「ポケコロ」「猫のニャッホ」のココネに聞く“暮らすような会社”が生み出す効果

デザイナー、開発者などのクリエイター視点からオフィスをデザイン

 

――オフィス移転について、コンセプトやデザインの経緯などお聞かせください。

 

オフィスのコンセプトは“暮らすように働く”です。
オフィスは、1日のうち8時間くらい、毎日相当な割合を過ごすことになる場所ではないかといつも考えています。
ギリギリの環境で仕事をするのではなく、余裕をもって、健康的に、ここで住むように暮らしてもらいたいという思いからこのようなコンセプトのデザインとなりました。

 

三軒茶屋を選んだ理由は、自分たちで好きなようにカスタマイズできる、自由設計できる場所であることと、住むために必要なキッチンが作れたことです。
また、環境が仕事の品質に与える影響が大きいと考えているので、デザイナーや開発者のクリエイティブを刺激できる遊び心を意識し、電球の色も複数から比較して調整しました。
暮らす・創造性を高めるためのオフィス設計となっています。

 

 

デリスペース。

 

――デザインの細部は社員の方々が行ったということでしょうか?

 

デザインについては“引っ越し委員会”というものを一度作りまして、委員会に設計会社まで選んでもらいました。
設計会社のコンペディションでは、最後に残った2社のうち片方は役員が、もう片方は委員会が推している会社という状況になり、最終的には委員会が推していた会社が採用となりました。

 

通らなかった案もおもしろい内容ではありました。
机やパーテーションを独自に作って自由に組み替えられるというもので、テーマパークのような遊び心がある案でした。
ただ、委員会としては社内異動が多いので、あまりに凝ったパーテーションなどだと、動かすのに労力がかかって大変になりそうということから現在の案となりました。

 

コンペディションの後は、大体のコンセプトは設計会社と一緒に役員が進めて、最後の仕上げのところでデザイナーにもう一度かかわってもらって、色味を見てもらうなどの工程を挟んで仕上げました。

 

――オフィスを移転する際に重要視した設備やテーマはありますか?

 

ココネは“いつでも他の人に話しかけていい”、“話しかけられた時には絶対答えてあげる”という文化ができあがっています。
とはいえ開発者の人は集中したいですし、いつも話しかけられると大変だということで、集中ブースを作りました。
また、六本木のオフィスの時にソファーコーナーを増やしたら、みんながそこで昼寝をするということが分かったので、昼寝をするためのシエスタブースも設置しています。
この2つが今までにはなかった設備ですね。
その他には、図書館コーナーも作りました。
以前はさまざまな場所に本があったので、一箇所に集めてノウハウを共有することが目的です。

 

集中ブース。

 

シエスタブース。

 

図書館コーナー。

 

さらに、以前のオフィスにあったバーの使用頻度がなかなか高かったので、1つから3つに増やしました(笑)。
今どきのおしゃれなスタンディングのバーと、昭和の雰囲気を再現したバーがあるので雰囲気によって飲み分けることができます。
1階入り口のエントランスのバーにはビールサーバーもあります。
以前、恵比寿にオフィスがあった時、入り口付近のキッチンがついている小さいスペースをバーとして使用していたのですが、バーの利用者が帰りがけの人を捕まえるということがありまして。
その経験から帰りがけの導線上にお酒を飲める場所を作りたいという意見が出て設置されました。

 

昭和の雰囲気を再現したバー。

 

こちらのバーは、壁部分の装飾が途中で完成時には木目の部分が緑になるとのこと。

 

1階入り口のエントランスのバー。

 

その他、現在はまだ工事中ですが地下2階はすべてジムとなっていて、器具なども置いてあります。
まだ完成しておらず、少しホコリっぽいですが使用可能となっています。
外見としては3階建てですが、実際のところは地下2階までありまして、駐車場もあります。

 

地下2階のジムスペース。最終的には壁で囲って空調が入るとのこと。

 

ジムスペースには本格的な器具も多数設置されています。