転職活動を行う場合、「できるだけ早く転職を成功させたい」と思うのは当然のことです。そしてその思いが先行し過ぎると、非常に多くの企業に、一度に応募してしまうこともあるかもしれません。しかし、応募する企業が多すぎると多数のデメリットが発生し、悪い場合転職活動にマイナスとなることもあり得ます。
このコラムではゲーム業界の転職活動で応募数が多すぎる場合に発生するデメリットを紹介したうえで、応募先の選考基準なども解説します。
目次
1. ゲーム業界における転職活動で他の人は何社くらい受けている？
転職活動を成功させた人が応募した会社数は、調査によっても異なりますが10社程度が平均的とされています。この数値を根拠に基づいて記載したコラムがありますので、ぜひ以下もご参照ください。
→「ゲーム業界での転職活動は何社受けたほうがいい？全業種の平均から見る動き」
もちろん上記の数値は平均値なので、1社目で転職成功する人もいますし、数十社に応募しても良い結果が出ない人も存在します。そのため、10社という数値はあくまでも目安であることを踏まえて転職活動を進めてください。
2. ゲーム業界における転職活動で大量応募するデメリット
ゲーム業界での転職活動において、応募数が多すぎることはデメリットになることがあります。ここでは予想されるデメリットを個別に解説します。
2-1. 一社一社の研究が不十分になり結果として転職成功から遠ざかる
どの業界でも応募数が過剰になれば、企業研究などの準備がおろそかになることが考えられます。そしてゲーム業界での転職では、応募数が多すぎることが特に不利になる理由があります。
ゲーム業界の転職では、面接などの際に応募するゲーム会社が開発やリリースしているゲームについての話題が出る可能性があります。そのため、面接以前にその会社の代表的なタイトルをプレイしておくことが推奨されるからです。
その企業のゲームをプレイした経験がなければ必ず落とされるとは言えませんが、採用担当者としては自社のゲームを知らないというだけでもマイナス印象をもちますし、本気度が低いと判断されるリスクもあります。つまり、応募先のゲームをプレイした経験がないことは、マイナスになることはあってもプラスになることはありません。
このため、ゲーム業界での転職では、応募数が多すぎるのは好ましくありません。
2-2. 純粋に準備や面接の数が多くなり疲弊する
転職に当たっては、志望動機や面接の準備などに時間を取られますし、応募や面接スケジュールの調整などにもパワーを使います。また、実際に面接を受ければ心身が疲弊することもあります。
2-3. 転職をする理由が希薄になりすり替わる
キャリアアップや収入の向上など、転職活動をする理由は様々ですが、その人ごとに何らかの転職軸があるはずです。しかし応募数が多すぎると、面接などをこなすことに意識が奪われる可能性があり、そもそもの転職理由が希薄になったり、別のことにすり替わったりするリスクがあります。
3. 転職活動で応募先を厳選するポイント
この項目では、転職活動をする際に応募先を適切に選ぶためのポイントを記載します。
3-1. 最初に転職の軸を決める
転職活動において、まず決めるべきなのは転職軸です。転職軸とは、言葉の通り転職活動の軸となる条件で、人によっては年収であったり、スキルアップや就労時間などであったりすることも考えられます。
たとえば、年収500万円を目指すのであれば該当する会社は多数存在しますが、年収1000万円を目指す場合、応募先はかなり絞られます。また、ゲーム業界であれば獲得したいスキルや開発に加わりたいジャンルなどが転職の軸となることもあるでしょう。
転職軸が決まらないまま活動を始めると、なんとなく目についた会社に転職してしまい、満足感が得られないのでまた転職する、といったことがあり得ます。
3-2. なぜ自分が転職をするのかを定期的に思い出す
転職活動を始めて早期に希望する会社の内定が得られれば目的のズレも起こりにくいですが、転職活動が長くなると、転職軸や目的、目標などがかすみがちです。また、複数の企業から不合格の連絡をもらうと自己肯定感が下がったり、自暴自棄になったりすることもあるかと思います。
しかし、そんなときこそ転職の目的を思い出して、雑な行動に走らないように注意しましょう。
3-3. その会社に応募する前に将来像を想像して本当に行きたいと思えるか再確認する
転職活動でエントリーする際には、まずその会社で働いている自分を考えてみましょう。そしてその姿が「なりたい自分」、「目指す将来像」にあっているかを考えてみてください。仮に望む将来像と予想できる未来のズレが大きい場合は、その企業へのエントリーはやめるべきかもしれません。
