ゲーム業界の転職で年収が下がる理由は?収入が下がってでも転職すべきケースも紹介


 
転職後の年収は高い方がいいのは当然ですが、収入の交渉は難しいと感じる人も多く、実際に転職で年収が下がる人も多数存在します。
 
このコラムでは、転職で年収が下がる人がどの程度いるのかをまず明らかにしたうえで、年収が下がる原因や対策を解説します。ぜひ最後まで読んで転職の参考にしてください。
 

1. 転職で年収が下がる人は一定数いる

厚生労働省は転職による収入の増減を毎年調査しています。その調査をまとめた「令和6年上半期雇用動向調査結果の概要」の「転職入職者の賃金変動状況」によれば、転職によって賃金がアップした比率は約40%、変わらなかった人と賃金が下がった人がそれぞれ約30%存在することがわかっています。
 
また、過去10年を見ると賃金が下がった人の割合は33.2%から36.6%の範囲で推移しており、例年3割以上の人が転職による賃金の低下を体験していることも上記の調査からわかります。
 
また、転職によって年収が下がる傾向は中高年層に多く見られますが、20~24歳でも15.4%、24~29歳で27.7%と、20歳代の転職でも年収ダウンは少なからず見られます。
 
このように、転職によって年収が下がる人は一定数存在するため、転職を考える人はこのリスクを踏まえ、年収を下げないためにはどうしたらよいかを考えながら転職活動を進めましょう。
 

2. 転職で年収が下がってしまうケース

この項目では、転職によって年収が下がりやすいケースを紹介し、年収ダウンを防ぐ方法も解説します。
 

2-1. 異なる業種・ポジションに転職した

企業としてはスキルや経験値が高い人なら高い賃金を提示してでも採用したいと考えます。一方、異業種や異なる職種への転職の場合、前職のスキルや経験を評価しにくいのでどうしても年収が低くなりがちです。若年層であれば前職での給料もさほど高くないうえに、転職先でもポテンシャルを考慮することが多いので、給料の低下傾向は少ないでしょう。しかし、中堅層以上であればそれなりの給料を得ていた状態から、ほぼ未経験とみなされる異業種、異職種への転職は不利になりがちです。
 
このケースで年収ダウンを防ぐには、転職前に新しい業種や職種に役立つ資格取得やスキルアップをしておくことをおすすめします。
 
また、仮に異業種であってもマネジメント経験など、アピールできる面を強調して年収ダウンを防ぐ手もあります。
 

2-2. 前職のほうが会社規模が大きかった

ゲーム業界に限らず、会社規模が大きいところから小さいところに転職すると、年収も下がりがちです。もちろん小さい会社でも大きな利益を上げ、従業員にも給料として還元している場合もありますが、一般的には会社規模と給料の比例関係は見られます。
 
例えば、ソニーや任天堂、スクウェア・エニックスなど世界に知られているレベルのゲーム会社であれば平均年収も高いですから、そんな会社に転職できれば大幅な収入アップも夢ではありません。
 
ただし、有名企業であるほど転職希望者が多く、求められるハードルも高くなります。そのため、大企業ばかりを目指しているとなかなか転職に成功できない状態が続くリスクがあります。
 
ゲーム業界ではスキル重視の傾向が強いので、いきなり大企業を目指すのではなく、小規模でもニーズが高い技術を有している企業を目指す手もあります。技術力の高さを認められているゲーム会社であれば、会社規模より高収入を得られる可能性もありますし、そこでスキルアップしてから再度大手を目指すことも可能です。
 
つまり、まず所持しているスキルや経験値を冷静に把握すること、会社の将来性や自分のキャリアプランなどを踏まえて転職先を検討することなどが重要です。
 

2-3. 都市部の企業から地方の企業に転職した

家族の都合や個人の希望などで都市部から地方に引っ越すことになり、それに伴って転職する人も少なくありません。そして多くの場合、都市部で得ていた収入より地方都市での収入は低くなりがちです。
 
厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「jobtag」で「ゲームクリエイター」についての数値を見ると、2025年2月現在、ゲームクリエイターの全国平均年収は551.4万円ですが、東京都だけで検索すると593.7万円であり、42.3万円もの違いがあることがわかります。
 
ただし、家賃など生活にかかる費用も地域によって異なるので、必ずしも都市部が暮らしやすいとは断言できません。年収だけにこだわるなら都市部の方が有利ですが、暮らしやすさなどを総合的に考えるのであれば、ぜひ地域ごとの物価指数なども参考にして検討することをおすすめします。
 

2-4. 転職時に給料の交渉をしなかった

転職に際して、「採用してもらえるかどうか」という点だけに注意が向いていると「給料の交渉もしたいが、高望みして転職自体が不利になることは避けたい」と思う人も多いでしょう。
 
預貯金に余裕がある人や、現在の職場に大きな不満がない人なら転職を急ぐ必要がなく、「希望年収を提示してそれがだめなら別の企業を探す」といった進め方ができます。一方、金銭的余裕がない人や、パワハラなどの事情から一刻も早く転職したいと思っている人は、給料の交渉ができないまま転職先を決めてしまうケースが多いです。
 
このような場合、最も有効なのは転職エージェントの利用です。転職エージェントなら本人が言いにくいことでも第三者目線から交渉してくれますし、そもそも最低年収を指定しておけばそれ以下の求人を紹介されずに済みます。
 

2-5. 残業時間が短くなり手当が減った

残業が多い企業から残業が少ない企業に転職すると、残業代が減って収入も少なくなる可能性があります。ただし、ゲーム業界ではみなし残業や固定残業(あらかじめ想定した残業代を給与に含める仕組みで)を採用していることが多いので、残業時間の増減はあまり関係ないかもしれません。
 
このため、転職後の収入を考える場合、みなし残業を採用しているかどうかを含めて検討しましょう。
 

3. 年収低下がゲーム業界におけるキャリアパスに影響する可能性はある?

