲーム業界での転職活動は何社受けたほうがいい?全業種の平均から見る動き
ゲーム業界での転職活動を始めるにあたって、「何社くらい受けた方が良いのだろう?」といった疑問をもつ人は多いでしょう。1、2社受けて内定をもらえれば理想的ですが、中には立て続けに不採用となることもあり得ますから、目安を知っておくことは精神衛生上も重要です。
そこでこのコラムでは転職成功者の応募社数を、統計値を参照して割り出しつつ、ゲーム業界ならではの情報も付加していきます。ぜひ転職に向けた準備の参考にして下さい。
目次
1. 業種を問わない場合の転職活動における平均応募社数
「ゲーム業界で転職する際に、どの程度応募すると転職が成功しやすいのか」という問いに対してストレートにお答えしたいところですが、残念ながらゲーム業界だけの統計は存在しません。
そのためここでは、株式会社マイナビが2024年3月に発表した「転職動向調査2024年版(2023年実績)」の数値を参照して、転職成功者は何社に応募したのかを見ていきます。
まず上記の報告書によれば、2023年に転職を行った1500人(20代~50代の男女)が閲覧した求人数の平均値は28.4件と記載されています。さらに、応募した求人の平均値は8.8件とされているので、転職成功者は閲覧した求人の3割程度に応募していることがわかります。
これを踏まえると、「転職成功に向けて応募すべき会社数はどの程度か」という疑問には10社程度は必要、と回答できます。もちろんこれは統計値から出した結論なので、1社だけ応募して内定を獲得し転職活動を終えた人や、20社、30社と受け続ける人も存在します。
また、転職希望者が内定を獲得するためには20社程度の応募が必要とするサイトもあります。そのため10社という数値はあくまでも目安とお考え下さい。
1-1. 応募から内定をもらうまでの選考通過率
前の項目でも参照した株式会社マイナビの「転職動向調査2024年版(2023年実績)」によれば、2023年に転職した1500人が応募した求人の平均対は8.8件で、面接を受けた数の平均値は3.6回、内定を獲得した数の平均値は1.6回とされています。
上記の数値を整理すると、応募した求人の中で面接を受けた割合は約40%、また、面接から内定に至った確率は約44%、応募件数に対する内定獲得率は約18%であることがわかります。(ただし、この報告には面接前に選考を辞退したケースもあげられているため、応募後に企業から面接を打診された数は上記より多いと考えられます。とはいえ内定獲得者は面接を経ているはずであり、転職希望者にとって重要なのは面接から内定獲得に至った数値であると考えて、面接を辞退した数値は考慮していません)
ここから逆算すると、5.5件の求人に応募して1件の内定を獲得していることも確認できます。この数値を見ると転職成功に必要な応募数は5~6件と結論付けられそうですが、この調査は転職に成功した人に行っているため、内定を獲得した数値が0な人は存在せず、「内定を獲得した数」の平均値は年齢性別に関係なく1を超えています。
しかし、世の中の厳しい現実を考えれば、何らかの事情で転職を成功させられないまま転職活動を終えた人も存在すると思われます。これを踏まえれば、「転職成功には何社程度応募すべきか?」という問いには「10社程度」という前項で出した結論は妥当でしょう。
もちろんこれは統計値なので、「10社受ければ内定をもらえる」という確約ではないことはご理解ください。
ちなみに、イメージとして「若い男性の方が内定を獲得しやすいのではないか」と思う人もいるかもしれません。しかし面接から内定獲得した割合は、20代男性42.6%、30代男性41.5%、40代男性43.5%、50代男性40.9%、20代女性44.8%、30代女性44.2%、40代女性47.6%、50代女性69.5%となっており、50代女性以外年齢性別による大きな開きは見られません。50代女性の数値が高い理由は不明ですが、50代女性のみ回答者数が少なく(50代女性の回答数は45件だが、ほかは100件以上あり最大値は30代男性の350件)、結果として統計的差につながっていることも考えられます。
とはいえ上記の数値から、2023年に転職成功した人は平均的に5~6件応募すれば1回以上の内定を得られていること、面接から内定獲得の確率は40%以上であったことが学習できます。
ただし、あくまでも調査対象者は転職に成功した人なので、転職に成功しなかった人は含まれていないことはご理解ください。
2. ゲーム業界における転職活動での複数応募の注意点
前の項目で記載した数値を踏まえれば、応募した数に対して面接が行われる数は平均して40%程度なので、書類選考で半分以上が落とされると考えるのが妥当です。
また、書類選考には1週間程度を要するのが相場なので、1社ずつ応募していると待ち時間ばかりが長くなることも考えられます。そのため、複数の企業に同時に応募した方が転職期間を短くできます。