もちろん、望めばなんでもできるわけではありませんが、強く望まないのにいつの間にか成功しているということはありません。また、現在転職を考えているのであれば、すでに自分の将来像とのズレが生じているわけですから、そこからさらにズレるとその先での修正は現在よりさらに難しくなります。
完璧な未来は選べなくても、より理想に近い未来を選ぶことはできますから、少しでも理想に近づくことを重視して転職先を決めることをおすすめします。
4. 内定獲得に躍起になって大量応募の流れに陥らないための対策
ここからは、内定獲得だけが目的化してつい大量応募をしてしまうような事態を避けるための3つの方法を紹介します。
4-1. 転職エージェントに相談する
転職活動を行う際に、転職エージェントを利用すると多数のメリットが得られます。転職エージェントは収入やキャリアなどの転職軸を告げておけば、それにあった応募先を紹介してくれるので、企業選択にかかる時間を少なくできます。
また、転職エージェントは転職を成功させて企業から報酬を得るビジネスモデルで活動しているので、過剰に応募させて効率を落とすようなことはしません。さらに面接日程の調整などもしてくれるので、ひとりで転職活動をするより効率的な動きができます。
ゲーム業界の転職であれば、「G-JOBエージェント」の利用をおすすめします。G-JOBエージェントはゲーム業界に特化して転職サポートを行っているため、多くのゲーム会社に太いパイプをもっています。そのため、応募するゲーム会社がもっている特有の技術などを細かく把握していますから、利用者の希望に沿ったゲーム会社を紹介してくれます。
また、G-JOBエージェントのスタッフの多くはゲーム業界での就労経験をもっているので、多くの業種を扱っている転職エージェントでは理解できないゲーム業界ならではのスキルを理解しその希望を踏まえた求人を紹介できます。この特徴によって、スキルアップを転職軸として活動する人に寄り添うサポートが可能です。
応募意思の取得も徹底しているため、利用者が望まないマッチングをすることもありません。さらに、豊富なゲーム業界での転職サポート経験をもとにして、採用担当者に刺さる志望動機の作成や面接対策のアシストも行います。
ゲーム業界の転職で応募過多を避けつつ、ジャストフィットなマッチングを望むのであれば、G-JOBエージェントがおすすめです。
4-2. 本当に疲れたと感じたときは無理せず休む
転職活動を行ううえでは、心身のどちらか、あるいは両方に疲労を感じることもあるでしょう。そんな時はまずしっかりと休んで、心身の調子を整えることに集中しましょう。
疲れたまま転職活動をしても、準備が不十分になったり、面接などで悪印象を与えたりする可能性が高いので、失敗を増やすリスクが高くなります。転職活動においては、不合格になったこと自体もショックですが、不合格の数が増えることでさらにネガティブな気持ちになりやすく、メンタルの不調を後押ししてしまうこともあります。
ストレス過多になってうつ病などを引き起こしてしまうと転職活動自体が困難になることもあるため、適度な休養は欠かせません。そのため、意識的にリフレッシュやストレス解消の方法を増やしておくのもおすすめです。
ただし、ストレスが多いときに深酒やギャンブルに頼ると依存状態におちいりやすいので、できるだけ健康的な方法でストレス解消するよう心がけてください。
4-3. 「今の職場でもう少し頑張ってみる」という選択肢が取れるように仕事しながら転職活動をする
先に退職してから転職活動をする方法もありますが、この場合は預貯金に余裕がないと、収入が途絶えることがストレスやプレッシャーになってしまいます。
そのため「今の職場がつらくてたまらない」、「パワハラやセクハラを受けており一刻も早く辞めたい」などの緊急性が高いケース以外は、現職に努めながら転職活動をすることを推奨します。仕事を辞めていなければ、転職活動がうまくいかなくても「現職でもう少し頑張る」という選択も可能です。
「現職の仕事をしながら転職活動をするのは大変」と思う人も多いかもしれませんが、そんなときこそ転職エージェントが役立ちます。転職エージェントなら書類作成や面接対策をサポートしてくれますし、企業との連絡も代行してくれるので、リソース的にもお得だからです。
5. まとめ
ゲーム業界の転職で多く応募し過ぎることによるデメリットや、応募過多にならないための方法などをまとめました。転職活動は誰にとっても大変ですが、将来を左右する大切な活動なので、応募過多になって雑になることはおすすめできません。ぜひ適切に転職エージェントを利用して、心身に余裕がある状態を保ちながら転職活動をできるよう心がけてください。
ゲーム業界での転職であれば、ゲーム業界の転職サポートを専門とする「G-JOBエージェント」にご相談ください。
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