基本的に、キャリア形成ができないことが年収低下の原因になることはあっても、年収の低下自体がキャリアパスに影響することはありません。
 
キャリアパスとは、キャリアアップしていく中での過程を示す言葉です。キャリアの描き方は人によって異なりますが、年収が低下してもキャリア形成上必要なスキルや経験を獲得するための転職や、瞬間的に年収が落ちても将来的に高収入が期待できる転職であれば、人生全体の中では大きな損失ではありません。
 
一方、スキルや経験の獲得などの目標がなく、「入れるところならどこでも良い」といったスタンスで転職するとキャリアパスに好ましくない影響が出ることが考えられます。平均的に、レベルが低い会社からハイレベルな会社に転職するのは難しいからです。
 
そのため、仮に「パワハラやセクハラに悩まされているので一刻も早く転職したい」といった事態でも、可能な限り自分のキャリアにプラスになる転職を目指すことをおすすめします。
 
ゲーム業界でのキャリアプランがうまく描けないのであれば、業界に精通した転職エージェントに相談して、将来を見据えた転職をするよう心がけてください。
 

4. 年収が下がってでも転職したほうが良いケース

年収はできるだけ高い方が良いのはもちろんですが、場合によっては年収が下がっても転職した方が良いケースはあります。この項目では、年収ダウンを踏まえても転職した方が良い4つのケースを紹介します。
 

4-1. 転職先の魅力が下がる年収分よりも上回る場合

転職先を選ぶ際に、候補として考えるのであればその会社には何らかの魅力があると思います。たとえば、「ゲーム会社として技術力がすごい」、「リスペクトするクリエイターが在籍している」といった魅力であれば、年収を下げてでもその会社に入る価値があると思う人はいるでしょう。また、家庭生活やワークライフバランスを重視する人にとっては、通勤時間や勤務時間の短さは大きな魅力です。
 
つまり、年収が下がった分を上回る魅力があると思えるなら転職しても良いでしょう。さらに当コラムとしては、その魅力が自身のキャリア形成にプラスになることなら、転職を前向きに検討されることを推奨します。
 
転職の基準となる「転職軸」について詳しく書いたコラムがありますので、以下もあわせてご参照ください。
「ゲーム業界で転職軸(転職先に求める条件の優先度)を決める大切さとは?」
 

4-2. 年収低下は一時的なもので現職よりも年収が上がりやすい場合

転職直後は年収が下がるとしても、その後数年のうちに現職よりも年収が上がることが見込まれる場合もあるでしょう。たとえば、平均年収が500万円の会社から平均年収1,000万円の会社に転職すれば、前職より年収が上がることは十分に想像できます。
 
また、会社の平均年収にさほど違いがなくても、幹部候補などの求人に応募する場合もいずれ年収アップすることが期待できます。
 

4-3. 額面以外の面(福利厚生など)が充実している場合

例えば基本給自体は下がっても、住宅手当や家族手当、食事補助などが充実している企業の場合、結果的に手取り額が増えることはあり得るので、トータル的な経済的メリットがあるなら転職する価値があるでしょう。
 
また、人によっては出産や育児に対する福利厚生が手厚い企業や、資格取得のサポートが強い企業なども検討候補になるでしょう。
 

5. 収入面も含めて転職すべきか迷ったら転職エージェントに相談するのがおすすめ!

転職を検討する際、収入の増減は誰もが着目する大きな要素です。しかしその一方、転職を成功させるうえで、年収の大小は転職希望者が企業に交渉しにくい項目でもあります。スキルや経験に自信があり、もともと年収アップを目的として転職活動する人はともかく、そうでない人は転職の可能・不可能が着眼点になりがちだからです。
 
そんなときは、ぜひ「G-JOBエージェント」にご相談ください。G-JOBエージェントはゲーム業界に特化した転職エージェントで、スキルや経験を踏まえてどの程度の年収を交渉できるか客観的に判断してくれます。また、転職希望者の要望を踏まえた年収を目指して、ゲーム会社に交渉してくれるので、ひとりではできないことを実現できるケースが多数あります。
 

6. まとめ

転職の際に年収が低下する人は一定数存在しますし、転職希望者にとって年収の交渉はハードルが高いと感じやすいので、「年収が下がっても仕方ない」と思う人も少なくありません。
 
G-JOBエージェントは複数のゲーム会社に太いパイプがあるので、一般の求人サイトに載らない非公開求人を多数扱っています。また、収入についても転職希望者に代わって交渉してくれますから、ゲーム業界の転職を考えるなら、ぜひG-JOBエージェントにお任せください。
 

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