とはいえ、何十もの企業に応募するのは準備が大変ですし、面接の打診が来ても日程調整が困難です。これらを総合すると、2~3社程度に同時に応募するのが適当と考えられます。ただし複数の企業に同時応募する際には注意点もあるため、以下で要点をまとめます。
2-1. 会社の数自体が絞られるので1件1件に注力する必要がある
そもそもほかの業種に比べるとゲーム会社自体が多いとは言えませんし、転職者を応募しているかどうかや、望む職種の応募があるかを考えれば、転職対象となるゲーム会社の数はかなり絞られます。
そのためゲーム会社の転職では、「たくさん応募すればどこかに入れるだろう」といった数の勝負ではなく、1件ごとに集中することを推奨します。これを踏まえて、同時応募は2~3社程度が限度と考えましょう。
2-2. 待遇アップ以外に「憧れ」も選択肢に強く反映されやすい
一般的な転職活動の場合、待遇の良さが検討の中心に据えられることが多いですが、ゲーム業界での転職事情は少し異なります。
ゲーム会社にはゲーム好きな人が応募することが多く、「できれば好きなゲームを作っている会社に入りたい」といった「憧れファースト」な転職も少なくありません。
「好き」や「憧れ」はゲーム開発の大きな原動力になりますし、ゲーム開発の苦難を乗り越える糧にもなるでしょう。とはいえ、結果的に名の知れた企業に応募しがちになり、転職のハードルを必要以上にあげてしまう例も見られます。
視野狭窄におちいった状態では適切な判断がしにくいため、ゲーム業界の転職においては「割り切りも大事」と考えることを推奨します。
2-3. 経験者の採用活動が活発になる時期を狙う
一般的に企業の中途採用求人が増えるのは、新しい年度に備える2~3月、下期開始前の8~9月が多い とされています。そのため、求人が多い時期を狙って転職活動を始めれば効率が良い、という意見もあります。
また、求人が多い時期には応募者も殺到するため、新年度が始まった4~5月が良いとする意見もあることを踏まえて、転職に有利な時期な、一般的には2~5月と考えて良いでしょう。
2-4. プロジェクトの終わりに転職者が多く出やすいので希望の会社のHPは常にチェックする
前の項目では転職に有利な時期があると記載しましたが、ゲーム業界ではプロジェクト単位で動いていることが多く、中途採用の募集を行う時期は年度代わりの時期に限らない傾向も見られます。
これらを踏まえて、一般的に求人が多い時期は踏まえつつも、気になる企業の求人は定期的にチェックすることや、いつでもエントリーできるようにポートフォリオなどを整備しておくことをおすすめします。
3. 無理なく応募社数を増やすなら転職エージェントの利用がおすすめ
ここまで書いてきたように、転職活動においてはエントリーしても半分以上は書類選考で落とされる確率が高いので、同時に複数の企業に応募した方が転職効率を向上できます。とはいえ同時に応募する数が多過ぎると、企業からの受け答えへの対応や面接の日程調整が大変です。
このような問題をスマートに解決したいのであれば、転職エージェントのご利用をおすすめします。転職エージェントは転職希望者と企業の間に立って、面接日の日程交渉などをしてくれるので、複数社に応募する際の助けになります。また、提出書類へのアドバイスや面接対策なども期待できますし、そもそもの企業選びやキャリアプランの相談なども可能です。
また、ゲーム業界への転職活動においては「G-JOBエージェント」がおすすめです。G-JOBエージェントはゲーム業界に特化した転職エージェントなので、複数のゲーム会社に太いパイプをもっています。そのため、一般の求人サイトには掲載されない非公開求人を数多く扱っていますし、ゲーム業界ならではの慣習を踏まえたアドバイスも行って、「ゲーム業界で働きたい」と思う人の転職を徹底サポートします。
さらに、転職希望者とゲーム会社の希望を両立するマッチングも得意としていますし、クリエイターやエンジニアが悩みがちなポートフォリオへのアドバイスもできます。これらを踏まえて、ゲーム業界で転職活動を行うなら、ぜひG-JOBエージェントをご利用ください。
4. まとめ
「ゲーム業界で転職活動をする際、何社くらい受けた方が良いのか?」という問いに対して、転職活動を成功させた人へのアンケートから導き出した数値や、ゲーム業界の傾向を踏まえた情報をまとめました。
当コラムが統計から出した結論としては、転職成功までには10社以上の応募が必要です。また、ゲーム業界の事情を踏まえれば、同時に応募するのは2~3までに抑えつつ、専門性が高い転職エージェントを利用することも成功の秘訣です。
ゲーム業界に特化した「G-JOBエージェント」は、多くのゲーム会社に太いパイプをもっているので多数の非公開求人を扱っています。また、G-JOBエージェントにはゲーム業界に精通したコンサルタントが多数在籍していますので、業界の傾向や慣習を踏まえたアドバイスや面接対策も得意としています。
ゲーム業界の転職で、「何10社も不採用を受け続けるのはイヤだ!」と思う人は、ぜひG-JOBエージェントにご相談ください。
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